2009年12月05日
ブログ引っ越します

今まで、ライブドアのブログを使わせていただいていましたが、シーザーブログに引っ越しすることになりました。
ライブドアのブログも残しておきますので、昔の記事は今までのアドレスで見られます。
アドレスは以下になります。
★北軽井沢日記
http://k-kitakaru.seesaa.net/
今まで遊びに来てくださった方々、場所を使わせていただいたライブドアさん、ありがとうございました。
新しいブログでもどうぞ宜しくお願いします。
2009年11月11日
戦う日本ミツバチ

先日、ブルーベリーから車で40分ほどの六合村(くにむら)の直売所で、日本ミツバチの蜂蜜を見つけました。
以前、ブログでも紹介しましたが、日本ミツバチは育てるのが難しく、蜜の量も少ないので幻の蜂蜜と言われています。
一般的に出回っている蜂蜜は、西洋ミツバチの蜂蜜なのです。
国産の蜂蜜だけでも少ないのに、日本ミツバチの蜂蜜はさらに少ないため、スーパーなどでは、まずお目にかかりません。

これがその蜂蜜。
日本ミツバチの蜂蜜は、結晶化しやすいのだそうです。
武藤さんの蜂蜜も結晶化してますね。

こちらの西洋ミツバチの蜂蜜と食べ比べてみると、まろやかな感じがします。
日本ミツバチは、周辺から、いろんな種類の蜜を集めてくるので、これはまさに2009年の六合村ブレンド。
年によってワインの味が違うように、全く同じ味の蜂蜜はないのです。

今回は、みじん切りにした生姜と蜂蜜を同量ずつ入れた、ジンジャー蜂蜜を作りました。
私は冷え性なもので、冬じたくの一つとして、ジンジャー蜂蜜はかかせません。紅茶に入れたり、お湯で割って、レモンを入れると冷え性、風邪の予防にいいのですよ。
以前、西洋ミツバチが大量に減少しているというニュースがありましたが、病気に弱い西洋ミツバチに変わって、日本ミツバチを増やそうという動きがあるそうです。
もともと日本固有種の日本ミツバチは野生のものなので、病気に強いのだそうです。
また、日本ミツバチは、昔から日本にいたので、天敵、スズメバチとの戦い方を知っています。
けれど、輸入された西洋ミツバチは、スズメバチに対処する方法を知らないのだそうです。
どうやって、体の大きいスズメバチとちびっこ日本ミツバチが戦うのか?
その様子をとらえた動画を見つけました。
★日本ミツバチと大スズメバチ
感動しました。
団結力といい、ガンジーっぽい非暴力的な戦い方といい・・・。
ますます日本ミツバチファンになった私です。
あ、虫嫌いな人は、薄目あけて見てくださいね。
2009年11月09日
ちょっと素敵なお客さん

先日、山歩きに来たご夫婦が泊まっていきました。
ご夫婦は山歩きが好きで、山菜採りなどもするそうです。
ダンナさんが席をはずした時、奥さんが家で作っているという見事なキノコの写真を見せてくれながら言いました。
「お父さんは、うちにあるものは何でも人にあげちゃうから、キノコも二人で食べる分しか残らないんです」
ダンナさんは、山の物を採りに行くときでも、無駄に採ることは嫌いなんだそうです。
「二人でワラビを採りに行くでしょ。ワラビって地下茎で生えるから、列になってだんだん小さくなって生えてるのね」
ほうほう、それは知りませんでした。
「私が、一列になっているワラビを順に摘んでいくと、3つ目くらいで、お父さんがワラビの前に足を置いて邪魔するんです。で、『もういいだろ、そんなにいじめんでも。ほら、今のうちに逃げ』って、残りのワラビに言うんです」
奥さんの言葉に、笑いが止まらなくなってしまいました。
素敵すぎます。ダンナさん。
私も動かないワラビを逃がしてやれるような人になりたいなぁ、と思った一日でした。
2009年11月04日
グリーントマトのジャム

