金融日記

藤沢数希が運営するブログ。
金融・経済、Web関連ビジネス、書評、科学、恋愛工学などについて。

第655号の目次です。

●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
http://yakan-hiko.com/PU14

●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html

●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52021876.html

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// 週刊金融日記
// 2024年12月3日 第655号
// 新しいMacBookを買ったので環境設定の話とスマホやPCの進化と半導体戦争について
// 世界は駆け込み中国製品購入・駆け込み戦争
// 香港初代総督ポッティンジャーとワイン飲み放題
// 量子コンピュータについて
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 そろそろ年末で、僕も日本に帰省する準備をしています。しかし、いろいろ身内などの都合で日本に帰らないといけない時って、極寒の年末年始や、スギ花粉が襲来する3月などになって、困ったものです。11月から4月は香港にいたいんですけどね……。日本は、入試シーズンがインフルエンザが流行する一番寒い時期に重なっていますし、入学・入社や会社の異動が4月1日なんですよね。
 香港は最低気温が15℃ぐらいで、もうちょっと寒い日もありますが、まあ、過ごしやすいです。1月、2月はさすがにもっと寒いんですけど、12月上旬ぐらいだと、街を歩いていると、短パンにTシャツの人もいれば、ここぞとばかりに高い厚手のコートを着ている人もいて、よく考えると、不思議な光景です。ちなみに、僕は短パンとTシャツの方です(笑)。

★週末はハイキングに行ってきました。Xのスレッドに写真を上げておきました。香港は超過密都市ですけど、高層ビルのすぐ裏にこんな山があったり綺麗な海があったりして、さすがは(多くのサーベイで)不動産価格が世界一高いだけのことはあるなあ、と思います。だから、欧米基準の家の広さで算出されるエクスパット生活費ランキングなどではよく非常に高コスト都市にされるんですが、カフェとかレストランとかの密度が異常なんで、家はベッドと机を置いて寝るだけの所と割り切って広さを我慢すれば、そんなに高くないんですけどね。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1863114037502124288

★そして、香港人シェフが握るSushiを食べに行きました。量が銀座鮨の二倍ぐらいはあって満腹になります。第649号で紹介したお店です。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1863196902747263080

週刊金融日記 第649号 尖沙咀で香港Sushiおまかせ

 さて、先週号では、中国入国のビザ免除が始まったので、いろいろと香港や中国本土を旅行するためのTipsを紹介しました。AlipayとSIMの話と、航空券やホテルや高速鉄道などの予約は、Trip.comが中国本土を絡めたアジア地域では一番強いことなど解説しました。また、香港とその周辺はKlookがいろいろチケットを割引で買えて便利です。

●Trip.com 世界最大級のオンライン旅行会社。航空券、ホテル、列車、現地ツアーなど豊富な旅行商品をワンストップでお得に予約できます。
https://www.trip.com/t/2xdvMiE7pY1

●Klook(クルック)海外/国内の旅先体験予約サイト
https://www.klook.com/ja/?aid=78150

週刊金融日記 第654号 祝中国ビザ免除復活!メインランド旅行はこれだけ備えれば大丈夫、香港のおすすめレストランとアクティビティ

 高速鉄道で思い出したのですが、特に香港→深センなどは国境を越えるため、外国人は飛行機に乗る時のようなパスポートチェックがあります。新幹線に乗るような感覚で駅に来ると乗り遅れるので、1時間以上前には駅に着きましょう。また、中国では基本的にチケットが発行されず、Trip.comなどでの購入時にパスポート番号を入力して、自分のパスポートがチケット代わりになります。
 もうひとつ先週に言い忘れたことがあったんですが、香港など「西側」を旅する時は、GetYourGuideという旅行ガイドや1日貸し切り観光ドライバーなどをマッチングさせるサービスが非常に便利です。ドバイに行った時に、ラクダツアーなどどうしようかいろいろ探していて、このサービスにたどり着きました。旅行ツアーの個人ガイドや個人ドライバーとのマッチングですね。
 試しに香港にどんなものがあるか調べたら、自分でチケット買って行ったら3000円ぐらいの観光が、5000円ぐらいになって、ちゃんとガイドが案内してくれる感じで(グループになります)、これならぜんぜんありだし、むしろ一人旅なら他の観光客といっしょに行けて楽しそうだなあ、と思いました。
 それから中国本土の都市もいろいろ見てみましたが、すこしあるにはあるんですが、値段も高く、やはり中国本土内は西側のアプリは使えねぇな、と思いました。ドバイとかではめちゃ使えましたし、香港でも使えますね。
 これは旅行好きには非常にいいサービスです。

