2016年06月27日

年配のカップルセラピーつれづれ

16  今月シアトルパシフィック大学に招聘された際、シアトルのチフリーガーデンに行った時のものです。すっごく素敵だった・・・。

 久しぶりの更新となりました。
 この間、アカデミック業界人としてどっぷりと中堅になったものだという案件に翻弄されつつ、元気でやっております。アカデミック業界には暗黙の「お作法」があったりするが、その通りにやっていては時代の流れについていけないという側面もあり、従ったり無視したりという塩梅が実に微妙。。。

 
 年配のカップルセラピーに関するスーパーヴァイズをさせていただきまして。
なんだかブリーフセラピーの教科書みたいに面接がスパッときれいに展開しないという案件だったんですが、いや、それは熟年カップル面接にありがちな展開ですよ、という話になりました。

 根本的にやりなおしたい、でも人生終盤でいまさら生き方の方向転換はできない、という主訴は、すでに主訴そのものに“渋み”があるわけで、結果として“やはり”渋い所に着地していくことが多いです。
 不登校児が学校に!とか、死ねと思っていた母親といい感じです!みたいな、ドラスティックな案件は、やはり若い世代に多いかもしれませんね。
 
 上記のような渋みある案件には、経験を積めば積むほどこちらもソフトランディング型の渋い対応をしていくわけですが、初心者のフレッシュなカウンセラーがガッツリとドラスティックな変化を意図した介入をした場合・・・

 それはそれで、意外といい感じになってみたり!!!

 することもあるわけですから、SVとしては一見面接がうまく行っていないように見えても「そのままやったほうがいい」という場合もあるわけです。
 
 なんていうのかしら、スパッといける可能性がある若案件もいいけれど、逆に地味に渋くてもいいわけですよ。どうしていいかわからなくなったグダグダな面接はだめですが。
 事例論文にはしにくいし、本にも書きにくいのですが(初心者には理解しにくい)、地味なブリーフセラピーっていうのもいいものだよな〜と最近思っているということをブログに書きたくなりました(笑

kazokushinri at 18:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2016年01月20日

ブリーフセラピー系クリスマス会準備編★2015

IMG_4150 アップが滞ってしまいましたあ。。。書きたいことは沢山あったのですが、おいおいとアップしていきたいと思います。


 まずは、毎年恒例のブリーフセラピー系のクリスマスパーティ。家族心理.comの作業を手伝っていただいている面々や、日本ブリーフセラピー協会の研修のスタッフをしていただいている方、コミットが深い若手を中心に毎年やっています。

 クリスマスって一番好きな行事ですねえ。キラキラしてウキウキしてきます。

 25 毎年、料理のコンセプトを考えるのがわりと楽しい。参加者はもうほぼLINEでグループを作っているので、どーするこーするというやり取りはLINEにて。
 本当にLINEって便利ですね。こういうイベントには大助かりです。

 今年は、これっていうメインの料理を決めるスタイルではなく、「既存の調理器具に挑戦させる」をコンセプトにしてみました。

 そのコンセプトから外れていても、美味しそうならありで。まあ適当に。 

49 Stoubという鍋を使って燻製にチャレンジしてみたり。。。 炊飯器を使ってキャベツミルフィーユを作ってみたり。

 
 パーティの開始時間の前に、料理教室を開催するということになっておりまして。もちろん講師は私ではなく、クックパッド先生です。コホン。

 ところで、だいたいのメニューは11月くらいから考えますが、具体的にどうするこうするというのは前の日に考えばいっか♡というアバウトな私。そうしたら、段取りが得意なNさんが既に何やら仕切ってくれていて。


 Nさん、ありがとー!!!!♡♡♡ 今回のクリスマスパーティの功労者は(クックパッド先生の次に)あなたよっ!

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2015年11月03日

ブリーフセラピー協会学術会議2015

47 会場となった学校の昔の校長と岐阜大学の板倉先生が???という衝撃のツーショット。

 久しぶりの更新になりますが、まあボチボチと。
 

 今年のブリーフセラピー協会学術会議は、京都の同志社大学付属中・高校で行われました。参加人数も多く、100名を超えたんじゃないかなあ・・・と思っていたら、なんと134名だったとか!!!

