犬の鼻を持ったなら ▼o・ェ・o▼ 犬の鼻はたいへんだー!

天然素材を使った手仕事を生業とするkazeが、化学物質過敏症という聞き慣れない病気のせいで、ある日、突然、非日常の日常のが始まった。 ほぼ休止状態のブログですが、気になるニュースなどあった場合、随時、更新しています。いただいたコメントにはお返事するようにしていますが、遅れる場合があるかと思います。悪しからずご了承下さい。

化学物質に過度に反応してしまう症状を抱えてしまった私の嗅覚は鋭敏になり、まるで犬の鼻のよう。くんくんくんと何でも嗅いでみる。自分の身の安全を確保するために五感を駆使して見る世界は、それまで見えていた世界とは、違ったものに見えてきた。 症状が緩和されてきているので、あまり同病の方の役に立つ情報は提供できないと思いますので、情報集目的でいらした方には、ごめんなさい。

工場の環境悪く化学物質過敏症 花王に賠償命令

気になっていた件の判決が出ました。

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工場の環境悪く化学物質過敏症 花王に賠償命令  2018年7月2日 18時57分 テレ朝news

工場の環境悪く化学物質過敏症 花王に賠償命令 写真拡大  花王の工場での勤務で化学物質過敏症になったなどとして元従業員の男性が損害賠償を求めた裁判で、東京地裁は花王に対して約2000万円の支払いを命じました。

 有機溶剤などを扱っていた花王の元従業員の男性は、換気を全く行わないなど工場の環境が悪いせいで化学物質過敏症になり、退社を余儀なくされたとして花王を相手取って約4700万円の損害賠償を求めて提訴していました。2日の判決で東京地裁は「花王は排気装置の設置義務などの違反があり、原告が化学物質過敏症になったことと因果関係がある」と指摘しました。そのうえで、花王に対して約2000万円の損害賠償の支払いを命じました。判決を受け、花王は「判決を真摯に受け止めます。判決文を精査したうえで、会社としての対応を決めたいと思います」とのコメントを出しています。  

テレ朝newsより引用)

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このニュースとは直接関係ないが、職場での化学物質関連で、独立行政法人 労働者健康安全機構というところを見つけた。
この機構の発足について、サイトより引用すると、
「平成28年4月より、独立行政法人 労働者健康福祉機構と独立行政法人労働安全衛生総合研究所が統合し、「独立行政法人労働者健康安全機構」として発足しました。
   加えて、国が委託事業として実施してきた化学物質の有害性調査(日本バイオアッセイ研究センター事業)が統合法人の業務に追加されます。

  両法人がこれまで行ってきた業務を着実に継続するとともに、労働安全衛生総合研究所の労働災害防止に係る基礎・応用研究機能と労災病院等の臨床研究機能との一体化による相乗効果を最大限に発揮させることで、引き続き労働者の健康と安全の確保に寄与してまいります。」
とのこと。

化学物質から勤労者を守る産業中毒センターの活動報告


シャボン玉石鹸の広告

シャボン玉石けんが「香害」警鐘広告 ネット「英断に拍手」 


シャボン玉石けん(北九州市若松区)が、朝日新聞や毎日新聞に掲載した「香害」に関する全面広告が話題となっている。

   柔軟剤や洗剤の人工的で過度な香り付けに悩む人たちからは、様々な反応が寄せられている。

 
工場の煙突のように煙を出す柔軟剤ボトルの画像

「日本に新しい公害が生まれています。」
「その名は『香害』」


と大きく書かれた広告は、柔軟剤や洗剤の人工的で過度な香り付けに対して警鐘を鳴らす内容となっている。

   シャボン玉石けんでは、これらの文言と濃いピンク色の背景の前に、工場の煙突のように煙を出す柔軟剤ボトルを置いた画像を使って展開している。2018年6月5日、朝日新聞と毎日新聞の朝刊(いずれも東京最終版)に掲載した。

   すると、ツイッターでは、

「苦しんでる人、自分だけじゃないって分かりました!!」
 「この広告でとても勇気が出ました!」
 「シャボン玉石けんの英断に心から拍手を送ります」

などと、「香害」に悩む人たちからの称賛コメントが相次いだ。


   中には、

「消費者さんに、悪気がない」
 「香害はなかなか言いにくいもんだしなぁ」

と、指摘するのが難しい問題と指摘する声も。そんな状況下での今回のシャボン玉石けんの広告に、


「誰にでも関係があり身近な社会問題から見直す時が来たような気がします」

と、問題を広くとらえるツイートもあった。


J-castニュースより転載




少し前、シャボン玉石鹸が20代から50代の女性を対象にして「香り付き洗濯洗剤に関する調査」((WEB調査、調査期間:2016年4月22日~28日、サンプル数:415人)を行ったというニュースは読んで知っていたが、これほどまで早く、その調査結果を踏まえての行動を起こすとは思っていなかったので、この広告のニュースを見たときには、ちょっと驚いた。

調査結果に関しても、サイトで詳しく紹介しているのではないだろうかと、シャボン玉石鹸のサイトを見に行くと、新聞に掲載した広告と同じ画像で「香害」についてのページが作られていた。
こちらがそのページだが、化学物質過敏症の方もそうでない方も、読んでみていただきたい。

調査結果に関しては、これが現在に日本全体の香害に関する状況あるとは言い切れない数字が出ているように思うが、人工的な香料のニオイで体調不良を起こす人たちが多く存在するということは確かであろう。

