Mozilla

2006年10月01日

名前がバラバラになってどんな利益があるのか?

Debianの開発者たちに対し、Mozilla CorporationのMike Connerが「Firefoxという名前を使いたければ我々のポリシーに従え」と要求した。Debianの開発者たちが独自に適用したパッチはMozilla Corporationのレビューを受ける必要があり、その手続きなしにFirefoxという名前を使ってはいけないという。(takenさんのブログに簡単なまとめがある。)

Debian側は名前を変えることを検討しているようだ。UbuntuやFedoraでもFirefoxという名前は使われなくなるかもしれない。

愚かなやり方だ。せっかくFirefoxという名前が浸透してきたのに「その名前は使うな」とは! Debianでは"Debian browser"、Ubuntuでは"Ubuntu browser"、Fedoraでは"Fedora browser"という名前が使われるとしたら、"Firefox"はLinuxユーザーには関係ない言葉になってしまう。言い換えると、"Firefox"は表面的にはLinuxユーザーをまるごと失うことになる。そんなことをしてどんな利益があるのか?

Mozilla Japanの中野さんは「DebianのようなLinuxのディストロコミュニティが他社のトレードマークにそんなにこだわるんでしょう。嫌ならFirefoxとしてではなく、名もないブラウザとしてビルド、バンドルすれば良いんですよ」と言い捨てている。立場上やむをえないとは言え、冷静さを失っているとしか思えない。こだわっているのは明らかにMozilla Corporationであり、Firefoxという名前が使われなくなって不利益を被るのもMozilla Corporationのほうなのだ。Debianが独自にパッチを適用しているのがTrademark policyに反するというなら、Mozilla側がDebian発のパッチをどんどんレビューしてソースツリーに取り込んでいけばいいだけではないか。

2006年03月04日

Mozilla Japanセミナー & Developer Meeting

Mozilla Japanが主催した3/2のセミナーに参加した。講演者の一人だったpiroさんが詳しい報告を書いてくれている

Mozilla Corporationのビジネス担当のJohn Lillyは、Firefoxのシェアは世界的に急伸しているのに日本でのシェアは低いままだ、とのこと。スラッシュドットでもこの問題で議論が沸き起こっている

技術担当のMike Schroepferの話で知ったのがRevealというエクステンション。タブをいくつか開いているときにF2キーを押すと各タブの内容がサムネイル画像で表示される、というもの。Firefoxでこんなことができるのか、と感心した。

piroさんの話はエクステンションを開発する方法の解説。私がXULアプリケーション作成入門を書いた頃とは作り方が少し変わっているようだ。Googleにアクセスしようとしたときに別のサイトに飛ばす方法の解説が興味深かった。window.open()を書き換えるという、解説されてみれば非常に単純なものだ。しかし、そんな方法みんなに教えちゃっていいのか?(笑)

セミナーの後、夕方からはDeveloper Meeting。Mike Schroepferと中野雅之さんが話した。piroさんも話す予定だったようだが、議論が白熱したので時間切れ。

このミーティングには正直なところ私は苛立ってしまった。日本でのFirefoxのシェアはなぜ伸びないのか、開発への貢献をどうやって増やしていくか、といった議論が中心で、技術的な中身がほとんどなかったからだ。Developer Meetingとは到底言えない内容だった。参加者の一人がXPCOMでJavaのコンポーネントを作るための方法を質問し、別の参加者がそれに答える、という面白いやりとりもあったのだが、発展しないまま別の話題に移ってしまった。

中野さんはBugzilla-jpでのバグ報告のレベルが下がっている点を何度か問題にしていた。私が積極的に関わっていた頃にもひどいバグ報告はあったが、ごく一部だった。Firefoxのユーザーは数年前とは質が違ってきているのかもしれない。Bugzilla-jpにはLinuxユーザーが少ない、とも話していたが、私の頃にはLinuxユーザーが多数派だったような気がする。

私はもじら組での自分の活動に関して残念に思っていることがある。Bugzilla-jpの運用やWeb標準普及プロジェクトに時間を取られてしまい、バグフィックスへの貢献があまりできなかったことだ。バグ報告を受け、再現試験を行い、本家のBugzillaに報告。Webサイトの問題が報告されたら修正案を作成し、サイトの管理者に連絡。そんな作業だけで手一杯だった。

中野さんはフルタイムの開発者なので私とは違うだろうが、Bugzilla-jpの運用に関わりすぎると私と同じ穴に落ちてしまいかねない。気をつけてほしいと思う。といっても代わりがいなければどうしようもないのだが。

2006年02月11日

Windows版のみ?

