金融日記

藤沢数希が運営するブログ。
金融・経済、Web関連ビジネス、書評、科学、恋愛工学などについて。

第529号の目次です。

●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
http://yakan-hiko.com/PU14

●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html

●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52021876.html

==============================
// 週刊金融日記
// 2022年7月4日 第529号
// 金融関係者たちの手のひら返しっぷりにワロタ
// プーチンにサハリン2を没収され物産と商事が暴落
// 香港の粥にハマっています
// 個人向け国債について補足
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 スマホを見ると、僕が口座を持っているHSBC香港の担当セールスから着信履歴がありました。もちろん折り返したりせず、基本は出ることはないのですが(どうせ変な金融商品とか勧められるだけなんで)、昨年、たまたまHSBCに用事があったので、電話に出て、久々に会ったときのことを思い出しました。

●当時、金融商品(その時は変な生命保険)の購入を断わった際に、なんかいろいろ対応が悪くて腹が立ったのですが、まあ、なんかお土産的にちょっと手数料を落としてやらないと悪いな、とも思って日本円→香港ドルのトレードをしたんですが、いま思うと、めちゃくちゃこれで得してました! ありがとう、HSBC!
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1541989073455562753

 昨年は、世界的に日銀と同様なゼロ金利政策になっていて、ユーロやスイスフランはマイナス金利になっていました。米ドルとほぼ米ドルと同じ香港ドルも短期金利はほぼゼロでした。銀行のビジネスは、基本的には顧客から低い金利で預金を集めて(顧客はいつでも引き出せる)、そのお金を企業に貸し出したり、余ったお金は長期国債などに投資します。金利は期間が長いほうが高いし、企業にはさらに高い金利で貸せるので、こういう長短金利差で稼ぐのが銀行本来のビジネスモデルです。
 しかし、日本のようにゼロ金利が続くと、もうふつうの銀行のビジネスでは儲かりませんから、お年寄りに変な投信をたくさん売ったりして稼がざるをえません。HSBCも同じでした。HSBCは日本円からもマイナス金利を徴収していませんでしたから、円などを預金してただ放置している僕のような口座は、HSBCから見たら赤字口座です。こういう収益を産まず、むしろコストになっている口座をなんとかしないといけないし、金利がほとんどなければ、通常の銀行ビジネスでは儲からないわけで、僕の担当セールスは、明らかに上のボスから金融商品の販売ノルマを課せられてそうで大変そうでした。

週刊金融日記 第492号 富裕層だけが受けられる特別な金融サービスとは

 先週号で解説したように、いまは米国債の金利が上がりましたから、銀行もふつうのビジネスができるわけで、やっぱり金利がゼロという世界は異常だったんだな、と改めて思います。日本も日銀が金利を引き上げて、早く正常化してもらいたいものです。

 さて、地味なニュースですが、文科省が私大の入学定員厳格化の基準を、毎年の入学者ではなく、大学全体で見ることになりそうです。日本は大学をたくさん作りすぎましたから、地方の大学などで定員割れが目立つにようになってきました。そこで、こうした大学をすこしでも救済するために、大学の入学定員厳格化ということをして、これまでより定員オーバーへのペナルティを強化していました。東京の人気の私大に学生が集まり過ぎるのを防いで、地方の大学に学生を回す作戦です。
 私大は定員を超える学生を入学させて文科省から補助金をカットされたらたまりませんから、慎重に合格者数を絞って補欠合格を増やすようになります。こうして早慶やMARCHなどの東京の人気私大が難化しました。また、繰り上げ合格が起こりやすいので、そうすると滑り止め大学は辞退され、そこでまた繰り上げ合格が起こり……、となり玉突き状態で受験生はいろんな大学に入学金を支払うことになり、大変に不評でした。これが、単年単位の入学定員ではなく、大学全体の定員で見ることになります。
 つまり、今年、想定より多くの学生が入学してしまった場合は、来年の合格者を減らし、全体として調整できるようになります。これは、大学と受験生双方にメリットがあり、素晴らしいと思います。
 これで何が起こるかと言うと、いったん入学させた学生は、まずは入学金や授業料で搾り取り、進級を厳しくして留年させて、最終的には退学してもらう、ということで、大学側はより優秀な新入生を迎え入れる枠が増やせるわけで、進級を厳しくしてドロップアウトさせるインセンティブが出てきます。昔より、今のほうが大学の進級はかなり厳しくなっているようなんですが、これがさらに厳しくなりそうで何よりですね。大学生はちゃんと勉強しましょう。