新聞広告という手法を取ったことで、これまでこの問題に関心がなく「香害」という言葉を知らなかった人たちの目にもインパクトある広告として映ったとしたら、問題意識を持ってもらうという点で、一歩前進したということになるようにも思う。

広告主が企業であるということもあり、人工的な香料のニオイという表現になっているのは仕方のないことであると思うが、ニオイというより問題は、そのニオイの元の物質、あるいは、ニオイを持続させるための加工に使われている物質であることを消費者が認識できないと、「香害」は香りの好みの問題であるという誤った認識を変えてゆくのは難しいだろう。

シャボン玉石鹸の香害のページ
のページ末に関連のリンク一覧が載っていた。市民団体等、法人関係(病院など)、自治体リンク、情報提供、香害自粛のポスター、文部科学省、他、かなりリンク集が充実しているように思う。

自治体リンクでは、化学物質過敏症に関して何らかの対策をとっている自治体が載っていたるが、まだ、数は少ないというのが実情なのだろう。今後、香害や化学物質過敏症対策に取り組み始む自治体が増えていってくれることを望む。

学校で「香害」に晒される子供たち

DAIAMONDO online で、ジャーナリストの岡田幹治氏が香害で苦しむ子供たちの現状をレポートしています。

学校で「香害」に晒される子供たち、授業は校庭の片隅で

幼くして発症してしまった子供たちは、学校の教室に入るということさえ困難になり、学習の機会さえも奪われてしまいます。

この記事に書かれている子供たちは、発症していない人たちにとっても他人事ではありません。他人事とは思わず、「もし」自分自身や自分にとっての大切な人が彼らと同じような状況になってしまったら・・・と考えて読んでみて下さい。

香害の問題の解決は、単なる香りの嗜好の問題ではないことを人々が理解することから始まると思います。

この記事は、ひとりでも多くの人に読んでいただけることを願います。

日消連の「香害110番」のブックレット

ブログの更新は中止していますが、広めたい情報がありましたので、臨時で更新します。

NPO「日本消費者連盟」(「日消連」、東京都新宿区)が、香害の被害に悩む人たちの声や対応策をまとめたブックレット「香害110番~香りの洪水が体を蝕む」を発行したようです。

このブックレットの紹介のチラシの一部を転載します。

「 日本消費者連盟は、2017年夏に香りの害で苦しむ人を対象にした電話相談「香害110番」を実施しま
した。2日間で寄せられた213件の声には、日常生活を送れないほどの苦しい症状を抱え、誰にも理解さ
れないつらい様子があふれました。

私たちは、これは個人の好みの問題ではない、一種の大気汚染であり社会問題であると認識し、この
実態を知らない人に広く知らせる責任を感じました。それがこのブックレットを発行した動機です。

ここには、知らない人には驚くばかりの香害による健康影響の実態が浮き彫りにされています。彼ら
の声は「炭鉱のカナリヤ」と一緒で、社会に危険を知らせ、被害に合っていない人に警鐘を鳴らしてい
ると感じます。この先、誰が発症してもおかしくないのが香害です。(後略)」


日本消費者連盟のサイトのこちらのページで、ブックレットの目次が見られます。
ブックレットは、A5判/68ページで、500円。購入方法は、電話またはFAXで直接消費者連盟に申し込むようになっているようです。
詳しくは、日本消費者連盟のサイトのこちらのページをご覧下さい。


CSの情報収集で来られる方へ

ブログの記事の更新はしていませんが、定期的にブログの管理は続けています。
そのうち誰も見に来なくなったら、ブログを閉じようと思っていましたが、検索で見に来られる方が後を絶ちません。

しかし、残念ながら、私のブログに書いてあるCSの情報は、発症当初のものが多く、このブログに書いてある過去記事の情報も変化してきていると思います。現在、役に立つ情報かどうかは疑問です。使えると書いた製品なども販売されなくなっているものもあるように思います。もし、参考にされる場合は、記事を書いた時点での情報と思って、お読み下さい。

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化学物質過敏症支援センターのサイトを記しておきますので、情報収集でいらした方は、こちらをご覧下さい。
化学物質過敏症支援センターのサイトはこちら



ご挨拶

2008年の11月14日、異常な嗅覚を自覚し、自分が化学物質過敏症を発症してしまったことを認めざるを得なくなりました。ブログを振り返り、その日から9年経ったという事実を突きつけられました。10年目に突入。

発症当初よりブログを書き始めました。広く社会に訴えたいとうような大それた目的ではなく、知人友人にこの病気のことを知ってもらい、自衛して欲しい、もし、発症してしまった場合、どう対処すればよいかを伝えたかったからです。そのうちに、知人友人以外の方も読みに来るようになりました。有益な情報を提供できていたかどうかは疑問ですが、読みに来てくださった皆様、どうもありがとうございました。

10年経ち、当初の地獄のような症状から比べると、かなり症状は軽減されてきましたが、寝込むことも多い日々です。外に向けて発信するエネルギーをそろそろ自分自身の体のために使う時期に来ていると感じます。

ブログは、この記事を最後の更新とさせていただこうと思います。ブログ自体も、年内には削除する予定でいます。

ブログを止めても病気は続きます。恐らく、この病気とは一生、付き合ってゆくことになるでしょう。犬の鼻を持ったまま、クンクンとあちこち嗅ぎ回りつつ、あれこれ考えながらこの先も生きていくことになるのでしょう。

私よりも重い症状を抱え苦しんでいる同病の方々も多いことと思います。どうぞ、皆様、体だけでなく心の養生もしつつ回復に向けて頑張って下さい。化学物質過敏症を発症する人がこれ以上増えない世の中になることを心より祈りつつ、最後の更新とさせていただきます。

