金融日記

藤沢数希が運営するブログ。
金融・経済、Web関連ビジネス、書評、科学、恋愛工学などについて。

TOPIX: 2323.39, -2.2% (1w), +22.8% (YTD)
Nikkei225: 31857.62, -1.7% (1w), +22.1% (YTD)
S&P500: 4288.05, -0.7% (1w), +11.7% (YTD)
USD/JPY: 149.34, +0.7% (1w), +13.9% (YTD)
EUR/JPY: 157.73, -0.2% (1w), +12.4% (YTD)
Oil(WTI Futures): 90.79, +0.8% (1w), +13.1% (YTD)

 米国の長期金利がジリジリと上昇し、なかなか下がらない。米国経済は、足元でインフレは依然として収まっていないものの概ね予想通りのインフレ率であり、上ブレしているけではないが、金利は高止まりしている。10年債利回りは4.7%程度まで上がり、さらに長期の国債の利回りも上がっている。こうした金利高が、株式などすべてのリスクアセットを下押ししている。市場参加者の大半が、米国の金利はそろそろ上限に達していると見ていたので、そこがまた不気味である。
 日米金利差が拡大する中で、円安も進行している。また、原油価格も上昇しているので、日本でもインフレが収まりそうにない。

●米長期金利に上昇圧力 財政懸念で16年ぶり高水準
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB250OV0V20C23A9000000/

●米10年債利回り5%に達する可能性、金利高止まりに = BofA
https://jp.reuters.com/markets/bonds/C2XXFCBCOJLKNGVWFLGJ2RJVC4-2023-09-27/

●ゴールドマン、年末の米国債利回り予想引き上げ 世界的リセットの中
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-29/S1Q8QRT0AFB401

●長期金利 一時0.77%まで上昇 10年ぶりの高い水準
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230929/k10014210201000.html

●かつて想像できなかった債券利回り、今や市場のニューノーマルに
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-01/S1TKYAT1UM0W01

★過去数十年の金利の推移を見れば、現在の金利が高すぎるということもないような印象を受ける。果たして、本当にいまの金利が上限付近なのであろうか。筆者自身は、長期の米国債をさらに買い増しているが……。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1707786766546252148

 中国本土は中秋節-国慶節で8連休となり、日本にも多くの中国人観光客が訪れているようだ。こうしたインバウンド観光客の増加は、数少ない円高方向へのインパクトであり(外国人観光客は外貨を売って日本円を買う)、また、観光立国で外貨を稼いでいかないといけない日本経済にとってはありがたいことであろう。
 10月からは、日本でインボイス制度がはじまり、これまで売上1000万円以下の個人事業主や零細企業は、消費税がそのまま益税になっていが、それが許されなくなり、阿鼻叫喚となっている。

●中国「国慶節」4年ぶり制限なし…訪日客に期待、処理水放出の影響・観光公害に懸念も
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20230929-OYO1T50014/

●インボイス、111万の免税事業者が転換へ 制度スタート
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA297X50Z20C23A9000000/

 この原稿を書いている日曜日に、米国の政府閉鎖が土壇場で回避されたというニュースが入った。恒例のプロレスみたいなものではあるが、リスク要因がひとつ減ったのは金融市場には好ましいだろう。

●米政府閉鎖、土壇場で回避 11月までのつなぎ予算成立
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN3040M0Q3A930C2000000/

米個別銘柄の週間パフォーマンス(2023/09/22-2023/09/29)
米個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

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日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2023/09/22-2023/09/29)
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2023/09/22-2023/09/29)
個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

直近1年のドル円とユーロ円の推移
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資

イールドカーブ(2023/09/29)
イールドカーブ
出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2023/09/22-2023/09/29)
主要通貨の週間パフォーマンス
出所: セントラル短資

外国株とコモディティ
外国株とコモディティ
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2023/09/22-2023/09/29)
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)

今週のマーケット・イベント

10月2日(月)
日9月日銀短観
日銀金融政策決定会合の「主な意見」(9/21-22開催分)
米9月ISM製造業景気指数
ノーベル医学生理学賞発表
休場:中国(国慶節、-10/6)、香港

