2010年02月07日
思い込みの反省
仕事を少しずつ再開しているのだが、今までの仕事場では不都合が生じていて、いろいろと改造などしている。改造用に材木その他、材料が必要となり、このところ頻繁に通信販売を利用しているのだが、宅急便の受け取りが怖い。
代金引換での支払いの額が怖いこともあるが、そうではなく、配達の人の香水が怖いのだ。
配達してくれる人たちは、どの会社も、毎回、数人ずつ決まっていて、ほぼ同じ人たちなので、「お荷物です!」と声が聞こえたら、あの人のときはマスク着用、あの人は大丈夫と、防御体勢で受け取りに望んでいる。
若い人は総じて香水をつけているようで、年配の人でもタバコ注意の人がひとり、唯一、香水の心配もタバコの心配もない人がいたのだが、先日、配達のときに玄関に香水のニオイを残し、受け取った荷物の箱にも香水のニオイが染み付いていた。
あの人まで…と、かなりのショックだった。
悪い意味ではないのだが、どう見ても、香水を付けるような人ではない。
これで、うちに来る宅配便の配達員さんが、タバコの人を除いて、全員、香水をつけてくることになった。しかも、皆、同じニオイの香水。まさかとは思ったが、接客の商売だから、お客さんに好印象を与えるためにサービスの一環として、社員全員に香水を付けるよう徹底しているのだろうか?と勘ぐってしまった。
香水のことを聞いてみたいが、なんとなく人のニオイについてあれこれ言うのも気が引ける。しかし、嫌だなあ、どうしてつけるんだよぉ、荷物にニオイが移るんだぞぉと、受け取りのたびに文句の言葉を喉元まで出しかけて引っ込めるのも精神衛生上、よろしくない。
今まで、唯一、不安なく荷物を受け取れていた配達員の人は、気さくな人で荷物の受け渡しの時に、ちょっとは世間話もする。言っても大丈夫かと、やや不安ではあったが、思い切って、次の配達で来たとに聞いてみた。
「あのぉ、○○さん、つかぬ事を伺いしますが、最近、香水つけてますか?」
「は?私がですか? えっ?何でですか? つけてませんよ、つけてません。」と、手振りを交えて大きく否定。そして、怪訝そうな顔。
「えーと、実は、先日、荷物を配達していただいたとき・・・」と、事情を説明。
彼の話によると、彼の会社の同僚で香水をつけている人は、彼の知る範囲ではいないと言う。
では、彼らが帰った後に玄関に漂う香水の残り香は何だというのだ。
お香や柔軟材・洗剤などのニオイの強いものが入っている荷物を配達する日は、トラック中にそのニオイが充満して、配達員さん自身にもニオイが付いてしまうことさえあるという。
受け取った荷物にニオイが付いている場合、トラックの中で他の荷物のニオイが移った可能性がある。
トラック中に充満するほどのニオイでなくても、トラックから配達の家まで荷物を持っていく間、大事に抱えて荷物を運んでいる時に、抱えた荷物のニオイが配達員さんの服に移ってしまう。そして、次の家の荷物を運ぶために次の荷物を抱えたときに配達員さんの服からその荷物にニオイが移ってしまう。
彼らもニオイを運んでいることは自覚しているようだ。
そして、彼は、香水ではなく、そのニオイではないかと言う。
「でもねえ、香水のニオイなんですよ。しかも、いつも同じニオイの。」と、納得できない私。
彼は、しばし考えた後、「あっ、それは、多分…。」
と、そこで、信じられない事実が判明。
配達で回るルートはいつも決まっているそうだ。そして、うちの前に配達する家の中にいつもニオイの強い香水をつけて出てくる奥様がいるのだという。仲間内でも、あそこの家は、と、皆、口を揃えて言っているというから、相当な濃厚な香水のニオイを漂わせている人なのだろう。
そこの家へ配達した後、玄関を出ると自分の服から香水のニオイがしているのを感じるという。もちろん、彼は、化学物質過敏症などではない、普通の人だ。
つまり、配達員の人たちは、誰も香水はつけていなかったのだ。私が誤解して、香水をつけているとばかり思っていた若い配達員の人たちは、彼女の家から、ニオイを配達してしまっただけだったのだ。
言われてみれば、若い配達員さんたちの香水のニオイはとても強い日もあれば、かすかな日もある。そして、におわない日も。そのお宅の後に何件、配達してからうちに来たかで、ニオイの濃度が違っていたということなのかもしれない。香水のニオイがなかった時は、彼女の家への配達はなかったのだろう。
もちろん、彼は、その香水の奥様がどこの家の人かは言わなかった。しかし、同じ町内か近くの町内の人なのだろう。そして、どの宅配便の会社も恐らく似たような配達ルートで、彼女の家に荷物を配達した後に、うちへ配達しているのだろう。
同じ人のニオイを運んでいたのであれば、どの会社のどの配達員さんも、皆、同じ香水のニオイを漂わせていた理由も納得がゆく。
「お客様の荷物を運ぶ仕事です。香水をつけて荷物にそのニオイをつけてしまうようなことはしませんよ。もし、同僚でいたら注意しますよ。」と、彼は言っていた。
ご尤もです、疑ってスミマセンでした。
思い込みとは怖いものだ。
「香水のにおいがする人=香水をつけている人」と思い込んでいた私は、香水のニオイを漂わせて荷物を配達してくれる彼らを「香水をつけている人」と思いこんでいた。
誤解をして、別にこの病気の人への配達品でなくても、配達品の荷物の中には食品だってあるだろうに、荷物にニオイを移すほどの香水をつけているとは、と、一人で勝手に憤慨していたのだ。
彼らに申し訳ないと思うと同時に、自分の短絡的なものの考え方を反省した。