●私大入学者超過基準見直し 文科省、収容定員で判断
https://www.sankei.com/article/20220606-Z2B6KKIHBJNXTP5W4BZNLG7SRQ/

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- 日本の個人向け国債はいわゆる債券ではなく政府が途中解約でも元本を保証しています
- 所長の株式投資での人生最大の損失のお話をお聞かせください
- 自宅とラブホテルでは女性を連れ込むのにはどれくらい難易度に差がありますか
- 大企業の子会社に転職したのですがやりがいが感じられずこのままでいいのか悩んでいます
- 年収3000万円の外国人妻(インフルエンサー)が都心の不動産を買いたがっています
- 巻末に「Cakesインタビュー記事 IT革命と恋愛市場の変相 その3 三低なんて大嘘、仁義なき女の見栄の張り合い戦争」掲載

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.金融関係者たちの手のひら返しっぷりにワロタ

 昨年、米国株式市場が日々最高値を更新し続けているとき、株式市場へのエクスポージョーがほとんどないままここまで来てしまった僕は、毎日のようにくちゃくちゃの1万円札と1000香港ドル紙幣で涙を拭っていました。Twitterを見れば、その辺の素人が米国のグロース株投資などでFIREを実現した、などというつぶやきが溢れ返っていて、彼らは自らの投資理論を自信満々に語り、フォロワーたちはそれを聞き入っているようでした。また、クリプト民たちの鼻息もとても荒かったです。
 金融関係者の多くもTeslaやZoomやNetflixなどのキラキラしたグロース株の成長ストーリーを語り、まるでこれから利益が永遠に増え続けると言わんばかりで、50倍、100倍といったPERなど当たり前といった調子でした。もっとも、TeslaやZoomやNetflixなどはかなりの利益を計上しており、現在でもそれなりの成長ストーリーがあり、ずいぶんと堅実な投資先であると思われ、実際にいまでも素晴らしい会社です。ただ昨年は株価があまりにも高過ぎただけでしょう。ここで具体的な銘柄を挙げることは避けますが、他の多くのグロース株は利益を一度も出しておらず、ウォール街のアナリストたちは売上高株価比率であるPSRを使って株価を評価していました。
 また、マクロ経済環境も「たしかに2020年、2021年は金融緩和の影響も若干あってほんのすこしだけ株価に過熱感が出ているから、2022年はこれまでと同じようなパフォーマンスは期待できないかもしれない、そうだな、S&P500で言ったら、まあ、+5%とか+10%ぐらいの平凡なパフォーマンスになるかもしれないな」などと言っておりました。なお、この時点で、FRBがこれまでのコロナ緩和をやめて、利上げとともにバランスシートを縮小させていくQT(Quantitative Tightening、量的引き締め)を実行していくことはすでに決まっていて、それはみんなが知っていました。インフレ見通しについても、ちょっとぐらいのインフレは起こるものの、それは一時的なもので、FRBはうまい具合いに金融正常化させるだろう、と思われていました。なぜだか誰もQTのことを気にしていなかったようで、実際に利上げがはじまって急に慌てだしたようです。
 僕はこの人たちの過度な楽観を見ていて、こんな狂ったバリュエーションで株が買えるか、と思っていたのですが、そんなことをつぶやくのは憚られました。なぜならば、儲かっているのは彼らであり、何のパフォーマンスも産まずゴミ同然のキャッシュを握りしめ、歴史的な株価の高騰に乗れなかったのは僕の方だったからです。
 結果が全てです。そして、市場は常に正しいのです。

 今年、こうしたグロース株はどうなったかというと・・・

・・・

続きはメルマガを購読 → note夜間飛行ブロマガまぐまぐ

2.今週のマーケット

●プーチンにサハリン2を没収され物産と商事が暴落、需給悪化予測で半導体株が世界的に大暴落(金融日記 Weekly 2022/6/24-2022/7/1)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52205807.html