待ち望んでいたSongbirdの0.1がやっと出た。ところがWindows版のみで、Linux版は出ていない。Mozillaファミリーだから、という理由で日本語のファイルを作ってみたが、もう協力する気はなくなった。ばかばかしい。

やっぱり大本命はBansheeだ。Fedora Core 5にMonoが入ることになったのも追い風。


2005年12月28日

Songbird

slashdot.jpの記事「iTunesに挑むオープンソースソフトウェア『Songbird』」でSongbirdという音楽ソフトのことを知った。公式サイトを見てみると、XULRunnerを使っているようだ。Mozillaファミリーと言っていい。

まだ日本語版はないようだったので、言語ファイルをさらっと訳してi18n@songbirdnest.comに送ってみた。作成したファイルはcontents.rdf, songbird.dtd, songbird.propertiesの三つ。自分で書いたXULアプリケーション作成入門が参考になった。俺も意外と役に立つじゃないか(笑)。

ソースコードはまだ公開されていないが、言語ファイルから判断するかぎりでは最小限度の機能しかまだない。唯一おもしろそうなのは特定のWebページを「リモート再生リスト」として設定できるらしいこと。どんな機能なのか、楽しみだ。

このソフトを一ヵ月前にAsa Dotzlerがとりあげた時点で知っていたら、Bansheeに首をつっこむことはなかったかもしれない。ちょっと遅かった。現時点では、Mozillaファミリーへの期待よりもMono/C#を勉強したいという気持ちのほうが強い。Songbirdの日本語化を今後も担当するつもりはない。

まあ、とにかく近日中に公開されるソースコードを見てみたい。Bansheeはクラス設計がおかしいので、Songbirdのソースコードが美しかったら心が移るかもしれない。


2005年03月12日

ウェブ付箋紙

ふと思いついたのでメモ。ウェブサイトに付箋紙を貼れたら便利かも。

  1. 特定のページでコンテキストメニューを開き、「付箋紙を作成」を選択すると、テキストを入力するダイアログが現れる。テキストを入力してOKボタンを押すと、ページ上に付箋紙が表示される。
  2. 別のページに移動すると付箋紙は消える。再び同じページを開くと付箋紙が表示される。
  3. Toolsメニューから「付箋紙の管理」を選択すると、過去に入力した付箋紙の情報が一覧表示される。個々の付箋紙を削除したり、付箋紙が貼られたページを表示したりすることができる。(ブックマーク管理機能と同様)

付箋紙を貼る方法はLinkPreviewWeb Developerが参考になりそう。Internet Explorerには既にWebFu1000というシェアウェアがある。


2004年06月12日

MinuteDesign

Penguin Studio Web Factory 改め MinuteDesignがRSSフィードを出力するようになったとのこと。さっそくBloglinesで登録しようとしたが、うまくいかない。なんでだろう? MovableTypeがベースになっているようだけど、RSSのテンプレートにまで手を入れてるのだろうか?


2004年06月05日

"XUL"をめぐる混乱

flysonさんの日記でNexawebなるものが紹介されている。「J2EE サーバと XUL/SVG をサポートする Java アプレット、eclipse ベースの開発環境の組み合わせ」とのこと。

リンク先にあるNexawebの資料を見てみると、どうやら"XUL"と言われているのはMozillaのXULとは別物らしい。<xul>なんていうエレメントが使われている。

"XUL"という名称をめぐっては以前から争いがある。Open XUL AllianceというサイトではXMLベースのGUI記述言語を指す一般的な用語として"XUL"が使われており、Mozilla関係者の不興を買っている。

名前の問題だけなら大したことはないが、XULという単語を聞いただけでMozillaのXULだと早合点してしまう人が出てくるのはちょっと困る。ぐぐってみると、Nexawebの"XUL"に関しては安藤幸央のランダウンを火元にしていくつかのブログに誤解が広まったようだ。

安藤さんにメールを出しておくことにするか。


2004年06月04日

.NETに乗るべきか

GNOME/MonoプロジェクトのMiguel de IcazaがブログでMonoの意義を語っている(日本語訳)。「デスクトップLinuxにとってLonghornが脅威になるというのは、Microsoftのデプロイメント パワー、XAML、Avalon、.NETの組み合わせはキラーだ、ということなんだ」とのこと。4月のBrendan Eichの発言にも言及している。

Monoは最近1.0 Beta 2が出た。そろそろ手を出してもいい頃かもしれない。


夜鳥か、adblockか

少し前から、Firefoxの夜間ビルドにadblock 0.5をインストールするとあらゆるサイトにアクセスできなくなり、メニューバーも使えなくなる、という問題がある。やむをえないのでマイルストーンビルドの0.8を使っていたのだが、The Adblock Forumで紹介されていた私家版Adblockは大丈夫のようだ。

Adblockは便利なので、これのないFirefoxはもはや考えられない。しかし夜鳥派としては、ずっとマイルストーンビルドを使っているわけにもいかない。困ったものだ。Adblockを標準機能にするわけにはいかないのだろうか。


2004年05月27日

Thunderbirdのgtkビルド、クラッシュ多発

Netscape 6.0の悪夢再び?で書いたgtkビルドのクラッシュは、Javaプラグインの扱いの問題だったようだ。メール作成ウィンドウを開こうとしたとき、Thunderbirdはなぜか$HOME/.mozilla/plugins/libjavaplugin_oji.soをロードしようとし、クラッシュする。このファイルを削除すればクラッシュしなくなる。bug-org 223600でこのクラッシュが話題になっている。$HOME/.thunderbirdではなくて$HOME/.mozillaを見ているのもおかしいと思うが、よくわからない。

とりあえずlibjavaplugin_oji.soのシンボリックリンクを削除すればいいのだが、それとは別に添付ファイル付きのメールを開こうとするとクラッシュする問題も発見してしまった。こちらは現在調査中。