第655号の目次です。
●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
http://yakan-hiko.com/PU14
●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html
●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52021876.html
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// 週刊金融日記
// 2024年12月3日 第655号
// 新しいMacBookを買ったので環境設定の話とスマホやPCの進化と半導体戦争について
// 世界は駆け込み中国製品購入・駆け込み戦争
// 香港初代総督ポッティンジャーとワイン飲み放題
// 量子コンピュータについて
// 他
こんにちは。藤沢数希です。
そろそろ年末で、僕も日本に帰省する準備をしています。しかし、いろいろ身内などの都合で日本に帰らないといけない時って、極寒の年末年始や、スギ花粉が襲来する3月などになって、困ったものです。11月から4月は香港にいたいんですけどね……。日本は、入試シーズンがインフルエンザが流行する一番寒い時期に重なっていますし、入学・入社や会社の異動が4月1日なんですよね。
香港は最低気温が15℃ぐらいで、もうちょっと寒い日もありますが、まあ、過ごしやすいです。1月、2月はさすがにもっと寒いんですけど、12月上旬ぐらいだと、街を歩いていると、短パンにTシャツの人もいれば、ここぞとばかりに高い厚手のコートを着ている人もいて、よく考えると、不思議な光景です。ちなみに、僕は短パンとTシャツの方です(笑)。
★週末はハイキングに行ってきました。Xのスレッドに写真を上げておきました。香港は超過密都市ですけど、高層ビルのすぐ裏にこんな山があったり綺麗な海があったりして、さすがは(多くのサーベイで)不動産価格が世界一高いだけのことはあるなあ、と思います。だから、欧米基準の家の広さで算出されるエクスパット生活費ランキングなどではよく非常に高コスト都市にされるんですが、カフェとかレストランとかの密度が異常なんで、家はベッドと机を置いて寝るだけの所と割り切って広さを我慢すれば、そんなに高くないんですけどね。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1863114037502124288
★そして、香港人シェフが握るSushiを食べに行きました。量が銀座鮨の二倍ぐらいはあって満腹になります。第649号で紹介したお店です。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1863196902747263080
『週刊金融日記 第649号 尖沙咀で香港Sushiおまかせ』
さて、先週号では、中国入国のビザ免除が始まったので、いろいろと香港や中国本土を旅行するためのTipsを紹介しました。AlipayとSIMの話と、航空券やホテルや高速鉄道などの予約は、Trip.comが中国本土を絡めたアジア地域では一番強いことなど解説しました。また、香港とその周辺はKlookがいろいろチケットを割引で買えて便利です。
●Trip.com 世界最大級のオンライン旅行会社。航空券、ホテル、列車、現地ツアーなど豊富な旅行商品をワンストップでお得に予約できます。
https://www.trip.com/t/2xdvMiE7pY1
●Klook(クルック)海外/国内の旅先体験予約サイト
https://www.klook.com/ja/?aid=78150
『週刊金融日記 第654号 祝中国ビザ免除復活!メインランド旅行はこれだけ備えれば大丈夫、香港のおすすめレストランとアクティビティ』
高速鉄道で思い出したのですが、特に香港→深センなどは国境を越えるため、外国人は飛行機に乗る時のようなパスポートチェックがあります。新幹線に乗るような感覚で駅に来ると乗り遅れるので、1時間以上前には駅に着きましょう。また、中国では基本的にチケットが発行されず、Trip.comなどでの購入時にパスポート番号を入力して、自分のパスポートがチケット代わりになります。
もうひとつ先週に言い忘れたことがあったんですが、香港など「西側」を旅する時は、GetYourGuideという旅行ガイドや1日貸し切り観光ドライバーなどをマッチングさせるサービスが非常に便利です。ドバイに行った時に、ラクダツアーなどどうしようかいろいろ探していて、このサービスにたどり着きました。旅行ツアーの個人ガイドや個人ドライバーとのマッチングですね。
