何もしていないのに
いつの間にか髪が伸びてきます
随分とボサボサになり
暑苦しく感じられたので
髪を切りに行くことにしました

自分の番が来て席に座り
後は床屋さんに任せるがままにして
目を瞑っていたのですが

ふと目を開けて鏡を覗き込むと
そこには無防備な瞬間をとらえられ
正体を隠す間もなかった僕の姿
随分と萎れ疲れた様子です

僕は唖然としたまま
鏡の中の自分の姿から
目を離すことができずにいました