金融日記

藤沢数希が運営するブログ。
金融・経済、Web関連ビジネス、書評、科学、恋愛工学などについて。

第656号の目次です。

●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
http://yakan-hiko.com/PU14

●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html

●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52021876.html

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// 週刊金融日記
// 2024年12月10日 第656号
// AIバブルについて雑感
// ビットコイン10万ドル突破
// 中環のおしゃれステーキハウス
// エリート労働者が毟られていない国
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 いろいろバタバタしながら、日本への帰省の準備をしております。やはり、中国・香港などアジア方面はTrip.comがいいですわ。

●Trip.com 世界最大級のオンライン旅行会社。航空券、ホテル、列車、現地ツアーなどワンストップでお得に予約できます。
https://www.trip.com/t/2xdvMiE7pY1

★中国政府が金融政策を緩和するスタンスに変更するということで、中国国内旅行にはめっぽう強いTrip.comなどの株価も好調ですね。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1866027130905395658

週刊金融日記 第648号 株価と企業収益とGDPと金利の基本的な話をわかりやすく解説

 韓国ではまさかの軍政に移行するためのクーデターを大統領がおっぱじめるし、シリアではもともとはテロ組織に指定して戦っていたはずのイスラム系武装勢力をアメリカとイスラエルが支援して、アサド政権を崩壊させてしまうわ、といろいろと世界は慌ただしいですね。

★トランプ関税を前にアメリカ人はTemuなどで中国製品を急いで買っていますが(駆け込み需要)、戦争屋さんたちは駆け込みでなるべく戦線を開いておこうと画策しておりますね(駆け込み戦争)。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1866013987189772325

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●Temuのスマホアプリへの直接リンクはこちら。
https://app.temu.com/m/ukuo3xs3mu6

●尹大統領、出国禁止に 韓国野党は首相が国政担う方針を「2度目のクーデター」と批判
https://www.bbc.com/japanese/articles/cp9nxkpervlo

●アサド政権崩壊なぜ?シリアでいったい何が?
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241209/k10014662771000.html

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

-エリート労働者が毟られていない国などあるのでしょうか
-ミニPCを運用していますがちょっとした欠点があります
-婚活アプリや街コンなどで活動していますが既婚開示のタイミングについてご教示ください

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.AIバブルについて雑感

 僕はよく生成AIブームについて冷ややかな発言をして、AIバブル崩壊だ、みたいなメルマガ記事など書いていますが、おそらくほどんどのAI煽り屋さんたちより、生成AIに課金して日々使っています。そもそも、みんながAI、AI、と言っていなかった頃に生成AIの可能性に気づき(生成AIの専門家かそれに近い人たちの次ぐらい)、当時はもうMagnificent Sevenに代表されるメガテックの時代は終わった(超優良企業であろうがグロース株としての成長はもう期待できない)、と言われていた時期に、いやいや生成AIでこいつらの時代はさらに10年は延長されたよ、と言っていたわけです。
 まあ、このような経緯は何度かすでにメルマガに書きました(以下のバックナンバーに、過去のバックナンバーやブログ記事がリストされています)。

週刊金融日記 第641号 バナナの叩き売り状態の最先端生成AIたち

 最後に生成AIについてメルマガで書いてから、だいぶ経ったので、いろいろアップデートしたいと思います。技術的にはじつのところほとんどあれから進展がないこと、相場的にはまだまだバブルが続きうること、等を書きます。

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2.今週のマーケット

●韓国クーデター失敗、シリア首都陥落でイスラエル領土拡大、ビットコイン10万ドル突破(金融日記 Weekly 2024/11/29-2024/12/6)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52239434.html

