金融日記

藤沢数希が運営するブログ。
金融・経済、Web関連ビジネス、書評、科学、恋愛工学などについて。

TOPIX: 2390.94, +0.0% (1w), +26.4% (YTD)
Nikkei225: 33625.53, +0.1% (1w), +28.9% (YTD)
S&P500: 4559.34, +1.0% (1w), +18.7% (YTD)
USD/JPY: 149.63, -0.7% (1w), +14.1% (YTD)
EUR/JPY: 163.16, -0.2% (1w), +16.3% (YTD)
Oil(WTI Futures): 75.54, -0.5% (1w), -5.9% (YTD)

 11月第4週は週初に一時33年ぶり高値に達した。日本株を大きく上げている理由のひとつが為替が円安であることだが、ここにきて、ようやくすこし円が戻ってきている。現在、1ドル=149円台程度で取引されている。
 先週末に突然に始まったOpenAIのお家騒動だが、まず、大株主のMicrosoft社が取締役からクビにされたサム・アルトマン氏をAI部門のトップに迎え入れると発表した。ここから二転、三転するのだが、OpenAI社の数百人のエンジニアたちが、サムをクビにした取締役の辞任とサムの復帰を要求し、それが叶えられなかったらMicrosoftのサムのチームに移籍すると取締役に突きつけた。結局、これが叶い、なんと、サムがOpenAIに復帰することで決着がついてしまった。AIの開発競争の中で、Microsoftの強さを浮き彫りにするお家騒動となった。
 財政破綻を繰り返し貧困化が進むアルゼンチンの大統領選挙では、経済学者で過激なリバタリアンのハビエル・ミレイ氏が当選した。さっそく、公約に掲げた中央銀行廃止と通貨のドルペッグを実施するようで、楽しみである。筆者は香港に住んでおり、香港もドルペッグなので中央銀行がない。経済の仕組みはレッセフェール(=自由放任主義)に近い。アルゼンチンを大きな香港のようにする社会実験なら、期待できるかもしれない。

●日経平均、一時33年ぶり高値 マネー再び日本株へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB160XJ0W3A111C2000000/

●反転し始めた円相場、「購買力平価を反映して円高に戻る」論は本当か?
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/78060

●OpenAIのアルトマン氏がCEOに復帰、電撃解任から激動の4日間を振り返る
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/08648/

●アルトマン氏、CEO復帰 オープンAI 理事会大幅刷新へ
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76364710T21C23A1EA1000/

●アルゼンチン大統領選、右派ミレイ氏勝利 中銀廃止主張
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN200740Q3A121C2000000/

米個別銘柄の週間パフォーマンス(2023/11/17-2023/11/24)
米個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

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日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2023/11/17-2023/11/24)
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2023/11/17-2023/11/24)
個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

直近1年のドル円とユーロ円の推移
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資

イールドカーブ(2023/11/24)
イールドカーブ
出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2023/11/17-2023/11/24)
主要通貨の週間パフォーマンス
出所: セントラル短資

外国株とコモディティ
外国株とコモディティ
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2023/11/17-2023/11/24)
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)

今週のマーケット・イベント

11月27日(月)
日10月企業向けサービス価格指数
米10月新築住宅販売件数
米サイバーマンデー

11月28日(火)
米9月住宅価格指数
米9月ケース・シラー米住宅価格指数
米11月消費者信頼感指数

11月29日(水)
米7-9月期GDP(改定値)
米ベージュブック

11月30日(木)
日10月小売業販売額
日10月百貨店・スーパー販売額
日10月鉱工業生産
日11月消費者態度指数・一般世帯

12月1日(金)
日10月失業率・有効求人倍率

12月2日(土)

12月3日(日)

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第601号の目次です。

●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
http://yakan-hiko.com/PU14

