金融日記

藤沢数希が運営するブログ。
金融・経済、Web関連ビジネス、書評、科学、恋愛工学などについて。

第644号の目次です。

●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
http://yakan-hiko.com/PU14

●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html

●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52021876.html

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// 週刊金融日記
// 2024年9月17日 第644号
// NATO対ロシアの核戦争がテールリスク程度には現実味を帯びてきたので核戦略理論の復習
// 米大統領選討論会で両候補が移民は猫を食べるかで激論
// 中国本土旅行の男1人旅モデルプラン
// 外資系企業勤務ですがセクハラで人事に呼ばれました
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 香港は中秋節(満月の日に大切な人たちと再会し豊作を祈願する祝日だそうです)で連休なので、みんな海外旅行などに出かけておりますね。香港人は海外旅行が好きですし、高速鉄道で物価が半分の中国本土に簡単に行けるようになり、香港内の消費はやや低調のようです。住民にとっては観光客等で混雑し過ぎないのはいいことですね。それでも家賃はおそらくまだ世界一高く、物価もまあまあ高いんですけどね。

★中国や香港など中華圏は、中秋節は月餅を食べる風習があります。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1835160581243809881

 Appleの新しいAI搭載のiPhoneやHuaweiの三つ折りスマホなどが話題ですね。そして、トランプさんがまた暗殺されそうになったらしいです。やれやれ。

★Appleの製品発表会に中国のHuaweiも合わせて40万円もする三つ折りのスマホを発表しました。Huaweiはアメリカに制裁されGoogleからAndroidのサポートなどが止まったりしたのですが、独自のHarmony OSを開発して中国では普及してきているみたいです。Androidアプリもエミュレータが入っていて動くみたいですが、まあ、中国以外ではめんどくさいでしょうね。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1835287015178596396

★またトランプさんは撃たれそうになったみたいです。生きて投開票日を迎えることができればいいのですけど。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1835601298986566123

 僕が生成AIをじっくりと使い込むきっかけとなり、生成AIってあんだけ騒がれているのにこんなにしょぼいじゃん、と気づかせてくれた中学受験を題材にした小説ですが、第1話から第6話が週刊SPA!のWebサイトで無料で公開されました。早く最後まで書き終えて、出版するのでしばらくお待ちください。
 世界はいろいろ戦争していたり、もっと大きな戦争に発展しそうなんですが、個人としては、外国の悲惨な戦争より、子供の受験戦争の方が百倍ぐらい重要なんですよね。まあ、外国であるうちは、なんでしょうけど。

●小説『中受ウォーズ』
https://nikkan-spa.jp/1984509

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

-外資系企業勤務ですがだいぶ昔の飲み会の際の同僚女子へのお触りで人事に呼び出されセクハラ処分待ち
-金銭解雇が制度化されても会社をつぶせばいい零細は守らないのでは
-上海の金融機関に赴任中ですが平成の時代のような労働環境ですこし嫌気が差してきました

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.NATO対ロシアの核戦争がテールリスク程度には現実味を帯びてきたので核戦略理論の復習

 NATO(の中のどこかの国)が、モスクワやロシア領内深くの軍事施設も射程圏内に入る長距離ミサイルをウクライナに供与し、その使用許可を出すかどうかで緊迫してきました。
 これに対して、プーチン氏は、そのような長距離ミサイルは、NATO軍の衛星データはもちろん直接のオペレーション支援がないと使えないので、それはNATO軍とロシアが直接戦争になることを意味し、ロシアも相応の対抗をすることになる、と警告しております。

●NATOは「ロシアと戦争に」 ウクライナによる西側供与の長距離ミサイル使用許可すれば プーチン氏が警告
https://www.cnn.co.jp/world/35223888.html

★ウクライナにはスターリンクなどを当初から提供し、割といろいろ軍事作戦にも関わってしまい、かなり内情にもくわしいと思われるイーロン・マスクさんも「悪い予感がする」と言っております。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1834423991198777815

★ウクライナ戦争は実質的にはアメリカとロシアの代理戦争ですが、戦争に至るまでの経緯を含めて、アメリカ側には数々の誤算がありました。そうした失態を倍賭け、倍賭けで取り返そうとしているわけで、引くに引けなくなってきています。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1834823822329233617

★支持率が低迷しているカナダのトルドー首相などは、万が一に全面核戦争になっても自国に核ミサイルが飛んでくる確率が低いからでしょうか、全力で煽っておりますね。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1834784533205463529