●GetYourGuide: Book Things To Do, Attractions, and Tours
https://gyg.me/sAhaEe5T

週刊金融日記 第627号 ドバイ旅行中に面白いツアーガイドのマッチングアプリを発見

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

-量子コンピュータが実現すればビットコインの暗号は破られますか
-10月に妻と北京上海など初めて中国本土を訪れましたが2回目の中国旅行のオススメを教えてください
-英語と中国語の学習法について教えてください

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.新しいMacBookを買ったので環境設定の話とスマホやPCの進化と半導体戦争について

 僕は物持ちがいいほうなので、スマホもPCも商売道具ではあるのですが、買い替えサイクルはふつうの庶民より長めです。経費で買えるのに、なぜもっと頻繁に買い換えないのかというと、商売道具である重要なものであるからこそ、いま安定して稼働しているシステムの変更をすることは大きなリスクになりうるからです。
 大企業のPCって、Windowsもなぜか2つぐらい前のやつずっと使ってたりするじゃないですか。アレって、バージョンアップして、何かの業務用システムが使えなくなったら、困るからなんですよね。昔、勤めていた証券会社でも、Windowsがアップデートされるまでかなり時間かけてました。まあ、Windowsぐらいいつも最新入れろよ、と思いますが……。

 それで、僕のMacBookは2019年に買ったもので、AppleがIntelのCPUを使っていた最後のモデルです。そろそろ電池がへたってきたのと、あと、僕はPythonや統計解析などの環境として、いろんなもんが全部入りしているというのが売りのAnacondaを使っていたのですが、これのアップデートに失敗して、デリートしてから再インストールとかごちゃごちゃやっていたら、ぐちゃぐちゃになってしまいました。そろそろ買い替えて、まっさらな環境が欲しいな、と。そういうわけで、最近出たM4チップ搭載のMacBook Proを30万円弱で、香港のIFCにあるAppleストアで買いましたわ。
 今週は定期的に書いている以下のPC環境シリーズの最新ということになります。

週刊金融日記 第397号 最高のWindows PC環境はこれで決まり
週刊金融日記 第457号 続・PC環境はこれで決まり
週刊金融日記 第515号 ふつうの人のPC環境は迷わずこれ

 そもそもAppleがなぜCPUを、x86アーキテクチャのIntelをやめて、ArmアーキテクチャのAppleシリコン(もちろん製造はTSMCです)に変えたのかというと・・・

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2.今週のマーケット

●財務長官ベッセント氏指名で長期金利落ち着く、メキシコ・カナダにも関税25%、世界は駆け込み中国製品購入・駆け込み戦争(金融日記 Weekly 2024/11/22-2024/11/29)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52239170.html

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3.ブログではいえないお店

-香港の高級ホテルのフレンチ飲み放題がコスパ最高

 香港は中華は東京より安くて美味しいのですが、フレンチやイタリアンは東京はとても安くて美味しいので、さすがに香港は1.5倍とか2倍ぐらいが相場のような気がします。しかし、基本的に、香港のご飯は何でも肉とか魚とかの量が東京より多いので、高い分は素材でかなり説明できるかな、という気がします。たとえば、僕はベトナムサンドイッチのバインミーが好きなのですが、香港だと1500円ぐらします(ベトナムで食べると200円もしないらしいです)。サンドイッチに1500円かよ!と怒るかもしれませんが、ちゃんと東京で1500円のいいランチぐらい中に肉が入っていて、それだけで1回の食事として満足できます。
 さて、香港のセントラルにThe Pottingerという小さい綺麗な老舗のブティックホテルがあります。ホテル名の由来となっているPottinger通りという名前は香港初代総督のHenry Pottingerにちなんで付けられました。1850年代から続く歴史的な通りで、花崗岩の階段の脇に露店が並んでおり、香港映画なんかでよく出てくる、香港っぽいところです。