試しに香港にどんなものがあるか調べたら、自分でチケット買って行ったら3000円ぐらいの観光が、5000円ぐらいになって、ちゃんとガイドが案内してくれる感じで(グループになります)、これならぜんぜんありだし、むしろ一人旅なら他の観光客といっしょに行けて楽しそうだなあ、と思いました。
それから中国本土の都市もいろいろ見てみましたが、すこしあるにはあるんですが、値段も高く、やはり中国本土内は西側のアプリは使えねぇな、と思いました。ドバイとかではめちゃ使えましたし、香港でも使えますね。
これは旅行好きには非常にいいサービスです。
●GetYourGuide: Book Things To Do, Attractions, and Tours
https://gyg.me/sAhaEe5T
『週刊金融日記 第627号 ドバイ旅行中に面白いツアーガイドのマッチングアプリを発見』
今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。
-量子コンピュータが実現すればビットコインの暗号は破られますか
-10月に妻と北京上海など初めて中国本土を訪れましたが2回目の中国旅行のオススメを教えてください
-英語と中国語の学習法について教えてください
それでは今週もよろしくお願いします。
1.新しいMacBookを買ったので環境設定の話とスマホやPCの進化と半導体戦争について
僕は物持ちがいいほうなので、スマホもPCも商売道具ではあるのですが、買い替えサイクルはふつうの庶民より長めです。経費で買えるのに、なぜもっと頻繁に買い換えないのかというと、商売道具である重要なものであるからこそ、いま安定して稼働しているシステムの変更をすることは大きなリスクになりうるからです。
大企業のPCって、Windowsもなぜか2つぐらい前のやつずっと使ってたりするじゃないですか。アレって、バージョンアップして、何かの業務用システムが使えなくなったら、困るからなんですよね。昔、勤めていた証券会社でも、Windowsがアップデートされるまでかなり時間かけてました。まあ、Windowsぐらいいつも最新入れろよ、と思いますが……。
それで、僕のMacBookは2019年に買ったもので、AppleがIntelのCPUを使っていた最後のモデルです。そろそろ電池がへたってきたのと、あと、僕はPythonや統計解析などの環境として、いろんなもんが全部入りしているというのが売りのAnacondaを使っていたのですが、これのアップデートに失敗して、デリートしてから再インストールとかごちゃごちゃやっていたら、ぐちゃぐちゃになってしまいました。そろそろ買い替えて、まっさらな環境が欲しいな、と。そういうわけで、最近出たM4チップ搭載のMacBook Proを30万円弱で、香港のIFCにあるAppleストアで買いましたわ。
今週は定期的に書いている以下のPC環境シリーズの最新ということになります。
『週刊金融日記 第397号 最高のWindows PC環境はこれで決まり』
『週刊金融日記 第457号 続・PC環境はこれで決まり』
『週刊金融日記 第515号 ふつうの人のPC環境は迷わずこれ』
そもそもAppleがなぜCPUを、x86アーキテクチャのIntelをやめて、ArmアーキテクチャのAppleシリコン(もちろん製造はTSMCです)に変えたのかというと・・・
・・・
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2.今週のマーケット
●財務長官ベッセント氏指名で長期金利落ち着く、メキシコ・カナダにも関税25%、世界は駆け込み中国製品購入・駆け込み戦争(金融日記 Weekly 2024/11/22-2024/11/29)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52239170.html
・・・
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3.ブログではいえないお店
-香港の高級ホテルのフレンチ飲み放題がコスパ最高
香港は中華は東京より安くて美味しいのですが、フレンチやイタリアンは東京はとても安くて美味しいので、さすがに香港は1.5倍とか2倍ぐらいが相場のような気がします。しかし、基本的に、香港のご飯は何でも肉とか魚とかの量が東京より多いので、高い分は素材でかなり説明できるかな、という気がします。たとえば、僕はベトナムサンドイッチのバインミーが好きなのですが、香港だと1500円ぐらします(ベトナムで食べると200円もしないらしいです)。サンドイッチに1500円かよ!と怒るかもしれませんが、ちゃんと東京で1500円のいいランチぐらい中に肉が入っていて、それだけで1回の食事として満足できます。