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2.今週のマーケット

●米大統領選討論会で両候補が移民は猫を食べるかで激論! 自民総裁選は候補者乱立、米大幅利下げ観測で円続伸(金融日記 Weekly 2024/9/6-2024/9/13)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52236435.html

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3.ブログではいえないお店

-中国本土旅行の男1人旅モデルプラン

 今週のこのコーナーは、上海ディズニーランドなど、僕は意外と東京ディズニーランドも香港ディズニーランドもかなり行っているので、ディズニーランド徹底比較などやろうと思っていたのですが、ちょうど読者の方から、中国旅行プランについての相談が来たので、この際に、中国本土旅行Tipsをまとめておこうと思います。
 トランジットビザ(第三国に行くチケット必要、香港とマカオも可、出発国はもちろん不可)で、144時間まで中国本土に行けるようになったので、ちょっとめんどくさいですけど、帰りを日本への格安チケットがたくさんあるソウルや香港や台北辺り経由にしたら、ビザ申請をしなくてもよくなっています。僕は自分の身内でも何度か試して、いまのところトラブルはありません。
 Alipayも簡単に日本のクレジットカードに紐づくようになりました。また、日本のAmazonなんかで中国本土でも金盾超えるSIMが簡単に買えますね。とりあえず、Alipayと金盾超えるSIMがあれば、非常に快適に中国本土を旅行できます。
 あとは、WeChat(万が一に金盾超えられなかった場合に中国内のWiFiなんかでコミュニケーションできるし、Alipayが万が一使えなかった場合のためにWeChatPayも設定しておくと良いです)、百度か高徳の地図アプリ(中国内はGoogle Mapが間違いだらけでクソの役にも立ちません)、DiDi(中国版Uber、じつはAlipay内アプリとしてDiDiが起動するのでAlipayだけでよかったりするんですが)、klook(これで高速鉄道のチケットとかディズニーの入場券とか中国・香港・マカオ・東南アジア・ソウルなんかの鉄道やテーマパークの入場券が割引で買える素晴らしいアプリです。運営は香港の会社みたいで西側システムなので簡単に使えます)ぐらいを入れておくと完璧です。
 さて、読者の方からの相談です。

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-30代男一人でも楽しめる中国旅行プランについて

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4.藤沢数希の身もフタもない人生相談

-外資系企業勤務ですがだいぶ昔の飲み会の際の同僚女子へのお触りで人事に呼び出されセクハラ処分待ち

お世話になっております。
外資系コンサル勤務のXXXXです。
実は当方・・・

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TOPIX: 2571.14, -1.0% (1w), +8.7% (YTD)
Nikkei225: 36581.76, +0.5% (1w), +9.3% (YTD)
S&P500: 5626.02, +4.0% (1w), +18.0% (YTD)
USD/JPY: 141.50, -1.3% (1w), +0.0% (YTD)
EUR/JPY: 156.75, -1.6% (1w), +0.1% (YTD)
Oil(WTI Futures): 68.65, +1.4% (1w), -4.2% (YTD)

 注目されていた米大統領選挙では、バイデン政権が将来の民主党への支持者やサービス業のインフレを抑えるために意図的に入れた思われる数百万人単位の不法移民問題で激論した。移民反対であり不法移民は強制送還すると公言するトランプ氏は、移民はペットの猫を食べるんだ!と討論中に連呼し、そんなことはないとハリス氏が反論して舌戦が繰り広げられた。討論を主催したABCニュースは明らかに民主党ハリス寄りで、司会者は、移民がペットの猫を食べるというような十分なエビデンスはないと明らかにトランプ氏に不利になる発言をし、また、ソーシャルメディアなどでも、この「移民が猫を食べる」と連呼するトランプ氏を揶揄するような動画が切り取られ広く拡散された。
 当初から、トランプ支持を表明しているXを所有する世界一の金持ちであるイーロン・マスク氏が(実際に様々な困難な状況で)猫などの動物を食べたとする移民の動画をアップし、トランプ氏は真実を語っていると庇った。移民の猫食を巡って、米国の世論がどちらかに傾くのか注目される。

●【米大統領選2024】トランプ候補、移民の大規模強制送還を予告「犬猫」うそ発言で揺れる街から
https://www.bbc.com/japanese/articles/cgmg71g20e9o

不法移民が猫を食べるところ
出所: Grokで生成

 自民党の総裁選は元総理の息子でイケメンの小泉進次郎氏が名乗り出たことから、もう次の総理は小泉氏で決まりか、と思われていたものの、こちらもテレビ出演などで自身が提唱する解雇規制緩和や憲法改正など、ほとんど何も自分ではよく理解しておらず勉強不足が露呈し、乱戦となってきた。誰が次の総理になるのかまったく読めない。