10月3日(火)
日9月マネタリーベース
ノーベル物理学賞発表

10月4日(水)
米9月ADP全米雇用リポート
米8月製造業受注
米9月ISM非製造業指数
ノーベル化学賞発表

10月5日(木)
米8月貿易収支
ノーベル文学賞発表

10月6日(金)
日8月家計調査
日8月毎月勤労統計調査
日8月景気動向指数
米9月雇用統計
ノーベル平和賞発表

10月7日(土)

10月8日(日)

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第593号の目次です。

●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
http://yakan-hiko.com/PU14

●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html

●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52021876.html

==============================
// 週刊金融日記
// 2023年9月26日 第593号
// AIバブルはそろそろ崩壊します
// 米10年国債利回り4.5%まで上昇で米国株下落
// シンガポールで日本人観光客が10万円の蟹にブチ切れた件
// なぜ女性の托卵に罰則がないのか
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 香港はちょっとは涼しくなってきました。香港は石垣島より南ですが、いちおうちょっとは秋っぽいものと冬っぽいものがあります。狭い香港でなんの使い道もないフェラーリとか乗っている人がいっぱいいるように、年に1、2週間ぐらいのちょっと寒いぐらいの日を過ごすために高い欧州のブランドのコートとか売っていますね。僕はいりませんけど。

★サーフィンシーズンもそろそろ終わり、10月ぐらいからハイキングシーズンなので、久々にウェイクサーフィンに行ってきました。ここは香港島の南側にあるタイタム湾なのですが、そこの半島に超高級住宅地があります。そこが先日の香港観測史上最大の大雨で土砂崩れしたのですが、勝手に地下室を拡張したりなどの違法建築があったんじゃないかと捜査中とのことです。こんなところの家がめちゃくちゃ高いんですよね。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1705484728726700505

 岸田首相が経済対策5本柱を発表しました。インフレ対策を一番に持ってきています。日本でインフレが続いているのは、まあ、簡単な話で、足元のインフレ率が4%ぐらいでずっと推移しているのに日銀がマイナス金利政策を続けているからなんですけど、岸田首相は、物価高に対してガソリン購入などに補助金を撒いて抑える、という作戦のようですね。また、デフレ脱却を喜んでいるようですし、かなりバラマキ好きのような印象を持ちました。
 ということで、まだまだ円安もインフレも続きそうですね。

●“冷温経済”から“適温経済”へ…岸田総理・物価高など“経済対策”5本柱発表
https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000317300.html

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- 頂き女子りりちゃんが再逮捕されていました
- 進化生物学(の人間の繁殖活動への応用研究)についての面白そうな本が出ていました
- 男性の性犯罪は厳罰化しているのに女性の托卵に罰則がないのが不平等に感じます

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.AIバブルはそろそろ崩壊します

 ChatGPTの登場が引き起こしたAIバブルは、学習のために大量のGPUが必要ということで、NVIDIAの株価を大きく押し上げました。AIバブルは、MicrosoftやGoogleといった他の超巨大テック企業にも広がり、低迷していた株式市場は一気に吹き返しました。こうした巨大な時価総額を持つテック企業に牽引され、ナスダックなどの株価指数は、FRBの金融政策が引き締めに転換し高い金利が続くという逆境の中で、コロナバブルのピークに再び迫ろうとしていました。

●AI革命によって米巨大IT企業の時代は10年延長された(金融日記 Weekly 2023/3/24-2023/3/31)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52216702.html

 そして、僕自身は、株式市場がAIバブルの様相を呈する一歩前から、メルマガでこうしたAIに関する記事を書き、個人的にも投資でいいタイミングで上手くAIバブルの波に乗ることができました。

週刊金融日記 第565号 来たるべきAI時代に備えていま僕が進めていること
週刊金融日記 第566号 5分で分かるChatGPT(大規模言語生成系AI)の仕組み 究極の私文コミュ強vs至高の理系アスペ
週刊金融日記 第567号 AIの可能性と限界:わかってきたChatGPTやStableDiffusionの使い所

 また、AI美女の生成なども、画像生成AIで一躍有名になったStable Diffustionを使って自分でかなりやり込みましたし、文筆業にChatGPTが使えるのではないか、といろいろ試行錯誤を繰り返してきました。また、僕が大学生だったのは20年以上も昔の話ですが、その頃から、僕はニューラルネットワークや画像認識の授業を取り勉強しておりました。昨今のディープラーニングの隆盛については、もちろん基本的なことだけですが、アルゴリズムレベルで理解しております。

