最近のネットでの動画とかを観ていると、アマチュアでもホントスッゴいテクニックを持ってる人がゴマンと居るよねぇ

私の若い頃もフュージョン真っ盛りで、テクニックを追及しまくりだったなぁ…

コンテストとかも幾つか出たけど、全てでベストドラマー賞とか頂いちゃったモンだから勘違いしちゃってて、やたら音数が多くって自分が楽しけりゃイイみたいな、やたら主張しまくる自分勝手な我の強いプレイをしてたょ

周りからもチヤホヤされてて、
『自分は日本一上手いドラマーなんだから、将来はプロになって当然』みたいな変な自信の塊だった

その後、運よくアイドルのバックやTVのレギュラー、CM等の簡単なレコーディングとか、プロとしての仕事も入り始めたけど、大きい仕事になるにつれて、自分のテクニックやドラムに対する考えにドンドン自信が無くなっていったのよ

で、完全にその自信が崩壊して自分の思い上がりに気が付いたのは、CRYSTAL KINGというバンドに加入して、ちゃんとしたフルアルバムのレコーディングを経験した時。

私は元々感情で演奏するタイプだったんで、ドンカマ(クリック)にはキッチリ合わせるのも大変だったし、粒立ちは揃ってないしで、楽曲のイメージをまともに演奏する事も出来ない始末

テイク1~2でOKが出るのはホントに数える程度で、シビアなバラードの曲なんか一日かかっても終わらないのも有ったし

しまいにゃ怖くてフィルインも入れられなくなっちゃった様な記憶も有るょ…

自分では覚えてないんだけど、当時の音楽仲間に会う度に『もう辞めたい。』とか言ってたらしい

確かにその頃は、毎月の様に壁にブチ当たってた記憶があるなぁ

ずっと独学で練習してきたし、別に師匠的な人が居たワケでもないから、誰にもイイ練習方法を教えて貰う事も出来ずに、長い年月をかけて試行錯誤を繰り返して、ここ何年かでやっと自分に合った、そして多くの人に共通して有効かつ効率的な練習方法や、セルフコントロールのやり方を見つけた感じ

例えば、リズムキープに関してだけでも前は毎日ガムシャラに何時間も練習してたけど、今は週に一回チェックする位でOKだモンね

でもいつまで経っても上達に終点は無いし、日々勉強あるのみだし、授業でもその時で一番正しいと思ってる事を教えてるんで、生徒に教えてる内容は昔と今では正反対の事を言ってることも結構あるかも…


ただ一つ言える事は、本当のテクニックというのは目に見える凄技ということではなく、曲のイメージをどれだけ感情豊かに表現出来るかという事。


それはまさにプロに求められるテクニックで、躍動感溢れるグルーヴ、粒の揃ったサウンドとダイナミクス、確かなリズムキープ力があって初めて表現出来ることなんです。

これまでも上級クラスの生徒には、ゴーストノートとか無しの一番シンプルな8ビートで、色んなイメージを叩かせたりさせてた。
例えば人で賑わう真夏の湘南海岸と、人も疎らな晩秋の湘南とかを丸っきり同じテンポで。

あとはBPM100で、キックを四分音符、ハイハットを八分音符、スネアをバックビートのみで、一切細かい音を入れずにベタツとしたリズムと跳ねたリズムを叩け分けさせたり…

とってもディープなトライアルだけど、是非試してみるとイイですよ

それが、曲のイメージを表現するということ、自分の感情を表現するということで、ひいてはグルーヴへと繋がっていくんです。

かと言って、凄技テクニックやスピードの追及を否定してるワケではないし、自分の引き出しを増やすためにも大事な事だし、特に若い内はあらゆるキャパシティーを広げる事はと~っても大事よ


ハァ~、若返りたい…