 びっくり!!! うなぎ上り?っていう勢いで毎年毎年数十名づつ増えていますね。
まあ、別に数ではないのですが。
 ともあれ、軽やかにサクッとこなしていただいた京都支部の皆さま、運営ありがとうございました。

 
 もはやこの学会の目玉となったB1グランプリは、出場希望支部が多すぎて、抽選となりました。
続きはまた。

 

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2015年09月06日

京都地裁 「家庭内殺人未遂事件模擬裁判」の調書協力

20150904123421mogisaiban 

京都地裁にて、家庭内殺人未遂事件の模擬裁判があり、依頼を受けて弁護側の調書協力を行いました。事件概要の資料と、被害者(兄)、被告人(妹)、親の供述調書を読んで、家族療法/ブリーフセラピーによる見立てを行い、この事件の心理的背景と今後の再犯可能性について等を解説するというものです。

 事件が起きた家族システムにおけるシステム論的解説ですね。
我ながら、鋭い考察だったと思うけれど、何分システミックな分難易度が高いのが難点だと思っていたら、担当弁護士がばっちりと完璧に理解をされていてびっくり。
 やはり、家族内事件に長らく関わっている先生は、家族療法の理論の共有が早いのである。

 検察官の求刑は懲役6年の実刑、弁護人の主張は懲役3年以下の執行猶予付判決、結果(判決)は、懲役3年・執行猶予付(猶予期間5年・保護観察付)となり、ほぼ弁護側の意見が通ったという結果になりました。
 弁護士の先生方の弁護方針がよかっただと思いますが、私の意見書もどうやら支援ができたようで何よりです。

裁判員制度の導入から6年が経過し、より分かりやすい公判にするため、京都の法曹三者が3日、親族間での殺人未遂事件を想定した「模擬裁判」を京都地裁で行った。裁判官や検察官、弁護士ら約100人が参加した。裁判員制度の開始後、京都地裁での実施は初めてという。

 模擬裁判は、30歳代の女性が、家庭の問題で口論となった兄に殴られたことから、兄を包丁で刺殺しようとして重傷を負わせた事件を想定。裁判官や検察官、弁護士が審理を進めた。被告役は起訴内容を認め、量刑が争点となった。検察側は「無防備な被害者を一方的に突き刺した」と懲役6年を求刑、弁護側は「家庭の問題に協力的ではなかった兄にも落ち度がある」と執行猶予を求めた。

 結審後、裁判官と裁判員役は評議に移り、参加者はビデオ中継で傍聴した。裁判員役からは「被告は直前に殴られており、同情できる」、「何度も刺した事実を考慮するべき」などの意見が出た。

 今後は「模擬裁判」の結果を踏まえ、法曹三者それぞれが分かりやすい審理につなげる方法を検討するという。
【京都新聞 2015年09月04日 】


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2015年07月07日

IAFP/国際家族心理学会 ソボーン会長が素敵すぎる♡

833c9172-s この右の紳士が、現在のIAFP/国際家族心理学会会長のJohn Thoburn博士です。

 次回のIAFPは、2017年の6月末にアメリカのシアトルで開催されます。
私は一応(名前だけ?)事務局長で、日本人の集客にお役立てできるといいなというところ。

 IAFPは、APAの家族心理学部門( The Society for Family Psychology (the division of APA), the American Academy of Couple and Family Psychology and the American Board of Couple and Family Psychology.)と共催になるそうですよ。
 APAのこちらには、一度行ってみたかったから共催で一度に行けるなんていい機会です。


 ところで、このソボーン先生がとにかく素敵♡

「I respect you very much,」とか、「 if things seem unclear it has nothing to do with the esteem I have for you.」とか、メールの最後に必ずちりばめられてくる。
 別に大したことをしているわけじゃなく、日々の日常の些細なメールのやりとりでこんな感じ。

 同僚にも毎日毎日上記のようなことを書いてそう。そうか、このノリで奥さんに毎日毎日「I love you!」って言うのかあ・・・と感心する。

 日本人顔に言われても、欧米か?って突っ込みたくなるんだけど、Johnは欧米ですからツッコミようもないし。


 なんとなく(え、そんなこと言ってくれるなら頑張ろうかしら)とやや感激する自分がいるから嫌だわ♡
 素敵メールじゃなければ、長ったらしい英文メールなんて受信トレイの底に沈める刑を執行してやるんだけど。

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2015年06月24日

R-1ヨーグルトの培養

54 この冬からのマイブームというのが、「ヨーグルト作り」でした。それもただのヨーグルトではなく、あのインフルエンザ予防に効くというR-1ヨーグルト。インフルエンザが流行ると売り切れるあれ。

 このR-1ヨーグルトをジャンジャン培養するんです。ネットサーフィンで見つけた方法こちらに感心して、おススメ通りのヨーグルトメーカーを購入し作ってみました。
 R-1だけではなく、他種のヨーグルトも面白いようにたくさん作れるので面白いし楽しいの♡

