Kayano_soto

#67 "Kayano_soto" party再開のお知らせ

  • 2014年04月01日
サラッと1年以上ぶりの投稿であることを誤摩化しながら、夜行性のボンクラ3匹が、Kayano_soto主宰のパーティーを4月23日(水)に渋谷の喫茶スマイルにて再開します。

前回から2年ぶりとなる今回のパーティーからは、これまで長い沈黙(もしくは怠惰)を保っていた3人に加え、東京を拠点に活動するインディペンデント・レーベル<Good On The Dance Floor>主宰の加藤"ry01"綾一と共にパーティーを毎月行っていく予定です。

ロンドンにてレコード屋とパーティーを巡るベースミュージック漬けの日々を送っていた510373Shigeru Nakamura、その他方で日本におけるJUKE/Footworkシーンを牽引するレーベル<Booty Tune>映像部としてそのシーンの更なる盛り上がりを間近に見てきたAkiocam(彼が撮影したビデオは例えばこちらを)。この3人に加え、ジャンルにとらわれず様々な音楽を網羅する耳を持ったry01を加えてどんなパーティーが始まるのか、是非ともお見逃しのないように。


Party_Flyer_230414







































…と有名DJを呼ぶデカいパーティーのフライヤー真似て書いてみたけどこんな告知で良いのかな…。まぁいいか別に嘘ついてないし。開催場所である喫茶スマイルはクラブ・ミュージックを愛する者にはおなじみの「シスコ坂」の途中にあり、手軽な値段で美味しいお酒とご飯が楽しめる場所です。平日の夜、バリエーション豊富なご飯とお酒を片手に、みなさんとパーティーの再開を祝えるようお待ちしております!

#66 Report from LDN vol.6 (Pete Swanson, Mark Fell, Raime and Evian Christ at Dalston Birthdays)

  • 2013年02月01日
用事を済ませ、急いでロンドンの中心部からは少し東に位置するDalstonという地域にあるイベントスペース、Birthdaysに向かう。僕の住んでいる中心部とは、町の雰囲気がガラっと変わり、若者たちで溢れている他方で、どこか寂しさや退廃的な雰囲気を感じさせる街並には、ロンドンという都市に様々な景色があることをいつも教えてくれる。

駅から歩きながらそんなことを考えているうちにBirthdaysに到着した。イギリスはパブの文化があるためか、入り口のある一階ではバーカウンターと客席にちらほらとお酒を楽しむ若者の姿が見える。オシャレな内装が若者を引き寄せているのかもしれない。笑い声が飛び交い、夜の始まりを楽しんでいるのが伝わってくる。

入り口の横にある階段からライブスペースのある地下へ。
その毎度の魅力的なラインナップのために何度かBirthdaysには訪れており毎回オシャレでクールな若者たちで賑わっているのだが、今回はいつもよりも男性客が多く、その多くが黒いファッションに身を包んでいる。女性客も、Throbbing GristleのCosey Fanni Tuttiをどこか彷彿とされるような近付き難いオーラを放つような雰囲気をもった人たちが散見される。

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今回のライブのメンツを考えればそれも頷けよう。Evian Christは昨今のR&Bやヒップホップ、そしてチルウェイブに関わるシーンで必ず話題にあがる『Tri Angle』に所属し、Mark Fellはオーストリアのノイズ、エレクトロニカなどのジャンルにおける支柱的なレーベル『Editions Mego』からリリースをしており、そしてロンドンのカルトレーベル、『Blackest Ever Black』(つまり「真っ黒けっけ」レーベル)から1stアルバムを出したばかりのインダストリアル・ミュージックの最前を走るRaimeと、自身の作品に加え、ノイズやテクノ、さらにはClams Casinoのような音楽までリリースするレーベル『Type』を主宰するPete Swansonが名を連ねているのである。これらが並ぶイベントに、黒以外の色は相応しくないのかもしれない。


会場に入ると、Evian ChristがDJを始めるところであった。彼のDJは、R&B、Hip-Hopといった彼の楽曲を特徴づけるジャンルは混ぜながらも、エクスペリメンタルな音楽を中心にゆらゆらと揺れ続けるようなDJセットだった。ライブがメインのイベントでは、DJのプレイにロンドンのオーディエンスはさほど興味を持っていないように思えることが多く、実際にミックスもせずにダラダラと流しているDJも多いのだが、Evian Christはミックスをしながら、またダンスミュージックではない音楽もエフェクトを効果的に用いて、淀んだ空間を作っていく。今回のイベントのオープニングにはぴったりのDJのセレクトだろう。

