2023-10-29 Vol.541
【概要】
自分が好きで得意なことを「楽しくビジネス化する」。
それを「アソビジネス」と称し、そのノウハウを分かり易く解説したのが本書です。
人生100年時代と言われ、より長い期間に渡り、働くことや稼ぐことが必要となる中、より充実した人生を送るためには「好きで得意な仕事や活動」に没頭し、楽しくお金を稼ぎ、気の合う仲間を増やしていくことが大切です。
とはいえ、何から始めていいか分からない、そもそも自分が好きなこと、得意なことが分からない・・・・・。本書では、そんな悩みにも答えつつ、具体的なビジネスに展開する方法までが解説されています。著者は「サードプレイス啓蒙家」の潮凪洋介氏。アソビジネス啓蒙団体LWCA(ライフワーク・クリエイト協会)を主宰し、「アソビジネス」の啓蒙に勤しんでいる方でもあります。
【構成】
全10章で構成されています。前半4章は、啓蒙、啓発的な内容ですが、5章以降は、具体的なビジネスとして構築する方法や収益化する方法、持続していく方法にも言及。巻末には、様々な方の具体例を挙げ結んでいます。
【所感】
全章が7節~9節で構成されています。全ての節で、問いかけがあった後、「解決法」「ポイント」「常識を壊そう」「まとめ」の順で展開されていき最後に「ワークアウト」で自ら書き出してみる手順で読み進める体裁となっています。
自身の規制概念を壊すこと、好きを見つけること、家庭と職場以外のサードプレイスを見つけること。そんな問いかけが続きます。
失礼ながら展開が、ややまどろっこしいところがありますので、具体的なビジネス化について知りたい方は、5章以降から読まれても良いかもしれません。
単に好きなことで仕事が出来ればいいという話に終始することなく、きちんと収益化して持続化することを重要視して解説している点は非常によいと思いました。
当然、価格設定やターゲット設定など生々しい部分や、自身のブランディングの必要性など、読み手にとっては「いや自分はそこまではちょっと(出来ない)」と思われる部分もあるかもしれませんが、そこに抵抗感を覚えるようであれば、そもそも選んだビジネスが、本当に自身のやりたいことではないのかもしれませんね。
「遊びは遊び。仕事は仕事」自身はそれを混在させたくないとの思いを抱く方ことも多いかもしれませんが、著者は、好きで得意なことを最も高いエネルギーで形づくるには、あえてそれをビジネスにすることが重要と説きます。
その理由を「ビジネスこそが、資本主義社会における最強の『自己実現方法』だからとしています。このあたりは、読み手により評価の分かれるところかと思いますが、コロナ禍によるテレワークの進展、多くの企業での副業解禁、2拠点生活など、我々の労働環境や就業環境も多様多彩となる中、著者が説く「アソビジネス」は、自身の今後の働き方を考える上で知っておいて損はないテーマではないか。そんな印象を抱いた1冊でした。
自由国民社 2023年9月30日 初版第1刷発行

【概要】
自分が好きで得意なことを「楽しくビジネス化する」。
それを「アソビジネス」と称し、そのノウハウを分かり易く解説したのが本書です。
人生100年時代と言われ、より長い期間に渡り、働くことや稼ぐことが必要となる中、より充実した人生を送るためには「好きで得意な仕事や活動」に没頭し、楽しくお金を稼ぎ、気の合う仲間を増やしていくことが大切です。
とはいえ、何から始めていいか分からない、そもそも自分が好きなこと、得意なことが分からない・・・・・。本書では、そんな悩みにも答えつつ、具体的なビジネスに展開する方法までが解説されています。著者は「サードプレイス啓蒙家」の潮凪洋介氏。アソビジネス啓蒙団体LWCA(ライフワーク・クリエイト協会)を主宰し、「アソビジネス」の啓蒙に勤しんでいる方でもあります。
【構成】
全10章で構成されています。前半4章は、啓蒙、啓発的な内容ですが、5章以降は、具体的なビジネスとして構築する方法や収益化する方法、持続していく方法にも言及。巻末には、様々な方の具体例を挙げ結んでいます。
【所感】
全章が7節~9節で構成されています。全ての節で、問いかけがあった後、「解決法」「ポイント」「常識を壊そう」「まとめ」の順で展開されていき最後に「ワークアウト」で自ら書き出してみる手順で読み進める体裁となっています。
自身の規制概念を壊すこと、好きを見つけること、家庭と職場以外のサードプレイスを見つけること。そんな問いかけが続きます。
失礼ながら展開が、ややまどろっこしいところがありますので、具体的なビジネス化について知りたい方は、5章以降から読まれても良いかもしれません。
単に好きなことで仕事が出来ればいいという話に終始することなく、きちんと収益化して持続化することを重要視して解説している点は非常によいと思いました。
当然、価格設定やターゲット設定など生々しい部分や、自身のブランディングの必要性など、読み手にとっては「いや自分はそこまではちょっと(出来ない)」と思われる部分もあるかもしれませんが、そこに抵抗感を覚えるようであれば、そもそも選んだビジネスが、本当に自身のやりたいことではないのかもしれませんね。
「遊びは遊び。仕事は仕事」自身はそれを混在させたくないとの思いを抱く方ことも多いかもしれませんが、著者は、好きで得意なことを最も高いエネルギーで形づくるには、あえてそれをビジネスにすることが重要と説きます。
その理由を「ビジネスこそが、資本主義社会における最強の『自己実現方法』だからとしています。このあたりは、読み手により評価の分かれるところかと思いますが、コロナ禍によるテレワークの進展、多くの企業での副業解禁、2拠点生活など、我々の労働環境や就業環境も多様多彩となる中、著者が説く「アソビジネス」は、自身の今後の働き方を考える上で知っておいて損はないテーマではないか。そんな印象を抱いた1冊でした。
自由国民社 2023年9月30日 初版第1刷発行