しかし、誤解は解けたところで、彼らが香水のニオイも配達してくれることに変わりはないのだが…。
代金引換での支払いの額が怖いこともあるが、そうではなく、配達の人の香水が怖いのだ。
配達してくれる人たちは、どの会社も、毎回、数人ずつ決まっていて、ほぼ同じ人たちなので、「お荷物です!」と声が聞こえたら、あの人のときはマスク着用、あの人は大丈夫と、防御体勢で受け取りに望んでいる。
若い人は総じて香水をつけているようで、年配の人でもタバコ注意の人がひとり、唯一、香水の心配もタバコの心配もない人がいたのだが、先日、配達のときに玄関に香水のニオイを残し、受け取った荷物の箱にも香水のニオイが染み付いていた。
あの人まで…と、かなりのショックだった。
悪い意味ではないのだが、どう見ても、香水を付けるような人ではない。
これで、うちに来る宅配便の配達員さんが、タバコの人を除いて、全員、香水をつけてくることになった。しかも、皆、同じニオイの香水。まさかとは思ったが、接客の商売だから、お客さんに好印象を与えるためにサービスの一環として、社員全員に香水を付けるよう徹底しているのだろうか?と勘ぐってしまった。
香水のことを聞いてみたいが、なんとなく人のニオイについてあれこれ言うのも気が引ける。しかし、嫌だなあ、どうしてつけるんだよぉ、荷物にニオイが移るんだぞぉと、受け取りのたびに文句の言葉を喉元まで出しかけて引っ込めるのも精神衛生上、よろしくない。
今まで、唯一、不安なく荷物を受け取れていた配達員の人は、気さくな人で荷物の受け渡しの時に、ちょっとは世間話もする。言っても大丈夫かと、やや不安ではあったが、思い切って、次の配達で来たとに聞いてみた。
「あのぉ、○○さん、つかぬ事を伺いしますが、最近、香水つけてますか?」
「は?私がですか? えっ?何でですか? つけてませんよ、つけてません。」と、手振りを交えて大きく否定。そして、怪訝そうな顔。
「えーと、実は、先日、荷物を配達していただいたとき・・・」と、事情を説明。
彼の話によると、彼の会社の同僚で香水をつけている人は、彼の知る範囲ではいないと言う。
では、彼らが帰った後に玄関に漂う香水の残り香は何だというのだ。
お香や柔軟材・洗剤などのニオイの強いものが入っている荷物を配達する日は、トラック中にそのニオイが充満して、配達員さん自身にもニオイが付いてしまうことさえあるという。
受け取った荷物にニオイが付いている場合、トラックの中で他の荷物のニオイが移った可能性がある。
トラック中に充満するほどのニオイでなくても、トラックから配達の家まで荷物を持っていく間、大事に抱えて荷物を運んでいる時に、抱えた荷物のニオイが配達員さんの服に移ってしまう。そして、次の家の荷物を運ぶために次の荷物を抱えたときに配達員さんの服からその荷物にニオイが移ってしまう。
彼らもニオイを運んでいることは自覚しているようだ。
そして、彼は、香水ではなく、そのニオイではないかと言う。
「でもねえ、香水のニオイなんですよ。しかも、いつも同じニオイの。」と、納得できない私。
彼は、しばし考えた後、「あっ、それは、多分…。」
と、そこで、信じられない事実が判明。
配達で回るルートはいつも決まっているそうだ。そして、うちの前に配達する家の中にいつもニオイの強い香水をつけて出てくる奥様がいるのだという。仲間内でも、あそこの家は、と、皆、口を揃えて言っているというから、相当な濃厚な香水のニオイを漂わせている人なのだろう。
そこの家へ配達した後、玄関を出ると自分の服から香水のニオイがしているのを感じるという。もちろん、彼は、化学物質過敏症などではない、普通の人だ。
つまり、配達員の人たちは、誰も香水はつけていなかったのだ。私が誤解して、香水をつけているとばかり思っていた若い配達員の人たちは、彼女の家から、ニオイを配達してしまっただけだったのだ。
言われてみれば、若い配達員さんたちの香水のニオイはとても強い日もあれば、かすかな日もある。そして、におわない日も。そのお宅の後に何件、配達してからうちに来たかで、ニオイの濃度が違っていたということなのかもしれない。香水のニオイがなかった時は、彼女の家への配達はなかったのだろう。
もちろん、彼は、その香水の奥様がどこの家の人かは言わなかった。しかし、同じ町内か近くの町内の人なのだろう。そして、どの宅配便の会社も恐らく似たような配達ルートで、彼女の家に荷物を配達した後に、うちへ配達しているのだろう。
同じ人のニオイを運んでいたのであれば、どの会社のどの配達員さんも、皆、同じ香水のニオイを漂わせていた理由も納得がゆく。
「お客様の荷物を運ぶ仕事です。香水をつけて荷物にそのニオイをつけてしまうようなことはしませんよ。もし、同僚でいたら注意しますよ。」と、彼は言っていた。
ご尤もです、疑ってスミマセンでした。
思い込みとは怖いものだ。
「香水のにおいがする人=香水をつけている人」と思い込んでいた私は、香水のニオイを漂わせて荷物を配達してくれる彼らを「香水をつけている人」と思いこんでいた。
誤解をして、別にこの病気の人への配達品でなくても、配達品の荷物の中には食品だってあるだろうに、荷物にニオイを移すほどの香水をつけているとは、と、一人で勝手に憤慨していたのだ。
彼らに申し訳ないと思うと同時に、自分の短絡的なものの考え方を反省した。
しかし、誤解は解けたところで、彼らが香水のニオイも配達してくれることに変わりはないのだが…。

