August 2008

August 15, 2008

亡き少女の為のパヴァーヌ/こげどんぼ*

亡き少女の為のパヴァーヌ/こげどんぼ*/COMIC BLADE9月号

それは明治も終わり頃の事。
憧れの「調べの君」のヴァイオリンを再び聴きたいと憧れ続ける少女加賀奈々緒(金沢)は母の助けで父を説得し、帝都の音楽院に入学する。
入学早々、庭からヴァイオリンの音色が聴こえてくる。その奏者こそが奈々緒が遭いたいと願っていたかの「調べの君」だった。
あの時と同じ天国のような音色…音楽に酔っていた奈々緒が再び気がつくとすでに曲は終わっていて、彼が居た場所には透明な石のついたブローチが落ちていた。

奈々緒は神田美紗希(東京)や萩日加里(山口)と知り合い、調べの君がヴァイオリンの神童「相模竹之丸」であることを教えられる。三人は竹之丸のレッスンを覗き見る。
「亡き王女の為のパヴァーヌ」…ピアノ曲をヴァイオリンで美しく弾きこなす天使のような美貌の少年。特に日加里は竹之丸に執心していた。
奈々緒はブローチを竹之丸に返そうとするが石の色が何故か胡桃色に変わっている。その石を見た竹之丸は艶やかにほくそ笑んでそのブローチを奈々緒にプレゼント。奈々緒は喜ぶが竹之丸は誰かに語りかけるように呟く。
「此んなにすぐ染まるとは…彼の女、相当僕に惚れこんでいるな…」

…初回のあらすじはこういう感じ、とにかくキャラがみんなかわいいのでこの子達どうなっちゃうんだろうと思うとwktk。

↓管理人が本家オエビで描いた竹之丸様と奈々緒ちゃん。(*^^*)ポッ
竹之丸&奈々緒

「亡き少女の為のパヴァーヌ」キャラクター公式設定
・松前 るもゐ 北海道
人見知りな性格でザヴァン症候群の少女。どんな難曲も一度聴いただけで覚え弾きこなすことの出来る驚異的な記憶力を持つ。子爵家の出身。
・若林 仲恵 仙台
主人公・竹之丸の幼なじみ。小学校を出た後、ずっと農家の手伝いをしていたが、突然竹之丸を訪ねて上京。姉の様に竹之丸の世話を焼きたがる明るい家庭的な少女。
・加賀 奈々緒 金沢
音楽好きと東京への憧れが極まり、父親の反対を押し切って音楽院を受験。家出同然で状況してきた少女。前向きで純真、夢見がちな性格。
・神田 美紗希 東京
見た目は小学生の様に小さいが、非常に優秀な成績で音楽院に入学。天真爛漫で朗さか、他人に対して怒ったり悪意を抱くことはない。背中に羽根のような飾りがある。
・相模 竹之丸 神奈川
主人公。両親に棄てられた孤児だったがある事件をきっかけに「音楽の才能」と「美しい容姿」を授かり人生が一変。自己中心的でかつ劣等感の強い性格だが一見温厚で優しそうに見られる。
・中村 千種 名古屋
過去の記憶を失っているため他人とあまり関わりを持ちたがらない。また病を患っていることもあり生きる気力も無いように見える。霊感が鋭くミステリアスな少女。
・嵯峨野 右京 京都
永きにわたり祭祀に奉仕していたという少女。そのせいか年の割には不釣り合いなほど古くさい考えをもっている。性悪説的考えを持ち人間そのものを軽蔑しているが意外に正義感と責任感が強い。
・難波 あさひ 大阪
大阪の豪商人が亡くなった愛娘に似せて作られた精巧なからくり人形。元の娘と同じ声で喋り、歌う。また特殊な装置により自ら思考・行動が出来るが人間的感情は全くではない。
・須磨・キャセリン・舞子 神戸
生き別れになった竹之丸の実の妹。ひたむきで辛抱強い。引き取られた先では愛されているが、常にばらばらになってしまった昔の家族を想い愁いている。
・荻 日加里 山口
日露戦争の功績で華族になった家の娘。自尊心が高く少々見栄っぱりなところがあり、常に一番になりたがる。好奇心が非常に強く竹之丸が気になる様子。
・室戸 香美 高知
男勝りで強気な性格の”はちきん”娘。幼少から剣を習っているため、小さな身体にも関わらず並みの男では相手にならない程の豪腕。それでも年頃の娘らしい恥らいはあるらしい。
・島原 ミネ 長崎
地元でも有名なキリシタン一家出身の修道女。美和の双子の姉。非常に優秀だが生真面目すぎる面がある。勿論恋愛には全く興味を示さず、音楽院の生徒には多少煙たがられている様子。
・島原 美和 長崎
優秀な双子の姉ミネに憧れると同時に劣等感を持っている。ミネと同じく修道女。心優しく慎ましやかだが、少し気弱。少々うっかりしているところあり