  
 でも、ここからが問題。

 R-1ヨーグルトの効果に関する記事がyahooニュースに出ていて、おやおやと見てみる。

明治HD「Rー1ヨーグルト」の免疫賦活を解明 2015-03-27 09:02

■ヒトの風邪症候群への罹患リスクも低下した事例を得る
  明治ホールディングス <2269> の主事業会社・明治が26日付で「1073R−1乳酸菌で発酵したヨーグルトが免疫を賦活するメカニズムを解明」と発表し、研究成果を「日本農芸化学会2015年度大会」(3月26〜29日、岡山大学津島キャンパス)で発表するとした。(参考)として、ヒトによる摂取試験でも風邪症候群への罹患リスクが低下した事例を得ることができたとした。
  発表によると、1073R−1乳酸菌で発酵したヨーグルトは、免疫力の要であるナチュラルキラー細胞の活性(NK活性)を高めることが明らかになっており、1073R−1乳酸菌で発酵したヨーグルトの免疫賦活作用に、1073R−1乳酸菌が産生する菌体外多糖(EPS)が重要な役割を果たしている可能性があることを、マウスを用いた実験で確認した。
  マウスを用いた実験のひとつとしては、ヨーグルト中に含まれているのとほぼ同じ比率で、EPSと1073R−1乳酸菌の菌体をマウスに3週間毎日摂取させた。菌体は生菌と加熱菌体(死菌)をそれぞれ摂取させた。その結果、1073R−1乳酸菌の菌体を摂取したマウスでは生菌、死菌にかかわらずNK活性が高まり、また、EPSを摂取したマウスでは菌体を摂取したマウスに比べてさらにNK活性が高まった。
  また、(参考)として、ヒトの免疫機能に与える影響を評価するために、健常高齢者を対象とした摂取試験を山形県舟形町(2005年3月〜5月)、佐賀県有田町(2006年11月〜2007年2月)で実施し、風邪やインフルエンザなどの風邪症候群への罹患リスクが対照食品摂取群に比べて低下した事例を挙げた。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)


 ふうん、いい話だわ、で終わらせておけばよかったのに・・・。ローデータを確認したくなるのは、心理屋の性か。探した元論文らしきものがこれ。農芸化学技術賞を受賞したとか。

 これを読んで、ヒト対象データのあまりの突っ込みどころにクラリとする。舟形町の57人の被験者を、牛乳群とR-1ヨーグルト群に分け(ブルガリア乳酸菌だけのヨーグルト群を作ろうよと思わなくもないが、それどころではない)、その30人弱のデータをそれぞれNK活性で3群に分けるってどうなのとか、どの基準で高中低に分けたか、それぞれの群が何名になったかが書いていないのってどうなのとか。
 NK活性低群は有意に活性が高くなったが、NK活性高群はあからさまに活性が低くなっているけど、記述がないのはどうなの?、有田町の方は、安心できるデータだったのか、書き方が舟形町と違うのはどうなの?
 舟形町のデータを無視するよりは、正直な研究者だと思うんですけれど。ラットの実験だけの記述にするとかね。

 
  データはさておき「自らの体感」の方が大事よね、と思うけれど、そもそも私も夫も、ここ数年どころかもっと長期でインフルエンザどころか風邪もひいていないため、使用前使用後の比較ができないということを思い出した(爆


 しかしながら、ここで“R-1ヨーグルトへのテンションを下げる”ことはしない。
 
 心理屋としての矜持として、実際の生物学的な効果はさておいて、認知的不協和理論やら、サイエンスで証明されているとも言えるプラシーボ効果やらの心理的効果を積極的に利用していこう。

 風邪でゴホゴホ咳込む人と超近距離で話し続けなければならない日があり、次の日に体調が??となったけれど、“R-1ヨーグルトでNK活性が上がっているのだから大丈夫!”と強く念じ、さらに自作ヨーグルトをたくさん摂取、結果としてすぐに通常に戻った。
 そういう時に、“自作ヨーグルトのおかげ!”とテンション高く喜んでみることが重要よね。


 だから、R-1ヨーグルト論文はラットの部分だけ記憶に留め、ヒトデータのことは完全に忘却することにします。

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2015年06月22日

パンケーキがマイブーム&発達障害ワークショップ

image  最近のマイブームは高級店風のパンケーキ。
 スーパーに、“絞るだけでいいホイップクリーム”があるのを発見して以来、休日にちょくちょく作ります。

 作るのは簡単だけれど(手間はいるが)原価がかかりますね。外食するよりは、と考えるべきエンタメ食ですな。

 この素敵な赤いお皿は、とある所からいただいたナハトマン。このブランド大好き♡


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 愛知教育大学の三谷先生のワークショップ案内。
 三谷先生といえば、緩和ケアのグリーフケアにブリーフセラピーを使われていた先生で、優しい風貌ながら頭の切れる先生。
  