週刊金融日記 第581号 ChatGPTによる恋愛工学ルーティーン開発事例:DVDルーティーンのアップデート

 そして、この半年あまり、ChatGPTを必死に使ってきてたどり着いた結論は、ああ、これはAIバブルははじけるな、というものです。あれほど、AIが世の中を変えていく、AI時代になくなる仕事ランキング、とうとうシンギュラリティだ……と、世界中が煽られていたわけですが、ああ、こりゃあ、これからみんながっかりしていくんだろうな、と確信しています。
 そのことを今週号では解説したいと思います。

●OpenAI CEO Sam Altman on the Future of AI
https://www.youtube.com/watch?v=A5uMNMAWi3E

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2.今週のマーケット

●米10年国債利回り4.5%まで上昇で米国株下落、日銀植田総裁は異次元緩和を維持(金融日記 Weekly 2023/9/15-2023/9/22)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52223500.html

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3.ブログではいえないお店

- シンガポールで日本人観光客が10万円の蟹にブチ切れた件

 先日、僕のXを見ていたら、シンガポールのレストランで、日本人女性の観光客がお会計でぼったくられて警察呼んだ、という話が英語で流れてきました。どうも支払いは1,000SGDほど(11万円ぐらい)だったようです。まあ、高いな、何があったんだろう、と見ていると、騒ぎの初期の頃の記事には、詳細な情報が書いてありませんでした。1人で10万円は高いな、観光客を狙ったぼったくりなのか、それとも、よくわからずに希少なワインとかキャビアとか注文しちゃったんかな、ぐらいに思っていたら、別の記事が出てきて、そこには結局、彼女の友だちが揉めたあとにクレジットカードで支払った、と書いてありました。ふたりで10万円なら、シンガポールや香港の高級レストランなら、ちょっと高いワインなんか飲んだら、まあ、ふつうといえばふつうです。しかし、見たところ、中華シーフードレストランでそんなに高級なところではなさそうでした。
 しばらくしたら、詳細な情報が書かれた記事が出てきて、なんと5人でした。最初の請求が14万円ぐらいで、そのうち問題となるカニの部分は10万円ぐらいだったそうです。5人で、特大の活きたタラバ蟹(king crab)を食べたら、そりゃあ、物価の高いシンガポールのレストランなら、ひとり3万円弱はしますよ。

●Paradise Group refutes Japanese tourists' claim of not being told price & weight of S$938 crab
https://mothership.sg/2023/09/japanese-tourists-938-crab-inaccurate-claims/

●タラバガニの値段が10万円超で支払い拒否 / 日本人観光客とシンガポールのレストラン側で食い違う主張が議論呼ぶ
https://getnews.jp/archives/3444770

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4.藤沢数希の身もフタもない人生相談

- 頂き女子りりちゃんが再逮捕されていました

所長が以前に記事を書いていた、頂き女子りりちゃんですが再逮捕されておりました。

●「風俗店で働かなければならない」とウソ、「頂き女子りりちゃん」逮捕…2700万円だまし取った疑い
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230920-OYT1T50130/

●「頂き女子」自称の容疑者 再逮捕 口座へ1億円超の振り込みも
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230920/k10014201561000.html

●“頂き女子りりちゃん”男性から2億円超 恋愛感情を利用 マニュアルを販売(2023年9月23日)
https://www.youtube.com/watch?v=THwF9QxT_24

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TOPIX: 2376.27, -2.1% (1w), +25.6% (YTD)
Nikkei225: 32402.41, -3.4% (1w), +24.2% (YTD)
S&P500: 4320.06, -2.9% (1w), +12.5% (YTD)
USD/JPY: 148.36, +0.6% (1w), +13.1% (YTD)
EUR/JPY: 158.04, +0.8% (1w), +12.6% (YTD)
Oil(WTI Futures): 90.03, -0.8% (1w), +12.2% (YTD)