kazeki_gisyo at 16:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0) まんが♀ 

August 13, 2008

本当は残酷なヘンゼルとグレーテル/愛田真夕美

本当は残酷なヘンゼルとグレーテル/愛田真夕美/まんがグリム童話/ぶんか社

・ヘンゼルとグレーテル
お菓子を作るのが大好きなグレーテルは体の弱い兄のヘンゼルと愛し合っていた。それを快く思わない継母(ヘンゼルに気がある)は父親を唆して二人を森に置き去りにしてしまう。夜も更けて疲れきった二人の目の前に甘い甘いお菓子の家が現れる。
・どろぼうのお婿さん
コーデリア姫のもとに頻繁に届く熱心なラブレターは悪魔の森を抜けないと辿り付けない場所に住んでいる王子様からのものだった。森に入るのが嫌で結婚を先延ばしにしているうちに、庭師の男と恋仲になった姫は結婚話を破談にするために婚約者のもとを訪れるが、途中で助けた老婆は「王子の正体は盗賊だ」と言う。
・試練の聖衣(熊の皮を着た男)
美しいリリア姫に嫉妬した継母のお妃が姫に熊の毛皮を着せる。姫はその醜い姿で七年間を過ごしその間に愛してくれる男性を見つけなければその一生を醜いままで終わることになるのだった。
・えんどう豆のお姫さま(えんどう豆の上に寝たお姫さま)
王子を溺愛する王妃が王子様の結婚相手募集で集まってきた女たちを審査しては不合格の烙印を押して残酷に殺してしまう。やがて最後に残ったかわいい姫を気に入った王子が母親に一晩の猶予を願い出る。王妃は試みに姫の寝床の下にえんどう豆を隠す。
・番犬ロザリー(老犬ズルタン)
父親の溺愛に悩むマリアンお嬢様に使えるメイドのロザリーはご主人様に献身的に仕えるのが生き甲斐。しかしロザリーが密かに思いを寄せていた幼馴染のジットがいきなりマリアンお嬢様と愛しあうようになってしまい…。
・星の金貨
シャルロットは母親が残した金貨をお守りにしながら、毎日意地悪な伯母のもとでこき使われていた。やがて年頃になったシャルロットに執心した男の婚約者が嫉妬から彼女に刺客を差し向ける。
・龍宮家の姫君(浦島太郎)
あらゆる病を治すことが出来る秘薬を持っている龍宮城の麗音姫は色情狂で男女の見境なく欲望に耽っているが本当の喜びを感じることがなかった。人々は秘薬を求めて彼女を抱くがそこから無事に帰ることができた人間は稀だった。
・私の周囲には不思議がいっぱい
N県のとある駅にある喫茶店のマスターの久松さん(仮名)という方の超能力レポート。手に触れずに物を動かしたり、お客さんが引いたトランプを念写したり…おもしろかったのでちょっと調べたらそれらしき店を発見。
あんでるせん
手品の種の動画が見られるサイト
・私の周囲には不思議がいっぱい2
作者の愛田真夕美さん自身の心霊体験談が描かれています。人魂、金縛り等。