皆様、今までどうもありがとうございました。

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追記:
記事の更新を止めてからも、検索でいらっしゃる方がかなりいる様子で、ブログ自体の削除はもう少し延期することにしました。
少しでも同病の方の情報収集にお役に立てれば幸いです。
2018年1月4日 kaze

ニオイの軌跡

数日前から始まった頭痛がじわじわと重く圧し掛かってきている。風邪なのか、化学物質が原因なのか判断に悩むところ。私の場合、頭痛が起きているときというのは、往々にして嗅覚の感度がいつもより少し上がる。

用事があって外出。中学校の門の前の信号が赤。青になるまで、ぼーっと門の中の光景を眺めるともなく眺める。ちょうど下校時間だったようで、門からは中学生が数人ずつのグループ、一人ずつの生徒、次々に生徒たちが出てくる。友達と声を掛け合っている様子の子は、「また明日ね」とか言っているのだろうか。微笑ましく下校の様子を眺める。

自転車通学で同じ方向に向う子供たちの集団が過ぎ去った後、信号は青に変わった。横断歩道を渡り、今しがた子供たちが自転車で走り去った道を通る。と、そこには彼らのニオイの軌跡。衣類の洗剤の香料のニオイのように感じた。恐らくニオイが目に見えたなら、彼らの通った後にはニオイの靄を見ることが出来たかもしれない。ニオイの靄の中を進み、彼らが進んでいった方向とは別の方向に曲がり、ニオイの霞の圏外へ出る。

走り去っていった子供たちは10人前後だったろうか。自転車で通り過ぎた後の空気でさえこれなのだから、締め切った教室の中は、どれほどのニオイが満ちているのだろう。お子さんが学校で香料に苦しんでいるという話を聞いている。塾の先生が、子供たちの香料で頭が痛くなると困っている話も聞いている。話には聞いていて、「それは、苦しいよね」とは思っていたし、苦しくなるのはよく分かる。しかし、それがどのくらいの濃度のニオイなのかは具体的には想像できなかった。自転車で走り去った子供たちの残していったニオイの中に入り、教室のニオイの濃度を少しだけ具体的にイメージできた気がする。

四六時中、このニオイの中にいたら、発症者でなくても集中力が低下するのではないだろうかと思ってしまった。それに、子供の頃から、毎日、化学物質を吸い続けていると、将来、どれほど発症のリスクが上がることかと、似も知らずに香りの衣類を身に付けている子供たちのことが心配になってしまった。

発症している子供達はマスクをして自衛をしたとしても、服にも髪にも肌にもニオイの物質は付着する。不登校という形で自衛をする以外に方法がないとしたら、学ぶ権利が守られないことになる。せめて、学校だけでも香料の使用を禁止してもいいのではないだろうか。

香りを身にまとうというのは、一種の化粧であり、においの化粧と考えることは出来ないだろうか。学校は校則で化粧を禁止しているところがほとんどだと思う。ならば、ニオイの化粧である香料を禁止するという考えは出てこないのだろうか。私が中学、高校の頃、色付きのリップクリームを使っている子は教師から指導を受けていた。リップクリームですと言っても、色が付いているから口紅というのが教師の言い分だったのだろう。ならば、香りの付いている洗剤を洗剤ですと言っても、香りが付いているから香水という言い分は成り立たないのか?ニオイは見えない。リップクリームのように色が付かない。目に見えないことは、問題にはなりずらい。

安全の面で考えても、化学物質と発達障害の関連性が言われている中、不要な化学物質を教育の場に持ち込まないという点でも、香料のきつい洗剤の使用について、学校も親も、そして企業や政府も考える時期に来ているのではないだろうか。

と、私がここに書いても、何も変わらないのだが、香りの洗剤を使う親御さんたちの意識が変わってくれることを願わずにはいられない。

障子張り

もし、大直の楮の障子紙で張替えをしようとしている同病の方がいたら、参考になればと思い、今回の張替えで感じたことを記しておく。私は、選択肢として見つけた障子の中で自分の懐具合と素材を検討してこれを選んだが、発症者にとってこの障子が安全というわけではないので、お使いになる方は、事前にご自分で検討して下さい。素材は楮100%、蛍光剤などは使用されていませんが、バインダーに化学物質が使われている感じです。

発症者本人が張替えをする場合、最大の問題は、張替え時の暴露。一番いいのは、他の人にやってもらって作業中は室内にいないことなのだろうが、私のようにそうも言っていられない人も入りだろう。

BlogPaint紙の大きさは、細長くて1段ずつ張ってゆく一般的な障子紙と違って障子一枚を障子紙1枚で張るタイプのものである。しかも障子2枚分の長さが1ロールとなっている。紙の大きさは、94cm×4.3mで、幅94cm丈215cmまでの障子2枚分の大きさ。障子のサイズは部屋の大きさによって違ってくるが、私が今回張り替えた障子は四畳半の部屋用の障子。私の障子の巾だと横幅もかなり大きいく、長さもかなり余る。うちの場合の障子と紙の大きさ比を大雑把に図にすると左の図のようになる。

購入時には、4.3mの長さの紙が筒状に巻いてありビニールで密封されている。前回、張替えの時にかなり反応が出たので、今回は事前にビニールを剥がしてしばらく放置した後に張替えに臨んだのだが、ビニールを剥がしただけで丸めたまま置いておいたので巻いてある中の方の部分は揮発できなかった。これは、事前に多分、そうだろうなとは、感じていたが、4.3mを広げて干す方法など思いつかなかったたため。