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3.ブログではいえないお店

-中環のおしゃれステーキハウス

 香港はステーキも美味しいです。関税とかかからないから日本より有利なのかもしれませんが、なんせ賃料が高いので、その分が上乗せされますから、東京と同じぐらいですかね。いや、昔は東京の方が牛肉の関税があってもだいぶ安かったのですが、もう最近は東京にあるアメリカ系のステーキハウスはもりもり値上げしてしまったので、似たようなものになってきたようです。
 この前、東京に帰った時に、筋トレしている男性と会食で、そこはウルフギャングとかより安いのが売りだったんですが、全般的に日本のレストランは量が少ないので、Tボーンステーキ食べた後にお腹が膨れず、肉を追加していたら、結局、1人4万円以上して笑いました。いや、笑えない。
 僕的には、第637号で紹介したイタリアンスタイルの湾仔(Wan Chai)のステーキ屋さんが、アジア方面ではトップ5には確実に入ると思っているのですが、こちらの中環(Central)の方は、多国籍でちょっとフレンチっぽいおしゃれコースで、肉よりもコース全体で幸せになる感じでした。イタリアンの方は、肉が大きくて肉メインなので、ふたりぐらいだと、後はサイドのアスパラガスとサービスでついてくるパンでせいいっぱいなのですよね。

週刊金融日記 第637号 香港の美味しいイタリアンステーキのお店

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4.藤沢数希の身もフタもない人生相談

-エリート労働者が毟られていない国などあるのでしょうか

第654号のメルマガで「日本の高給サラリーマンは次の20年ぐらいは毟られる他ないわけです。」とありましたが、逆にエリート労働者が毟られない国ってあるのでしょうか?
稼いでいて、所得が捕捉できている労働者が一番徴税しやすいというのはどの国でも同じだと思うのですが。
毟られるは毟られるけど、他国だとそれが少なくて済むみたいな程度問題の話でしょうか。
よろしくお願いいたします。

-藤沢数希の回答

皆さん、いろいろ外国との比較はできていませんが、じつは日本の税金(社会保障費を含めて)は・・・

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TOPIX: 2727.22, +1.7% (1w), +15.2% (YTD)
Nikkei225: 39091.17, +2.3% (1w), +16.8% (YTD)
S&P500: 6090.27, +1.0% (1w), +27.7% (YTD)
USD/JPY: 150.21, -0.6% (1w), +6.2% (YTD)
EUR/JPY: 158.99, -0.4% (1w), +1.6% (YTD)
Oil(WTI Futures): 67.20, -1.2% (1w), -6.2% (YTD)

 3日深夜の演説で、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は戒厳令を宣布すると、韓国の軍の部隊が国会議事堂を包囲した。支持率が低迷していたユン大統領が、軍政に移行し、議会を掌握しようとしたようだ。しかし、韓国の議員たちは軍の制止を跳ね除け、韓国国会が戒厳令の解除を求める動議を可決した。出席できた与野党の議員190人全員が賛成して、軍政へ移行し独裁政権を樹立するクーデターを阻止した。
 こうして1日でひとまず韓国の軍事政権の樹立は免れたが、これで親米のユン政権が倒れ、より親北朝鮮の左派「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表が次の大統領になると見られており、東シナ海から日本海での地政学的バランスは変化しそうである。

●【解説】 韓国大統領は何を考えていたのか 裏目に出た「非常戒厳」
https://www.bbc.com/japanese/articles/cvg7x7kdjkeo

★事の真相は、意外と愛する妻を守るためというロマンチックなクーデターだったのかもしれない。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1864096694155239881

 今週末には、シリアでは、国際テロ組織アルカイダ系のシャーム解放機構(HTS)を中心とした反政府武装勢力が次々とシリアの主要都市を陥落させ、とうとうアサド大統領がロシアに逃亡し、政権を倒してしまった。アメリカからテロ組織と指定されているが、敵である親ロシアのアサド政権の敵は味方ということで、アメリカやイスラエルが直接・間接的に支援したと見られている。また、他の武装勢力も進軍しているようだ。情報は錯綜しているが、地政学的には、イランとイランが支援する武装勢力と敵対しているイスラエルが一番利する展開だ。さっそく、イスラエル軍はゴラン高原で占領地を拡大している。

●シリア反体制派とは アルカイダ系、「過激」払拭に躍起
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR0804Y0Y4A201C2000000/

●シリア反政府勢力“首都解放” アサド政権は事実上崩壊 国外へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241208/k10014661501000.html

●シリア政権崩壊、アサド大統領はモスクワ到着 家族とロシアに亡命
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-12-08/SO5QUTT1UM0W00