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(奥に見えるのはPete Swanson)

しばらくしてMark Fellがフラッと登場する。ラップトップ一台を用いてのライブだ。金属音とノイズを徐々にボリュームを上げてゆっくりと会場の雰囲気を作り、オーディエンスをゆっくりと彼のフィールドへと招待するようにライブは始まっていく。そして段々と、異なる拍子のリズムが現れては消えまた現れて…と鳴らされてゆく。乗りづらくギクシャクとしたリズムが不協和音とともに鳴らされ、また次の聴く者をどこかぐらぐらとした不安定さを感じさせるリズムへとエスコートしてゆくスタイルで、ライブは進んでいく。段々とそのエスコートにムチが入れられていく。例えるならば、機械仕掛けで、その回転の仕方も不規則で緩急様々なリズムである回転式の拷問椅子に縛りつけられてぐるぐると回し続けられているような音の渦と描くことができるだろうか。ラップトップ以外の機材を持ち込んでいないために、特別に視覚的な興奮を与えるようなライブではなかったことも後押ししたか、オーディエンスの多くが目を閉じて、一方では体を揺らしたり、また他方ではただ俯いて耳だけに神経を集中させるように拷問に身を捧げていた。

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Mark Fellのライブ後、転換時にはRaimeがDJを担当していた。が、そこではダンスミュージックは一曲も流れずに、ドローンや正体不明の古い音楽などをゆっくりとフェードイン、フェードアウトによって繋げていた。Raimeは、例えば『Fact Magagine』に提供した彼らのmixではドラムンベースやジャングルをスピンする一方で、RAのインタビューで述べているように全くダンスミュージックをスピンしないこともあり、そのDJプレイの触れ幅は大きいのだが、全てのプレイにおいて彼らなりのドス黒い、笑顔も無ければ怒りも無い、ただただ無常観と悲壮の念をDJに刻み込んでいるように感じる。彼らにとってはDJ=踊らせるという図式は必ずしも前提にはおかれてはいない。何の文句も言葉も言わせない時間が、ゆっくりとゆっくりと過ぎていく。

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…と淡々と交互にヴァイナルをスピンする姿を見て思いを巡らせていると、Pete Swansonが登場と同時にそれまでステージ上にセットしてあった機材を突然、フロアに移動するようにスタッフに指示をし、オーディエンスに囲まれるようにライブをスタートさせた。謎めいた巨大なテープレコーダーのような機械が存在感を放つ横には、ぼろぼろの真っ黒なエフェクターに『A-100 Analog Modular System』と記された機材が並ぶ。巨大な機械をおもむろに触り出し、クリーンなノイズが煙のように立ち現れてきたと思った瞬間に、手元の謎のボタンを押す。「ドーーン!」という爆音とともに、それが四つに打たれたキックの音に変わっていく。そしてシンセからケーブルを抜き差しし、様々な音をリブァーブたっぷりに重ねていく。まぶしいほどの爆音である。その音は、それまでのノイズを基調としたスタイルから変化し、最新作である12インチシングル『Pro Style』において展開されているようなテクノとノイズが笑いながら空間を支配していた。音に笑顔は無い。Peteを円にして囲むオーディエンスは音楽がもつ笑いに微笑み返し、喜び合い、叫びながら、そしてニヤニヤとしながら…じっとその大きい体を前後に揺らし続ける男を見続ける。四つ打を基礎に緩急は、ミキサーを操作してハイとミドルのバランスを調整することでDJの手法にも近いように思えたが、そのうちに四つに鳴るキックの他、ミドルとハイも爆音の中でごちゃ混ぜに聴こえていく。溶けていくのかもしれない。爆音のノイズの中で、時間感覚はいつのまにか崩壊している。前にはニタァっと笑ういい年のイギリス人の親父3人がずっと体を揺らし続けるのを見ているうちに、「ああ、もうどうにでもなれ…」と自分の中で何かが溶解しているのがわかる。確かMark Fellの時にはまだ音楽を味わっているという感覚があったのだが…と思い始めた頃に音が止まり、あっという間の1時間のライブの終わりを知らせる。嵐が過ぎ去ったようである。