さて、香港のセントラルにThe Pottingerという小さい綺麗な老舗のブティックホテルがあります。ホテル名の由来となっているPottinger通りという名前は香港初代総督のHenry Pottingerにちなんで付けられました。1850年代から続く歴史的な通りで、花崗岩の階段の脇に露店が並んでおり、香港映画なんかでよく出てくる、香港っぽいところです。
●The Pottinger Hong Kong
https://www.trip.com/t/6TLsJZejvY1
ポッティンジャーはアイルランドで生まれ、イギリス東インド会社に入り主に軍事に従事し出世します。インドで軍務に就いた後、ペルシャ湾岸の調査探検に従事し、地理や政治に関する知識を深めました。第一次アヘン戦争で英国全権代表として清との交渉を担当しました。1841年にはイギリス軍が清軍を破り、香港を占領します。イギリスから見ればポッティンジャーは英雄ですが、アヘン戦争は、人類史の中でも最も正義も何もないいいがかりの戦争で、中国から見たら侵略者でしょう。ポッティンジャーは1842年の南京条約締結に尽力し、香港の割譲と賠償金を清政府に認めさせました。これらの功績が認められ、1843年には初代香港総督となったポッティンジャーは、自由貿易港としての香港の発展に尽力し、法制度や行政機構を整備し、今日の香港の礎を築いたわけです。
・・・
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4.藤沢数希の身もフタもない人生相談
-量子コンピュータが実現すればビットコインの暗号は破られますか
量子コンピューターが実用化したら、ビットコインは送金時の暗号署名から秘密鍵が解読され、盗まれると主張している人を見かけました。
●2026年にビットコイン大暴落説、「量子コンピュータ」普及で
https://forbesjapan.com/articles/detail/42997
量子コンピューターの実現可能性はどの程度なのでしょうか。
-藤沢数希の回答
世の中の多くの識者の方や評論家の方たちは、まったくちんぷんかんぷんで分かっていませんが、量子コンピュータはいまのシリコンチップで0と1で何でも計算するコンピュータより速い上位互換のものでなく、まったく別のものです。
特定の問題で、いまのコンピュータが解けないものを原理的には解ける、ということで、いまの2進数のコンピュータを置き換えるものではありません。
・・・
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●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
http://yakan-hiko.com/PU14
●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html
●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52021876.html
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// 週刊金融日記
// 2024年12月3日 第655号
// 新しいMacBookを買ったので環境設定の話とスマホやPCの進化と半導体戦争について
// 世界は駆け込み中国製品購入・駆け込み戦争
// 香港初代総督ポッティンジャーとワイン飲み放題
// 量子コンピュータについて
// 他
こんにちは。藤沢数希です。
そろそろ年末で、僕も日本に帰省する準備をしています。しかし、いろいろ身内などの都合で日本に帰らないといけない時って、極寒の年末年始や、スギ花粉が襲来する3月などになって、困ったものです。11月から4月は香港にいたいんですけどね……。日本は、入試シーズンがインフルエンザが流行する一番寒い時期に重なっていますし、入学・入社や会社の異動が4月1日なんですよね。
香港は最低気温が15℃ぐらいで、もうちょっと寒い日もありますが、まあ、過ごしやすいです。1月、2月はさすがにもっと寒いんですけど、12月上旬ぐらいだと、街を歩いていると、短パンにTシャツの人もいれば、ここぞとばかりに高い厚手のコートを着ている人もいて、よく考えると、不思議な光景です。ちなみに、僕は短パンとTシャツの方です(笑)。
★週末はハイキングに行ってきました。Xのスレッドに写真を上げておきました。香港は超過密都市ですけど、高層ビルのすぐ裏にこんな山があったり綺麗な海があったりして、さすがは(多くのサーベイで)不動産価格が世界一高いだけのことはあるなあ、と思います。だから、欧米基準の家の広さで算出されるエクスパット生活費ランキングなどではよく非常に高コスト都市にされるんですが、カフェとかレストランとかの密度が異常なんで、家はベッドと机を置いて寝るだけの所と割り切って広さを我慢すれば、そんなに高くないんですけどね。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1863114037502124288
