年末年始で、なかなかこれはという新刊がないので、ジャンル的には、ちょっとどうかなと思いつつ、今回はこんな一冊を紹介させていただきます。「カリスマ」とは何か。
「カリスマ」と、辞書で引くと「超自然的、超人間的な力をもつ資質。預言者・呪術(じゅじゅつ)者・軍事的英雄などにみられる、天与の非日常的な力」とあります。
と言われてしまうと、なんだかこれは一種の先天的な能力で、我々には縁遠いものであり、ましてや本書のタイトルにもある「誰でもなれる」というのには、違和感を覚えてしまいます。
ところが本書では、カリスマとは訓練次第で誰にでも身につけられるスキルであると説いています。
カリスマとは、絶えず発揮されるものではなく、一定の振る舞いを通じて発揮されるものだそうです。
そしてその「振る舞い」の3要素とは①プレゼンス ②パワー ③誠意に分類されるそうです。
①のプレゼンスとは本来は存在感という意味ですが、本書では相手とのやりとりに全ての意識を集中させることとしています。
②のパワーとは影響力のこと。支配力がある。大金を動かせる。専門知識や知性が高い etc 様々な影響力があります。
③の誠意とは他者に対する善意。親切さ。利他的な気持ち。思いやり 等があります。
人は直感的に相手が自身とのやりとりに本気で集中をしているかどうかを察しますし、また初対面の相手に対しては本能的に②と③を探ろうとします。そこで重要になるのが振る舞い(ボディーランゲージ)ということになるそうです。
そしてその前提になるのは、自身の心の状態。カリスマに相応しい心理状態を維持することが、より効果的な振る舞いを生むとしています。
本書では、具体的なエキサイズを通じ、この心理状態の作り方から、効果的な振る舞い(ボディランゲージ)の身につけ方について丁寧に解説がなされています。
また多くのビジネスマンにとって一番の関心時であるプレゼンテーションの場での具体的なテクニックについても言及しており、参考になる点も多いように思います。
まずは意識的にカリスマらしく振る舞うこと。それが無意識のレベルで行えるようになった時に、人は自然とカリスマ性を身につけているのかもしれません。
当然、相応の努力は不可欠ですが(笑) チャレンジする価値は大いにありそうです。
先進国を中心に経済環境は厳しく、大手企業ですらその存続が危ぶまれ、雇用も非常に不安定な昨今。
厳密には、ビジネス書というジャンルではないのかもしれませんが、今週はこの本を紹介させていただきます。