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終演後、体はなぜか軽い。そして何かが頭から抜けていったような感覚さえ残る。「キーーン…」と耳鳴りがするのもやかましく思えないほど、どこかすっきりとした感覚だけが残った。開演からたったの数時間で、彼らは全てを持っていき、後にはただ余韻だけが残った。素晴らしい一夜だった


数日後『Fact Magagine』におけるPeteのビデオ・インタビューを。Birthdaysの一階の雰囲気もちょっとだけ伝わるかも。






#65 Report from LDN vol.5 (Only Real - Backseat Kissers / Blood Carpet Single Launch at Shacklewell Arms)

  • 2013年01月30日
  • live report other
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先日デビュー7インチ"Backseat Kissers // Blood Carpet"をリリースしたOnly Realの発売日に行われたシングルラウンチパーティーに行ってきました。

"Cinnamon Toast"や"Cadillac Girl"、この"Backseat Kissers"のPVや音源によって昨年からじわじわと話題になってたOnly Real君ですが、Only Realとしてのライブはこれで2回目。去年末にHappa、Sunless'97と一緒に出演していたライブがデビューだったようです。私は同日BIG BANGを見に行っていたら間に合わなかったので今回初めて見れました。

結論から言うととにかく本当にエモすぎて最高過ぎて半べそかいちゃう感じに素晴らしくてそれ以外なんも言えねぇ!って感じなんですが…一言であらわせばOnly Real君のキャラに尽きると思われます。

なんかこう舐め腐ってる感じと言うか、あの目とか口のひん曲がり具合とか。少年ぽいかと思いきや意外と大人な感じだったけど(今年23歳とかなんでそりゃそうなんですが)それでもやっぱりキャップ後ろかぶり、ブカブカのネルシャツにゴールドチェーンな風貌が似合いすぎの「キッズ」としか言いようがない佇まい。

1曲目はインストの曲で始まって、"Backseat Kissers"のように、サウンドそのものはレイドバックしたUSインディーなサウンド。それでいて合間合間にMCを挟むのだけれど、というかもはやフリースタイルって感じのラップ、というかほぼポエトリーリーディングにも思えました。その流暢さに聞き入っていると、いきなりそのスポークンワーズ風味のラップにバンドが乗っかるという一瞬もぐっときた。

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そして後半はギター置いて、シャツも脱いで、お客さん煽りまくりのラップに徹したり、終止、そのヘロヘロのスレてる感じと、若さがドーンと爆発しながらもラップから感じられる知性、そして完全にクソガキっぽいところ…このアンバランスさがたまらなく良かったです。
最後はずっと"Rep Real!" "Rep Real!うぎゃー!"って叫んでた。
Dazedのインタビューで、「歳をとって、若かった頃に戻りたいなーとか思うようになるのがすごく恐い」って言ってたけど、この発言をそのまま音楽にして 表したらこうなってしまったという以外に良い表現が見当たらない。

なんかバンドやりたいとか思ってしまったし恥ずかしげもなく…。でもこう思わせてくれるバンドって最高なはずです。
というわけでとにかくOnly Realは最高なのでみんな300枚限定のデビュー7インチを買ってください。ジャケもナイスです。

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Only Real - Backseat Kissers // Blood Carpet 7"

  

#64 Best Party / Mix of 2012

  • 2012年12月31日
  • other
今年もあと数時間となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?僕たち3人は、D.J.A.D.を除き、僕と373の2人がロンドンで生活を始めたことでパーティーの開催はしばらくできなくなったものの、2つのZINEの発刊とポータルサイトの設立を行いました。

今回は昨年に引き続き、ベストパーティーとmixを紹介して今年の本ブログを締めくくりたいと思います。読者の皆さんからも「あんなパーティーやmixがあった」「これも最高だった!」などの反応がもらえれば幸いです。それでは、よいお年を!来年もどうぞ、よろしくおねがいします。


ーー D.J.A.D.
BEST PARTY
TRAXMAN Japan Tour at Daikanyama UNIT
PPP Presents A.D.U.L.T. at Enoshima OPPALA
OUTLOOK FESTIVAL Japan Launch Party at Tabloid