・・・

続きはメルマガを購読 → note夜間飛行ブロマガまぐまぐ

3.ブログではいえないお店

- 香港の粥にハマっています

 香港は大半の家は非常に狭くて自炊できないので庶民はよく外食します。香港や台湾やベトナムなどは、庶民ほど外食して、食事の分業体制ができているわけですね。

★種々の調査で、香港は外国人が住むには世界で一番高い都市に毎年選ばれます。これらは英語圏のメディアの調査で、欧米人は狭い家がとにかく嫌いなので、香港でそれなりに広い家に住もうとするから高くなるのであって、地元民が食べるものを食べて、狭い部屋で満足すればそれほどまでには高くない、というのが僕の感想です。欧米基準の広い家に住むことが前提なので、こういう調査では物価がめちゃくちゃ安い東京も割といつも上位に来ますね。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1543048586174205952

 最近、諸事情で朝早く起きることが多かったのですが、香港で一番早くから開いているのが、粥屋です。お店によってはなんと朝の6時から営業しています。朝ごはんに粥を食べるのに、最近はすっかりハマっていました。ところで、○○にハマる、というのが英語では"be into 〜"という便利な表現があり何でも使えます。

 I’m into Hong Kong congee these days.
(最近、香港の粥にハマっています。)

・・・

続きはメルマガを購読 → note夜間飛行ブロマガまぐまぐ

4.藤沢数希の身もフタもない人生相談

- 日本の個人向け国債はいわゆる債券ではなく政府が途中解約でも元本を保証しています

XXXXXXXXXXX医師です。
第528号「日本国債がやばい」を読みました。
私ごときが金融のプロに言うのもおこがましいのですが、現在売られている「個人向け国債」は、銀行預金と全く同じ性質の金融商品です。

●個人向け国債(財務省ホームページ)
https://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke/index.html

変動10年、固定3年、固定5年のいずれも、政府がいつでも決まった価格で買い取ることを保証しています。
市中に流通している債券のように、市中金利の変動で買い取り価格が変動したりしません。
個人向け国債という名前ですが、実態は政府との間でしか取引できない「政府預金」です。
今月は発行が見送られた新型窓口販売方式利付国債は市中流通しますから、債券価格が変動します。

・・・

続きはメルマガを購読 → note夜間飛行ブロマガまぐまぐ

TOPIX: 1845.04, -1.2% (1w), -7.4% (YTD)
Nikkei225: 25935.62, -2.1% (1w), -9.9% (YTD)
S&P500: 3825.33, -2.2% (1w), -19.7% (YTD)
USD/JPY: 135.28, +0.1% (1w), +17.6% (YTD)
EUR/JPY: 141.09, -1.1% (1w), +7.8% (YTD)
Oil(WTI Futures): 108.43, +0.8% (1w), +44.2% (YTD)

 マクロ経済環境は行き過ぎたインフレ懸念がやや和らぎ、また、米国の長期金利も3%を割るなど、いわば逆金融相場も終わりが近づいてきた、と思われる。市場の関心は、米欧の中央銀行が金利を引き上げたことにより、どの程度の景気後退が起こり、それが企業業績にどう影響を与えるかに移りつつある。まだ、アナリストが十分に業績予想を更新していない現段階でのデータベースから計算されたPERは十分に下げたように思われるが、一株当たりの利益が悪化するようだと、逆業績相場となる。そうなっては、底値はまだまだ先、ということで市場関係者はまだまだ下を見ている人が多い。
 6月最終週は個別銘柄やセクター別に大きく株価が動くニュースがあった。まずは、プーチン大統領が日本の三菱商事や三井物産などが出資し共同開発しているサハリン2の天然ガス権益を接収するとのニュースが流れると、当然のように二社の株価が暴落した。日本はロシアへの経済制裁の一環として、ロシア中銀が保有する資産を凍結しているが、そうしたことへの報復であろう。しかし、こうした資産を日本も没収して、サハリン接収の代償をロシアに償わせることはできる。ここは最悪の場合、自衛隊を使って武力行使も辞さない、との気概を見せる必要があろう。何も出来ないと思われれば、とことん毟られるだけだ。