 米国で長期金利がじわじわと上昇し、米国株式市場は週間で大きく下落した。20日に発表されたFOMC声明では、予想通り金利は据え置かれたが、依然としてインフレが収まっておらず、年内に再度の利上げがあることが窺えた。金利の引き下げ時期への期待も後ろにずれ込み、長期金利は上昇し、米10年国債利回りは一時4.5%に達した。
 筆者は、ここは素直に、陰りが見えてきたAIバブルに関連する企業の株式の売却などで米ドル現金を作り、それで十分な利回りになった米国の長期債を買っているが、果たしてどうなるだろうか。AIバブルに関して最も情報を持っているNVIDIAのCEOは、引き続き個人で持っているNVIDIA株を売却している。
 このように日米の金利差がますます開いている最中に開催された日銀の金融政策決定会合では、YCCの上限引き上げや、何らかの踏み込んだ発言などが、一部に期待されていたが、植田総裁はやはりメインシナリオであった現状のフルセットの緩和政策の維持を発表した。しかし、為替相場は意外と動かず、この金利差の拡大傾向にもかかわらず、1ドル=148円程度でまだ耐えているようだ。
 米国株式市場は下落基調に転じているが、FRBが量的引き締めを継続し、この高金利の環境の中で、やや割高になっているバリュエーションを維持できるのか、警戒される。日本は足元で3、4%のインフレが続いているが、原油価格も高騰する中で、このままマイナス金利かつ長期金利を抑え込むという非伝統的金融政策をいつまで維持できるのだろうか。

●FRB当局者、少なくとも年内あと1回の利上げ想定 インフレ根強く
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-22/S1EJFYDWLU6801

●米10年国債利回り4.5%に上昇、07年以来 FOMC後の売り続く
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-22/S1D4IOT1UM0W01

●日銀会見 “粘り強く金融緩和を続ける必要がある”
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230922/k10014203371000.html

●米国株式市場=横ばい、S&P500とナスダックは週間で3月以来の大幅下落
https://jp.reuters.com/article/ny-stx-us-idJPKBN30S1T5

●原油高・円安が促す物価上昇 2024年前半にまたがる値上げ圧力
https://www.dlri.co.jp/report/macro/279982.html

●Insider Sell: NVIDIA Corp President and CEO Jen Huang Sells 29,688 Shares
https://finance.yahoo.com/news/insider-sell-nvidia-corp-president-190515339.html

米個別銘柄の週間パフォーマンス(2023/09/15-2023/09/22)
米個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

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日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2023/09/15-2023/09/22)
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2023/09/15-2023/09/22)
個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

直近1年のドル円とユーロ円の推移
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資

イールドカーブ(2023/09/22)
イールドカーブ
出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2023/09/15-2023/09/22)
主要通貨の週間パフォーマンス
出所: セントラル短資

外国株とコモディティ
外国株とコモディティ
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2023/09/15-2023/09/22)
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)

今週のマーケット・イベント

9月25日(月)
ドイツ9月Ifo景況感指数

9月26日(火)
米7月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(22:00)
米9月消費者信頼感指数(23:00)
米8月新築住宅販売

9月27日(水)
日銀金融政策決定会合議事要旨(7/27-28開催分)
日配当権利付き最終日
米8月耐久財受注

9月28日(木)
米4-6月期GDP(確定値)
ユーロ圏9月景況感

9月29日(金)
日9月都区部消費者物価指数
日8月失業率・有効求人倍率
日8月鉱工業生産
日8月商業動態統計
日8月住宅着工統計
米8月個人所得・個人消費支出
米9月ミシガン大学消費者信頼感指数
ユーロ圏9月消費者物価指数(HICP)
中国9月財新製造業PMI
休場:中国(中秋節)

9月30日(土)

10月1日(日)

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第592号の目次です。

●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
http://yakan-hiko.com/PU14

●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html

●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52021876.html

==============================
// 週刊金融日記
// 2023年9月18日 第592号
// なぜ売春や賭博は違法で性産業に関わる人は差別の対象になっているのか
// AIブームの最中にARM再上場で孫正義さんボロ儲け
// 香港はエッグタルトはKFCでフライドチキンはJollibee
// 東大や医学部より推薦で慶応高校か
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 日本は敬老の日があり、三連休でした。インバウンド観光客に加えて、日本人も円安で海外には行けませんから、国内の観光地は大変に混雑していたようですね。

●3連休最終日 既に30キロ近い渋滞も 夜にかけ渋滞は続く見込み
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/728953?display=1