●The Pottinger Hong Kong
https://www.trip.com/t/6TLsJZejvY1

 ポッティンジャーはアイルランドで生まれ、イギリス東インド会社に入り主に軍事に従事し出世します。インドで軍務に就いた後、ペルシャ湾岸の調査探検に従事し、地理や政治に関する知識を深めました。第一次アヘン戦争で英国全権代表として清との交渉を担当しました。1841年にはイギリス軍が清軍を破り、香港を占領します。イギリスから見ればポッティンジャーは英雄ですが、アヘン戦争は、人類史の中でも最も正義も何もないいいがかりの戦争で、中国から見たら侵略者でしょう。ポッティンジャーは1842年の南京条約締結に尽力し、香港の割譲と賠償金を清政府に認めさせました。これらの功績が認められ、1843年には初代香港総督となったポッティンジャーは、自由貿易港としての香港の発展に尽力し、法制度や行政機構を整備し、今日の香港の礎を築いたわけです。

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4.藤沢数希の身もフタもない人生相談

-量子コンピュータが実現すればビットコインの暗号は破られますか

量子コンピューターが実用化したら、ビットコインは送金時の暗号署名から秘密鍵が解読され、盗まれると主張している人を見かけました。

●2026年にビットコイン大暴落説、「量子コンピュータ」普及で
https://forbesjapan.com/articles/detail/42997

量子コンピューターの実現可能性はどの程度なのでしょうか。

-藤沢数希の回答

世の中の多くの識者の方や評論家の方たちは、まったくちんぷんかんぷんで分かっていませんが、量子コンピュータはいまのシリコンチップで0と1で何でも計算するコンピュータより速い上位互換のものでなく、まったく別のものです。
特定の問題で、いまのコンピュータが解けないものを原理的には解ける、ということで、いまの2進数のコンピュータを置き換えるものではありません。

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TOPIX: 2680.71, -0.6% (1w), +13.3% (YTD)
Nikkei225: 38208.03, -0.2% (1w), +14.2% (YTD)
S&P500: 6032.38, +1.1% (1w), +26.5% (YTD)
USD/JPY: 151.17, -2.0% (1w), +6.9% (YTD)
EUR/JPY: 159.65, -1.1% (1w), +2.0% (YTD)
Oil(WTI Futures): 68.00, -4.5% (1w), -5.1% (YTD)

 トランプ次期大統領の公約は、中国60%関税と全世界に10-20%関税、不法移民強制送還、法人税減税、と実現されれば全てが大きなインフレ圧力になる。また、閣僚人事も破天荒な面々が指名されており、債券市場は身構え、米国債の長期金利が上昇していた。一方で、ドルの信認は消去法的に依然として強固で、金利上昇→ドル高という傾向が続いていた。
 しかし、財務長官に金融業界でも評価されている著名投資家のスコット・ベッセント氏が指名され、市場はまともな人事に安堵し、長期金利は若干戻してきた。
 また、そこに植田日銀総裁のインタビュー記事で、(円安を警戒した)利上げも辞さない姿勢が読み取れ、ドル円は1ドル=150円程度まで戻してきた。

●米財務長官指名のベッセント氏、注目すべき5つのチャート
https://jp.reuters.com/opinion/forex-forum/66R7WUCLCFPMPF4L57N6WSVN6A-2024-11-25/

●米金融・債券市場=利回り週間で低下、新財務長官人事巡る楽観論などで
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/75BI26YCJVMR5N3GVLIUEJTPFQ-2024-11-29/

●植田日銀総裁、利上げ「賃金・米国見極め」 データ想定通り 植田和男・日銀総裁インタビュー
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB28D410Y4A121C2000000/

 トランプ氏は突然にメキシコとカナダにも25%の関税をかけると発表し、株式市場は狼狽した。日本の自動車メーカーなど、アメリカへの輸出を想定し、多数の工場をメキシコに構えている。実現されれば、大きな痛手となる。

●トランプ関税、中国に圧力 全輸入品に10%追加 メキシコ・カナダは25% 日本企業も影響
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO85064700X21C24A1MM8000/

 関税がかけられる前に中国製品を買い込んでおこう、というのは誰もが考えることで、アメリカ企業などが駆け込みで大量に買っているため、中国の貿易黒字は1兆ドルに迫る勢いで過去最大となりそうだ。
 また、ウクライナ戦争も激化したり、シリアでは反体制派がロシアの支援が手薄になっているところを攻め込み、北部要衝の大部分を制圧したと報道されている。関税前の駆け込み需要も発生しているが、トランプ大統領就任前の駆け込み戦争も世界で頻発しそうである。
 良くも悪くも、世界はドナルド・トランプを中心に回っているのだ。

