鉛筆削り

化学物質過敏症とは、関係ありませんが、鉛筆といえば、鉛筆削り。
小刀で鉛筆を削るのは、きれいな形に整えられると、今でもちょっと嬉しい感じがして、鉛筆をナイフで削るのは嫌いではありません。

子供頃、祖母の家に預けられていた時、祖母の家には、遊び相手もおらず、おもちゃもありませんでした。しかし、一人でおとなしく遊んでいないと怒られるわけで、一人で遊べることといえば、広告紙の裏に絵を描くこと。鉛筆を借りて絵を描いて遊んでいたら、芯を折ってしまいました。祖母の家には鉛筆削り機などなく、大人に鉛筆を削ってくれと頼んでも、忙しくて相手にしてくれません。そして、「自分で削れ」と、渡されたのが、肥後守(ひごのかみ)。柄の部分も金属で出来た折りたたみ式のナイフです。幼稚園か小学校の低学年の頃のことです。刃物など扱ったこともなく、しかも、祖母の家の肥後守が壊れていたのか、そういう造りなのか、開いたナイフの刃の部分と柄の部分を固定するストッパーはなく、刃はぱたぱたと動いてしまいとてもではないが使いこなせるはずもなし。削れないと大人に言うと、「今の子は!」と、ナイフも満足に使えないとはと、ひどく叱られたことを今でもよく覚えています。かなり悔しかったのでしょう、私は鉛筆の木の部分を歯でかじって芯を出し、これまた、ひどく叱られました。

親の世代では、小学校に上がるくらいの子供は、既に自分で刃物を使って鉛筆を削ることが出来たようです。

私が小学校に上がった頃は、鉛筆は鉛筆削り機で削っていました。鉛筆削り機に鉛筆を差し込んで、ハンドルをぐるぐる回すと鉛筆が削れるタイプのものです。
削っていて鉛筆の芯が詰まってしまうと、大人が解体して芯を取り除いてくれたのですが、解体すると機械の部分がよく見えて、鉛筆が削れる仕組みが見えて、これを考え付いた人は、なんて頭がいいんだろう、と、しきりに感心したものです。

私が小刀で鉛筆を削り出したのは、小学校だったか中学校だったかよくは覚えていませんが、担任の先生が、ある日、突然、「鉛筆は手で削ってくるように」と言い出したことがきっかけでした。

家で鉛筆を削りたいから削り方を教えてくれと親に言うと、やはり「鉛筆も削れないのか」と、怒られました。そうは言われても、親やまわりの大人が鉛筆を削っているのを見たことがあるわけでもなく、子供が家にある刃物を勝手に使ってよいわけもなく、どうして、それで、子供が自然に鉛筆を削れるようになっていると思うのでしょう。子供心に腹が立ちました。

090329_2016~0001うちは、子供に道具を使わせる時、子供用ではなく、いきなり大人の使う道具を渡すような親でした。ですから鉛筆を削るのに、最初に渡されたナイフは、画像左の木の柄の切り出しナイフでした。中央のナイフはプラスチックの柄のもので、今、普通にホームセンターなどで売られているものですので、子供にしたら、どれほど、しっかりした立派な切り出しナイフを渡されたのか分かると思います。うちは、親も仕事で刃物を使うため、刃物はきっちり研いであります。「手を切るなよ」と、言って渡されましたが、そんなことは、言われなくても、見るからに鋭そうな大きな刃は、はっきり言って、怖かったです。最初の数日は、その立派な切り出しナイフを使っていましたが、さすがに手に余るので、仕方がなく、自分で、文房具店に行って、子供用の小さなナイフを買ってきました。

最初はうまく削れず、鉛筆を無駄にしてしまいますが、毎日、削っていると、それなりに上手になってくるもので、そうなると、木を削る部分の長さを使いやすいように調節したり、芯の出し方を調節したり、自分の好きに削れるようになり、見た目も美しく削れた時は、一人で喜んでいたものです。小さな喜びですが、こういう喜びは、必要なもののように感じます。

鉛筆が削れるようになると、刃物の使い方のコツのようなものが分かってきます。どういう使い方をすると危ないのかも分かってきます。
カッターナイフと、切り出しナイフとでは、同じく刃物であっても、用途が全然違ってきます。カッターナイフは薄い刃なので、紙などの薄いものを切るのには適していますが、木などの堅く抵抗のあるものを削るのには刃が弱すぎます。木を削るのであれば、やはり刃にある程度の厚みがあるものの方が適しています。
そういったことも含め、ある程度の年齢になったら、刃物の正しい使い方を知っておくことは大切なことだと思いますが、今の子供は、どうやって刃物の使い方を覚えているのでしょう。

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090329_2018~0001ずっと昔から持っている鉛筆削りがあります。金属製で裏にW-GERMANYと刻印されていますので、ドイツ製のものなのかもしれません。この金属製の鉛筆削りは、どこで買ったのか、誰かにもらったのか、どうして、いつから私の手元にあるのか分からないまま、ずっと手元にあります。しかし、刃が切れなくなっていて鉛筆は削れません。
同様のタイプで、ボディがプラスチックのものは、使っていて切れなくなると、もったいないと思いつつも、新しいものに買い換えて、使えなくなったものは捨てていました。

金属製の鉛筆削りは、ボディが金属製でしっかりした作りなのだから、もしかして、替え刃があるのでは?との思いから、捨てられずにいたのです。
銀座の伊東屋あたりなら置いてあるかと思いつつ、銀座に行くことがあるたびに、鉛筆削るを持参するのを忘れ、今日に至っています。

ここで、「誰か鉛筆削りの替え刃を売っているところを知っていたら教えてください。」と、書こうと思ったのですが、アマゾンで検索していて、見つけました!
丸善で扱っているようです。なるほど、丸善なら、納得。
何か他のものを注文する時にでも、一緒に注文しようと思っています。
これで、あの鉛筆削りも復活できそうです。

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肥後守を検索していて、こんな本を見つけました。
ちょっと面白そうなので、記します。



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