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Booty Tuneのパイセン達の計らいで、撮影担当としてBooty Tuneへ加入したり、Footworkの現場を撮影することができ、刺激的な1年でした。すげーなぁと自分の部屋で思っていた雲の上の存在がファインダーを通してすぐそこにいたり、隣で蕎麦食ってたりしてる状況は、今改めて考えてみてもエラいこっちゃやなと思うわけで。
D.J.FulltonoTRAXMANPaisley Parks、そしてチャートには入っていませんがSatanicpornocultshopを撮影できたことは本当に嬉しかったです。もちろん撮影するだ けでなく、パーティとしても楽しんでましたよ。カメラ放ってフットワークかましたり、PPPガールズに鼻の下伸ばしてたり。
そう、今年はPan Pacific Playa主催のパーティにもよく遊びに行きました。Paisley Parksへのインタビューを初号、第3号で行ったのをきっかけに、脳さんから野毛の飲み屋を教えてもらってウロついてみたり、PPPのパーティに来てい る綺麗な女性達を見て「素敵なパーティだなぁ」と思ったり。何より、脳さんの超スマートなテクノで踊っていると、UNITでのゲローなライブとのギャップ に腰くだけになります。喰らいます。それがいいんです。

 

BEST MIX
Southside Construction Vol.2 /d.j.fulltono
BANG THA BOX MINIMIXX / Traxman
The Shape Of Juke 2 Come - Spin Da Wax Part.1 / Traxman


この人のMIXは金払って聴きたいな、心の底から思えるDJを見つけられただけでなく、実際に観ることが出来た2012。d.j.fulltonoは僕の中でスーパーマンみたいな人。FootworkでBooty Tuneの内部の人達を始めゲットー玄人達を唸らせたかと思えば、パンピンなGhetto House、パキパキのGhettotechを2枚使いしながらギャル達をアゲまくっている。挙げたMIXでその両方の感じを堪能できますよ。この寡黙でハンサムなDJの作品は買って聴いた方がいい。関係ないけど、ロック好きな人ってJukeやGhettotechのパーティ好きだと思う。ノリ方が遠くないような。

Traxmanが「ジュークもハウス・ミュージックなんだ」的なことを言ってた、ということを誰かから聞いたが、スゲェと思った。ジュークがシカゴ・ハウスから派生したという事実はだいぶ浸透しているとは思うが、現在でさえもシカゴ産ということを忘れてJuke / Footworkを聴いているときがある。まぁ別にシカゴだから良い悪いではなく、ルーツが髄までしみ込んでいる人の説得力というものをTraxmanで初めて触れられたと思う。挙げたMIXはBPM120〜160のハウス玉手箱のような感じ。The Shape〜にはド本流のシカゴ・ハウスから、Footworkまで収録。BANG THA〜は160で疾走するキックに、思わず職場でも小躍りしたくなるようなアゲっぷり。「マジ神」とかティーンが美味いもの食って言いそうな言葉を吐いてしまうくらい、Traxmanの前では陳腐な感想しか出てきません。凄すぎて。



ーー Shigeru Nakamura
■BEST PARTY
Dollop presents Detloit series at warehouse in London
Hyperdub at Daikanyama UNIT

Omar S, Radio Slave & DJ Qu at fabric






■BEST MIX
Silent Servant FACT MIX
Scuba FACT MIX
Triad God  mix for SSENSE shop

どちらの項目も順不同。dollopBoilar Roomがオーガナイズした、全3回のDetroitのレジェンドDJをフィーチャーしたパーティー・シリーズの第2回目(ちなみに初回はJuan Atkins、最終回はDerrik May)では、Factory Floorがドラムレスの編成でテクノと電子ノイズの地獄絵図を描き、耳栓をしながらやかましくその前でセッティングをしていたKevin Saundersonがテック・ハウスを中心に華麗にフロアを彩り、Boddikaが「スポ根」という言葉を思い浮かべるほど堂々と荒々しくテクノとダブステップの邂逅を真っ黒く描いて朝が明けた。「テクノ」という音楽が様々な発明によってその鳴らし方を更新してきたことは言うまでもないが、それがダブステップへも接続した現在において、この一夜は僕にとってその重要なドキュメントであった。ダイナミックな変化、つまり音楽が更新される過渡期に立ち会うことほど、僕にとって面白いことはない。
そしてHyperdubのパーティーはロンドンに移る前、東京での一夜。Hype Williamsのライブがスゴかったからという単純な理由で、だ。スゴい…というなんの面白みもない言葉しか出てこないのは動くことを許可しないほどの ノイズがなっていたから。動けなくなるという経験は今年はこの夜だけだった。ロンドンで暮らし始める直前にHyperdubの魅力を確認できたことも重要な意味があったとも感じる。