今、というか、作業をしながら、あらかじめ半分の大きさに切っておけば2mちょっとなので洗濯物の物干しに干して晒しておおけばよかった、と、思った。ただし半分に切ってもシーツ一枚分くらいの大きさはある。紙を干す場合、風に煽られると布以上にバタバタ暴れる。風のない日を狙って干しても、多少、折れてしわになる覚悟が必要か?あるいは、巻きをゆるくして深さのある段ボール箱などに立てて揮発を待つ?次回、何か対策を練らないとと思っている。

BlogPaint次に問題なのが、張替えをする場所。1段ずつ貼る細長い障子紙なら、障子を立てたまま作業できるが、1枚で貼る場合は、障子を床に置いて作業をしなくてはならない。障子の周りに作業スペースも確保するとなると、結構な広さが必要。

と、ここまでは、普通の人が貼る場合のことだが、発症者の場合、障子紙から充分にキケン物質が揮発していない場合、部屋に物質が残ってしまう。前回は、部屋とベランダの間にある廊下で作業をした。うちはベランダへ出るには段差があるので、ベランダへ出る窓を開けて作業をしたが、作業時に風の影響は出なかった。しかし、廊下で作業すには狭すぎたため、今回は自分の部屋に障子を持ち込み作業した。キケン物質が部屋に残らないように窓を開けて作業したら、風が作業の邪魔になる。仕方がないので窓を閉めて作業。当然、体にはきつい。仕方なく、1枚張り終わったら障子をベランダに出し(干し)、作業をしていた部屋は窓を開けて換気。その間、自分は他の場所に行っているという作戦で、なんとか4枚張り終えたものの。途中から、目がチカチカし始めたりした。午前中に全ての作業を終え、障子をベランダに干した後、作業をしてた部屋は夜まで窓を開け放しておいた。

とりあえず、私の今の状態では、部屋に影響は残らなかったが、症状の強く出ている人の場合、普段生活する部屋で作業をするのはキケンだと思う。貼ってから外に出して揮発させるより、やはり、貼る前に、充分にキケンな物質は揮発させるべきだと感じた。当たり前なのだが、大きな紙を屋外にある程度の期間、放置するとなると、雨に濡れないようにする、風に飛ばされないようにするなどの問題もある。張替えの数ヶ月前に紙を買っておいて、天気と相談しながら、ちょこちょこと短期間ずつ揮発を進めるというのが一番良いのだろうか。

171102_0718~0001張り終わった障子は、近づいても神経がピリピリして体に微細な緊張が生じなくなるまで、数日間、ベランダに干した。私の場合、この障子で起きる症状は、目のチカチカと軽い頭痛、体の微細な緊張。普通の人にしてみれば、ちょっと体が緊張しているだけでしょ?と、なるかもしれないが、微細とはいえ常時ずっと体の緊張が続くというのはかなりきついこと。微細な緊張でも、それを「ちょっとだから」と我慢していると、どんどん緊張が強くなって頭痛も悪化してくる。特に不快なニオイは感じない。ニオイがなくても反応は起きる。発症していない人から見たら「それくらい気のせいなんじゃないの?」と見える状態でも、発症者は過去の経験から、これはこのまま我慢していると完全に具合が悪くなってゆく予兆だと感じれば、「これはダメ、反応が出る」と判断するので、発症者でない人との間に問題が生じやすい。

障子張りの作業終了後、数日、障子のはまっていない部屋で過ごした。、まださほどの寒さは到来していないので、「なんだか広くていいね~」と呑気に思えているが、これが冬だと障子1枚でもあるのとないのとでは全然、違う。一度、大丈夫そうかなと、障子を部屋に入れたが、窓を閉め切ってしまうと、神経がピリピリしてきた。まだ、ダメか、と、再びベランダへ。何日くらい干せば大丈夫という基準はなく、自分の体が大丈夫と言うかどうかなので「いつまで干しておくの?」と、言われても答えられない。このあたりのことも、発症者でない人に理解してもらうのが難しい。

171105_1218~0001よくやく部屋に入れられるようになり、障子の張替えはやっと終了。

BlogPaintうちの障子の場合、障子に対して紙がかなり大きいので、巾も長さもかなり余る。穴が空いても充分に補修用の紙も確保できたことだし。とりあえず、これであと5~6年は張り替えずにすむ。

とはいえ、次回、貼る前にどうやって大きな障子紙を安全になるまで干すかが最大の問題・・・だな。

たかだか4枚の障子を張り替えただけなのに、大掃除を全部やってしまったくらいに疲れましたわ。まだ11月に入ったばかりだというのに、障子の張替えが終わったら、気分は既に年末(?)。

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あえて書く必要もないだろうが、糊は、ヤマト糊を水で溶いて使いました。

近くじゃないけど近くで工事

このところ、なぜそんなニオイがするんだ?と不思議に思うニオイを自分の部屋にいるときにしばしば感じた。ニオイの発生源は家の中ではないと思われる類のニオイなので、外からのニオイだろうとは思っていたが、どこから流れてくるニオイなのか。咳き込みなどの激しい症状は出ないが、軽い症状の自覚は感じる。

ニオイは、昨日も今日も。日に何度か臭うこともある。しかし、いつも同じニオイというわけではない。つまり違う物質。洗剤類やシャンプーなどの香料系のニオイではなく、揮発系、石油系のニオイと言えばいいのだろうか工事などの作業で使われるもののニオイの感じ。今は、近くで道路工事もしていないし、いつもニオイが流れてくる方向のご近所を偵察に行って来たが、それらしきものは見つからず。