11月に入ると、ゴールデンウィーク明けあたりから始まった嬬恋の野菜直売所も、そろそろ店じまいです。
まだ開いていた直売所に寄ると、売っている野菜も秋らしいものになっていました。
おもちゃのようなミニカボチャや、今が旬の花豆の新豆や、大根に白菜などなど。
その中に初めて見る野菜がありました。
緑色のトマトです。
グリーントマトと書いてあります。
みるからに固そうで、どうやって食べるのだろう? と思っていると、
「ジャムがおすすめ!」
と書いてあります。
へー、トマトジャム。それも緑のトマト。
ジャム好きの、新しもの好きにはなかなか魅力的な食材です。
ちょっとおもしろいなぁ、と思って一袋手にとりました。
昔、映画で
「フライドグリーントマト」
という映画がありました。
映画に出てくるカフェで、グリーントマトを輪切りにしてフライにする名物料理を出していたという設定でした。
映画の舞台、アラバマではグリーントマトを栽培しているそうですが、日本では珍しいので、まだ赤くならないトマトを使って作るそうです。
私が買ったトマトがグリーントマトという品種のものなのか、秋で日照時間が足りずに緑色をしているものなのかは分かりませんが、ジャムに出来るようなので、ひとつ、作ってみました。

グリーントマトを切ると、きれいな緑色をしています。歯ごたえがしっかりしていて、ほのかな苦みがあります。甘みはほとんどありません。これがジャムになるのかな。
ヘタをとり、小さく切って、トマトの重量の3割の砂糖を入れます。今回はトマト600グラムに砂糖180グラム。

鍋で煮て、柔らかくなってきたら、レモン汁大さじ1と風味付けにブランデー小さじ1を入れました。

少し潰しながら煮て、とろみがついたら完成。

煮沸した瓶に入れて、2本分ができました。
あの、鮮やかなグリーンが、茄子のつくだに風になってしまいましたが、お味は、ちゃんとジャムになっています。後味にほのかな苦みがあるところが、トマトという感じ。ネットで、大人の味、と書かれていたのも納得しました。カレーなどに入れるチャツネとしても使えるそうです。

ヨーグルトに入れてみました。
チーズやヨーグルト、くるみなど、コクのあるものと合わせると、苦みも気にならず、おいしくなるようです。
夏の名残のグリーントマトジャム。大切にいただこうと思います。
2009年11月03日
スーパーダイエットクッキー

先日、友人にステビアの粉末をもらいました。
ステビアというのは、砂糖の200〜300倍の甘さでありながら、カロリーは100分の1という、甘味料で、ハーブの一種です。
清涼飲料水や、様々な食品に使われています。
以前、生のステビアの葉をもらって、その甘さに驚いた事をブログに書きましたが、粉末のものを見るのは初めて。
ちらっとなめてみると、確かにあのステビアの葉っぱと同じ味がします。

糖尿病の方やダイエット中の人に良いそうです。
さっそく、コーヒーに入れてみましたが、コーヒーカップに小さじ1/4ほどで十分甘いです。
この味は、どこかで飲んだような・・・と思ったら、登山中に愛用している「アミノバイタル」の味でした。
砂糖とは違う独特の甘みですが、何しろカロリーがほぼゼロなのですから、これでお菓子を作れば、
「あー、甘い物食べたいっ!」
と、思った時の自分用おやつにいいかも・・・と思い、クッキーを作ってみました。
バターを使わない低カロリーレシピで、砂糖をステビアに変えてつくればさらにカロリーオフ、スーパーダイエットクッキーになるはず。
これがおいしかったら、我慢せずにダイエットも夢じゃなさそうです。
早速、作ってみました。
砂糖40グラムをステビア17グラムに置き換えて作ってみます。
バターを練る手間もなく、焼き時間もたった6分なので、これは手軽です。
中軽井沢のハルニレテラスで買ったクッキーの抜き型もやっとデビューしました。
今日は予期せぬ初雪も降って、気分はいち早くクリスマス。
30分ほどでできあがりました。
ベーキングパウダーを入れたせいか、けっこうふくらみました。
さて一口。
・・・甘いっ!
何というか、ステビアの一粒一粒が舌にあたって、甘さの攻撃をしかけてくるような感じ。
クッキー自体は悪くないのですが、明らかにステビアの入れすぎでした。
アミノバイタルのクッキー版、といった味がします。
これはまだまだ研究の余地ありです。

