November 28, 2004

カフカ-安部-村上

安部公房  フランツ・カフカ-安部公房-村上春樹、この三者を相関させ論じられる批評家の方も多い。私も実際、学生時代も含め、いろいろな方から、この三者について、その論評を聞かされてきた。だが、残念ながら、私はこの三者が苦手だ。その世界観、文学空間、思想性、どの見地であれ、よく解らない。

  カフカは、いわずと知れたドイツ実存文学の大家。私なんぞは実存文学というと、どうしてもカミュを想い出し、実存哲学を論するなら、サルトル、ヤスパースとなる。カフカは世界的にも熱狂的な支持者を有し、今でも読み継がれている作家のひとりだけれど、さて安部公房となると、「壁」「砂の女」戯曲「友達」などが有名で、この東大医学部出身の俊英は、確かにカフカ的空間を有しているようには感じる。「城」「審判」「変身」、カフカ一連の非条理空間は、安部特有の世界観に通じているような気配はする。なんとも「気配」とは、こころもとない私の見解なのですが、いかんせん、よくわからない世界なので、そう言うしかない。



 村上春樹に至っては更に解らない。彼の一連の主人公達は、何を求め、どこへさ迷おうとしているのか?、村上春樹ファンは数知れず、けれど私が求めている世界観なのか?と問われると、非常に困惑した気分に陥る。
 今回、というか、近々困った問題が、私の身辺で浮上してしまった。私は、さる場所のさる勉強会みたいなところで、この三者を論じらなくては、ならなくなった。今、頭が重い。文学の機知を生む、ということが自身の苦手としている作家を読み下すことによって得られるものとするならば、やはり避けては通れない道ということになってしまう。日々修練とはよく言われる言葉だろうけれど、全く頭の痛い言葉だなと、私は素直に感じています。
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1. 三者論比 読書作法?  [ 想 ]   November 30, 2004 18:19
風さんが「カフカ-安部-村上」という三者比較で悩まれているという。 なぜか大して本を読まないはずの私は、この三者の作品を読んだ「過去」がある。 ...
2. 安部公房 「笑う月」を読む  [ 幸田回生 ]   December 18, 2004 11:12
 昨日の夢つながりです。  安部公房が夢からインスピレーションを得て、  それを

この記事へのコメント

1. Posted by まっく   November 30, 2004 20:23
まっくです。いきなりの(いつもの)非礼なトラック・バックに丁重なコメントまで頂戴し、有難う御座います。全くに乱暴な愚見にも、風さんの光を浴すれば何かが見えないかと密かに楽しみにしています。取り柄といえば浅学と無恥で御座いますが、リンクを頂戴する光栄に心から感謝致します。

心や想いだけで 文章を 言葉を紡ぐことが許されないとしたら
きっと人は 文章を 言葉を違ったコトに使うだろう
(言訳の辞)
2. Posted by 風 薫   November 30, 2004 22:00
 どうぞ、これからも密かに、光あらんことを楽しみにしていてください(笑)。こちらこそ、どうぞよろしく、そして末長くよろしくお願い致します。

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