●シリア反体制派が北部要衝の大部分制圧、政権側ロシアは攻撃実施
https://jp.reuters.com/world/security/P4ZGKVC6DRMMLN4RBMJNT3HS4A-2024-12-01/

★トランプ関税を見据えて、アメリカ企業が中国製品の買い溜めをしているため、中国の輸出企業は絶好調である。中国は今年は約150兆円と過去最大の貿易黒字となり、外需主導で5%前後の成長を実現できそうだ。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1855992437308813586/

米個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/11/22-2024/11/29)
米個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

香港・中国個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/11/22-2024/11/29)
Chart20241130_HK
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

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日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2024/11/22-2024/11/29)
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/11/22-2024/11/29)
個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

直近1年のドル円とユーロ円の推移
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資

イールドカーブ(2024/11/29)
イールドカーブ
出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2024/11/22-2024/11/29)
主要通貨の週間パフォーマンス
出所: セントラル短資

外国株とコモディティ
外国株とコモディティ
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2024/11/22-2024/11/29)
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)

今週のマーケット・イベント

12月2日(月)
日7-9月期四半期法人企業統計調査
米11月ISM製造業景況指数
米サイバーマンデー
中国11月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)

12月3日(火)
日11月マネタリーベース
米10月雇用動態調査(JOLTS)求人件数

12月4日(水)
米11月ADP雇用統計
米10月製造業新規受注
米11月ISM非製造業景況指数
米地区連銀経済報告(ベージュブック)

12月5日(木)
米10月貿易収支

12月6日(金)
日10月毎月勤労統計調査
日10月家計調査
日10月景気動向指数
米11月雇用統計
米12月ミシガン大学消費者態度指数

12月7日(土)

12月8日(日)

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第654号の目次です。

●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
http://yakan-hiko.com/PU14

●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html

●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52021876.html

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// 週刊金融日記
// 2024年11月26日 第654号
// 祝中国ビザ免除復活!メインランド旅行はこれだけ備えれば大丈夫
// 中露両輪失い欧州失速
// 香港のおすすめレストランとアクティビティ
// 海外移住の傾向と対策
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 迷っていたのですが、僕のMacBookは4年以上も前のもので、電池もへたってきたので、仕方ないので新しいMacBook Proを買いました。M4チップです。さすがに快適ですね。
 iPhoneといっしょで、iCloud使って、乗り換えのデータ転送とか一気にできるみたいなんですが、僕はいろいろいらないアプリケーションをインストールしたり、アンインストールしたり、だいぶ汚くなってしまっているのが買い替えの理由でもあるので、新しいラップトップPCとして、一から環境構築しています。以下のスレッドが備忘録的にその実況中継です。
 最近はだいたいのサービスがWebなんで、Chromeの場合、Googleのアカウントと紐づいているので、意外と簡単に乗り換えられました。なんか独占禁止法で、GoogleはChromeを分離しろ、と言われているようですけどね。どうなることでしょうか。
 Googleは比較的Evilでない会社なんですが、見栄の張り合い合戦を煽り人々の心を蝕み続けるInstagramを運営し、詐欺広告など何年もFacebookに載せまくって犯罪組織に加担しているMeta社の方が、サイバースペースの海賊企業みたいになっているんで、こっちを厳しく取り締まった方が人類のためだとは思うんですけどね。

★MacBookでiCloudで一発コピーをせずに、最初から環境を構築中です。備忘録的にこのスレッドにまとめました。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1859949765959766034

●グーグルからの「Chrome」切り離しが複雑で困難な理由
https://forbesjapan.com/articles/detail/75248

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

-年末年始に香港に滞在するのでおすすめレストランやアクティビティなどご教示ください
-ビットコインなどの暗号資産を安全に保管する方法について
-既婚ですが独身と言って街コンで知り合ったメンヘラ女性と関係を持ったところトラブルになっております
-日本で燻らず海外に出ましょう

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.祝中国ビザ免除復活!メインランド旅行はこれだけ備えれば大丈夫