★サハリン2の天然ガス権益をプーチン大統領が接収すると発表すると三菱商事と三井物産の株価が暴落した。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1542748064321904645

●弱い立場の日本はサハリン2の権益を失うか 弱い立場の日本はウクライナ戦争「最大の敗者」に?
https://www.newsweekjapan.jp/kimura/2022/07/2-6_1.php

●サハリン2でロシアが揺さぶり、電力逼迫の日本に踏み絵
https://jp.reuters.com/article/sakhalin-japan-russia-idJPKBN2OC2V2

●サハリン2無償譲渡 日本のエネルギーにどう影響?
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC016R60R00C22A7000000/

 また、世界的に半導体株が暴落している。メモリーチップ製造の米最大手マイクロン社が需要減速予想を発表し、また、バンク・オブ・アメリカなども将来の半導体需給の悪化を予想している。足元では半導体不足が叫ばれているが、コロナ禍初期のマスク不足のように、生産力が過剰に増強されるとともにリセッションで需要も減ってしまう、というのがその根拠だ。米CPU最大手のインテル社などはPERが6倍を切り、最先端の半導体製造で世界で圧倒的なトップの台湾のTSMCも暴落した。

●緩み始めた半導体不足、供給過剰も サムスンは納入減要請
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-chips-breakingviews-idJPKBN2OB06X

●半導体株下落、マイクロンが需要減速を指摘 TSMCは4.7%安
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-01/REC831T0G1KW01

★半導体株が大暴落! TSMC(台湾積体電路製造)も大きく下げていたので、ついつい筆者は買ってしまった……。たぶん、ダメだろう。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1543040686303219714

●米個別銘柄の週間パフォーマンス(2022/06/24-2022/07/01)
Chart20220703_USA50
出所: Google Finance, Yahoo Finance

メルマガを購読 → note夜間飛行ブロマガまぐまぐ

日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2022/06/24-2022/07/01)
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2022/06/24-2022/07/01)
個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

直近1年のドル円とユーロ円の推移
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資

イールドカーブ(2022/07/01)
イールドカーブ
出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2022/06/24-2022/07/01)
主要通貨の週間パフォーマンス
出所: セントラル短資

外国株とコモディティ
外国株とコモディティ
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2022/06/24-2022/07/01)
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)

今週のマーケット・イベント

7月4日(月)
日6月マネタリーベース
ユーロ圏5月生産者物価指数
休場:米国(独立記念日)

7月5日(火)
米5月製造業受注
ユーロ圏6月非製造業PMI

7月6日(水)
FOMC議事録(6/14-15開催分)
決算:イオン、他

7月7日(木)
米6月ADP全米雇用リポート
米5月貿易収支
決算:7&I、他

7月8日(金)
日6月景気ウォッチャー調査
米6月雇用統計
決算:安川電、良品計画

7月9日(土)
中国6月消費者・生産者物価指数

7月10日(日)

メルマガを購読 → note夜間飛行ブロマガまぐまぐ

第528号の目次です。

●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
http://yakan-hiko.com/PU14

●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html

●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52021876.html

==============================
// 週刊金融日記
// 2022年6月26日 第528号
// サルでもわかる債券の仕組みと日本国債はやばいという話
// 日本国債はダウンサイドのみ
// 亀の手と鶏の足
// IT革命と恋愛市場の変相(Cakes)再掲載
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 ツイッターを見ていると、日本各地で猛暑日だったようですね。香港ですが、どういうわけか、今年も涼しい日が多く、とても過ごしやすいです。香港は海に囲まれているので、沖縄のように過ごしやすい、といいたいところですが、2019年の夏とか旅行で来た時は死ぬほど暑くて、こんなところに引っ越して暮らせるんか、と思った記憶があるので、たまたまのような気もします。ひょっとして、コロナが関係しているのかもしれません。
 というのも、飛行機も船も激減しているし、観光客が来ないんで、過密都市の中にあっておそらく車の交通量もだいぶ減っていて、そういうガソリンを燃やしまくる乗り物の排熱ってけっこうなものかもしれませんからね。マカオや深センなんかとはコロナ前はフェリーがめちゃくちゃ往来していたのですが、コロナでそれがなくなって、香港の海にイルカなんかが戻ってきた、というニュースもありました。