●自民総裁選 最多9人出馬、27日投開票
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO83436290T10C24A9MM8000/

●週刊金融日記 第642号 進次郎の憲法改正にご用心、他
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52236051.html

 そこまで弱くなかった米雇用統計を受けて、いったんは17、18両日に開催されるFOMCでは25bpの利下げが発表されると思われたものの、米金融当局と親しいと思われる記者から「50bp利下げの可能性もある」との報道が出て、大幅利下げの期待が再び高まっている。ドル円は一気に140円台まで円高が進んだ。160円を超える円安の際には、多くの経済評論家がこれは衰退する日本の「国力」を反映したものだ、と言っていたので、その解釈が正しいとするならば、いまは日本の国力が急回復している局面なのだろう(か)。

●米国債利回り低下、0.5%利下げ観測強まる WSJ・FT報道受け
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/TPL4WZAITVJLDD5C5JQCSNLFMY-2024-09-13/

●【米国市況】円今年の最高値、一時140円付近 米大幅利下げ観測が復活
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-13/SJRG54DWLU6800

★これは日本の国力の上昇を意味しているのだろうか。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1834468451769102674

米個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/09/06-2024/09/13)
米個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

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日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2024/09/06-2024/09/13)
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/09/06-2024/09/13)
個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

直近1年のドル円とユーロ円の推移
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資

イールドカーブ(2024/09/13)
イールドカーブ
出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2024/09/06-2024/09/13)
主要通貨の週間パフォーマンス
出所: セントラル短資

外国株とコモディティ
外国株とコモディティ
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2024/09/06-2024/09/13)
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)

今週のマーケット・イベント

9月16日(月)
米9月ニューヨーク連銀製造業景気指数
休場:日本(敬老の日)、中国(中秋節 -9/17)

9月17日(火)
日7月第三次産業活動指数
独9月ZEW景況感指数
FOMC(-9/18)
米8月小売売上高
米8月鉱工業生産
米8月設備稼働率

9月18日(水)
日7月機械受注
日8月貿易統計
日8月訪日外客数
米8月住宅着工件数・建設許可件数
米7月対米証券投資
パウエルFRB議長会見
休場:香港(中秋節の翌日)

9月19日(木)
日銀金融政策決定会合(-9/20)
日8月首都圏新規マンション発売
米4-6月期経常収支
米8月中古住宅販売件数
米9月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数

9月20日(金)
植田日銀総裁会見
日8月全国消費者物価指数(CPI)

9月21日(土)

9月22日(日)

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第643号の目次です。

●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
http://yakan-hiko.com/PU14

●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html

●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52021876.html

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// 週刊金融日記
// 2024年9月9日 第643号
// いきなりあなたもクビになる!?解雇規制改革が今後どうなるか解説します
// 大統領選討論会に注目
// 上海の観光地が激混みだった件と高級ホテルの話
// 遺言書は公正証書遺言証書がオススメ
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 にわかに小泉進次郎氏の総理大臣就任が現実味を帯びてきました。というか、ふつうに考えて、最有力候補ですね。

週刊金融日記 第642号 進次郎の憲法改正にご用心

 支持率低迷で次の選挙でいかに議席を減らさないか考えている自民党です。当落線上にいる議員たちは、ここは国民的人気の小泉進次郎&滝川クリステル夫妻を担いで、ボロが出る前のピカピカな状態で一気に選挙になだれ込みたいところでしょう。仮に小泉氏が総裁選に勝ったら、こうした選挙戦術から、速攻で解散になりそうですね。
 政治家は選挙に落ちればただの人ですから、選挙に勝つためなら何だってやりますからね。浅ましい人たちですわ。

●小泉元環境相「首相になったら早期解散」自民総裁選に立候補表明
https://www.fnn.jp/articles/-/755465

 ということで、海外に住んでいる日本人でも、国政選挙に関しては選挙権があるので、さっそく香港の日本領事館に僕も行ってきました。

★香港の日本領事館に行って、在外日本人のための選挙人名簿の登録に行ってきました。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1831656478262096145

●在外選挙制度とは
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/senkyo/abroad.html