今日は風が弱く、風向きが分からない。仕方がないので、ネットの天気予報で風向きを確認。ニオイが流れてきた時間の風向きは東南東、及び南東。家からそちらの方向で何か・・・と、考え思いついた。うちのすぐ近くとは言えないが遠くとも言えない距離で家の新築工事をしている。少し前、足場を組んでいるのは目にしたので、工事が始まったのは知っている。そろそろ「何か」私にとって問題のある物質を使っての工事が始まっているのだろう。

ご近所と言っても、隣とか家から見える距離での工事であれば、事情を話して工事日程表の提示を願いできるのかもしれない。しかし、同じ町内ではあっても道何本か隔てた先で、うちからは見えない距離での工事である。
微妙な距離での新築工事。ニオイの元が新築工事と気付くまでは、無防備だったので窓を開けておいたが、ずっと一日中、ニオイが入ってくるわけではないので、とりあえず、窓を締めておけば何とかなりそう。今は、昔と違って、驚くほど早く家が建ってしまう。工事期間が短いのは助かる。

他にも同じ町内には空き家が増えている。いつ取り壊されて新しい家が建てられるかも分からない。まあ、その時は、その時になってから考えればよいというか、それしか出来ないのだが、考えると憂鬱。

工事が終わるまでの間、ブログの更新は滞ると思うので、一応、お知らせしておきます。

障子干し日和

171102_0718~0001昨日、障子張りを決行。そして、障子はベランダへ。

昨日は、晴れの予報だったのに、障子を張り終わった頃から曇り始め、もしかして降り出すか?と、やや心配だったが、なんとか天気は持ってくれた。今日は、風もなく穏やかで、尚且つ、気温は上がっている。障子干しにはもってこいの日(?)。

発症後、いろいろとベランダで干してきた。本を干したり、カレンダーを干したり、衣装ケースを干したり、香料のにおいの付いたお札を受け取って、そのまま財布に入れてしまったため財布が使えなくなり干したこともある・・・最初の頃は、なんと奇妙なことをしているのだろうと苦笑していたが、困ったことに、最近は、何を干しても私にとっては「当たり前」の光景に感じられてしまう。

でも、障子がベランダに干しっ放しになっているというのは、事情を知らない人から見れば変な光景だよな。

前回の張替えの時は、まだ症状がかなり酷く出ていた頃だったので、ブログに一応張り替えレポートのようなものを書いたが、あまり意味のある情報を提供できていなかった、と、今回、張替えをして思った。

素材は、一般的なレーヨンの障子紙ではなく、天然素材の障子紙をいろいろ調べた結果、楮100%+バインダー不明の障子紙を使った。バインダーとは楮の繊維を繋ぎとめている物質で、きちんとした手漉きの和紙の場合、植物から採れる物質を使っている。私が使った楮の和紙は手漉きではなく機械漉きで、バインダーは恐らく化学物質と思われる。販売店、製造元に問い合わせたが、詳しい物質の回答は得られなかった。一番安全なのは、手漉きの和紙なのだろうが、とてもではないが高くて手が出せない。よって、楮100%の機械漉きというところに落ち着いた。

しかし、一番の問題はバインダーであることを今回、強く感じた。前回の張替えをした時と比べると、かなり症状は緩和してきて、反応するものも反応の度合いも減ってきているにもかかわらず、やはり新しい障子には反応が出た。比較の問題で、一般的な障子紙よりは「まし」だが、安全というわけではないことがよく分かった。しかし、張り替えて屋外で晒しキケン物質を揮発させてしまえば、私の場合、そのはも障子紙によって不調を生じることはなかった。人によっては反応が出る可能性はあるし、室内に入れても大丈夫になるまで障子を外で晒すというのは天気の問題もあり、場合によっては難しい。利点としては、普通の障子紙以上に耐久性があるので、張替えのスパンが長くなり、頻繁に張り替えずに済むという点。

安全第一となると、張り替えないで破れてぼろぼろのままの障子で過ごすということになるのだろうが、そういう環境で暮らしていると、心がすさんでくる。そうでなくても、発症した事によって精神的にもダメージが大きい中、できれば少しでもこざっぱりとした環境で過ごしたい。

ということで、もし、大直の楮の障子紙で張替えをしようとしている同病の方がいたら、参考になればと思い、今回の張替えで感じたことを記そうと思うが、それは、後日、改めてということで。

日テレで、化学物質過敏症関連の放送

同病の方から、「昨夜放送のTV番組でCSの特集があったようです。」と、情報が回ってきた。

日テレの「ザ!世界仰天ニュース」という番組の2017年10月31日放送の「化学物質過敏症と戦う美女」という回だったようだ。番組のサイ(こちら)トで、番組の概要を読むことが出来る。

取り上げられているのは、ロサンゼルス在住の元女優の方で、自宅寝室の床下のガス管の劣化により「彼女はこのガスの匂いに含まれる化学物質に長期に渡って晒され続けた結果、重度の化学物質過敏症を発症していたのだ。(サイトより引用)」とのこと。番組では、彼女の日常を紹介していたようだ。

サイトには「入院は1年に及んだ。」と書いてあるところを見ると、アメリカでは化学物質過敏症の患者が入院して治療を受けられる医療機関があるということなのだろう。日本では、私の知る限りでは入院できるところはない。

番組自体は見ていないので、何とも言えないが、サイトの最後に「化学物質過敏症・・・日本でも多くの人が苦しんでいる。」と、書いてあるのを見て、日本人ではなく、海外の人を取材したのは、なにか理由があったのだろうかと、思ってしまった。まあ、あったんだろうなぁ。。。