常々不思議に思っていたのですが、カロリーゼロの飲み物はあるのに、カロリーゼロのお菓子ってないですよね。
ダイエット甘味料でケーキやシュークリームを作ったら売れると思うんだけど。
そう思っていたのは私だけではなかったようで、ネットで検索してみると、まさにその疑問に対して、パティシエの方が答えていました。
その回答を読んで、深く納得しました。
砂糖は甘さをつけるだけではなく、様々ないい仕事をしていたのです。
1.メレンゲを安定させたり、しっとりした食感を作り出す保湿性があるので、ケーキをふっくらさせることができる。
2.砂糖と水分が結びつくことによって、水分活性が低くなり、カビなどの細菌の活動を妨げ、腐敗しにくくする。確かに、砂糖の多いジャムは長持ちしますね。
3.油脂の酸化を防止して、油くささを防ぐ。
4.デンプンの老化を防いでお菓子が固くなることを防ぐ。
などです。
ダイエット甘味料だと甘さはつけられても、砂糖のやっていたお仕事をしてくれないので、日持ちが悪く、すぐに油臭くなって販売に向かないそうです。
それに加えて、食感や味わいが砂糖のものとは違うので、砂糖の味に慣れている一般の人にはおいしく感じられない、というのが理由でした。
けれど、ゼリーや飲料など、溶かして甘みをつけるようなものには、向いているようです。
なるほど、カロリーゼロの飲料やゼリーが市販されているのもそのせいなのですね。
2番目の不思議事項として、これだけ甘いのに、どうしてカロリーがないのか、という疑問もありました。
こちらも偉大なりネットで解決。
砂糖のカロリーは1グラム4キロカロリー。
スティックシュガー1本(3グラム)だと12キロカロリー。
ステビアのカロリーはこの1/100ですから、ほぼゼロということですね。
でも、甘い。
ステビアクッキーは、頭がくらくらするほど甘かった。
どうやら、ステビアは、腸内で吸収されずに排出されるので、(たしか、分子が大きいので吸収されない)カロリーが極端に低いということらしいです。
口に入れた時点では、甘さを味わうのに、体の中では無かったことにしてしまうなんて、食べまくった直後に吐きに行く女子高生の様な気がしないでもないですが、すごいですね!
食べ過ぎるとお腹がゆるくなることがあります、という注意書きの理由もこれだったのでした。
ダイエット甘味料の中には、自然界に存在しないものもあり、それは使うのを躊躇しますが、ステビアは、もともとがハーブですから、さとうきびから砂糖を作るように、天然の物から作った甘味料ということで、安心感もあります。
原料が違うのだから、甘さの性質が違うのも自然な事ですよね。
すべての食べ物に対して、砂糖の代用にはなりませんが、ステビアに向く料理や、病気改善には力を発揮するのではないでしょうか。
糖尿病の治療以外にも、ステビア農法という農業に使われたり、サプリメントとしての効果もあるらしいです。
ステビアを口に入れた時、甘さの後に、かすかな苦みが残るのですが、味の濃いものと混ぜて使う分には問題がなさそうです。
やはり、美味しさという点では、砂糖に一票を投じてしまうので、お客さんにはお出しできないですが、いろいろと試してみるにはおもしろい食材だと思いました。
ところで、失敗作のスーパーダイエットクッキーですが、甘すぎて一度に1つしか食べられないというところが、ダイエットの効果ありかも?
と思って地道に消費することにします。
2009年10月07日
アルザスのミニクグロフ

