四十雀、めじろ、ひよどり、つぐみ・・・ かな? うちは銅線の釣り具の中に脂身を入れて、この様に芙蓉か、イチジクの木につるしてる。 庄野潤三さんという大好きな作家がいます。最新作の、せきれいという本の中で、ご夫婦が庭に来る鳥たちのことを よーく見て、おしゃべりしてる部分がよく出てくる。 四十雀が 脂身をつつくのをぽかんと立って見ていたら、そこへ妻が来る。四十雀が脂身つついてた。それ、ぽかんと見ていた。と、話すと、私もそんなことあります、ぽかんと見ているの。と、妻が言う。 とか。 朝、つぐみ来る。妻に知らせると、パン屑を作りにかかる。ところが、せっかく来たつぐみは、すぐにどこかに行った。シベリア生まれのつぐみにパン屑を食べさせてやりたいのに、なかなかうまくゆかない。 とか。 この人の描く庭は本当に愛しい。 同じページに自分の本のことを書くのは おこがましいが、四年前、文芸社から出たー郵便ポストのある景色100ーの
中に出てくる、貝原さんの 水飲み場を見た時から 私も作った。 貝原さんは、今まで なんにも思ってなかったそういうものが、この本の視点とカメラから見てもらうと、自然はきれいだと思える。そう言って下さった。 見て下さい、貝原さんちの庭。本は インターネットでも注文できますし、本屋さんの 検索機でも 場所を探せます。 多分!?