★アメリカやイスラエルの諜報機関がどの程度バックアップしていたかは明らかではないが、アサド政権崩壊で地政学的に一番得するのはイスラエルである。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1865638865647882513

 トランプ関税を前に、中国製品の駆け込み需要などが起こっているが、このように世界で駆け込み戦争、駆け込みクーデターなどもいろいろ起こっているようだ。
 そんな中でも、ただビットコインは上がり続けている。ビットコインしか勝たん。

●「だから言っただろ」、ビットコイン10万ドルで熱烈信者は得意満面
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-12-06/SO1A0YDWRGG000

●週刊金融日記 第637号 銃とビットコインはアメリカ国民にとって自由と財産を守る手段である、他
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52234879.html

米個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/11/29-2024/12/06)
米個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

香港・中国個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/11/29-2024/12/06)
Chart20241207_HK
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

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日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2024/11/29-2024/12/06)
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/11/29-2024/12/06)
個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

直近1年のドル円とユーロ円の推移
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資

イールドカーブ(2024/12/06)
イールドカーブ
出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2024/11/29-2024/12/06)
主要通貨の週間パフォーマンス
出所: セントラル短資

外国株とコモディティ
外国株とコモディティ
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2024/11/29-2024/12/06)
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)

今週のマーケット・イベント

12月9日(月)
日7-9月期四半期GDP(改定値)
中国11月生産者物価指数(PPI)
中国11月消費者物価指数(CPI)

12月10日(火)
日11月マネーストック
中国11月貿易収支

12月11日(水)
日10-12月期四半期法人企業景気予測調査
日11月国内企業物価指数
米11月消費者物価指数(CPI)
米11月財政収支

12月12日(木)
日11月都心オフィス空室率
米11月生産者物価指数(PPI)
欧州中央銀行(ECB)政策金利

12月13日(金)
日銀12月短観
日経平均先物メジャーSQ
米11月輸出・輸入物価指数

12月14日(土)

12月15日(日)

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第655号の目次です。

●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
http://yakan-hiko.com/PU14

●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html

●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52021876.html

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// 週刊金融日記
// 2024年12月3日 第655号
// 新しいMacBookを買ったので環境設定の話とスマホやPCの進化と半導体戦争について
// 世界は駆け込み中国製品購入・駆け込み戦争
// 香港初代総督ポッティンジャーとワイン飲み放題
// 量子コンピュータについて
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 そろそろ年末で、僕も日本に帰省する準備をしています。しかし、いろいろ身内などの都合で日本に帰らないといけない時って、極寒の年末年始や、スギ花粉が襲来する3月などになって、困ったものです。11月から4月は香港にいたいんですけどね……。日本は、入試シーズンがインフルエンザが流行する一番寒い時期に重なっていますし、入学・入社や会社の異動が4月1日なんですよね。
 香港は最低気温が15℃ぐらいで、もうちょっと寒い日もありますが、まあ、過ごしやすいです。1月、2月はさすがにもっと寒いんですけど、12月上旬ぐらいだと、街を歩いていると、短パンにTシャツの人もいれば、ここぞとばかりに高い厚手のコートを着ている人もいて、よく考えると、不思議な光景です。ちなみに、僕は短パンとTシャツの方です(笑)。

★週末はハイキングに行ってきました。Xのスレッドに写真を上げておきました。香港は超過密都市ですけど、高層ビルのすぐ裏にこんな山があったり綺麗な海があったりして、さすがは(多くのサーベイで)不動産価格が世界一高いだけのことはあるなあ、と思います。だから、欧米基準の家の広さで算出されるエクスパット生活費ランキングなどではよく非常に高コスト都市にされるんですが、カフェとかレストランとかの密度が異常なんで、家はベッドと机を置いて寝るだけの所と割り切って広さを我慢すれば、そんなに高くないんですけどね。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1863114037502124288

★そして、香港人シェフが握るSushiを食べに行きました。量が銀座鮨の二倍ぐらいはあって満腹になります。第649号で紹介したお店です。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1863196902747263080