今年の6月に行った、フランスのアルザス。
おいしいものがたくさんあるアルザスを代表する食べ物がクグロフというお菓子です。
上の写真はクグロフ型を吊したお菓子屋さんの看板。んー、かわいい。
穴の空いた、分厚い陶器で焼く、パンのようなお菓子なのですが、これがとてもおいしいのです。
アルザスのお土産やさんには、様々な大きさのクグロフ型が売っていて、デザインも、色も素敵。
さすがに大きなクグロフ型は買えなかったですが、手の平サイズのミニミニクグロフ型があったので、置物のつもりで買ってきました。
けれど、お店のおじさんの、
「これでもちゃんとクグロフが焼けるよ」
という一言が忘れられず、この型でケーキを焼きたいな、と思っていました。
日本で、シリコン型のクグロフ型(これも小さめ)を買ったので、一緒に焼いてみました。

手前のブルーの型がアルザスのクグロフ型です。
中身はクグロフではなくて、今が旬の秋映りんごと、レーズンを入れたパウンドケーキにしました。

大きさが違うと、焼き加減が難しい・・・。
ケーキ型が小さい割に、中身のりんごが大きくて、形がいびつになってしまいました。小さい型で焼くときは、具を入れない方がきれいに焼けますね。

一口サイズのケーキになりました。
小さいもの好きな私にとっては、かなりぐっとくるケーキです。
今日は雨、おまけに寒い日でしたが、アルザスの雲ひとつない空を思い出して、気持はほっこりでした。

2009年10月03日
今年も開催・北軽井沢クラフトフェア

10月3日(土)と4日(日)の2日間、北軽井沢のハイランドパークで、北軽井沢の杜・クラフトフェアが開かれています。
北軽井沢周辺や、近郊にお住まいのクラフト作家さんの作品が一堂に集まる、手作り好きにはたまらないお祭りなのです。
第一回目の昨年、フェアの様子をブログに書いたところ、実行委員会の方が、ブルーベリーまで案内のポストカードをたくさん送ってくださいました。
実行委員の方、ありがとうございました!
昨年入手したちいさな雑貨たち、時間がたつごとに味わいを増していました。
今年もずっと楽しみにしていて、お客さんのチェックイン前にこっそり行ってきました。
この日は朝から激しい雨音で目をさましてしまう程の雨模様。
10時の開始と共に小雨になったものの、ずらっと並んだ青テントの中には、もうすっかり魅力的な作品が並んでいます。
はやる気持ちをおさえつつ、ひとつひとつのテントへ。
雨の日の早い時間は、お客さんも少ないので、作家さん達も気軽に声をかけてくれて、お話しできるのがいいところ。
普段、素敵な作品を見ることはあっても、なかなか作家さんとお会いできる機会はないので、こういう機会は貴重です。
やはり、手作りのものというのは、作っている人そのものだなぁ、と思います。
作品と作家さんは、流れている雰囲気が同じ色なんですよね。
栃木県の益子から来ている陶芸作家さんも何人かいらっしゃいましたが、皆さんお若い。そして、益子焼きという伝統にこだわらずに、土も形も自由なオリジナルな焼き物を作っていらっしゃいました。
昨年、うちにやってきた鳥の置物を作っている山梨の作家さん、この方のお店には絶対行くぞ、と思っていると、人だかりのしているテントが。
今年も、出展されていました!
昨年の作品とはまた少しずつ違った形でしたが、精密で、ほのぼのとした雰囲気はそのままです。今年も鳥を一羽購入。
「去年も購入して、気に入っちゃったんです」
と、言うと、作家のお兄さんは、
「嬉しいなぁ。あの子は元気にしてます?」
「はい。おかげさまで。みんなの人気者です」
そうそう、この方は作品にこういう風に接する人だったなぁ、と思い出して、また嬉しくなったのでした。
帰り際、やっと太陽が顔をだしました。
気持がほっと温かかったのは、天気のせいだけではないようです。
10月3日の日曜日は、お天気も良いようです。
会場では、気軽に参加できる体験コーナーもありますので、
北軽井沢でアートに触れてみてはいかがでしょうか?
★北軽井沢の杜クラフトフェア