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この番組に関してということではないが、化学物質過敏症の取り上げ方は難しいと思う。

化学物質過敏症という病気は、反応する物質も症状も、症状の程度も人によって様々である。発症者の多く(ほとんど)が反応する物質というものはあるが、人によってはAという物質への反応は大きいがBという物質への反応はさほど激しくない、しかし、別の患者はAという物質にはさほど反応しないがBという物質にはとても反応してしまうという場合もある。また、AにもBにも、激しく反応してしまうという人もいる。ゆえに、使えるものも口にできるものも人によって違ってくる。同病の人たちの間での情報交換であっても「私には使えましたが・・・」というように言い添えることが多い。発症者同士であっても、自分は反応は出ないが他の発症者も反応が出ないかどうかは分からないのだ。

症状の程度も、軽度から重度まで、非常に巾が広い。メディアに重度の人が取り上げられれば、発症していない人からは、自分とは無縁な病気と思われてしまいがちだ。軽度で自分がこの病気だと自覚していない人たちも、重度の発症者を見て自分は違うと思ってしまうこともあるだろう。また、重度ではないが化学物質過敏症の症状を抱えている人が、本人は自分が化学物質過敏症だと分かっていても、メディアで紹介された重度の人のことを目にした発症者でない人から「だって、テレビに出ていた化学物質過敏症の人は・・・」と、違いを指摘され、単なる神経質な人と言われてしまうこともある。

この病気は、重度であれば、極度に生活することが困難になるが、中度でも軽度でも社会生活を送る上では様々な困難が生じる。化学物質を避ける生活を心がけていても、思わぬ暴露に遭うこともある。大量の化学物質の暴露に遭えば、中度、軽度に回復している人でも、激しい症状が出る。

それと、この病気はニオイに反応すると誤解されがちだが、ニオイに反応するのではなく、ニオイの物質に反応しているのだ。発症者にしか感じることの出来ないニオイもある。普通の人にとってはニオイのないもの、つまり、その物質の存在を五感(主に嗅覚)で認識できないものに反応してるように思われてしまうので、精神的に問題のある人(ノイローゼ、妄想など)という誤解も生じてしまう。ニオイに反応するのではなく、ニオイはその物質がそこにあるということを示しているに過ぎず、そのニオイを発している物質に反応しているのだ。症状を引き起こす原因は、ニオイではなく化学物質。だから、ニオイ過敏症ではなく、化学物質過敏症。ただし、症状が酷くなってくると、化学物質ではなく天然のもののニオイでもきついニオイのもので具合が悪くなってしまうという厄介な問題も生じる。しかも、この病気を説明するのに使う「化学物質」という言葉の定義も、突っ込まれて尋ねられてしまうと、答えるのが難しいのだよ・・・

自ら体験している発症者でさえ、この病気について発症していない人に説明するのは難しい(と思う)。ましてや、発症(経験)していない人が取材をして、発症していない人に伝えることは、もっと難しいことだと思う。

化学物質過敏症という病名がメディアで取り上げられることが増えてきたことは、よいことだと思う。しかし、病名だけが一人歩きせずに、どういう病気であるかも一緒に正しく理解された上で、化学物質過敏症という病気があること、そして化学物質に依存している現代生活を送る上で誰もが発症のリスクを抱えている病気であるという認識が広まっていって欲しいと思う。

障子の張替え(古い障子紙をはがす)

天気予報だと今日からしばらく晴れの日が続きそうなので生じの張替えを決行するぞ!と、朝から気合を入れる。

171031_1129~0001朝のうちに古い障子紙を剥がしてしまえば、昼過ぎくらいまでには張り終わるだろうと思っていた。昨夜見た天気予報では、今日は一日、風は弱いはず。障子をベランダに出して・・・、風に煽られた。風、あるじゃないですか・・・。ちょっとまずいかなと、思ったものの、そのうち風が弱くなるだろうと、天気予報を信じて、そのまま続行。

致命的破れだらけの障子は移っていないので、画像を見て、なんでこんなにきれいなのに張り替えるの?と、自分でも、一瞬思ってしまった。しかし、画像では見えずらいだけで、結構、継ぎ当てだらけ。

171031_1142~0001あえて書くほどのことではないが、糊付けしてある桟の部分に水をつけた刷毛で湿らせ、糊をふやかし、障子紙を剥がしてゆく。

発症前も、私は障子の張替えには、洗濯のりを水に溶いて使っていた。でんぷん糊だろうと思っていたが、今、記事を書くに当たって調べてみたら、洗濯のりもでんぷん糊のものと化学物質のものとがあることが分かった。どちらも見た目は同じように見える。はて?どちらを使っていたのやら。

そして、さらに、洗濯のりに似たパッケージで、障子のりというものも売っている。でんぷん糊だが防腐剤入り。でんぷん糊のものは、ホリマリン不使用ではあるものの、カビ止め剤やヤニ・アク止め剤の入っているものもあるので、発症者の方は、注意が必要。

今であれば、必ずパッケージの成分表示を確認してから買うが、発症前は、成分表示など確認せずに、昔からある洗濯のり「っぽく見える」ものを買っていた。パッケージが同じなら内容も同じだろうという勝手な思い込みをしていたが、主成分はでんぷん糊で同じでも、改良されて防腐剤や防カビ剤、他、いろいろ便利(?)なものが加わっていたことには気付かずに使っていたのだろう。「気付かずに」、というより、「無頓着に」と言ったほうがよいかもしれない。多分、発症していなかったら、今でも無頓着に使っていたろう。そして、何が添加されても気付かないまま使っていただろう。