以上に関連して、今年はテクノをよく聴いた。そのため今年のベストDJ mixもテクノよりのものが多い。Silent Servantについては、ポストパンク中心のFact magagineのミックスで彼のルーツに触れたことができたし、テクノというキーワードをより掘り下げて聴くための一つの重要な契機になった。これらの音楽は夏場を過ぎて、どんどんと夕暮れ時間が早まり、夜の占める割合がどんどんと増えていくロンドンで、これらのmixが共通してもつ暗さが最高のBGMとしても機能したことにも触れておきたい。Triad Godのmixも、理由は言いたくないけれどロンドンに暮らす上で欠かせなかった。

全くの私情だけれど、希望がもてた記憶なんてここ何年も見当たらない。その意味で、何年目かの黒い一年を助けてくれたのはBlackest Ever BlackHinge FingerJoy OrbisonSunkloからのリリースも素晴らしかった)、そしてPANといったアンダーグランドなレーベルたち。幻滅することは多くとも絶望はしたくないし、まだしていない。上記の音楽たちは暗いものが多いけれど、絶望ではなくて喜びや楽しみばかりをくれたことに感謝している。まだ大丈夫。




ーー 510373
Best Party
Daviation presents: Inc.
at Birthdays
The Hydra: Bleep.com - BLPGRN001 Launch at I Can Studios
taico club '12 at こだまの森

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1つ目のはBenji Bのオーガナイズで開催されたInc.のロンドンデビューライブ。"3"からの曲もましてやteen inc.時代の曲もなく、"3"以降に発表はされたおそらくアルバムに入るであろう曲達だけで構成されていたライブはとにもかくにも素晴らしく、あの場にいれたことが幸せでございました。お客さんの待ち望んでた感バリバリの前のめりな感じとBenji Bのホストっぷりが素晴らしいイベントの雰囲気を作ってたと思います。
そしてBleepが新たに始めたGreen Seriesのラウンチパーリー。PangaeaBlawanObjektThird Side(The Analogue Cops + Steffi)などなど。なんつってもPangeaがよかった。Blawanはなんだかお坊さんのようでした。BPMがものすんごい早くてずっと硬いミニマルなビートで、こっちが修行させられてるような。それとSteffiのつまみのいじり方というか立ち振る舞いがすごく男前で、最前で食い入るように見てしまった。
3つ目taico clubは、Boredoms最高!!!!!という感じで、年の途中でロンドンへ来たので記憶が分断されてしまってなかなか日本のことが思い出せずこんな感じになりました。NYEはBorder Communityのパーティーに行く予定。


Best Mix
Mista Donut - Poolside Breaks (Jackin'4 S.E.X.T.R.E.A.M. pt.2)
Poolside - Day & Night Mixtape

Two Inch Punch - Dummy Mix





Two Inch Punch - Dummy Mix 129

Mista Dountさんのmixは夏によく聴いた。いま聴くと「今年の夏暑かったなー」と思い出すくらいよく聴いてました。相対性理論にまったく興味がなかったんですが、これに入ってるやつは良い曲だなと思いました。PoolsideはNightとDayで2つにわかれてて、なんか聴きやすくてよく聴きましたどっちも。Two Inch Punchのも。なんか家でまったり聴いてたのばっかりですが、そういうのを求めてたんだと思われます。ダブステップのmixとかも色々聴いたけど、何度も繰り返し聴いたという意味ではこんな感じです。
ベストアルバムはGrimesの"Visions"…たぶん。トラックはBlawanの"Why they hide your body under my garage"、Jeremihの"Fuck U all the time"、Jessie Wareの"Running"、Disclosure"Latch"とか。レーベルはPANとかBlackest Ever BlackとかL.I.E.S.とかHemlockとかFriends of Friendsとか色々あるけどやっぱりTri Angleです。Tri Angleが好きです。Holy Otherもよかったです。 ベストジャニーズはジェシーa.k.a.ルイス・ジェシー、ベストビッベンはテヤンです。 良いお年を〜。

引き続き、kayano_sotoのe-zine vol.3もよろしくお願いします。
Two Inch Punch、Taquwami、Kent Alexander (Paisley Parks)、Seapunk Gangの貴重なインタビューを掲載しています。下のリーダーから直で読めるので、ぜひとも一読してみてください!!

