写真  元マイクロソフト株式会社 代表取締役を経て、現在は投資コンサルティング会社「インスパイア」の代表を務める成毛眞氏が紹介する「意外な成長企業100社」。

  「同社が投資をしている」とは一言も書いてありませんが(笑)、独自の視点で選んだ、日本の企業100社が紹介をされています。

  とかくこういった書籍は、どんな会社が載っているのかに関心が行きがちですが、着目すべきは、どういった基準で選んでいるのかではないでしょうか。

  本書では、有名無名、上場非上場を問わず、下記の様な分類で100社が選出されています。

  ①東京五輪開催に向けて伸びる企業 25社 
  ②新たな製造拠点に積極投資する企業 25社 
  ③何世代も続いてきた超長寿企業 12社 
  ④グローバルニッチトップ企業 18社 
  ⑤地方の「ミニ東京」を形成する企業 10社 
  ⑥成毛眞が注目する前途洋々企業   10社

  東京五輪を考えれば①については想像に難くありません。 ③④についても比較的、取り上げられ易いテーマですが、②⑤で地方に着目をしていること。
特に⑤において、地方のミニ経済圏の核となりつつあるイオン、イオンモールとの関連がある企業に着目している点等、独自の視点も光ります。
 ⑥については、著者が注目とありますが、これは単に分類が難しく、こうした区分をしているだけですので、特にこの10社を強く推すということではないようです。

  基本的に1社につき1ページが割かれ、企業紹介そのものは簡潔に書かれています。今やWeb等通じ、企業情報は簡単に入手出来る時代。 関心があれば読者自身で、より詳しく調べてみることを促しているのかもしれませんね。

 著者自身も、「投資指南書や就職案内書を書いたつもりはない。本書を読んで、これから起こる変化を体感してほしい。」と書いています。

  誰かが推奨をしているから注目されているから、投資をしよう、就職、転職しようではなく、推奨や注目される背景を理解し、自身なりの目利きの基準を設けることが大切なのかもしれません。


  さて本書の巻末で、日本企業に強いヘッドハンターの武元康明氏と、10年後も生き残る企業と「投資したい」と思われる人物像について対談を行っています。

 人物像はさておき、これから10年後も生き残れる会社の条件とは何か?

 それは、とにかくやってみる企業。走りながら考えられる企業。トライ&エラーが出来る企業だと。
まずはやってみて、駄目だったら、修復、修正、改善し次の手を打つ。そんな組織風土のある企業だそうです。
言い換えれば、変化に柔軟に対応が出来る企業。それは規模や業種を問わず不可欠な条件なのでしょうね。