★昨年の夏も今年の夏も、どういうわけか香港は過ごしやすいです。こんな感じが続けばいいのですが。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1540561476326666240

★先日、ウエイクサーフィンに行った時は、素晴らしい天気でした。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1539850348453838850

●激減していたピンクイルカ、再び香港に フェリーの運休が吉と出た
https://globe.asahi.com/article/14340646

 先週号では、AV新法(=業界を潰すための規制)が速攻で成立した背景にある社会の潮流の変化について解説しましたが、同じような流れはアメリカでも起こっています。米連邦最高裁が、人工妊娠中絶を憲法上の権利と認めた1973年の「ロー対ウェード判決」を覆す判断を下しました。現在、アメリカでは保守派の州で中絶を禁止しようとしていますが、最高裁でも中絶は当然の女性の権利ではない、となったので、州によっては中絶手術をした医師や妊婦が殺人罪などの大変な重い刑になります。また、州によっては、レイプでの妊娠であっても中絶を認めない、といった強硬なものになります。キリスト教的には、胎児は別の人格であり、親の都合で命を奪っていいものではない、という考え方です。
 人間社会は性と生をどう取り扱うか、ということを巡って、いろいろ揺れてきたわけですが、日米ともにキリスト教的な保守というか伝統的価値観に(何を持って「保守」や「伝統」というかはいろいろ難しいですが……)にまた振り戻されつつある、というのが僕の見方です。その背後には、先週号で掲載したインタビュー記事のようなことが世界中で起こっており、あまりにも性と生が自由になりすぎてしまい、また、貨幣経済と結びつき過ぎてしまって、社会が根源的に持続不可能になりつつある、ということへの人類の本能的な恐れがあるように思います。
 先進国の価値観はこれまでリベラルに思いっきり振れましたが、それがまた保守に戻ろうとしているのかもしれません。

●米最高裁、「中絶の権利」覆す判決 社会の分断一段と
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN08DAQ0Y2A600C2000000/

●レイプ被害者も中絶できず 26州規制強化か、移動費支援する企業も
https://www.asahi.com/articles/ASQ6T6DW4Q6TUHBI003.html

●レイプされた11歳女児の中絶「容認できない」 ブラジル大統領
https://www.afpbb.com/articles/-/3411415

週刊金融日記 第374号 日本人女性は結婚しないと言うと割と簡単に中絶する
週刊金融日記 第527号 AV新法は女同士の権力闘争のひとつの局地戦であり背後に社会の潮流の変化

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- 分配金にかかる税金まで含めて考えるとETFより投資信託の方が合理的なのでは
- 個人事業主ですがどうやってお金の勉強をすればいいですか
- 離婚時に自分の会社の株の半数を妻に取られないために持ち株をすこし第三者に売ろうかと考えています
- 私のほうがイケメンにもかかわらず同期の好きな女子をライバルの同期に取られてしまいました

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.サルでもわかる債券投資の仕組みと日本国債がこれからやばいという話

 第526号では、僕がコロナバブルに乗れずに大変に悔しい思いをしながら、2年間も耐えてきた話をしました。その間、過剰な現金と忸怩たる思いを抱えながら、日々過ごしてきました。コロナバブルに乗れなかった理由は2019年暮れの香港への引っ越した時に税務上の理由で売れる株をぜんぶ売ってしまったことと、まだほとんどの人が新型コロナウイルスを中国のローカル感染症だと思っていて大したことないと踏んでいた2020年初頭に、コロナ禍の世界的な被害拡大をズバリと予想して的中させた成功体験が仇となってしまったことを回顧しました。
 今年1年待ってもバリュエーションが異常な水準に達している株式市場がクラッシュしなかったら、もう自分が完全に間違っていたことを素直に認めて、損切りして(円やドルで見たら損はしていないのですが、株式をほとんど持っていないことによる大きな機会損失)、世界株インデックスファンドを買っていこう、と思っていました。しかし、そうこうしていたら、株式市場がとうとうちょっとクラッシュしてくれて大いに助かりました。