●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html

●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52021876.html

==============================
// 週刊金融日記
// 2023年11月21日 第601号
// 防衛費を増やすほど日本は危なくなる不都合な真実と身も蓋もない台湾有事の解説
// OpenAIでお家騒動勃発
// 深センで割れたiPhoneを直してきました
// ChatGPTは語学学習の友
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 週末には、AIトップ企業のOpenAIで、すごいお家騒動がX上で起こっておりました。なんとカリスマ創業者のサムが突然に取締役会でクーデターを起こされ解任されます。そしたら、次の日に大株主のMicrosoftがサムをうちのAIチームのヘッドとして雇うと言い出して、OpenAIのエンジニアたち(700人ちょっといるらしいですが現時点でそのうち600人以上)が、サムをクビにした取締役たちに対して、お前らすぐ辞任してサムを呼び戻せよ、そうしないなら俺たちMicrosoftに行くわ、と言っている状況です。
 これはなかなかすごい展開ですね。目が離せません。

●元OpenAIのアルトマン氏ら、Microsoft入りへ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN207R30Q3A121C2000000/

●このままサム・アルトマンがMicrosoftへ入社するとMicrosoftは実質的にOpenAIの全てを入手することになる
https://gigazine.net/news/20231121-openais-misalignment-and-microsofts-gain/

週刊金融日記 第593号 AIバブルはそろそろ崩壊します

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- 戦時にはデジタル革命に置いていかれたアナログ文化のままの日本は有利になるのでは
- 所長は池田信夫先生とは絶縁状態なのでしょうか
- どうすれば英語のLとRの聞き分けができますか
- ChatGPTは中国語の勉強でも使えました

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.防衛費を増やすほど日本は危なくなる不都合な真実と身も蓋もない台湾有事の解説

 正直に白状すると、僕は防衛や安全保障についてまともに考えることなく、これまで生きてきて、実際に、それでまったく問題がありませんでした。留学していた時もそうですし、日本や香港など、僕が住む可能性のある地域が戦争に巻き込まれる確率=0%と決め打ちして、余分な思考リソースをまったく投入してこず、結果的には、実際に紛争みたいなもんにはかすりもしてこなかったわけで大正解でした。
 こういう話題は、右とか左とか、なんかイデオロギーの人たちが妙にエキサイトして議論してんなぁ、なんかよくわらんけど、おバカな人たちなんだろう、ぐらいに遠くから見て思っていたわけです。僕はノンポリ(nonpolitical、政治運動に関心がない人)ですが、この右と左という概念も、ユダヤ人同様にわかりにくいです。簡単にいうと、右はナショナリズムと関連付けられ国や民族というものを大切にしているようです。悪く言うと戦争やりたい、良く言えば国を守るためなら命を投げ出して戦うことが美しいと思っている思想です。左は平和主義者で人類みな兄弟で、悪く言えば、敵が攻めて来ても酒を酌み交わせば大丈夫みたいなイメージです。経済に関しては、右は資本主義好きで、左は社会主義好きです。
 僕はノンポリとはいえ、考え方はやはり高学歴欧米リベラルに近いですから、右の人たちのナショナリズムにはギョッとする(高学歴欧米リベラルの多くは僕も含めて自分自身をグローバルシティズンと思っています)一方で、人間的にはどうも左の人たちとはあんまり合わないだろうな、という気がしていました。だから、左の人たちが言っている、平和憲法を絶対守るとか、自衛隊がちょっとなんかやろうとすると騒ぐのはちょっと違うんだろうな、右の人たちみたいにある程度は国を守るために防衛力強化が正しいんだろうな、とぼんやりと思っていました。
 しかし、ウクライナ戦争が始まってしまい、21世紀の現代で、かなり近代的なウクライナという国で第一次大戦さながらの陸戦がかれこれ1年以上も繰り広げられているじゃないですか。塹壕を掘ってそこで兵士たちが銃で撃ち合っています。勇猛果敢に塹壕まで突進してきた敵兵に蜂の巣にされたり、映画の『プライベートライアン』で見たような光景が僕のXには流れてきます。

●プライベート・ライアン
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 そうかと思うと、経済的にも豊かでアメリカの最も親密な同盟国であるイスラエルという国では、あからさまなアパルトヘイト政策で虐げてきた民族からテロ攻撃で反撃されてしまい、気がついたら第二次世界大戦の時の日本本土への空爆みたいにいちおう民間人には警告したという体で避難指示のビラを飛行機からばら撒いたと思ったら、米国製の最新の兵器で女子供まとめて毎日爆殺しているという始末です。

●この世界の片隅に
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 さらに、人類の歴史から見えるパターンを研究して投資戦略に活かしている、世界で最も成功したヘッジファンドのひとつのブリッジウォーター創業者のダリオ氏が、これは第三次世界大戦が起こる確率は50%まで上がった、と言い出すではありませんか!

