とあるショップで秋冬物のジャケットを探していると…
「よろしければご試着なさいますか…」とタイミングよく声がかかった
私は笑顔で「はい!じゃあ‥お願いします」と応え、試着してみた
これまであちこちの店でいろんな接客を受けてきたのだが…久々に声をかけるタイミングがよかったので、私は気持ちよくそのジャケットを購入した
しかし…これまでの経験の中では、とんでもないショップもあった
それは十年ほど前、私が右手親指を骨折していた時だった
そのショップは商店街を少し外れた場所にあり、普段から店員がすぐに声をかけてくることで有名なショップで、なつかれるのを疎ましく感じる私は、そのショップだけはいつも敬遠していたのだ
ところがその日たまたまウインドウに飾ってあるジャケットに、目が行ったのが間違いだった
一緒にいる妻に
「ちょっと気になるから入ってみるわ‥」と
まあ、なついて来てもそこそこに相手をしておけばいいだろう…くらいの軽い気持ちで、少し不安げな妻を尻目に、私は足を踏み入れた
ショップ内は客もスタッフの姿もなく閑散としていた
これならお目当てのジャケットだけ見て、すぐに帰れそう…そう思った矢先だった
「自分どしたん‥指? 折ったん?」
あきらかにチャラい口調で、しかも岡山弁丸出しで、値踏みするかのように私をジロジロ見ながら、フィッティングから若い男が近づいてくる
最初は「いらっしゃいませ」だろうが‥とムッとしながらも「ええ‥ちょっと」と応えると
頭に乗ったのか
「自分 ちょろちょろしょーるからじゃわ‥ハッハーッ」と小ばかにした笑いをしてくる
年齢は二十歳そこそこだろうか?一応そのショップで扱っているブランドで統一しているんだろうが、お洒落さの微塵もなく、どちらかと言えば安っぽいホストのようで下品この上ない
『こいつぅ!』とも思ったが、ここで怒っても大人げない
ましてやこのまま出て行くのも癪にさわる
そう思った私は、「少し見せて下さいね」と、思いっ切り『あっち行け!』バリアを出してみた
ところが…
「自分なん探しょん? なあ…なあって…」と離れようとしない
さすがに完敗だった
私は妻に目配せし、「おじゃましました」とその場をあとにしようとした
すると背後で「ふんッ! 買わんくせに 来るな!」と先程の輩が罵声を浴びせてきた
私の横を歩きながら妻は、「いつもならとっくにキレてお説教するとこなのに、よくキレないでいれたねえ…」と、しきりに不思議がっている
私は時々説教じみたこごとを言うことはあるが、それは今後に期待するからであって、未来が見えて来ないヤツとは関わりを持ちたくなかっただけだった
あとにもさきにもこれ以上の不愉快な体験はない
これからの葬儀をお創りいたします…
HPはこちら岡山初!家族葬直葬専門葬儀社
ファイング
岡山市北区学南町2丁目6-14
電話0120594058
「よろしければご試着なさいますか…」とタイミングよく声がかかった
私は笑顔で「はい!じゃあ‥お願いします」と応え、試着してみた
これまであちこちの店でいろんな接客を受けてきたのだが…久々に声をかけるタイミングがよかったので、私は気持ちよくそのジャケットを購入した
しかし…これまでの経験の中では、とんでもないショップもあった
それは十年ほど前、私が右手親指を骨折していた時だった
そのショップは商店街を少し外れた場所にあり、普段から店員がすぐに声をかけてくることで有名なショップで、なつかれるのを疎ましく感じる私は、そのショップだけはいつも敬遠していたのだ
ところがその日たまたまウインドウに飾ってあるジャケットに、目が行ったのが間違いだった
一緒にいる妻に
「ちょっと気になるから入ってみるわ‥」と
まあ、なついて来てもそこそこに相手をしておけばいいだろう…くらいの軽い気持ちで、少し不安げな妻を尻目に、私は足を踏み入れた
ショップ内は客もスタッフの姿もなく閑散としていた
これならお目当てのジャケットだけ見て、すぐに帰れそう…そう思った矢先だった
「自分どしたん‥指? 折ったん?」
あきらかにチャラい口調で、しかも岡山弁丸出しで、値踏みするかのように私をジロジロ見ながら、フィッティングから若い男が近づいてくる
最初は「いらっしゃいませ」だろうが‥とムッとしながらも「ええ‥ちょっと」と応えると
頭に乗ったのか
「自分 ちょろちょろしょーるからじゃわ‥ハッハーッ」と小ばかにした笑いをしてくる
年齢は二十歳そこそこだろうか?一応そのショップで扱っているブランドで統一しているんだろうが、お洒落さの微塵もなく、どちらかと言えば安っぽいホストのようで下品この上ない
『こいつぅ!』とも思ったが、ここで怒っても大人げない
ましてやこのまま出て行くのも癪にさわる
そう思った私は、「少し見せて下さいね」と、思いっ切り『あっち行け!』バリアを出してみた
ところが…
「自分なん探しょん? なあ…なあって…」と離れようとしない
さすがに完敗だった
私は妻に目配せし、「おじゃましました」とその場をあとにしようとした
すると背後で「ふんッ! 買わんくせに 来るな!」と先程の輩が罵声を浴びせてきた
私の横を歩きながら妻は、「いつもならとっくにキレてお説教するとこなのに、よくキレないでいれたねえ…」と、しきりに不思議がっている
私は時々説教じみたこごとを言うことはあるが、それは今後に期待するからであって、未来が見えて来ないヤツとは関わりを持ちたくなかっただけだった
あとにもさきにもこれ以上の不愉快な体験はない
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岡山市北区学南町2丁目6-14
電話0120594058