実践する経営者

まず行なうべきは、何を捨てるのか決めることである。どこで成長したいかを決めることではない。

 成長戦略の基本は、機会に備えて資源を自由にしておくことだと、ドラッカーは言う。そのためには、見返りが急速に減少しつつある製品、サービス、市場、技術から、資源を引き揚げなければならない。

 したがって、2〜3年ごとに「この製品を生産していなかったとして、あるいはこのサービスを行なっていなかったとして、今われわれが知っていることを知っているとして、それを始めるか」を問う必要がある。

 成長は、機会を利用することからもたらされる。特に貴重な資源である有能な人材が、昨日の仕事の若干の延命、陳腐化したものの防戦、失敗したもののアリバイづくりに投入されていたのでは、機会を利用することは不可能だ。

 IBM、ゼロックス、GEなど優れた企業の成長戦略は、今日最も成功している製品は明日には最も早く陳腐化する、との前提からスタートしている。

 「成長のための戦略は、機会あるところに的を絞らなければならない。自らの強みが、異常なほどに大きな成果を生む分野に集中しなければならない」(『実践する経営者』)

非営利組織の経営 自らの成長にはベストを尽くせる環境を知ること

「自らの成長のためには、自らに適した組織において、自らに適した仕事につかなければならない。そこで問題になるのは、自らの得るべきところはどこかである。この問いに答えを出すには、自らがベストを尽くせるのは、いかなる環境かを知らなければならない」(『非営利組織の経営』)

 大きな組織のほうが仕事ができるか、小さな組織のほうができるかはわからない。人と一緒に仕事をするほうがよいか、1人のほうがよいか。不安定な状況のほうがよいか、その逆か。時間の重圧があったほうがよいか、ないほうがよいか。迅速に決定するほうか、しばらく寝かせないとだめなほうか。

 われわれは気質や個性を軽んじがちである。だがドラッカーは、気質や個性は訓練によって容易に変えられるものでないだけに、重視し、明確に理解することが必要だという。

 得るべきところはどこかを考えた結果が、今働いているところではないということであるならば、次に問うべきは、それはなぜかである。

 組織の価値観になじめないからか、組織が堕落しているからか。もしそうであるならば、人は確実にだめになる。自らが価値ありとするところで働くのでなければ、人は自らを疑い、自らを軽く見るようになる。

 「自らがところを得ていないとき、あるいは組織が腐っているときには、辞めることが正しい選択である。出世はたいした問題ではない」(『非営利組織の経営』)

以上、3分間ドラッカーより

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彼のもっとも基本的な関心は<人を幸福にすること>

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