 さて、敬老の日といえば、手厚い老人医療などで増え続ける社会保障費です。新しく厚生労働大臣に就任した武見敬三氏ですが、お父さんが日本医師会の会長を務めておられました。日本有数の東京の高級住宅地の松濤で育ち、松濤幼稚園から慶應幼稚舎へと進み、慶應大学を卒業しております。御本人は医師ではなく、国際政治学が専門で、ハーバード大学などで研究しており、ニュースキャスターもしておりました。日本を代表する名家の出身で、経歴も大変立派な大臣です。
 昨今のインフレで日本の名目の法人税収などは増えており、武見厚労相はさっそくそれらの財源を使って、医師の報酬などを増やし、盤石な老人医療を維持していく方針を語られておりました。まさに敬老の日にふさわしいニュースですね。

●社会保障財源「税収増を活用」 厚労相、報酬改定を念頭
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA170G70X10C23A9000000/

 いまライドシェア解禁が話題ですが、タクシー会社程度の既得権益も崩せないのですから、医療費を削減していくなんて言うのは、ほぼ不可能でしょう。医師会などは強い政治力を持っていますが、なんといっても医療サービスを受ける老人たちが、日本では投票率も人数も圧倒的なので、ここを削るなんていうことは政治的にありえないわけですね。
 拙著にも書きましたが、勉強ができる、特に理系の勉強ができる場合、やはり医学部に進学しておけば間違いないと思います。あくまで、個人の利益というミクロの話ですけど。

『学歴攻略法』
https://amzn.to/3qrdN8Y

★最近、情報系人気などの理由で、医学部は相対的にやや易化しているのですが、理学部や工学部なんかで生命系の研究するぐらいなら、入りやすい医学部に入って、そこで医師免許も確保しながら、生命系の研究するほうが圧倒的に得なように思います。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1703224582919086097

 以前、孫正義さんがビジョンファンドでAI関連企業などにめちゃくちゃ投資して、大損こいたんですけど、その際には、僕もメルマガ記事を書いたりして、みんなでディスっておりました。その孫正義さんが3.3兆円で買った(買ったのはソフトバンクですがソフトバンクは孫さんのファンドみたいなものです)イギリスの半導体設計会社のARMが、米ナスダックに再上場して、時価総額が9兆円ほどになっています。6兆円弱も儲かっていて、めちゃくちゃすごいですね。
 元々はNVIDIAに4兆円ぐらいで転売しようとしていたのですが、独禁法に抵触するというのでいちゃもんがついて、また、ARMは製造業が衰退してしまったイギリスの歴史の中で、数少ない世界的なハイテク企業であり、イギリス人の誇りみたいなもので、アメリカ企業に売られるというのでイギリス政府からも圧力があり、この転売は断念しました。しかし、そのおかげで、ChatGPTが引き起こしてNVIDIAが牽引したAIバブルに上手く乗ることができ、大儲けです。お見事!

★ビジョンファンドの損失で、経済評論家などが孫正義氏を批判していましたが、ARMで一発逆転です。それにしても含み益が約6兆円とはすごい!
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1703372319366992040

週刊金融日記 第534号 孫さんが金融のプロにカモられ損した話とAIの未来について

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- 青春のキラキラ感で選ぶなら東大や医学部より推薦で慶応高校が圧勝じゃないですか
- 非モテコミットしてフラれた元セフレと職場がいっしょになり仕事に集中できません
- 20代は何をやるべきか
- FRBはインフレ抑制に失敗するのでしょうか
- 無敵の人が起こす事件に遭うリスクを減らすためには

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.なぜ売春や賭博は違法で性産業に関わる人は差別の対象になっているのか