 そういえば、発達障害の診断と療育といえば愛知県が進んでいるんですよね。杉山登志郎御甚大がいらっしゃいますし。
 私が発達障害のシンポジウムを企画した時にも、講師は名古屋からお呼びした記憶があります。



【ブリーフセラピースキルアップ研修】
発達障害とブリーフセラピー:ライフデザイン支援の実際

【内容】
・発達障害の知覚様式の疑似体験と対人的困難さを体験するワークショップを行ないます。
・発達障害の理解と支援についてライフデザイン支援モデルに基づき解説します。
・「補助線を一本引く」というシンプルかつエレガントな支援の在り方を考えます。

【講師】
三谷 聖也 愛知教育大学 教育臨床学講座 准教授・短期療法を学ぶ会 名古屋支部長

【日程】
2015年8月8日(土)
受付・開場 10:00
時間 10:15〜16:30

詳細はブリーフセラピー協会HP

kazokushinri at 18:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0)カウンセリング 

2015年06月09日

ブリーフセラピー協会 支部合同研修会(大人気)

image パンジーからサフィニアに植え替えました。
 まだ咲いているのに捨てるのもかわいそうなので、てんこ盛りに活けました。

 更新があいてしまいましたが・・・元気でやっております。
 
 最近やっていたのは、SFBTA(ソリューションフォーカスのアメリカの学会)の企画など。
日本からドンドン発信しようと思い、長谷川先生と盛り上がっておりますので、おいおいと公開。

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 ブリーフセラピー協会の若手の先生方が、面白い企画を立てております。
この企画は5月初旬に企画されてすぐに、定員30名があっという間に埋まってしまったため、ほとんど広報せずにいたのですが、このたび部屋を借り直して定員を増やしたそうなので、やっと告知。
 しかし、増やした分もどんどん申し込みがあるとのことですので、興味があるかたはお早めにどうぞ。

【趣旨】
 
 元々は関東でも東北のように合同研修会をしたいという意見と、B1本大会には参加できないけれど、ブリーフセラピーのトレーニングをするにあたって、目標的なものが欲しいという意見があり、関東大会的な位置づけでB1(ブリーフセラピストNo1選手権)をやることにしました。
 大会と異なり、チームで対抗戦になります。温かく見守ってください。

NFBT埼玉支部長
喜多見学
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日本ブリーフセラピー協会
短期療法を学ぶ会 支部合同研修会
講師:若島孔文 先生   東北大学大学院教育学研究科 准教授
                 日本ブリーフセラピー協会研修員制度チーフトレーナー

内容:
〇10:15~11:45 若島先生に学ぶブリーフセラピー実践研修
 ブリーフセラピーにおいて重要なポイントを簡単にレクチャーしていただき、ロールプレイに対して、コメントしていただきます。
〇12:45−13:00:支部合同ブリーフセラピスト実践研修会
 短期療法を学ぶ会の各支部が、一つのチームとなってブリーフセラピーのロールプレイに挑戦します。学術大会とは違い、チームで検討する時間を取るチームアプローチを用いることで、よりよい結果を目指します。参加者は、セラピーチームに参加するか、各ロールプレイを観察して評価してください。なお、本解説者は若島先生。軽快なコメントを聞きながら、ブリーフセラピーを学びましょう。
〇17:00−19:00:懇親会
日時:2015年7月5日(日) 10:00〜16:30
場所:大田区産業プラザ(Pio)C会議室
詳細はブリーフセラピー協会HP

kazokushinri at 17:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年03月04日

ブリーフセラピスト資格審査

36 先日の花束をアップで。写真、一日講習とかでいいので習ってみたいです。。。

 先日3月1日は、大阪ではブリーフセラピー協会大阪支部の開催記念ワークショップ。長谷川先生のワークショップは、とてもよかったとか。今回は「悪循環と例外」というテーマだったそうですが、興奮気味に盛り上がって終わったという支部長からの報告。テーマ的には結構難しいのですが。

 次回の大阪支部の長谷川先生のワークショップは6月。テーマは「相互作用的拘束」だそうです。

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 同日、関東ではブリーフセラピストの審査が行われていました。
受験者も多く、かなりレベルが高かったです。ちなみに、筆記試験の成績と模擬面接実技試験の出来は相関する傾向にあります。