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2.今週のマーケット

●習近平vsバイデン米中首脳会談も経済制裁解除の進展なし、週末にOpenAIでお家騒動勃発(金融日記 Weekly 2023/11/10-2023/11/17)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52225578.html

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3.ブログではいえないお店

- 深センで割れたiPhoneを直して中華AirPodsとGaNパワーチャージャーを買ってきました

 僕は新しいiPhoneを買うと、いつもお古のiPhoneは身内の子供とか、誰か身内にあげるんですけど、そのお古のタッチパネルに線が入って、リアのガラスも割れている、というiPhone11が眠っておりました。じつは、数ヶ月前に香港のAppleストアに持っていったんですけど、5000HKD以上、つまり10万円ぐらいって言われたんですよね。香港には野良のスマホ修理屋がいろいろあるから、そこに持っていこうと思っていたんですけど、めんどくさくて放置していました。じつは、香港のさらにだいぶ上を行くスマホ修理のメッカが前回も紹介した深センの秋葉原こと華強北という電気街です。

週刊金融日記 第576号 AlipayHKをインストールして深センに行ったら新世界への扉が開いた
週刊金融日記 第595号 深センの電気街である華強北に行ってきました

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4.藤沢数希の身もフタもない人生相談

- 戦時にはデジタル革命に置いていかれたアナログ文化のままの日本は有利になるのでは

日本は20世紀は最も経済の仕組みなんかが機能していた国のひとつでした。
また、藤沢先生もおっしゃっていたように、電気を止められているガザ地区の現状を見ると、EVよりガソリン車の方が有事に強そうです。
その意味では、日本はアナログ文化のため、電気がなくなりパソコンが一台もなくなっても同じように社会システムが機能すると思います。
戦争リスクを考えると、日本はこのままでもいいと割り切ってもいいと思いますでしょうか?

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TOPIX: 2391.05, +2.3% (1w), +26.4% (YTD)
Nikkei225: 33585.20, +3.1% (1w), +28.7% (YTD)
S&P500: 4514.02, +2.2% (1w), +17.6% (YTD)
USD/JPY: 150.71, -0.4% (1w), +14.9% (YTD)
EUR/JPY: 163.56, +1.3% (1w), +16.5% (YTD)
Oil(WTI Futures): 75.89, -1.7% (1w), -5.4% (YTD)

 11月第3週は週初に米消費者物価指数(CPI)が事前予想よりわずかだが低く出たことでインフレ懸念が和らぎ、米長期金利が低下し、株価も上昇する展開となった。
 そして、サンフランシスコで開催されていたAPEC=アジア太平洋経済協力会議でのバイデン・習近平の米中トップ会談に世界が注目することになった。習近平主席の訪米に際して、ホームレスやゴミで溢れていたサンフランシスコは、ホームレスが一掃され、散乱していたゴミも撤去され一気に綺麗になり、アメリカ国民たちが驚いた。株式市場では、半導体輸出規制などさまざまな双方の経済制裁の部分的な解除などが期待されたが、こちらは訪米した習近平氏への具体的な「お土産」は何もなく、合意事項はAI兵器の開発規制など安全保障面に限定された。しかし、習近平主席と米財界のトップたちがディナーをしたり、経済面でも米中関係の改善には多少はなったものと思われる。
 週末にAIバブルとも言えるブームの発端となったOpenAI社でお家騒動が勃発した。なんと創業者でCEOのサム・アルトマン氏が取締役会のクーデターにより解任されてしまったのである。これは大株主のMicrosoft社も青天の霹靂だったようだ。

●緩む米物価高、金利低下 利上げ観測ほぼゼロに ドル全面安、円150円台
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76160520V11C23A1EA2000/

●米中、衝突回避を優先 軍事対話再開で両首脳合意
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76196260X11C23A1MM8000/

●APEC首脳会議 米バイデン大統領が締めくくりの演説行い閉幕
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231118/k10014261801000.html