2009年09月10日
話題の花畑牧場でホットキャラメルアイスを食べてきました。後編
軽井沢駅から、徒歩5分で北海道の味が堪能できる花畑牧場カフェ。
前回に引き続き、花畑牧場の話題を。
あれ、前回は
「ホットキャラメルアイスを食べてきました」
という題名の割にはキャラメルアイスが出てきてない。
なんだかテレビのバラエティ番組のような引っぱり方になってしまいましたが、ついでに、さらに引っぱりましょう。
花畑牧場を有名にした生キャラメルもここでは数量限定解除で売っております。
ヤクザ屋さんも、まとめ買いOKです!
夕張メロンとか、ハスカップとか、北海道をイメージさせるフレーバーのものもたくさんありますね。
おみやげコーナーから帰ってきたダンナさんがこそっと言ってました。
「すごいよ。みんな、カゴにどんどんキャラメル入れてる。『東京じゃ買えないものね〜』って言ってた」
実際に東京じゃ売り切れになっているかは分かりませんが、そう思わせる何かがありますね。
それにしてもこの花畑牧場。
私のようなスイーツ好きの女性を取り込むのは簡単だとしても、一緒に来ているお父さんや彼氏のハートも、
「ホエー豚丼」
で、しっかりわしづかみにしているところがさすが! と思いましたね。
花畑牧場の生キャラメル!
というブランドに引き寄せられて、ホットキャラメルアイスを食べ、思いもしなかった豚丼も食べているわけですから。
有名になっただけの工夫があるなぁ、と思いました。
そして、個人的に気になったのが、このカチョカヴァロというチーズ。
ひょうたんのような形が面白いですね。馬の鞍から垂れ下がっているような形だったことから「馬の鞍」という意味なのだそうです。
フライパンで焼いてたべると、モッツァレラのようでおいしいそうな。
次回試してみたいです。
さて、やっとホットキャラメルアイスです。
バニラアイスに、温かい生キャラメルがたっぷりかかっています。
お味は、濃厚です!
さすが生キャラメルの花畑、生キャラメルを心ゆくまで堪能できる満足感があります。
ホットキャラメルアイスの後に、前述のキャラメルソフトを食べると、キャラメルの濃厚さで、ソフトの味がわからなくなるくらいの充実ぶりです。
私はキャラメルソフトの方が好きですが、遠くから、花畑牧場にやってきた観光客の方には、花畑牧場の個性満開の、ホットキャラメルアイスの方が、印象に残るだろうな、と思います。
食欲の秋モードに入った胃袋にもぴったりな、ホットキャラメルアイス、おすすめです。
2009年09月08日
話題の花畑牧場でホットキャラメルアイスを食べてきました。前編
軽井沢アウトレットに、生キャラメルで有名な、花畑牧場がレストランを出店すると聞いて、ぜひ行かなければ、いや、行きたい!
と思いつつ夏を過ごしていましたが、今日、ついに行くことが出来ました!
何しろ、北海道と東京以外の出店は、軽井沢が初めてということで、今年の夏、開店当時はすごい行列だったらしいのです。
けれど、もう夏休みも終わったし、平日だし、そろそろすいているかも・・・と思ってアウトレットに入ったら、駐車場も満車ではないけれど、けっこうな人出。
ちょうどお昼時ということもあって、花畑牧場には、次々と人が吸い込まれていきます。
湖にせり出した広いレストランの中は、「ホエー豚丼」が食べられるレストランコーナーと、ソフトクリームや、ホットキャラメルアイス、お持ち帰り用の生キャラメルやチーズなどが並んでいるコーナーに分かれています。
お昼時なので、「ホエー豚丼」の列に並びます。
その間、アイスクリームを販売しているお兄さんお姉さんのピンクの制服をチェックしたり、ホットキャラメルアイスの一口目を食べるお客さんの表情を観察しながら順番を待ちます。
「あ、あのお姉さん、幸せそうに頷いてるよ。きっと美味しいんだろうなぁ」
そんなことを考えていると、それほど待たされることなく、席につけました。
豚丼定食を注文し、出てくるまで、他のコーナーを物色します。
「せっかく花畑牧場に来たんだから、名物のキャラメルアイス食べたいなー。でも豚丼もあるから入らないかも・・・」
後ろ髪引かれる思いで席に帰った私と交代で、今度はダンナさんが、物色に行きました。
人の気配にふと振りかえると、そこにはダンナさんが、何の迷いもなく、片手には、キャラメルソフト、もう片方の手にはホットキャラメルアイスを持ってやってくるではないですか。
この人の胃袋には迷いがなかったんだ。
こういう時に、たくさん食べてくれる人が一緒にいるとありがたいです。
早速、キャラメルソフトをいただきます。
キャラメルの香りがふわっと広がります。
一口食べると、ジャージ牛のミルク味から、1歩ほど遅れて、キャラメルフレーバーがやってきます。
うーん、何か懐かしい味・・・これは・・・。
そうだ。チェルシーの味。
チェルシーって知ってます?
キャラメル味の飴で、ヨーグルトとか、バター、コーヒーとかいろんなフレーバーがあります。イギリスっぽいパッケージで、子供の頃、旅行や遠足には必ず持っていったものでした。
花畑牧場のキャラメルソフトは、甘すぎず、ふんわりと優しいチェルシーの味のようでした。
懐かしさとおいしさで、いつの間にか、先ほど見たお姉さんのように、頷いていた私でした。
2009年09月02日
部品野菜・四角豆