171031_1143~0001今回、張り替える障子は、発症後に張り替えたものなので、でんぷんのチューブのヤマト糊をぬるま湯で溶いたものを糊として使った。でんぷん糊なので、水でふやかすだけで紙は剥がれる。

発症前も、同様に剥がしていたが、使っていた紙はレーヨンの障子紙だった。そのためなのか、水で濡れた紙は破れやすくなり、私がやることが大雑把なせいもあるのだろうが、慎重に剥がさないと破れやすかった。

今、張ってある紙は楮の障子紙なので、もったいないので剥がした後に何かに再利用しようなどと考えていたため、角から慎重に慎重に破れないように気をつけて剥がしていたのだが、ブログ用に携帯で撮るなどという余計なことをしたせいで、携帯をポケットにしまおうと剥がしかけた障子紙から手を離したその時、よりによって強い風が吹いて、紙は煽られ・・・

171031_1144~0001と、見る間に、障子紙が自重で勝手に剥がれた?!破けもせずに。このまま勝手に下まで剥がれてくれた。6年間、ガラス越しとはいえ、ほぼ毎日、直射日光に晒されていたにもかかわらず、これほどの強度を保っているとは驚いた。

4枚とも、きれいにペロリと剥がすことができた。さて、何に再利用しようか。とりあえず、丸めて取っておくことにする。

さて、午後は障子を張るかと、ホームセンターに刷毛を買いに行き、店内の化学物質にノックアウトされて帰ってきた。いつも以上に、きつかった。私の体調のせいなのか、店内の化学物質量がいつもより多かったのか、いつもより強烈な化学物質を発する商品が陳列されていたのか。

完全に安全とは言い切れない障子紙を使って張るので、この体調で張るのはちょっとキケンと判断し、張るのは先に延ばすことにした。朝晩冷え込んできたとはいえ、まだ、障子がなくても寒くて困ることはないだろう。

台風が去り、風は強いものの、今日はよく晴れた。風ぜは強いだけではなく冷たい。次の季節の空気に入れ替わった感じ。秋の風と言うべきなのか、初冬の風と言うべきなのか。乾いて冷たく、キリリとした空気。

ニュースを見ると、東京都心で「木枯らし1号」が吹いたと報じていた。昨年より10日早いという。

171030_1537~0001桜並木の葉も、かなり色づいてきた。楓の葉は、まだ緑色が優勢。

午後の傾きかかった日の光に照らされた桜の葉は、キラキラと輝きステンドグラスのようだった。昨日までの並木とは違って見えた。

171030_1716~0001夕日の色も秋の色。

これからは、日に日に寒さが増してゆくのだろう。

と、書いておいて、いきなり無粋な話だが、これからの時期、着るもの困る。

夏の間は、綿や麻の素材の服を着るのにちょうどよい季節だが、これからは綿の服だけで寒さを乗り切るのはなかなか大変。売っている服は、秋冬物はほとんど化繊が入っている。市販の服では着られるものが見つからない。自分で、何とかして綿素材の温かい服を調達しなくてはならない。

発症後、自分で縫ったり、補修した服がかなり劣化してきている。夏服は作るのも簡単なので、枚数を作っているが、秋冬の服は、生地は厚いし、裏を付けたりしようものならかなり大変。好きで作っているわけではないので、切羽詰らないと作らない。秋冬の服が劣化しているのは、春の衣類の入れ替えの時に確認してあったので、夏の間に縫わなくてはと、思っていたが、暑い時期に、厚手の生地で縫い物をする気になれない・・・と、いろいろと理由をつけて先延ばし。ついに、膝当てをして補修した仕事用のパンツの膝当てに穴が空いてしまった。他の服も似たり寄ったりの状況。仕事のパンツは膝当てon膝当てとするか、新しいパンツを縫うか・・・。

家の中では多少ボロボロの服でも目をつぶるとしても、外出時に着られる服も限られる。というわけで、地元の皆さん、当分の間、いつ会っても同じ服を着ていることを白い目で見ないで下さい(苦笑)。

カタツムリ

雨の中、スーパーに買い物に行って来た。車での移動が基本の土地なので、雨の日にワザワザ傘をさして歩いているのは、車を運転することの出来ない子供か老人、そして私。
スーパーへの道は、元々、車通りの激しくない道で、しかも今日は日曜日なので車も人もほとんど通らず閑散としている。傘をさしてのんびり歩くにはもってこい、というのは強がり。歩きで買いものに行くと、行きはよいが帰りは荷物があって重い。傘をさしても濡れるし寒い、時折、傘が煽られるので、ぼーっと呑気に歩いてもいられない。少し風があるからだろうか、空気が淀んでいないのが救い。

171029_1211~0001要するに、早く家に帰りつきたいと思いながら歩いていると、なにやら気配。早く家に帰りたいなら通り過ぎればよいものを、感じ取った気配を確認するために、雨の中、道端にしゃがみこむ物好き。小さなカタツムリ発見。

殻が1cmくらいの小さなカタツムリ。「おー、かわいいーー。」と、雨に濡れるのも寒いのも忘れる。ゆっくりゆっくり進む様子は、見ていてなかなか面白いものであるが、でも、やはり濡れるし寒い。雨の中、大の大人が道端にしゃがみこんでいれば、もし、誰かが通りかかったなら、どこか具合が悪いのでは?と、心配されてしまいかねない。折角だけど、と、見つけたカタツムリに別れを告げて立ち去る。