●What China's Xi gained from his Biden meeting
https://www.reuters.com/world/asia-pacific/what-chinas-xi-gained-his-biden-meeting-2023-11-17/

★最後はバイデン大統領の失言とも本音とも思われる発言が飛び出し、米中首脳会談は大いに盛り上がった。


●米OpenAI、アルトマンCEOが退社へ 事実上の解任
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1802J0Y3A111C2000000/

●翌日には、アルトマン氏が大株主たちと連携し、解任決議を出した取締役たちに反撃し、返り咲く可能性も出てきており、刻一刻と状況が変わっている。


米個別銘柄の週間パフォーマンス(2023/11/10-2023/11/17)
米個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

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日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2023/11/10-2023/11/17)
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2023/11/10-2023/11/17)
個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

直近1年のドル円とユーロ円の推移
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資

イールドカーブ(2023/11/17)
イールドカーブ
出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2023/11/10-2023/11/17)
主要通貨の週間パフォーマンス
出所: セントラル短資

外国株とコモディティ
外国株とコモディティ
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2023/11/10-2023/11/17)
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)

今週のマーケット・イベント

11月20日(月)
日10月首都圏マンション販売

11月21日(火)
米10月中古住宅販売
FOMC議事録(10/31-11/1開催分)

11月22日(水)
米10月耐久財受注

11月23日(木)
休場:日本(勤労感謝の日)、米国(感謝祭)

11月24日(金)
日10月全国消費者物価指数
米11月製造業購買担当者景気指数
米ブラックフライデー
独11月ifo企業景況感指数

11月25日(土)

11月26日(日)

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第600号の目次です。

●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
http://yakan-hiko.com/PU14

●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html

●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52021876.html

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// 週刊金融日記
// 2023年11月13日 第600号
// 映画のようにはいかなかったゼレンスキー大統領のウクライナ戦争
// 習首席訪米で米中冷戦を一時停戦か
// 今年も上海蟹を食べました
// 2泊3日香港旅行オススメ
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 香港も秋になってきました。上海蟹の季節ですね。

★上海蟹は美味しいですね。今週のレストランコーナーに書きましたが、香港ではそこら中で生きたまま売っています。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1722960129904013588

 欧米ではパレスチナに連帯を示す大規模デモが加速しております。僕はこうしたことが起こるんじゃないか、と当初より予想していましたが、想像を超える規模になってきました。

●パレスチナに連帯、欧州各地で大規模デモ 英国は30万人
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB120HA0S3A111C2000000/

★約1ヶ月前のハマス奇襲攻撃の直後に、これは"Black Lives Matter"的なプロテストや時に暴動が欧米社会で起こるんじゃないか、と僕は思ったんですけど、この1ヶ月の間にその通りになってきました。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1711318007824486647

★もう欧米社会では、イスラエルのアパルトヘイト政策に対する反発からか、パレスチナ連帯のプロテストがとんでもない規模に発展してきました。社会が分断されています。何か世界が変わる節目に我々はいるのかもしれません。
https://twitter.com/bbcnewsjapan/status/1723559184732680342

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- 2泊3日の香港旅行にオススメの観光&レストランリストをご教示ください
- NASDAQ100の将来は明るいですか
- これから住宅ローンを借りる場合変動と固定のどちらがいいでしょうか

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.映画のようにはいかなかったゼレンスキー大統領のウクライナ戦争

 2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻ですが、最初の数ヶ月ぐらいは日本も外国メディアはこの話題で持ち切りで、めちゃくちゃ盛り上がっていました。ちなみに、この戦争をどう呼ぶかですが、ロシアは特別軍事作戦(special military operation)と言っていますし、西側諸国はちょっと長いですが、ロシアによるウクライナ侵略(Russian Federation's Invasion of UkraineとかRussian aggression against Ukraine)と呼んでいます。この辺は立場によります。まあ、本稿では簡単にウクライナ戦争としておきます。
 イスラエルへのハマス奇襲攻撃も凄惨でしたが、その後のガザ地区へのイスラエルの報復攻撃が輪をかけて文字通りに10倍以上は凄惨で、最近はすっかりウクライナ戦争についての世界の関心がかき消されてしまいました。そして、パレスチナとイスラエルのどっちにつくかで欧米社会に分断が起きているようです。
 僕は基本的にノンポリですし、ミリオタでもありませんが、あえていえば、

 I stand with humanity.

