特別支援学校教師の研究ポートフォリオ

特別支援学校の教師が開設しているブログです。特別支援教育について丁寧にご紹介することを目指します。                                                                                        


最新情報。本年10月に米国ではWISC-5が出版されました。ウェクスラーファミリーの最新版です。WISC-犬硫鮗疂法に関する研究はここでピークとなると考えてよさそうです。


そんな米国のWISC-犬硫鮗瓩亮尊櫃魍悗崟箙イ離船礇鵐垢到来しました。日本文化科学社出版の翻訳書「WISC-犬砲茲訖翰アセスメント」の著者のドーン・フラナガン教授が来日し、11月29日、30日に、東京の明星大学で講演を行なうそうです。


この本によって、フラナガン氏はK-ABCで有名なアラン・カウフマン教授のWISC-犬亮舁廚併纏を引継いだと言えます。フラナガン氏はウェクスラー、カウフマンと続くWISC研究の有力な後継者であり、今回の講演では、今後の認知能力検査の開発にはかかせないCHC理論に基づくWISC-犬硫鮗疂法や、LDの判断の新しい視点をお話される予定です。


WISC-犬砲弔い董△修靴董LDについて、関心のある方には、きっと、多くの示唆が得られるのではないでしょうか。また、このセミナーには、もう一つの目玉が。研究が多くのアセスメントの著作に引用されているジョージ・マクロスキー教授が招かれているということです。特に、WISC-犬砲弔い討蓮日本では出版されなかった「WISC- integrated」の中心的な開発者であり、WISC-5の開発にも関わっておられます。


今回、WISC-5の情報についても講演される予定とのこと。認知能力検査の未来イメージが明確になり、世界の動きにアンテナを立てるチャンスです。


講演案内などの詳細については、国際治療教育研究所のHPでご確認ください。


このエントリーをはてなブックマークに追加

ブログで学べる、特別支援教育スライド研修シリーズです。

その姿、「努力不足」とみる前に! 

努力不足と未形成は、見た目が同じで、どちらも「できていない状態」。

その見極めにこだわるよりも、まずは未形成とみて、獲得の方略を考えていきましょう。


画像はクリックすると拡大されます。

その姿、努力不足と見る前



明治図書から「THE 特別支援教育〜通常の学級編」(青山 新吾 編/「THE 教師力」編集委員会 著)が発刊されました。「THE教育力シリーズ」の1冊で、サイズも手ごろです。今回の「特別支援教育 〜通常の学級編j〜」には執筆者の一人として加えていただき、pp.10-13の「授業のユニバーサルデザイン」を担当させていただきました。

全編通して拝読させていただきました。一言でまとめると「よい意味で裏切られる本」だと思います。そのように感じた理由は以下の3つです。

(1)「こうすればうまくいく」は書いてありません。

執筆者は16人です。執筆スタイルや方向性について特に打ち合わせがなされたわけではなかったのですが、それにもかかわらず統一感があります。編者である青山先生の編集意図が、執筆担当者の人選や割り振りから感じられます。

私が感じた「統一感」をより具体的に表現すれば、関わりや実践に対するもどかしさに愚直なまでに向き合う指導者・支援者の姿勢です。4ページにその先生の生き様が凝縮されています。そのため、「こうすればうまくいく」などと言った表現は出てきません。

ハンドブックっぽいため、うまくいく方法を知りたいと思って手にとるときっと裏切られます。でも、執筆者の皆さんが子ども達と触れ合って、肌で感じたことを言語化されているので説得力があります。

(2)障害名は一切出てきません。

「発達障害の子のための・・・」や「〇〇障害だから・・・」といった話は、全編を通して一切ありません。通常の学級の特別支援教育を語る際の方向性がこの本ではっきり見えてきたと言えるのではないでしょうか。

当然のことながら、「担当している児童生徒が〇〇障害なので、障害の特性に応じた支援のあり方を知りたくて・・・」という期待には応えていません。障害ではなく、その子を理解する。当たり前だけれども、抜け落ちがちだった視点に改めて気づかされてくれる本だと思います。

(3)読後は「物足りない感」が生まれます。その著者の以前の著作を読みたくなります。

1人4ページ。それぞれの著者が、自身の価値観を込めながら実践に対するもどかしさをにじませて書き上げています。正直言って、短いです。「話しの続きを知りたい」、「この人どんな先生なの?」と、もっとその先生の実践・著作を読みたくなってきます。著者に会って、直接話を聞いてみたくなってきます。通常の学級の特別支援教育について「わかった気にさせない」本と言ってもよいかと思います。

編者である青山新吾先生、編集をご担当いただいた及川さんには大変お世話になりました。




↑このページのトップヘ