kazeki_gisyo at 18:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0) まんが♀ 

August 10, 2008

水木しげる貸本名作選

不死鳥を飼う男、猫又/水木しげる怪奇貸本名作選/水木 しげる/ホーム社
不死鳥を飼う男(S39黒のマガジン)
貧乏な漫画家の家にやってきた借家人は異常に運が良かった。彼は大きな鳥籠を秘密にしていた。籠の中は見るなと釘を刺されるが好奇心から覘いてしまう。
庭に住む妖怪(S35スリラー)
妖怪に運を授けられた男は娘が十八になったら妖怪の嫁にすることを約束してしまう。その娘は自ら妖怪退治を企てるが…
サイボーグ(S36恐怖マガジン)
人間の限界を超えて活動できるヒーローになりたがった学生の話。サイボーグはかっこ良く描かれることが多いテーマだがこの作品にはそういうカッコよさも夢もなく人間が便利に改造されていく様子は本当におぞましい。
太郎稲荷(S39忍法秘話)
金持ちになりたい、成功したい…神様はちゃんとその願いを叶えてくれたけれど。
空のサイフ(S40忍法秘話)
落ちていてもけっして拾ってはならない財布がある。
ろくでなし(S40忍法秘話)
薬の原料である河童の皿を取るのが仕事、そして皿を取られた河童は生きていけない…溺れたところを河童に助けられた皿取りの男の話。
ねずみ町三番地(S36面-マスク)
見知らぬ土地の散策が趣味の学生は「この先の崖の下には人を喰う土がある」と土地の人に止められるが、興味本位で突き進み崖の下まで降りてしまう…。
水晶球の世界(S39黒のマガジン)
剥製屋が大切にしているガラス塊には覘くとときどき異界の風景が現れる。それを知った研究者がその風景をスケッチするようになり、やがてはそのスケッチをから風景の場所がわかるが…。
ハト(S40忍法秘話)
道徳教育のためにハトの飼育させはじめた子供は思惑通りにどんどんいい子になっていったが、やがては親の「不道徳」まで正しはじめる。
猫又(S36別冊ハイスピード)
金のために大量の鉄屑を手に入れようと渡った孤島にはなぜか猫の頭蓋骨が散乱していた。
群衆の中に(S39劇画No1)
「世の中にはヘンな女が混ざっていて自分の妻がソレなのだ」と結婚後に詰まらない作品しか描けなくなった漫画家のお話。
太郎岩(S40劇画マガジン)
海底の奇岩にかけられた真珠のネックレスを見つけた若いカップルは喜ぶ。しかし…


墓をほる男、手袋の怪/水木しげる恐怖貸本名作選/水木 しげる/ホーム社
墓をほる男(S37墓をほる男)
美しいしゃれこうべを欲しがっているコクトーのために詩人の三島は奔走し、あるデパートの四階で美しい女性店員と知り合う。しかし逢引の約束を違えられた三島は再びデパートを訪れるがそこには女性がいたはずの四階が存在しなかった。
髪(S36恐怖マガジン)
若禿げを気に病む青年が理髪師になって客の髪を剃り落とすのを楽しんでいた。そこに1日に10センチも髪が伸びるという客がやってくる。
永仁の壺(S36恐怖マガジン)
神様の語源は髪であることを証明しようと二人の学生は神武以来の古式生活をしている古い部落を訪れた。彼らは髪様を奉っている地下で壺を見つける。
手袋の怪(S39劇画No1)
本屋の社長の計らいで怪奇作家の五味は家族とともに家賃無料の家に転居するが、あちこちに「手」があらわれて驚く。
鉛(S39黒のマガジン)
いつか妻に毒殺されると信じ込んでいる叔父の医者に甥の大学生は夫を三人殺しても気づかれなかった女の話をする。その手口は溶けた鉛を耳に注ぎ込むというやり方だった。
陸ピラニア(S40忍法秘話)
顔にできたイボも保護すればいずれ恩返しするのでは?と養分を与えて大きくするがイボはやがて独立してしまう。
半幽霊(S36面-マスク)
漫画家志望の青年が出版社の紹介で助手兼原稿催促係として日本一の怪奇作家死森ヒロシのもとに住み込むことになる。
安い家(S39黒のマガジン)
神のような不動産屋に勧められて格安の家賃で条件付住宅に入った一家の運命。
怪忍(S39忍法秘話)
若い忍は抜け忍トベの隠れ家を発見した。そこには七ヶ月前にトベを看取ったという男がひとりで住んでいた。男は若い忍にギヤマン(ガラス)の窓を見せる。五つの部分に別れたギヤマンのそれぞれに若い忍の影が五つ映っていた。男はトベがなくなる前にはそのうちの影のひとつに妙な事が起こった事を告げる。
草(S38砂の巨人)
会社を首になった二人の男が豪族ヤワタノオロチが隠した一兆五千億のお宝を探しに斐伊川を遡り古墳を目指す。しかし水路は複雑に絡み合い行く手を阻み、辺りを覆う水草はまるで意思を持つかのように動き回って二人を妨害しはじめる。
解説:京極夏彦

kazeki_gisyo at 21:56|PermalinkComments(1)TrackBack(0) まんが♂