週刊金融日記 第649号 尖沙咀で香港Sushiおまかせ

 さて、先週号では、中国入国のビザ免除が始まったので、いろいろと香港や中国本土を旅行するためのTipsを紹介しました。AlipayとSIMの話と、航空券やホテルや高速鉄道などの予約は、Trip.comが中国本土を絡めたアジア地域では一番強いことなど解説しました。また、香港とその周辺はKlookがいろいろチケットを割引で買えて便利です。

●Trip.com 世界最大級のオンライン旅行会社。航空券、ホテル、列車、現地ツアーなど豊富な旅行商品をワンストップでお得に予約できます。
https://www.trip.com/t/2xdvMiE7pY1

●Klook(クルック)海外/国内の旅先体験予約サイト
https://www.klook.com/ja/?aid=78150

週刊金融日記 第654号 祝中国ビザ免除復活!メインランド旅行はこれだけ備えれば大丈夫、香港のおすすめレストランとアクティビティ

 高速鉄道で思い出したのですが、特に香港→深センなどは国境を越えるため、外国人は飛行機に乗る時のようなパスポートチェックがあります。新幹線に乗るような感覚で駅に来ると乗り遅れるので、1時間以上前には駅に着きましょう。また、中国では基本的にチケットが発行されず、Trip.comなどでの購入時にパスポート番号を入力して、自分のパスポートがチケット代わりになります。
 もうひとつ先週に言い忘れたことがあったんですが、香港など「西側」を旅する時は、GetYourGuideという旅行ガイドや1日貸し切り観光ドライバーなどをマッチングさせるサービスが非常に便利です。ドバイに行った時に、ラクダツアーなどどうしようかいろいろ探していて、このサービスにたどり着きました。旅行ツアーの個人ガイドや個人ドライバーとのマッチングですね。
 試しに香港にどんなものがあるか調べたら、自分でチケット買って行ったら3000円ぐらいの観光が、5000円ぐらいになって、ちゃんとガイドが案内してくれる感じで(グループになります)、これならぜんぜんありだし、むしろ一人旅なら他の観光客といっしょに行けて楽しそうだなあ、と思いました。
 それから中国本土の都市もいろいろ見てみましたが、すこしあるにはあるんですが、値段も高く、やはり中国本土内は西側のアプリは使えねぇな、と思いました。ドバイとかではめちゃ使えましたし、香港でも使えますね。
 これは旅行好きには非常にいいサービスです。

●GetYourGuide: Book Things To Do, Attractions, and Tours
https://gyg.me/sAhaEe5T

週刊金融日記 第627号 ドバイ旅行中に面白いツアーガイドのマッチングアプリを発見

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

-量子コンピュータが実現すればビットコインの暗号は破られますか
-10月に妻と北京上海など初めて中国本土を訪れましたが2回目の中国旅行のオススメを教えてください
-英語と中国語の学習法について教えてください

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.新しいMacBookを買ったので環境設定の話とスマホやPCの進化と半導体戦争について

 僕は物持ちがいいほうなので、スマホもPCも商売道具ではあるのですが、買い替えサイクルはふつうの庶民より長めです。経費で買えるのに、なぜもっと頻繁に買い換えないのかというと、商売道具である重要なものであるからこそ、いま安定して稼働しているシステムの変更をすることは大きなリスクになりうるからです。
 大企業のPCって、Windowsもなぜか2つぐらい前のやつずっと使ってたりするじゃないですか。アレって、バージョンアップして、何かの業務用システムが使えなくなったら、困るからなんですよね。昔、勤めていた証券会社でも、Windowsがアップデートされるまでかなり時間かけてました。まあ、Windowsぐらいいつも最新入れろよ、と思いますが……。

 それで、僕のMacBookは2019年に買ったもので、AppleがIntelのCPUを使っていた最後のモデルです。そろそろ電池がへたってきたのと、あと、僕はPythonや統計解析などの環境として、いろんなもんが全部入りしているというのが売りのAnacondaを使っていたのですが、これのアップデートに失敗して、デリートしてから再インストールとかごちゃごちゃやっていたら、ぐちゃぐちゃになってしまいました。そろそろ買い替えて、まっさらな環境が欲しいな、と。そういうわけで、最近出たM4チップ搭載のMacBook Proを30万円弱で、香港のIFCにあるAppleストアで買いましたわ。
 今週は定期的に書いている以下のPC環境シリーズの最新ということになります。