 先日、外資系企業に務めるワーママがXで「娘をAV女優にしないためには」というスペースを主宰し、Xの小金持ちで教育レベルも高そうなママたちのアカウントが集まってきて、「AV女優を"世間は"蔑んでいるし、日陰の職業であるべきだ」というようなことを喜々として語り合っておりました。しかし、そのネットで行われた集会から何かの腐臭を嗅ぎつけたのか、Xのちんぽ騎士団がわらわらと集まってきて、悦に入っていたワーママたちを包囲し、職業差別とは何事だ!と攻撃を開始すると、ママ垢も激しく応戦して、戦火がみるみるうちにXに広がっていきました。それは地獄のような光景でした。僕はもちろんスペースも聞いてもおりませんし、参戦するどころか、近づきもしませんでしたが……。
 また、ハワイにひとりで入国しようとした自称インフルエンサーの女性が、あちらの入国審査官に売春でもしに来たんちゃうか?という疑いをかけられ、あえなく入国拒否で日本に強制送還されるという事件がありました。この30代女子が、ネットでぴえんして、テレビ取材にも応じたところ、今度はXのアンチフェミの男たちがわらわらと集まってきて、この女性は別に売春婦でも何でもないのに(少なくともそのような証拠は出ておりません)、売春婦呼ばわりして、お前が悪いんだ、と次々に叩き出すという、これまた地獄のような光景が見られました。
 日本人は米国はビザなしで観光できるのですが、その際にESTA(Electronic System for Travel Authorization)で事前登録しないといけません。その女性は、職業をOffice workerと適当に書いたことが仇となったようですが、他にもいろいろ理由がありそうで、本当のところはよくわかりません。しかし、一般論を言いますと、日本人女性もまた、他のアジアの女性たちと同様に、売春婦として世界の所得が高い先進国を文字通りに股にかけるご活躍をされており、こうした国の入国審査では、日本人女性の一人旅は警戒されている、というのは紛れもない事実でしょう。

●「犯罪者扱い」ハワイで日本人女性“入国拒否” 売春疑われる?若い女性から相談急増(ANNnewsCH)
https://www.youtube.com/watch?v=IwE1A7U22KI

 売春は被害者のいない犯罪などと言われており、一見、誰も損していないように見えます。しかし、ほとんどすべての国や地域で売春は違法であり(条件付きで容認されている国が大多数ですが)、また、ほとんどすべての国や地域で性産業従事者は社会的に差別されております。これは非常に人類にとって普遍的なことのようです。今週号では、一見、みんなが幸せなはずの売春やそれをやっている女性たちが、なぜこのような扱いを受けているのか、ということを踏み込んで考えていこうと思います。それには、はっきりとした理由があるのです。

 結論から言うと・・・

・・・

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2.今週のマーケット

●AIブームの最中にARM再上場で孫正義さんボロ儲け、AIブーム主役のNVIDIA社長は持ち株売却、日米金融政策に注目(金融日記 Weekly 2023/9/8-2023/9/15)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52223249.html

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3.ブログではいえないお店

- 香港はエッグタルトはKFCでフライドチキンはJollibee

 有料メルマガなので重要情報はペイウォール(paywall)の中に書くのが基本ですが、タイトルですでにネタバレですね。まあ、僕のXの方で何度かつぶやいたので。
 みんな大好きケンタッキーとマクドナルドですが、これらは国によってメニューもだいぶ違うし、同じ名前でも調理方法などかなり違います。日本以外のケンタッキーは、どちらかというとふつうの唐揚げに近いですね。日本のケンタッキーは、とてもジューシーで逆にぜんぜんカラッとしていません。なんか独特の調理法で、だからこそ日本のケンタッキーのチキンは僕はとても美味しいと思います。めちゃくちゃ油と脂が入っていますけどね。
 マクドナルドはハンバーガー自体は国によってそんなに変わらないんですけど、むしろマクドナルドのフライドチキンが美味しい国があったり、ご飯がつくランチが充実している国があったり、こちらのサイドメニューに差があるように思います。

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4.藤沢数希の身もフタもない人生相談

- 青春のキラキラ感で選ぶなら東大や医学部より推薦で慶応高校が圧勝じゃないですか

いつも楽しくメルマガを読ませていただいています。
今年の夏は甲子園での慶応高校優勝が大変に盛り上がっていました。
話題になったスタンドの応援風景も見ていました。
一方、昨日、「高校生クイズ」が放送されていたので見ていました。
有名進学校の高校生達が難しい問題を解いていました。
私なんかでは解き方などさっぱりわからない問題もあり、感心して見ていました。
慶応高校の野球部員は入学するのは勉強自体はあまり難しくないルートを通った子が多いようですが、アルプススタンドで応援していた子達は一般入試の子たちが多いと思います。
となると、慶応高校の応援していた子たちと高校生クイズの子たちに頭脳面であまり差はないと思います。
自分自身が今中学受験・高校受験を頑張っている子供だったとしたら、有名進学校から東大や医学部より、慶応中学・高校を選ぶだろうなと思いました。
青春のキラキラ感が違います。
「医者になれば高給取りになれる可能性は高い、そして地方の医学部は入りやすい」

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