 領事館に電話したら、パスポートだけ持ってこればいいと言うので、言われたとおりにパスポート持って領事館に行きました。そこで、紙切れ一枚書くだけなんで、こちらがやる手続きは簡単なんですが、けっこう時間がかかるみたいです。まず、最後に日本で住民票があった自治体に書類が送られ、選挙人登録されて、さらに、海外の住所に書留で何か送られてくるみたいで、1ヶ月以上ふつうにかかるようです。
 進次郎は速攻で解散すると思うので、海外に住んでいる日本人はすぐにやらないと、次の選挙は間に合わないかもしれません。急ぎましょう。

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

-遺言書は公正証書遺言証書がいいです
-株式投資家はなぜ利下げを当然と思い込むのでしょうか
-円預金をドル建債券に移そうと思っていますが損するかもしれず心配です

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.いきなりあなたもクビになる!?解雇規制改革が今後どうなるか解説します

 日本経済のためにはやった方がいいけど、言い出すと選挙で負けるから政治家はみんな黙っているものが3つあります。年金や医療費などの社会保障費の削減、移民推進政策、解雇規制緩和、ですね。
 年金や医療費は、高齢者の方が人口が多い上に投票率まで格段に高いので、この一人一票の民主主義の仕組みから言って、どう考えてもすでに詰んでいます。これをやるのは、もはやテロとか暴動とか、そういう文字通りに血が流れる流血革命とかの類になるのではないでしょうか。
 移民推進は、これは労働力不足で切羽詰まっている日本の企業と自民党が国民には分からないように、なし崩し的に一気に進めています。賢いですね。また、米中対立(正確には米国の一方的な中国封じ込め戦略ですが)で、サプライチェーンで中国依存を減らしたい米国が、日本経済にしっかりしてもらいたいので(労働者不足がボトルネック)、移民政策については米国からの若干の外圧もあるのかもしれません。
 解雇規制緩和の方は、実際のところ、日本でちゃんと解雇規制が守られているのは伝統的大企業や官庁だけなので、本来は、数の上では解雇規制を緩和した方が得するだろう人の方が多いはずですが、「経済のために会社が社員のクビを切りやすくする」と言うのは非常に聞こえが悪いので、なかなか難しそうです。

 しかし、総裁選でこのままでは進次郎に勝てないと踏んだのか、河野太郎氏が、奇策とも言える解雇規制緩和を急に打ち出してきて、また、進次郎氏も、それに追随する形で、にわかに日本で岩盤とも思われていた解雇規制がとうとう緩和されるのではないか、とザワザワしてきました。
 今週号では、現状の日本の解雇規制と、それが緩和されるとしたらどうなるのかについてくわしく解説したいと思います。

●解雇規制緩和に意欲「正規・非正規の格差縮める」河野氏インタビュー・自民総裁選
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024090400919

●小泉進次郎は「サラリーマンの敵」…解雇、労働時間の規制緩和ブチ上げで「企業の味方」ハッキリ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/360251

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2.今週のマーケット

●AI幻滅期と米国の対中国制裁で半導体株受難、米雇用統計は微妙、大統領選討論会に注目(金融日記 Weekly 2024/8/30-2024/9/6)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52236211.html

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3.ブログではいえないお店

-上海の観光地が激混みだった件と高級ホテルの話

 先日は5年ぶり(?)ぐらいに上海に行ってきました。
 当時は、すでにアメリカの世界覇権を守るための中国封じ込め戦略が始まっていたんですが、まだ、日本とか欧州とかはあんまり気づいていなくて、一般人や民間企業レベルでは、ふつうにグローバル化ばんざい、みんな仲良し、みたいな雰囲気が残っていたように思います。

週刊金融日記 第639号 世界の全てが変わったアメリカの外交政策の転換

 上海はふたつ空港があるのですが・・・

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4.藤沢数希の身もフタもない人生相談

-遺言書は公正証書遺言証書がいいです

アXXXXXX医師です。
遺産相続に関する遺言書を作成したくて、周辺事情について調べていました。
その結果を皆さんと共有したい。
遺言書の形式には、細かい分類を含めたら、全部で7種類もあるらしいですが、一般人が知らないといけないのは2種類だけです。

・自筆証書遺言証書
・公正証書遺言証書

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TOPIX: 2597.42, -4.2% (1w), +9.8% (YTD)
Nikkei225: 36391.47, -5.8% (1w), +8.7% (YTD)
S&P500: 5408.42, -4.2% (1w), +13.4% (YTD)
USD/JPY: 143.39, -1.0% (1w), +1.4% (YTD)
EUR/JPY: 159.32, -0.8% (1w), +1.8% (YTD)
Oil(WTI Futures): 67.67, -8.0% (1w), -5.6% (YTD)

