2017- 5- 7 VOL.202IMG_0367

【概要】

    GW中(もうおしまいですが)ということで、今週も気楽に読める一冊を。黄色い背景に太字ゴシックという印象的な装丁が目を引きます。

  巷にビジネスモデルに関する書籍は多数あれど、大半は実践的な内容からはほど遠く、中小企業経営者や個人事業主が、参考にするには難しいと語る著者。

  いくつかの事業を立ち上げ、自らをビジネスモデルアナリストと称する著者による本書は、1日15分、ペラペラめくるだけで、自社オリジナルのビジネスモデルを次々思いつく発想法が身につくという画期的な書。

 3章から構成され、1章では著者の考えるビジネスモデルの定義について、2章ではビジネスモデルの発想法、3章では実例に基づくビジネスモデルの公式として50のケースが紹介されています。

  本当に誰でも簡単にビジネスモデルを思いつくことが出来るようになるの?
眉唾ではないの?そんな思いで手に取ってみた本書です。

【所感】
 
  著者も語る通り、本書の肝は3章であり、本書活用のためには、とにかく毎日15分、50の公式のどれかを読んで、紹介された事例に、何か違うものを当てはめてみる習慣を読者が自身に課してみること。

  アイデアの発想に必要なことは、すでに世にあるものを掛け合わせる(既存のもの×既存のもの=今までにないもの)ことであり、50の公式は、この組み合わせのパターンを実例に基づき整理したものと言えます。

 その公式も決して難しいものではなく、「待ち時間に価値を提供する」「おひとりさまを意識する」「とことん手間を省く」など平易な言葉で記されており、抵抗感なく読み進めることが出来ます。 
 
  結局、これは武道やスポーツで言う「型の習得」ですよね。
どんな武道やスポーツでも、いきなり出来るようになることはまずありません。基本となるパターンをいくつか身に着け、徐々にそれを応用しながら、自身のスタイルを築き上げていきます。

  ビジネスも同じで、いきなり優れたビジネスモデルを発案し、大成功を収める経営者などほぼ皆無であるように一見華々しい成功を収めている経営者でも、その成功の前に何百何千というアイデアの発想があるのだと著者は説きます。そこまでの資質を持たずとも、誰でもビジネスモデル発想力を身に着けることの一助となる本書。

  派手な装丁には、少々たじろぎますが、内容は極めて真っ当。日々地道に考え、積み重ねることの大切さを改めて教えてくれた一冊でもありました。


 
                                       自由国民社 2017年4月22日 初版第一刷発行