週刊金融日記 第526号 コロナバブル崩壊!今年の荒れ相場が楽しみ

 さて、昨年は、コロナバブルを眺めながら、いろいろ短期トレードをしてちまちま稼いでいたのですが、多くの現金を抱えていて、その銀行に置いてある現金が雀の涙ほどの金利というか、香港ドルもUSドルもほぼゼロ金利で、日本円もいつマイナス金利を課されるかわからない、という状況でした。そんなとき、日本や香港には個人向け国債があるじゃないか、といま思うととんでもなく危ない記事を書いてしまい、実際に自分でも喜び勇んで香港の個人向け国債を買ってしまったのでした。

週刊金融日記 第448号 コロナバブルに乗れなかった人たちの反省会(第5回) 個人には国がフリーランチを提供している

 日本はいまでもマイナス金利ですから、銀行預金に金利がつきません。しかし、機関投資家や金融機関はマイナス金利で日本円の現金を持っているだけでちょっとずつ金を減らされるので、じつは個人のゼロ金利ってすごく得なのです。さらにもっと得するのが個人向け国債で、これはほんのわずかな金利が付きます。金融機関のプロがマイナス金利でしか現金や現金に近い債券などを保有できないのに、これは大変にお得だと得意げな顔で紹介したわけです。
 しかし、これがとんでもなくリスクが高いものであることを身をもって経験し、銀行に置いてある使い道のない現金なら、個人向け国債でも買ったほうが得だよ、というのはとんでもなく間違ったアドバイスであったと確信しました。幸いなことに日本の国債はまだ理論的な最高値に張り付いていますので、いまなら無傷で逃げられます。
 こういう大事なことを今週号では解説したいと思います。

★香港の個人向け国債iBondを買っていたのですが金利が上がって大損こいて目が覚めました!
・・・

続きはメルマガを購読 → note夜間飛行ブロマガまぐまぐ

2.今週のマーケット

●日本国債にはダウンサイドしかない(金融日記 Weekly 2022/6/17-2022/6/24)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52205487.html

・・・

続きはメルマガを購読 → note夜間飛行ブロマガまぐまぐ

3.ブログではいえないお店

- 亀の手(Gooseneck barnacles)と鶏の足

 日本滞在中は、北海道も行きましたが、冬でしたので、南の方を中心に周りました。四国、九州、中国地方です。日本の海岸には、亀の手といって、亀の手に似ているちょっと大きなフジツボが生息しています。釣りをする人なら知っていると思いますが、割とどこにでもいます。これは浜茹でにすると、貝と海老の中間みたいな味で、美味しいのですが、剥いて出てくる身がちょろっとしかないので、めんどくさいので誰もあんまり食べません。しかし、こうした田舎の居酒屋とかに行くと安く出てきます。

週刊金融日記 第507号 もう北海道や沖縄や福岡は古い!オススメ国内移住先候補

★鹿児島で行った居酒屋ですが、鹿児島は本当になんでも安くて美味しくて、また、行きたいです。鹿児島はいくつかのLCCの九州の拠点になっていて、コロナ以前の世界では香港からはめちゃくちゃ安く行けたんですけどね。
https://www.instagram.com/p/CZYydMDvZZt/

・・・

続きはメルマガを購読 → note夜間飛行ブロマガまぐまぐ

4.藤沢数希の身もフタもない人生相談

- 分配金にかかる税金まで含めて考えるとETFより投資信託の方が合理的なのでは

ETFと投資信託のコストについて質問させてください。
これから来ると思われる暴落に備えて、インデックス投資をする準備をしています。
第515号、第521号のQAでETFでファンド内再投資をするものをオススメしているかと思いますが、ファンド内再投資がされるETFは存在するのでしょうか。
日本国内で購入できるETFを調べてみましたが、ファンド内再投資がおこなわれるETFを見つけることができませんでした。
分配金にかかる税金まで含めて考えるとコストの観点ではETFより投資信託の方が合理的なのでは、と考えています。