ブルーベリーから車で約1時間。
東御市にある「雷電くるみの里」という道の駅に行きました。
ここは、地元の方が作っためずらしい野菜がたくさんあって、みているだけでも楽しいのですが、その中でも一段と「変わったオーラ」を出している野菜がありました。
四角豆。
と、あります。
モロッコインゲンのような大きさですが、縁にひらひらしたフリルが4つ付いています。
初めて遭遇する野菜です。
どうやら、インゲンのようにゆでてサラダにしたり、炒め物にするらしい。
生産者は東御市在住の、
「小野沢 七よ」
さんです。
10本入って120円、最後の1袋を購入しました。
とりあえず、1センチ幅で切ってみてびっくり。
普通、変わった形をしている野菜や果物は、左右対称の形をしている事が多いですよね。オクラでも、スターフルーツでも、形はおもしろいけれど、ちゃんと左右対称です。
ところが、この四角豆、ひらひらのフリルが同じ間隔についていないので、妙に面白い形になっています。

パソコンの部品か、忍者のまきびしみたいです。
踊っている人にも見えてきます。
この四角豆、沖縄を中心に栽培されている新顔野菜だそうです。
意外にも、1900年頃、日本で一度紹介され、「トウサイ」という名前も付いたそうなのですが、ほとんど普及しなかったそうです。
当時の日本人は、この形を受け入れなかったのかもしれませんね。
四角豆の沖縄の名前は「うりずん」
うりずんとは、4月頃の新緑の季節の意味です。
草木が一斉に芽吹時の美しい薄緑色をしている事から名付けられました。
四角豆より、風情があって、素敵な名前ですね。

ゆでてみて、うりずん、の意味が実感できました。
ゆでる前は、普通のインゲン色だった四角豆が、ザルの上で美しいエメラルド・グリーンになっていたからです。
私にとっての新緑は、カラマツの若葉色ですが、それにも似たうりずんの緑色に、過ぎ去った春を思い出しました。
味はというと、ちょっと苦み走ったインゲンという感じです。
くせもなく、マヨネーズやしょうゆとも相性がいいようです。
なんとなく、レゴブロックを食べているようで、ふふっ、と笑いたくなる四角豆。
おもしろい野菜を作ってくれた小野沢七よさんのセレクトに感謝です。