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東武浅草駅で買った駅弁深川めしと幕の内弁当。
ところで「深川めし」「深川丼」「深川鍋」って、由緒正しき江戸の食べ物なのに、ほんの少し謎めいたところもあるのですよ。特に「深川めし」がね、ほんの少し問題。
食通として名高い池波正太郎先生の「鬼平犯科帳」にも、深川鍋、深川めしは登場しています。どんなものなのかというと…。
浅草駅で売られている「鬼平」謹製の駅弁「深川めし」800円。あさりたっぷり。
根本の「深川鍋」について、一番信用できそうなところを紹介すると(夏目純一郎さんの「深川鍋」)、大根の千六本に、アサリのたっぷり入れたものが「深川鍋」。野菜のバリエーションはあるようで、白菜でもよかったとか。とにかく冬の食べ物だったらしく、あちこちの文献で共通するのは「あさりがたっぷり」ってところ。深川が昔は漁師町で、あさりがたくさん採れたんだそうです。ここまでは問題なし。
(夏目純一郎さんが後にお書きになった「続・深川鍋」もご参照ください)。
「深川丼」という場合は、この深川鍋(またはアサリ入りの味噌汁)をぶっかけた飯になります。戦後、あさりがあまり採れなくなったのが災いしたのか、一般家庭のレパートリーからは、消えかけた模様。でもこれも問題なし。
悩むのは「深川めし」。深川丼と同じ意味だという説と、近年はあさり入りの炊き込みご飯をそう呼ぶ説が出てます。この駅弁は後者で、あさりの炊き込みご飯ですから。
この駅弁「深川めし」は、あまり期待しないで購入したんですが、まずまず美味でしたよ。炊き込みご飯だけど、お米も柔らかすぎず固すぎずで、アサリの味もしっかり出てたし。
具だくさんの幕の内弁当は1200円。
この浅草駅の駅弁、作ってるメーカーさんが「鬼平」ですから、そういう江戸のこだわりもあるんでしょうね…という、半ば強引なオチのお話でした。
コメント
コメント一覧 (5)
「続深川鍋」を最近書きましたので、よろしく。
勝手に参考資料にさせていただき、恐縮です。ぺこり m(_ _)m
「続深川鍋」もリンクさせていただきます。
リンク、すみません。押し売りみたいで。
引用も出典を書かれているから問題ないでしょう。
また、ご縁があれば!
> リンク、すみません。押し売りみたいで。
いえいえ。
ああいう丁寧に取材+研究された文章は、本当に勉強になります。
来月も楽しみにしておりますの。
これからもご活躍をお祈りいたします。
最近、この深川めしの駅弁を食べました。
その時の様子をエントリーしたので、
TBさせていただきました(^^)
どうぞよろしくです☆