 なかなか面白かったですが、こういう審査を通じてブリーフセラピーはなんであってなんでないのかということも見えてきます。

 たとえば、ブリーフセラピーの「価値」は、相対的です。世間一般的に、正しいこと・間違いのないことであっても、その対応が悪循環を形成していれば、慎重にではありますが本人と世の中の許される範囲内で自由に違うことをしてみることを提案したりします。

 今回の模擬面接の仮想ケースだと、父子家庭の父と息子の葛藤に関するもので、主に息子の問題行動と父親の対応の悪循環が主題になりました。
 それに対して「息子さんの行動の背景には母親に会えない寂しさもあるだろうから、離別した母親に息子を合わせることが必要」という方向性で面接を展開しようとした方がおられましたが、確かにある方向から見たら「正しい」のかもしれないがブリーフセラピーからはそれている。
 
 おそらく、そのセラピストの視点は「システム」ではなく、「息子」個人だけを見ている。「お母さんがいなくなって辛いだろうし、恋しいだろう。だから、会わせてあげたら心が安定するんじゃないか。」というような。

 しかし「システム」を見ると、そもそも離婚時に親権が母親に行くことがほとんどという日本で父親方におり、これまで面会もしていないということから、母親に会わせるのが容易ではない可能性もあることを推測しなければならないし、実際に会わせてみたら元夫婦の不和に再度子どもを巻き込み、子どもと父親との関係が悪化する可能性もある。どちらに転ぶかがわからない。


 私は児童養護施設でカウンセラーをしていましたが、同じ理由で子どもに親面会(しかも一度も会いに来ていない親と)をさせるというのは相当大変です。
 親の状態が良い時、そして子どもの状態も良くて、親に決まり事を課し(たとえばこっそりと携帯を渡さない等)、子どもが何らかのショックを受けた際に備えて、施設のスタッフと子どもの信頼関係、ショックの受けとめ態勢も万全にしておく等。相当長期間の根回しが必要です。 
 
 
 結論として、システミックな視点をかんがみると、 「母親に会わせましょう」という方向性に向けて初回面接から突っ込んでいくのはよくない。もし、初回面接で母親の話が出てきて、そこを含めたシステムに介入できるといいなと思った場合には以下の手続き。

 まずは父親と息子の相互作用の悪循環からミニマムに入っていく介入を行い、数回の面接の後にセラピストとクライアントとの関係が深まって母親のことを聞けそうな雰囲気になり、もし父親から「やはり、母親に会わせる機会があるとよいのかな」という言葉が出てきたら、まずは、「母親について息子と父親が話す」ということを目標にして介入を行っていく。
 実際に母親に会わせるとなったら、母親の現在の周囲のシステムも踏まえて周到に根回しをしていかないと新たな問題を生むことを考慮し慎重に。

 経験がないと上記のような推測はできないのかもしれませんが、とにかく「個人」をみるのではなく、「システム」を含めた見立てと介入でなければならない。
 それができないと、ブリーフセラピストとしての合格はないのです。

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2015年02月27日

2015年度ブリーフセラピー協会学術会議@通称ブリーフセラピー祭り

image 先日いただいたお花をいろんな角度や撮り方で撮ってみました。キレイですね。。。

 2015年度のブリーフセラピー協会学術会議の日程が決まりました。
9月5日(土)、9月6日(日)です。場所は、京都です。

 5日(土)は、もちろん、恒例となったB1選手権ですね。
 引き続き、他の心理療法(精神分析とか)の若手との、面接&ディスカッションなどがあります。

 9月の京都は、まだ暑いでしょうが御所とかを歩いてみたいなあ(心は観光?
 

 ところで、今日、家族療法学会から案内が来まして、なんとこの日にバッティングしていることが判明。毎年、家族療法学会は家族心理学会とバッティングするのが最近の恒例でしたけれど。
 これは、もちろん意識してるわけではなく、開催会場を押さえられた日程がちょうどかち合ってしまったという悲劇ですね。家族心理学会は、家族療法家も多いので、両方に所属している先生が多いですから、困ったものです。


 ちなみに、家族心理学会は7月18日‐20日(山形大学)。
入試委員である私は大学のオープンキャンパスとかちあってしまい、土日は出られないのですが、月曜日には早朝から行きます。小説家と対談をする予定です。

 で、日本心理臨床学会大会が9月18日から神戸で。ここでも、シンポジウム等やります。

  とにかく、ホテルを早く確保しましょう! 特に京都!

kazokushinri at 21:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)