私の場合、現在は10、12”もしくは12、13”のタムに、14”もしくは16”のフロアタムという極めて普通のセッティングです。
ファンク系やポップス系の曲が多い時は小さめの口径を使い、ロック系の時は大きめにするのが基本だけど、会場にセットが用意されてる場合はそのまま使っちゃう事がほとんどです。
昔は自分の楽器にこだわっててなるべく多くのものを運んでたけど、最近は楽する事しか考えてませ~ん

だってセッティングとバラしと運搬だけでヘトヘトになっちゃうんだも~ん

ホント、アンプにジャックを突っ込むだけのベーシストが羨ましいッス

それに、ステージ中に色んなジャンルの楽曲をやることが多いので、口径にはあんまりこだわってられないし…

必ず自分の楽器を使うモノとしては、スネア・ペダル・カウベル・スプラッシュシンバル位のモンかな。
ただ、最近のトレンドのワンタムのセッティングはちっと苦手

自分の中では2タムでのフレーズが多いし、表現のためにはフロア以外に2種類のタムの音程が欲しいんで…
まずタム類を叩いてみて、ちょっと違うなぁという位の感じの時は、表のみのチューニングでほぼOKな感じです。
前の記事でも触れた様に、口径によって鳴る音程が大体決まってるんで、その範囲で自分の好きな音程と音質に近づけていくんだけど、私は多少ウェットで長めの音が好きですねぇ

口径の小さいタムから決めていくんだけど、まずは音程の高低を調整します。
指でヘッドの真ん中辺りに軽く触れてミュートして、スティックでリムから2cm位のラグの内側を叩いて一周します。
ヘッドがピンストライプの場合は、内側のラインに沿って叩く感じかな

一周してみると、音程の高い所と低い所がわかるので、音程を高くしたい場合は低い場所の近くのラグを締めます。
この時、大体の場合は対角線側のラグも音程が低くなっている事が多いんで、反対側も調整します。
もし対角線以外の1~2ヶ所が低いと感じる場合は、その場所の左右のラグも調整する必要がある時が多いんだけど、その辺りの事や指にかかる圧からチューニングキーを回す微妙な力具合を判断したりするのは、経験かなぁ…

まぁ、そんな感じで調整してみてからもう一度ちゃんと叩いてみて、イメージ通りの音が出ている様だったらそのタムはOK

音程を下げたい時は、逆の作業をします。
もし打面側のヘッドの調整だけでシックリこない場合は裏もイジる事になるんだけど、その場合は初めに叩いた段階で大体わかる事が多いッスねぇ

音が詰まった感じに聴こえる時は、表と裏のバランスがとれてない事や裏の一本だけが極端に緩んだりしてる事が多くて、その場合は裏も調整する必要があるんだけど、これはちっと面倒

基本的なチューニングの仕方は打面側と同じなんだけど、特に深胴の場合はチューニングキーも回しづらいんで、ホルダーから外して調整した方が楽かも

チューニングしたら一度そのまま叩いてみて、イメージ通りだったらホルダーにセットしてから微調整して出来上がり

他のタムも同様にしてチューニングしたら、上から順に鳴らしてみて音程感がイイ感じに出て、音質が揃っていたらOK

私の好みは音質と抜けを揃えて上で、口径の小さいタムは高めで、口径の大きいタムは低めな感じかな

もし音が伸び過ぎるとか音が波打っているとかいう場合は、さらに微調整が必要となります


表か裏のラグ1~2本を少~し緩めたりする事で改善される事も多いんだけど、それでもNGな時は音が伸び過ぎる場合はミュートします。
大体は、ジェルミュートを使ったりガムテープを丸めたミュートでOKなんだけど、更に気になる時はティッシュミュートとかで広範囲をミュートしなくちゃなんない事もあります。
PAのオペレーターと相談しながら調整することが多いんだけど、ドラム単体でサウンドチェックをしている時とバンドで音を出した時はまた違うんで、外音がOKな様だったらライブの時はあまり気にし過ぎないで

ここでもう一つだけ企業秘密を言うと、胴鳴りも大事だけど叩いた時に『パン


この事は、チューニングのスペシャリストのY氏から盗んだマイクに乗りやすい音の最大の極意です

会場の広さにもよるけど、音量の大小にかかわらずマイクにキレイにのれば、PAの方である程度にイイ音に作って貰えるんで

で、この音は狭い会場とかで生音でやる時にも『音抜け』という点で有効なんで、法則的に考えて貰ってもOKです

あ~ぁ、バラしちゃった…

あとね、サウンドチェックは少し軽く叩く位の方が、本番では太めの音になってイイかもです。
まぁ かなり具体的な記事になっちゃったけど、チューニングに関しては一旦終了です。
ただし、同じチューニングでも叩き手によって全然違う音にもなるんで、そこのところを念頭において日々の精進を忘れずにネ~