#63 Report from LDN vol. 4 (Mount Kimbie at Southbank Centre)

  • 2012年12月22日
  • other live report

季節が流れてしまうのは本当に早く、もう2ヶ月ほど前のことではあるけれど、Mount KimbieSouthbank Centreでのライブをレポートしたい。
 

Mount KimbieはScubaが主宰するHotflush Recordingsからの1stアルバムが絶賛を持って迎えられ、最近では言わずと知れた英名門レーベルWarp Recordsと契約し、待望の2ndアルバムのリリースが待たれているポスト・ダブステップという言葉でその音楽性が形容されるバンドである。今年の初旬に日本にはSonar Tokyoで初来日を果たしているが、今回のSouthbank centreでのライブについてメンバーが「新たに実験的な試みをしたい」「1st以降のツアーの影響を上手く活かして新たな地平に立つことができている」という趣旨の発言をしていたため、1st以降彼らがどのように鍛えられたのかを目撃したく、楽しみに会場に向かった。なお、この日のライブはソールドアウト。本国イギリスのリスナーの大きな期待を現している。


会場のSouthBank Centreはロンドンでは有名な、音楽以外にも舞台や映画など広く芸術に関する多岐にわたる興行を行っている場所で、今回ここに訪れるのが初めてであった僕は敷居の高い場所かなと想像していたのだけれど、到着すると大きなアートセンターやホール会場の入り口、というかロビーのような場所に機材がセッティングされていて、ライブの規模自体は大き過ぎず、まさに限られたチケットを持った人たちだけが観れるという特別な空間という印象を与えていた。


*ちなみに、ホールでのライブはMount Kimbieのライブの2時間ほど前に行われていたようで、通称「真っ黒レーベル」と呼ばれては…いない、ロンドンの狂気じみたアンダーグランドレーベルBlackest Ever Blackからのリリースを重ねているRaimeがライブを行っていたようだ。そちらも観ることのできるチケットは僕が買う前に売り切れてしまったのだが、Raimeは初のアルバムが要約リリースされたばかりで、イギリスではレコードショップやメディアで軒並み2012年のベストアルバムの一つとしてチャートインしている。是非ともチェックを!


さて、会場内をぶらぶらとしてしばらくするとサポートDJとして、Mount Kimbieのシングル"Carbonated"で素晴らしいRemixを提供していたAirheadがふらりと登場。ダブステップやベースミュージックをガツンとプレイするのではなく、それらの音楽と同時にエレクトロニカやノイズといった音楽を混ぜながら、徐々に会場を暖めるながらも同時に会場をズブズブとした沼のように彩っていくDJは、盟友James BlakeのDJにも似ていたように思う(彼らは連名でシングルを発表している)。「ポスト」という枕言葉がつき、最近ではたとえばScubaやBoddikaが男気を体現しながらテクノや、Joy OrbisonWill Saulなどに代表されるハウス、そしてPariahBlawanのようにインダストリアルとの出会いまで幅広い音楽をカバーするようになったダブステップというジャンルの流れにおいて、Airheadは確実に自らのポジションを確立していることに成功しているなと認識させるDJであった。何がダブステップかわからなくなればなるほど、個々のDJのスキルやセンスが試されているのだろう。