 アメリカはテクノロジーではソーラーなどの再生可能エネルギーやEVなど、すでに多くの先端分野で中国に抜かれているが、先端半導体では抜かれないように中国にさまざまな輸出規制を行っている。国際的な貿易ルールを無視したなりふり構わない制裁をいろいろやっており、それに同盟国の日本やオランダなども巻き込まれる構図だ。中国はこうした制裁に対して、都度ある程度の報復をするが(当然だが自由貿易は双方の利益のためにやっているので、その逆の制裁はやる方も大いに損する)、報復の矛先がアメリカよりその同盟国に向きがちだ。また、こうした制裁合戦の話が蒸し返され、東京エレクトロンやオランダのASMLなどの株価が大きく下落している。
 また、生成AIブームにより米国のMicrosoftやGoogleやAmazonやMetaなどのAIデータセンターを運用する巨大IT企業や、前述の半導体関連企業などが、この2年ほどバブルとも言える株価上昇を演じたのだが、こちらも結局のところAIで金を稼げるビジネスモデルが見つからず、幻滅期に入っている。年間100兆円のオーダーにもなるAIインフラ(主にNVIDIA社のGPU購入費)への巨額投資にもかかわらず、生成AIの性能の向上もサチってしまっているようだ。

●週刊金融日記 第639号 中国脅威論について、他
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52235304.html

●週刊金融日記 第641号 バナナの叩き売り状態の最先端生成AIたち、他
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52235906.html

●中国、新たな半導体規制巡り日本に報復を警告 関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-02/SJ63LTT0AFB400

●幻滅を経験した技術の6割は復活していない AIも同じ道をたどるのか
https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/world/00668/

 注目されていた米雇用統計であるが、強弱まちまちで、これもある種の不確実性を市場にもたらした。というのも、今月のFOMCでパウエル議長が利下げに踏み切ると市場は織り込んでいるのだが、それが25bpになるのか、50bpになるのか、読めないでいるからだ。この雇用統計がかなり下振れすれば50bpの利下げに固まるし、予想通りや上振れしたら25bpだろうと思われていたのだが、ちょうど半々ぐらいのところの微妙な下振れになってしまった(この原稿執筆時点はまだ25bpが7割程度のようだ)。
 半々といえば、米大統領選挙もそうである。ハリスvsトランプではさまざまな予測指標で、どちらが勝ってもおかしくない、ということになっている。そして、今週の10日火曜日に、初のテレビ討論会が行われる。討論会の印象次第では、一気にどちらかに当選が傾いてもおかしくない。世界中が注目している。

●米雇用、8月14.2万人増で予想下回る、失業率は4.2%に低下
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/B3U3UFZLPVMQDCP4JF2BGO3NLY-2024-09-06/

●FRB当局者、利下げの準備はできていると示唆 2週間後のFOMC控え
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/V3YJAY6UNVJ3LBGFNKHU6LAIFM-2024-09-07/

●ハリス、トランプ氏初対決へ 10日討論会、大統領選天王山 米
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024090700341

●ハリス氏に「語らせる」とトランプ氏、討論会戦略明かす 10日開催
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-05/SJBH65T1UM0W00

米個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/08/30-2024/09/06)
米個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

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日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2024/08/30-2024/09/06)
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/08/30-2024/09/06)
個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

直近1年のドル円とユーロ円の推移
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資

イールドカーブ(2024/09/06)
イールドカーブ
出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2024/08/30-2024/09/06)
主要通貨の週間パフォーマンス
出所: セントラル短資

外国株とコモディティ
外国株とコモディティ
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2024/08/30-2024/09/06)
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)

今週のマーケット・イベント

9月9日(月)
日4-6月期GDP(改定値)
日8月景気ウォッチャー調査
Apple製品発表イベント
中国8月生産者・消費者物価指数

9月10日(火)
日8月マネーストック
米大統領候補者テレビ討論会(予定)
中国8月貿易収支

9月11日(水)
米8月消費者物価指数(CPI)

9月12日(木)
日7-9月期法人企業景気予測調査
日8月企業物価指数
日8月都心オフィス空室率
自民党総裁選挙告示
米8月生産者物価指数(PPI)
米8月財政収支
ECB定例理事会(ラガルド総裁会見)

9月13日(金)
日経平均先物メジャーSQ
米8月輸出・輸入物価指数
米9月ミシガン大学消費者態度指数

9月14日(土)

9月15日(日)

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