週刊金融日記 第397号 最高のWindows PC環境はこれで決まり
週刊金融日記 第457号 続・PC環境はこれで決まり
週刊金融日記 第515号 ふつうの人のPC環境は迷わずこれ

 そもそもAppleがなぜCPUを、x86アーキテクチャのIntelをやめて、ArmアーキテクチャのAppleシリコン(もちろん製造はTSMCです)に変えたのかというと・・・

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2.今週のマーケット

●財務長官ベッセント氏指名で長期金利落ち着く、メキシコ・カナダにも関税25%、世界は駆け込み中国製品購入・駆け込み戦争(金融日記 Weekly 2024/11/22-2024/11/29)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52239170.html

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3.ブログではいえないお店

-香港の高級ホテルのフレンチ飲み放題がコスパ最高

 香港は中華は東京より安くて美味しいのですが、フレンチやイタリアンは東京はとても安くて美味しいので、さすがに香港は1.5倍とか2倍ぐらいが相場のような気がします。しかし、基本的に、香港のご飯は何でも肉とか魚とかの量が東京より多いので、高い分は素材でかなり説明できるかな、という気がします。たとえば、僕はベトナムサンドイッチのバインミーが好きなのですが、香港だと1500円ぐらします(ベトナムで食べると200円もしないらしいです)。サンドイッチに1500円かよ!と怒るかもしれませんが、ちゃんと東京で1500円のいいランチぐらい中に肉が入っていて、それだけで1回の食事として満足できます。
 さて、香港のセントラルにThe Pottingerという小さい綺麗な老舗のブティックホテルがあります。ホテル名の由来となっているPottinger通りという名前は香港初代総督のHenry Pottingerにちなんで付けられました。1850年代から続く歴史的な通りで、花崗岩の階段の脇に露店が並んでおり、香港映画なんかでよく出てくる、香港っぽいところです。

●The Pottinger Hong Kong
https://www.trip.com/t/6TLsJZejvY1

 ポッティンジャーはアイルランドで生まれ、イギリス東インド会社に入り主に軍事に従事し出世します。インドで軍務に就いた後、ペルシャ湾岸の調査探検に従事し、地理や政治に関する知識を深めました。第一次アヘン戦争で英国全権代表として清との交渉を担当しました。1841年にはイギリス軍が清軍を破り、香港を占領します。イギリスから見ればポッティンジャーは英雄ですが、アヘン戦争は、人類史の中でも最も正義も何もないいいがかりの戦争で、中国から見たら侵略者でしょう。ポッティンジャーは1842年の南京条約締結に尽力し、香港の割譲と賠償金を清政府に認めさせました。これらの功績が認められ、1843年には初代香港総督となったポッティンジャーは、自由貿易港としての香港の発展に尽力し、法制度や行政機構を整備し、今日の香港の礎を築いたわけです。

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4.藤沢数希の身もフタもない人生相談

-量子コンピュータが実現すればビットコインの暗号は破られますか

量子コンピューターが実用化したら、ビットコインは送金時の暗号署名から秘密鍵が解読され、盗まれると主張している人を見かけました。

●2026年にビットコイン大暴落説、「量子コンピュータ」普及で
https://forbesjapan.com/articles/detail/42997

量子コンピューターの実現可能性はどの程度なのでしょうか。

-藤沢数希の回答

世の中の多くの識者の方や評論家の方たちは、まったくちんぷんかんぷんで分かっていませんが、量子コンピュータはいまのシリコンチップで0と1で何でも計算するコンピュータより速い上位互換のものでなく、まったく別のものです。
特定の問題で、いまのコンピュータが解けないものを原理的には解ける、ということで、いまの2進数のコンピュータを置き換えるものではありません。

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TOPIX: 2680.71, -0.6% (1w), +13.3% (YTD)
Nikkei225: 38208.03, -0.2% (1w), +14.2% (YTD)
S&P500: 6032.38, +1.1% (1w), +26.5% (YTD)
USD/JPY: 151.17, -2.0% (1w), +6.9% (YTD)
EUR/JPY: 159.65, -1.1% (1w), +2.0% (YTD)
Oil(WTI Futures): 68.00, -4.5% (1w), -5.1% (YTD)