といったところでしょうか。
 イスラエルの問題で、いろいろ戦争の歴史についてい調べていて、ウクライナもどうなっているのか調べなければ、と思い立ち、いろいろキャッチアップしました。そこで、思わず、以下のことをつぶやいたらXで反響がありました。

「ウクライナ戦争とかみんな最後まで戦えと煽ってたが、ウクライナは数十万人戦死、多くの国民が海外逃避、GDP半分になり負けそうだが、煽ってた人たち誰も責任取らない。それどころかアメリカの偉い人達は俺たちの防衛予算の5%振り分けただけでロシアを消耗させたんだからコスパGood!とか言っている(冷や汗)」
-- https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1722478871826854309

 まず、その場で感覚的なことをつぶやいただけなので、ここでは、ちゃんと資料を見ながら、ちょっと定量的に見直しておきます。
 ざっくりと、ウクライナはGDP半分になった、と言ったんですが、2022年のウクライナのGDPは公式統計によるとマイナス30%ぐらいですね。これがどれほど正確なのかはさておき、中身を見ると、その3割減ったGDPの中でなんと約30%が軍事費です。まさに国民総動員です。これは公共事業みたいな感じでGDPを押し上げるので、国民の生活水準という点から見ると、軍事費の押し上げ効果を除けば、実質的には半分以下になったと考えて良さそうです。

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2.今週のマーケット

●パレスチナ人虐殺続くイスラエルよりひと足早く習首席訪米で米中冷戦を一時停戦か(金融日記 Weekly 2023/11/3-2023/11/10)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52225317.html

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3.ブログではいえないお店

- 今年も上海蟹を食べました

 上海蟹のような季節物は、毎年メルマガに記事を書いているように思います。
 ちなみに上海蟹は、英語ではShanghai crabとは言わず(完全に間違いではないみたいですが)、Chinese mitten crabですね。中国モズクガニのことです。9月下旬から12月上旬ぐらいまでがシーズンで、11月上旬までは産卵前のメスが美味しく、11月上旬辺りから精巣が大きくなるオスが美味しくなると言われています。ということで、いまがオスもメスも美味しい、ベストシーズンです。繁殖力が旺盛で、日本で放すと生態系を崩すという理由で、生きた蟹を直接売ることができず、生きてるやつは免許を持っているレストランでしか調理できません。
 高級品で日本でも高いですが、香港でも高いですし、上海で食べても高いです(じつは産地としても上海は関係ないんですけどね)。まあ、高級中華でちゃんと身を剥いてくれているやつだと1匹7,000円とかするんじゃないでしょうか。自分で剥く安めのレストランんなら3,000円ぐらいで食べられるところはありますね。

●特定外来生物の解説 チュウゴクモクズガニ(上海ガニ)
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/list/L-kou-05.html

 過去に日本で上海蟹を食べられるお店をいろいろ紹介していますから、以下のバックナンバーを参考にしてください。

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4.藤沢数希の身もフタもない人生相談

- 2泊3日の香港旅行にオススメの観光&レストランリストをご教示ください

藤沢所長、ご無沙汰しています。
昨年一度ご相談をしたXXXです。
第529号『年収3000万円の外国人妻(インフルエンサー)が都心の不動産を買いたがっています』でアドバイス頂いた通り不動産の購入を検討したのですが、妻の方があまりに高い東京都心の不動産価格の現実を知り、不動産購入熱は冷めて、今はとりあえず賃貸で生活しています。
さてこの手の相談は非常に多いとは思うのですが、近々香港に2泊3日で旅行に行く予定です。
所長が紹介されているレストラン、バーなど過去の投稿を遡ってピックアップしているのですが、最新のオススメ観光スポット、レストラン、ホテルなどどこかでまとめられているでしょうか。
ここだけは行っておけ!みたいなところだけでも教えていただけるとありがたいです。
また、どうせなら大陸側の深圳にも行ってみたいのですが、ビザ、日程的にも難しいものでしょうか。

- 藤沢数希の回答

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