★そして、香港人シェフが握るSushiを食べに行きました。量が銀座鮨の二倍ぐらいはあって満腹になります。第649号で紹介したお店です。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1863196902747263080
『週刊金融日記 第649号 尖沙咀で香港Sushiおまかせ』
さて、先週号では、中国入国のビザ免除が始まったので、いろいろと香港や中国本土を旅行するためのTipsを紹介しました。AlipayとSIMの話と、航空券やホテルや高速鉄道などの予約は、Trip.comが中国本土を絡めたアジア地域では一番強いことなど解説しました。また、香港とその周辺はKlookがいろいろチケットを割引で買えて便利です。
●Trip.com 世界最大級のオンライン旅行会社。航空券、ホテル、列車、現地ツアーなど豊富な旅行商品をワンストップでお得に予約できます。
https://www.trip.com/t/2xdvMiE7pY1
●Klook(クルック)海外/国内の旅先体験予約サイト
https://www.klook.com/ja/?aid=78150
『週刊金融日記 第654号 祝中国ビザ免除復活!メインランド旅行はこれだけ備えれば大丈夫、香港のおすすめレストランとアクティビティ』
高速鉄道で思い出したのですが、特に香港→深センなどは国境を越えるため、外国人は飛行機に乗る時のようなパスポートチェックがあります。新幹線に乗るような感覚で駅に来ると乗り遅れるので、1時間以上前には駅に着きましょう。また、中国では基本的にチケットが発行されず、Trip.comなどでの購入時にパスポート番号を入力して、自分のパスポートがチケット代わりになります。
もうひとつ先週に言い忘れたことがあったんですが、香港など「西側」を旅する時は、GetYourGuideという旅行ガイドや1日貸し切り観光ドライバーなどをマッチングさせるサービスが非常に便利です。ドバイに行った時に、ラクダツアーなどどうしようかいろいろ探していて、このサービスにたどり着きました。旅行ツアーの個人ガイドや個人ドライバーとのマッチングですね。
試しに香港にどんなものがあるか調べたら、自分でチケット買って行ったら3000円ぐらいの観光が、5000円ぐらいになって、ちゃんとガイドが案内してくれる感じで(グループになります)、これならぜんぜんありだし、むしろ一人旅なら他の観光客といっしょに行けて楽しそうだなあ、と思いました。
それから中国本土の都市もいろいろ見てみましたが、すこしあるにはあるんですが、値段も高く、やはり中国本土内は西側のアプリは使えねぇな、と思いました。ドバイとかではめちゃ使えましたし、香港でも使えますね。
これは旅行好きには非常にいいサービスです。
●GetYourGuide: Book Things To Do, Attractions, and Tours
https://gyg.me/sAhaEe5T
『週刊金融日記 第627号 ドバイ旅行中に面白いツアーガイドのマッチングアプリを発見』
今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。
-量子コンピュータが実現すればビットコインの暗号は破られますか
-10月に妻と北京上海など初めて中国本土を訪れましたが2回目の中国旅行のオススメを教えてください
-英語と中国語の学習法について教えてください
それでは今週もよろしくお願いします。
1.新しいMacBookを買ったので環境設定の話とスマホやPCの進化と半導体戦争について
僕は物持ちがいいほうなので、スマホもPCも商売道具ではあるのですが、買い替えサイクルはふつうの庶民より長めです。経費で買えるのに、なぜもっと頻繁に買い換えないのかというと、商売道具である重要なものであるからこそ、いま安定して稼働しているシステムの変更をすることは大きなリスクになりうるからです。
大企業のPCって、Windowsもなぜか2つぐらい前のやつずっと使ってたりするじゃないですか。アレって、バージョンアップして、何かの業務用システムが使えなくなったら、困るからなんですよね。昔、勤めていた証券会社でも、Windowsがアップデートされるまでかなり時間かけてました。まあ、Windowsぐらいいつも最新入れろよ、と思いますが……。
それで、僕のMacBookは2019年に買ったもので、AppleがIntelのCPUを使っていた最後のモデルです。そろそろ電池がへたってきたのと、あと、僕はPythonや統計解析などの環境として、いろんなもんが全部入りしているというのが売りのAnacondaを使っていたのですが、これのアップデートに失敗して、デリートしてから再インストールとかごちゃごちゃやっていたら、ぐちゃぐちゃになってしまいました。そろそろ買い替えて、まっさらな環境が欲しいな、と。そういうわけで、最近出たM4チップ搭載のMacBook Proを30万円弱で、香港のIFCにあるAppleストアで買いましたわ。