 トランプ次期大統領の公約は、中国60%関税と全世界に10-20%関税、不法移民強制送還、法人税減税、と実現されれば全てが大きなインフレ圧力になる。また、閣僚人事も破天荒な面々が指名されており、債券市場は身構え、米国債の長期金利が上昇していた。一方で、ドルの信認は消去法的に依然として強固で、金利上昇→ドル高という傾向が続いていた。
 しかし、財務長官に金融業界でも評価されている著名投資家のスコット・ベッセント氏が指名され、市場はまともな人事に安堵し、長期金利は若干戻してきた。
 また、そこに植田日銀総裁のインタビュー記事で、(円安を警戒した)利上げも辞さない姿勢が読み取れ、ドル円は1ドル=150円程度まで戻してきた。

●米財務長官指名のベッセント氏、注目すべき5つのチャート
https://jp.reuters.com/opinion/forex-forum/66R7WUCLCFPMPF4L57N6WSVN6A-2024-11-25/

●米金融・債券市場=利回り週間で低下、新財務長官人事巡る楽観論などで
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/75BI26YCJVMR5N3GVLIUEJTPFQ-2024-11-29/

●植田日銀総裁、利上げ「賃金・米国見極め」 データ想定通り 植田和男・日銀総裁インタビュー
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB28D410Y4A121C2000000/

 トランプ氏は突然にメキシコとカナダにも25%の関税をかけると発表し、株式市場は狼狽した。日本の自動車メーカーなど、アメリカへの輸出を想定し、多数の工場をメキシコに構えている。実現されれば、大きな痛手となる。

●トランプ関税、中国に圧力 全輸入品に10%追加 メキシコ・カナダは25% 日本企業も影響
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO85064700X21C24A1MM8000/

 関税がかけられる前に中国製品を買い込んでおこう、というのは誰もが考えることで、アメリカ企業などが駆け込みで大量に買っているため、中国の貿易黒字は1兆ドルに迫る勢いで過去最大となりそうだ。
 また、ウクライナ戦争も激化したり、シリアでは反体制派がロシアの支援が手薄になっているところを攻め込み、北部要衝の大部分を制圧したと報道されている。関税前の駆け込み需要も発生しているが、トランプ大統領就任前の駆け込み戦争も世界で頻発しそうである。
 良くも悪くも、世界はドナルド・トランプを中心に回っているのだ。

●シリア反体制派が北部要衝の大部分制圧、政権側ロシアは攻撃実施
https://jp.reuters.com/world/security/P4ZGKVC6DRMMLN4RBMJNT3HS4A-2024-12-01/

★トランプ関税を見据えて、アメリカ企業が中国製品の買い溜めをしているため、中国の輸出企業は絶好調である。中国は今年は約150兆円と過去最大の貿易黒字となり、外需主導で5%前後の成長を実現できそうだ。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1855992437308813586/

米個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/11/22-2024/11/29)
米個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

香港・中国個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/11/22-2024/11/29)
Chart20241130_HK
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

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日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2024/11/22-2024/11/29)
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/11/22-2024/11/29)
個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

直近1年のドル円とユーロ円の推移
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資

イールドカーブ(2024/11/29)
イールドカーブ
出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2024/11/22-2024/11/29)
主要通貨の週間パフォーマンス
出所: セントラル短資

外国株とコモディティ
外国株とコモディティ
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2024/11/22-2024/11/29)
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)

今週のマーケット・イベント

12月2日(月)
日7-9月期四半期法人企業統計調査
米11月ISM製造業景況指数
米サイバーマンデー
中国11月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)

12月3日(火)
日11月マネタリーベース
米10月雇用動態調査(JOLTS)求人件数

12月4日(水)
米11月ADP雇用統計
米10月製造業新規受注
米11月ISM非製造業景況指数
米地区連銀経済報告(ベージュブック)

12月5日(木)
米10月貿易収支

12月6日(金)
日10月毎月勤労統計調査
日10月家計調査
日10月景気動向指数
米11月雇用統計
米12月ミシガン大学消費者態度指数

12月7日(土)

12月8日(日)

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