Airheadの1時間ほどのDJの後で、Mount Kimbieが登場した…のだが、その仕様は前述のSonar Tokyoでのそれとは全くの別物であった。まず、機材の面で大きな変化を遂げていた。Sonarの際はキーボードをはじめとする様々な機材があり、それに加えてギターが用意されていたのだが、今回はドラマーがいること、そして最前に無数の扇風機が用意され、後方には2メートル近くはあろうかという長さの蛍光灯が何本も立てられていた。蛍光灯に気づき「なんだろう…?」と思う中でライブがスタートすると、その蛍光灯が光る際にノイズが鳴りそれを増幅させて大きなノイズの渦を作り、すぐに会場は緊張感の混じった音に支配されていった(Optrumの伊東さんがバックにいるような光景を想像して欲しい)。そして、扇風機が周り始める。その羽の部分にはマイクがセッティングされており、その音を拾い細かいノイズを捉え、会場を包んでいく。こうして、会場ホワイトノイズに囲まれることになるその中で、徐々に音が鳴り始め、一曲目のCarbonatedへ。ノイズとそしてドラマーによってリズムのバリエーションが増し、またさらに自分たちがリズムを鳴らすことに解放されたためか、これまで発表された音源に新たな音色が加わり、ほとんど新曲だと言っていいほどの多彩な音がなっていた。

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その後、1stの楽曲を数曲は挟みながらも、ほとんどは2ndのために用意されているだろう音源ばかりで構成されていたのだが、上述のアンサンブルの強さに加えて驚かされたのが圧倒的にテクノの要素がつよくなっていたことだ。ここでの「テクノ」とはつまり4つ打を基本に堅いキックとスネアで楽曲が構成されているという意味で、そしてBPMは150近くはあるのではないかと思わせる瞬間すらあり、RegisSurgeonのようなUKテクノのハードな音を想起させる。また、ギターの役割が前作、そして日本でのライブよりも強調されていたように思う。Before I Moved Offのような曲に代表されるように、彼らはダブステップ以降のベースミュージックを経過したエレクトロニカの更新を試みたと僕は彼らを捉えているが、そのイメージを覆されると感じる瞬間は多かった。この点は今後のリリースへの期待を高めてくれる。


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ただ、同時にいまだ課題点ではないかと思わせる瞬間もあった。

それは主にドラマーを含めたライブアレンジでの課題である。確かにドラマーによるサポートは彼らをある種の仕事から解放しただろうが、どのようにドラマーとリズムマシンを組み合わせて使うのかは未だ模索中なのだろうと感じさせられた。多くの場面でドラマーが何もすることがなく、ただ座ってるだけという場面があり、またメンバーとのコンタクトに手こずっている瞬間も度々観られたからである。


とはいえ、もちろん全体としては彼らに新たな次元を見せつけられた思いがした。アレンジでは既知の楽曲であっても何もかもが新しく聴こえていたし、何度も何度も興奮させられた。2ndがリリースされる前での判断として総計かもしれないが、彼らが前作の後に掴んだこと、そしてWarpへの移籍等、全てのことが上手く機能していると思わされた。今回のライブについて、彼らがどのような感触を掴んだのかは、来年のリリースになる2ndで明らかになるだろう。それを楽しみに、日々を頑張ろうと思えるだけのエネルギーをくれた素晴らしいライブだった。

e-zine
e-zine kayano_soto 1

JAP FOOTWORK issue feat. Paisley Parks, satanicpornocultshop

disc reviews: Traxman, EP 4, Taquwami, madmaid, Fleetwood Mac, DJ Pierre, V.A. We Are The Works, Rhye, Harmonious Thelonious, LX Sweat



e-zine kayano_soto 2

Long Interview: SUPER VHS

disc reviews: V.A. Lisbon Bass, V.A. Hard Ass Compilation, Only Real, V.A. Witchcraft EP, Joy Orbison & Boddika & Pearson Sound, Deejay Earl, DJ Rashed, JUK JUK, Moriz Von Ozwald Trio, Kuhrye-oo, Traxman, Summer Camp



e-zine kayano_soto 3

Long Interview: Two Inch Punch, Taquwami, Kent (Paisley Parks), Seapunk Gang

disc reviews: Karenn, DJ AFlow, Uncletexx, Cube Face, Satnicpornocultshop, Darkstar, Shelter Point, Halls, FRUITY, Boogie Mann

all back number can be read here→http://radiokayanosoto.wix.com/kayanosoto
Party Info
////kayano_soto vol.4////

May 4 (fri)
at. Ruby Room Shibuya
open/start 24.00
¥1500 w/1drink


[Guest Live]
guchon (Merry Works)

[Guest DJ]
O.T.A. (OZ)

kayano_soto DJs
D.J.A.D.
Shigeru Nakamura (the nnyoos)
510373 (weekend never dies)

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