今週は定期的に書いている以下のPC環境シリーズの最新ということになります。
『週刊金融日記 第397号 最高のWindows PC環境はこれで決まり』
『週刊金融日記 第457号 続・PC環境はこれで決まり』
『週刊金融日記 第515号 ふつうの人のPC環境は迷わずこれ』
そもそもAppleがなぜCPUを、x86アーキテクチャのIntelをやめて、ArmアーキテクチャのAppleシリコン(もちろん製造はTSMCです)に変えたのかというと・・・
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2.今週のマーケット
●財務長官ベッセント氏指名で長期金利落ち着く、メキシコ・カナダにも関税25%、世界は駆け込み中国製品購入・駆け込み戦争(金融日記 Weekly 2024/11/22-2024/11/29)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52239170.html
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3.ブログではいえないお店
-香港の高級ホテルのフレンチ飲み放題がコスパ最高
香港は中華は東京より安くて美味しいのですが、フレンチやイタリアンは東京はとても安くて美味しいので、さすがに香港は1.5倍とか2倍ぐらいが相場のような気がします。しかし、基本的に、香港のご飯は何でも肉とか魚とかの量が東京より多いので、高い分は素材でかなり説明できるかな、という気がします。たとえば、僕はベトナムサンドイッチのバインミーが好きなのですが、香港だと1500円ぐらします(ベトナムで食べると200円もしないらしいです)。サンドイッチに1500円かよ!と怒るかもしれませんが、ちゃんと東京で1500円のいいランチぐらい中に肉が入っていて、それだけで1回の食事として満足できます。
さて、香港のセントラルにThe Pottingerという小さい綺麗な老舗のブティックホテルがあります。ホテル名の由来となっているPottinger通りという名前は香港初代総督のHenry Pottingerにちなんで付けられました。1850年代から続く歴史的な通りで、花崗岩の階段の脇に露店が並んでおり、香港映画なんかでよく出てくる、香港っぽいところです。
●The Pottinger Hong Kong
https://www.trip.com/t/6TLsJZejvY1
ポッティンジャーはアイルランドで生まれ、イギリス東インド会社に入り主に軍事に従事し出世します。インドで軍務に就いた後、ペルシャ湾岸の調査探検に従事し、地理や政治に関する知識を深めました。第一次アヘン戦争で英国全権代表として清との交渉を担当しました。1841年にはイギリス軍が清軍を破り、香港を占領します。イギリスから見ればポッティンジャーは英雄ですが、アヘン戦争は、人類史の中でも最も正義も何もないいいがかりの戦争で、中国から見たら侵略者でしょう。ポッティンジャーは1842年の南京条約締結に尽力し、香港の割譲と賠償金を清政府に認めさせました。これらの功績が認められ、1843年には初代香港総督となったポッティンジャーは、自由貿易港としての香港の発展に尽力し、法制度や行政機構を整備し、今日の香港の礎を築いたわけです。
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4.藤沢数希の身もフタもない人生相談
-量子コンピュータが実現すればビットコインの暗号は破られますか
量子コンピューターが実用化したら、ビットコインは送金時の暗号署名から秘密鍵が解読され、盗まれると主張している人を見かけました。
●2026年にビットコイン大暴落説、「量子コンピュータ」普及で
https://forbesjapan.com/articles/detail/42997
量子コンピューターの実現可能性はどの程度なのでしょうか。
-藤沢数希の回答
世の中の多くの識者の方や評論家の方たちは、まったくちんぷんかんぷんで分かっていませんが、量子コンピュータはいまのシリコンチップで0と1で何でも計算するコンピュータより速い上位互換のものでなく、まったく別のものです。
特定の問題で、いまのコンピュータが解けないものを原理的には解ける、ということで、いまの2進数のコンピュータを置き換えるものではありません。
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