歩きながら、カタツムリって梅雨の頃から夏の生き物だと勝手に思い込んでいたけど、こんな時期になってもいるんだなと、思う。

家に帰って、カタツムリについて検索。カタツムリは冬眠する生き物だということを知った。11月から3月頃は冬眠するらしい。「知った」と書いたが、もしかしたら、知っていたけど忘れていただけかもしれない。

カタツムリが冬眠することを教えてくれたサイトで、カタツムリはニンジンを食べるとオレンジ色のフン、キャベツをあげると緑のフンをすると書いてあった。そうそう、そうなんだよー、と、これは、思い出した。小学生の頃、生き物の観察で、カタツムリを飼育していた時、そうだったのだ。では、やはり冬眠することも知っていて忘れてしまっただけなのだろうか。

大人になると、そういう「どうでもいいこと」は忘れる。それとも、そういう「どうでもいいこと」を忘れた人間を大人というのだろうか。

自然環境の変化の影響をいち早く受けるのは、小さな生き物たちだ。大人になってしまうと「どうでもいいこと」の部類に入ってしまう身近な小さな生き物たちの変化を見ることで、人間は、自分たちの間隔では察知することのできない自然環境の小さな変化を知ることが出来る。小さな変化は、やがて大きな変化に発展してゆくこともある。しかし、生活に追われる日々の生活の中で身近な小さな生き物たちの様子に気を配ることは、現代人の生活においては難しい。

車での移動が当たり前になっているこの地で、移動手段を徒歩とする私は、現代人とは言いがたいのかもしれない。

*
余談だが、
カタツムリの飼育方法が載っていたサイトで、餌について「貝や卵のカラのカルシウムが、カタツムリの背中の殻を強くしますので、こちらもあげてくださいね。」と書いてあった。骨粗しょう症が気になる年頃の私としては、「やっぱるカルシウムか・・・」と、妙に納得してしまった。

切手

171024_1411~0001先日、化学物質過敏症支援センターの会費の支払いに郵便局へ行ったついでに、郵便の窓口にも立ち寄った。発売中の記念切手が窓口の横にディスプレイされている。いいなと思うデザインのものがいくつもあった。欲しい切手を全部買うわけにもゆかないので迷う。迷った末、82円のおにぎりにした。

民営化後、記念切手が増えた。普通の切手より記念切手の方が受け取った相手も楽しいかなと思うと、同じ金額の切手を買うなら記念切手を買ってしまう。受け取った相手が切手を気にするかどうかは相手にもよるので、自己満足と言えば自己満足なのだろう。

最近は、記念切手はシールが多い。多いというより、ほとんどの記念切手がシールになってきたように感じる。今は、症状が緩和してきているので、少量ならシールでも大丈夫だが、発症当初の症状が酷かったころは、シールは完全にアウトだったため、シールの切手を買うときは、普通のタイプの切手でいいのに・・・と、なんとなくもやもやした気分になってしまう。

以前は、記念切手でも四角い形の切手は普通のタイプのものがあった。おにぎりのように切手の形が四角でないものはシールでも仕方ないかなと思うが、今は、四角いものでもほとんどシール。シールは、剥がれやすい素材(紙)の封筒や、ちょっと厚みのある物を入れて封筒が平でなくなってしまった場合に貼るのには、剥がれずらくて助かる。郵便局の人が、「シールだとお店や企業でたくさん貼るときは便利だって言ってましたよ。」と、言っていた。確かに、それは分かる。何枚もの封筒に切手貼りをするとなれば、普通の切手のシートを1枚1枚切り離し、裏に水を付けて貼るという作業と、シールをぺろりと剥がしてペタッと貼るだけの作業とでは、シールの方が、断然、楽。ゆえに、シールの切手を否定しているわけではない。

多分、切手の発行部数によって、製造法(印刷方法)の関係で、普通の切手で刷るものと、シールにするものとが決まってくるのだろう。自分が関わっている業界でもそうだが、モノの製造法が、技術の進化によりどんどんと変化してきていることを考えると、「昔の○○の方がよかったのに・・・」などとも言っていられないのかもしれない。

しかし、切手に関しては、すべてがシールになってしまうと、発症者は困ってしまう。普通切手だけでも、このままずっと従来の水で付けるタイプのものが残って欲しいと切に願う。

化学物質過敏症支援センターでは、切手による寄付も受け付けている。時々、寄付として切手を送っているが、シールの切手は避けている。センターで作業をしている人たちの中にも発症者の方がいるし、センターからの郵便物を受け取る人も発症者。

寄付した切手は、センターからの郵便物の発送に使われるので、未使用の切手のみですが、切手の金額はいくらでも構いません。もし、家にシールではない切手で使わずに引き出しの奥にしまいっぱなしになっているものがあり、化学物質過敏症支援センターの活動に賛同していただける方がいたら、寄付のご協力をお願いいたします。

化学物質過敏症支援センターは、化学物質過敏症発症者の支援多くの困難の中で様々な事業に取り組んでいます。化学物質を主な原因とした体調不良(化学物質過敏症等)の支援を行うとともに、化学物質に依存しない社会を形成するための諸活動を行っているNPO法人です。

発症者の援助のための活動というだけでなく、発症者でない方にとっても化学物質に過度に依存しない社会にしていこうという活動は重要な意味を持つことだと思います。

化学物質過敏症支援センターの主旨と詳しい活動内容、寄付切手の送付先についてはこちらをご覧下さい。活動にご賛同いただき、ご寄付をいただける場合は、封筒に切手を入れ、封筒に「寄付用切手在中」と書いてお送り下さい。
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