 基本的に日本の政治は、よく言えばアメリカの同盟国、悪く言えばアメリカの属国、リアルズムで言えばアメリカ覇権防衛のために太平洋の最前線で中国とロシアに対するための二重封じ込め戦略の要、という枠組みの中で、いろいろ上の都合で、反中と親中(これもアメリカに怒られない範囲までに限られます)の間を揺れ動くわけですが、岸田首相の時は反中に一気に振り、その反作用として、いろいろ中国政府の報復制裁を受け、日本人の中国短期滞在のビザ免除が停止されました。
 それで短命になると方々から囁かれている石破首相に変わり、また、アメリカファーストのトランプ大統領になり、以上の大きな枠組みは変わらないもののいろいろとバランスが変化し、中国政府と日本政府に若干の歩み寄りが見られ、その一環として、日本人の中国入国ビザ免除が復活しました。

●中国、日本人の短期ビザ免除 今月末から再開、30日滞在可
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024112200930

 さて、僕は最近でこそ日本を代表する国際政治学者のひとりとして、さまざまなオピニオンを述べていますが、昔はそうでもなかったんで、香港人の知り合いと高速鉄道で深センに行こうという話になった時に、日本と中国の外交関係が悪化していて、日本人のビザ免除がなくなっていることなどつゆ知らず、人生初の国外退去処分を喰らいました(笑)。

★香港の西九龍に高速鉄道の駅があるのですが、そこは駅の中はおそらく法的にはすでに中国本土という扱いで、鉄道のチケットでいろいろゲートを越えた後に僕はビザがないからダメだってことになり、ぜんぜん違う職員用の通路から本格的な国外退去になりましたわ。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1700443304415178969

 国外退去させられた後、皇崗口岸(ファンガンコアン、Huanggang Port)というバスでしか行けない香港⇔深センのボーダーでアライバルビザが発行されていると知り、なんとかここから深センに行きました。その後もこのボーダーから何度か深センに行きました。たしか、その場でもらえるビザは1回4,000円ぐらいだったと記憶しています。また、香港民の間で、物価の安い深センに買い物に行くという「北上消費」が大流行して、他のメジャーなボーダーは混んでいるのですが、意外にもこのバスでしか行けない不便なところが穴場で、早いうちにここを知れたのは結果的には良かったです。

週刊金融日記 第576号 AlipayHKをインストールして深センに行ったら新世界への扉が開いた

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2.今週のマーケット

●対中強硬派で固めたトランプ政権閣僚、NVIDIA利益成長鈍化、ユーロ下落へ(金融日記 Weekly 2024/11/15-2024/11/22)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52238961.html

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3.ブログではいえないお店

-香港のおすすめレストランとアクティビティ

 今週は中国メインランド旅行について書いたので、ついでに香港のおすすめを書いておきましょう。読者の方から相談が来ています。

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-年末年始に香港に滞在するのでおすすめレストランやアクティビティなどご教示ください

いつもお世話になっております。
年末年始に香港に1週間ほど滞在するのですが、おすすめのレストランやアクティビティなど教えていただけないでしょうか。
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4.藤沢数希の身もフタもない人生相談

-ビットコインなどの暗号資産を安全に保管する方法について

自分はFTX事件の時に暴落したビットコインをホクホク顔で仕込み、現在なかなかの金額まで増えました。

●米当局、FTX創業者を起訴や提訴「米史上最大規模の金融詐欺」
https://www.bbc.com/japanese/63967540

今もビットコインをさらに保有しようとしています。
法定通貨の信用がどんどんなくなるビューを当時から今まで持っています。
私は株式投資も長くやっていて、株式の場合は最悪何%下げるかを想定し、そこまで下がった時の損失額が自分がその銘柄に対して耐えられる範囲になるように投資総額を決めています。
ビットコインの場合は下げの最大割合を100%で想定していたので、株に比べて大きく張れませんでした。
主要国からとんでもない規制が出る、システム存続に関わるスキャンダルが出る、取引所が大規模盗難に遭う……といったリスクがあると思ったからです。
この3つのリスクのうち最初2つのリスクが現在は低めになったと見積もっています。

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TOPIX: 2696.53, -0.6% (1w), +14.0% (YTD)
Nikkei225: 38283.85, -0.9% (1w), +14.4% (YTD)
S&P500: 5969.34, +1.7% (1w), +25.1% (YTD)
USD/JPY: 154.22, -1.4% (1w), +9.0% (YTD)
EUR/JPY: 161.44, -2.0% (1w), +3.1% (YTD)
Oil(WTI Futures): 71.24, +6.3% (1w), -0.6% (YTD)

