2015年09月06日

京都地裁 「家庭内殺人未遂事件模擬裁判」の調書協力

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京都地裁にて、家庭内殺人未遂事件の模擬裁判があり、依頼を受けて弁護側の調書協力を行いました。事件概要の資料と、被害者(兄)、被告人(妹)、親の供述調書を読んで、家族療法/ブリーフセラピーによる見立てを行い、この事件の心理的背景と今後の再犯可能性について等を解説するというものです。

 事件が起きた家族システムにおけるシステム論的解説ですね。
我ながら、鋭い考察だったと思うけれど、何分システミックな分難易度が高いのが難点だと思っていたら、担当弁護士がばっちりと完璧に理解をされていてびっくり。
 やはり、家族内事件に長らく関わっている先生は、家族療法の理論の共有が早いのである。

 検察官の求刑は懲役6年の実刑、弁護人の主張は懲役3年以下の執行猶予付判決、結果(判決)は、懲役3年・執行猶予付(猶予期間5年・保護観察付)となり、ほぼ弁護側の意見が通ったという結果になりました。
 弁護士の先生方の弁護方針がよかっただと思いますが、私の意見書もどうやら支援ができたようで何よりです。

裁判員制度の導入から6年が経過し、より分かりやすい公判にするため、京都の法曹三者が3日、親族間での殺人未遂事件を想定した「模擬裁判」を京都地裁で行った。裁判官や検察官、弁護士ら約100人が参加した。裁判員制度の開始後、京都地裁での実施は初めてという。

 模擬裁判は、30歳代の女性が、家庭の問題で口論となった兄に殴られたことから、兄を包丁で刺殺しようとして重傷を負わせた事件を想定。裁判官や検察官、弁護士が審理を進めた。被告役は起訴内容を認め、量刑が争点となった。検察側は「無防備な被害者を一方的に突き刺した」と懲役6年を求刑、弁護側は「家庭の問題に協力的ではなかった兄にも落ち度がある」と執行猶予を求めた。

 結審後、裁判官と裁判員役は評議に移り、参加者はビデオ中継で傍聴した。裁判員役からは「被告は直前に殴られており、同情できる」、「何度も刺した事実を考慮するべき」などの意見が出た。

 今後は「模擬裁判」の結果を踏まえ、法曹三者それぞれが分かりやすい審理につなげる方法を検討するという。
【京都新聞 2015年09月04日 】


kazokushinri at 14:18│Comments(0)TrackBack(0) カウンセリング 

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