・・・

続きはメルマガを購読 → note夜間飛行ブロマガまぐまぐ

TOPIX: 1866.72, +1.7% (1w), -6.3% (YTD)
Nikkei225: 26491.97, +2.0% (1w), -8.0% (YTD)
S&P500: 3911.74, +6.4% (1w), -17.9% (YTD)
USD/JPY: 135.21, +0.2% (1w), +17.5% (YTD)
EUR/JPY: 142.66, +0.7% (1w), +8.9% (YTD)
Oil(WTI Futures): 107.62, -1.8% (1w), +43.1% (YTD)

 メルマガでたびたび報告していたのですが、僕はコロナバブルを諸々の事情で見逃してしまい、仕方なく短期トレードをしたり、寝ている現金で個人向け国債を買っていました。香港の個人向け国債はiBondと言って上場されているのですが、これでかなりの損が出ました。香港ドルは米ドルにペッグしており、米ドルの金利が上がれば、香港ドルの金利も上がり、金利が上がると債券価格が下落するからです。
 なぜ米ドルの金利が上がっているかと言ったら、コロナと米大統領選挙でお金をバラマキ過ぎて、アメリカではまるで南米とかアフリカとかのポンコツ国家のごとく激しいインフレが起こったため、FRBが金利を上げないといけなくなったからです。そして、世界の中で、唯一日銀だけがゼロ金利どころかマイナス金利政策やイールドカーブコントロールで長期金利まで抑えていますから、世界の通貨とどんどん金利差が広がり、歴史的な円安水準となりました。ここまで、本当に何から何まで経済学の教科書どおりの動きです。
 そして、円安でエネルギーや食料などの輸入価格が上がり、日本もインフレになってきました。日銀はこの異常な金融政策を正常化せざるをえなくなるかもしれません。そうなるとどうなるかというと、金利が上がって、日本国債が下落するわけです。
 いま日本国債の価格は日銀の非伝統的金融政策で上限にずっと張り付いているわけで、教科書どおりに考えたら、日本国債にはダウンサイドしかないことがわかります。
 今週号のメルマガでは、こうした状況で、いったいなにに気をつければいいのか解説しています。

週刊金融日記 第528号 サルでもわかる債券の仕組みと日本国債はやばいという話

★香港の個人向け国債iBondを買っていたのですが金利が上がって大損こいて目が覚めました!

★米国債は年初来10%の暴落でこれは1788年以来最悪のパフォーマンスらしいです。

●米2年債利回りの推移
USTresury2yr
出所: WSJ

●米個別銘柄の週間パフォーマンス(2022/6/17-2022/6/24)
Chart20220626_USA50
出所: Google Finance, Yahoo! Finance

メルマガを購読 → note夜間飛行ブロマガまぐまぐ

日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2022/06/17-2022/06/24)
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2022/06/17-2022/06/24)
個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

直近1年のドル円とユーロ円の推移
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資

イールドカーブ(2022/06/24)
イールドカーブ
出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2022/06/17-2022/06/24)
主要通貨の週間パフォーマンス
出所: セントラル短資

外国株とコモディティ
外国株とコモディティ
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2022/06/17-2022/06/24)
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)

今週のマーケット・イベント

6月27日(月)
日米5月耐久財受注
日銀金融政策決定会合の「主な意見」 (6/16-17開催分)
決算:米Nike、他

6月28日(火)
米4月S&Pケース・シラー住宅価格指数
米6月消費者信頼感指数

6月29日(水)
日5月商業動態統計
米1-3月期GDP確報値
ユーロ圏6月消費者信頼感指数
NATO首脳会議(-6/30)

6月30日(木)
日5月鉱工業生産
日5月住宅着工統計
米5月個人所得・個人消費支出
ユーロ圏5月雇用統計
中国6月製造業PMI
決算:Jフロント、高島屋、他

7月1日(金)
日5月失業率・有効求人倍率
日6月日銀短観
米6月ISM製造業景気指数
ユーロ圏6月消費者物価指数
ユーロ圏6月製造業PMI
中国6月財新製造業PMI
決算:ニトリ、アスクル、他
休場:香港

7月2日(土)

7月3日(日)

メルマガを購読 → note夜間飛行ブロマガまぐまぐ

↑このページのトップヘ