 世界が戦々恐々と見守る中、トランプ政権の閣僚人事が次々と決まっている。何かとトランプ氏に批判的な主流派メディアは、トランプ氏への忠誠心、そして、トランプ氏を逮捕して牢獄に入れようとしていた捜査当局への報復との観点で選ばれている、と煽っているが、すこし引いて見ると、確かに忠誠心は最優先のように見えるが、それはトランプ氏に限ったものではないだろう。
 共通点としては、対中強硬(少なくとも口では威勢のいいことをいう面々が多い)、ウクライナでの代理戦争からの早期撤退、不法移民についての厳しい姿勢、などがある。一方で、懇意にしているイーロン・マスク氏はテスラの生産も販売も中国が過半数を占めており、米財界で一番の親中派ではある。
 本当に対中国60%の一律関税(他の国は10%-20%)をいきなり発動するのか、各国は出方を窺っている。

●週刊金融日記 第653号 対中強硬派で固めたトランプ王朝と対峙する中国経済の行方、他
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52238883.html

 NVIDIA社の決算は、いまや世界の株式市場全体に対して大統領選挙やFOMC並みの影響力があるが、高すぎる期待には応えられなかったようで、株価はやや下落基調だ。売上・利益ともに当然のように6四半期連続で過去最高を更新しているが、伸び幅が十分ではなく、今後の鈍化は避けられないだろう。とはいえ、時価総額世界トップのNVIDIAのP/Eは、AIバブルで沸き立つ実際の利益があるので、そこまで過大ではない。問題は儲かっているのがNVIDIA社だけであり、AIを使ったサービスが利益を出せていないことである。
 NVIDIAのGPUを大量に買っている米巨大IT企業のGoogle社は、米司法省からChrome売却を迫られているようだ。
 米国株式市場はNVIDIAやGoogleなどのいわゆるMagnificent Sevenが牽引する形で、主要国の中で一人勝ちしているわけだが、そろそろ高すぎるバリュエーションなど、調整が入る時期かもしれない。

●NVIDIA、90%増収も投資家の高い期待に応えられず 売上高と純利益、6四半期連続で過去最高を更新
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/84538

●週刊金融日記 第638号 AIバブル崩壊はまだ始まったばかり、他
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52235076.html

●米司法省、Google分割要求 Chrome売却で独占解消迫る
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN208AX0Q4A121C2000000/

 為替は相変わらずドルが強い中で、ユーロが下落基調だ。早晩に1ドル=1ユーロになるとの見方が出てきた。欧州は対ロシアで地政学的に厳しい状況でロシアから安いエネルギーを買うこともできず、アメリカ政府からの圧力やイデオロギーによって、中国経済ともデカップリングを進めてしまっており、今後も厳しい状況が続くと見られている。

●ユーロ下落読むストラテジスト、25年末140−150円 日欧金融政策違い
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-11-20/SN8C5ZT1UM0W00

★欧州経済はロシアから安いエネルギーを輸入し、高級ハンドバッグや高級車を中国に輸出していたのに、西側(=アメリカ)覇権防衛のためにそれらを抑制し自ら経済に足枷をはめつつある。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1858141839016231395

米個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/11/15-2024/11/22)
米個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

香港個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/11/15-2024/11/22)
Chart20241124_HK
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

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日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリテ<br>
ィの推移
出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2024/11/15-2024/11/22)
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/11/15-2024/11/22)
個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

直近1年のドル円とユーロ円の推移
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資

イールドカーブ(2024/11/22)
イールドカーブ
出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2024/11/15-2024/11/22)
主要通貨の週間パフォーマンス
出所: セントラル短資

外国株とコモディティ
外国株とコモディティ
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2024/11/15-2024/11/22)
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)

今週のマーケット・イベント

11月25日(月)
日10月百貨店売上高

11月26日(火)
日10月企業向けサービス価格指数
米9月FHFA住宅価格指数
米9月ケース・シラー米住宅価格指数
米10月新築住宅販売件数
米11月消費者信頼感指数
FOMC議事要旨(11/6-7開催分)

11月27日(水)
米7-9月期GDP(改定値)
米10月耐久財受注
米10月個人所得・個人消費支出

11月28日(木)
休場:米国(感謝祭)

11月29日(金)
日10月失業率・有効求人倍率
日11月東京都区部消費者物価指数(CPI)
日10月鉱工業生産指数
日10月商業動態統計
日11月消費動向調査
米ブラックフライデー

11月30日(土)
中国11月国家統計局製造業PMI

12月1日(日)

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