金融日記

藤沢数希が運営するブログ。
金融・経済、Web関連ビジネス、書評、科学、恋愛工学などについて。

TOPIX: 2382.52, -0.4% (1w), +25.9% (YTD)
Nikkei225: 33431.51, -0.6% (1w), +28.1% (YTD)
S&P500: 4594.63, +0.8% (1w), +19.7% (YTD)
USD/JPY: 148.00, -1.1% (1w), +12.9% (YTD)
EUR/JPY: 161.19, -1.2% (1w), +14.8% (YTD)
Oil(WTI Futures): 74.07, -1.9% (1w), -7.7% (YTD)

 インフレ懸念が和らぎ、高止まっていた米長期金利が急速に下げてきている。債券市場の価格下落(金利上昇)も底を打ったように思われる。また、金利低下をひとつのドライビングフォースとして、11月の株価上昇は記録的なものとなった。しかし、金利が低下するのは今後の景気懸念があるからであり、今後の株価は主要企業のEPS予想がどう変化するかによるだろう。

●世界株、11月9%高 米長期金利は12年ぶり下げ幅
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN30EHA0Q3A131C2000000/

●米国株の際立つ上昇率、ウォール街の懐疑派に不意打ち 11月は8.9%
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-12-01/S4YM5FT0AFB401

●米金利急低下 FRB議長の微妙な変化、市場は見逃さず
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL00004_S3A201C2000000/

●HAVE INDUSTRY ANALYSTS OVERESTIMATED S&P 500 EPS FOR 2024?
https://insight.factset.com/have-industry-analysts-overestimated-sp-500-eps-for-2024

 ハマスの人質開放交渉などで停戦していたイスラエル軍だが、再びガザ地区への攻撃を開始した。さっそく数百人単位で死傷者が出ている。こうした民間人の虐殺に対して、国際社会は厳しい目を向けており、それを軍事的に支援しているアメリカ政府の信用も毀損することになる。
 地政学的に世界はアメリカによる覇権で秩序を維持するべきだという考えと、アメリカは干渉せず、あるいは干渉する力がなく、複数の大国のパワーバランスの下に多極化するべきだという考えがあり、ガザ地区のパレスチナ人虐殺は、アメリカ覇権の道徳的な正当性を大いに揺るがせることになろう。

●イスラエル「戦略的敗北」も、ガザ犠牲巡り警告無視なら 米国防長官
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-12-02/S528Q5DWX2PS01

●週刊金融日記 第602号 拝金リアリストと左翼の空想平和主義者が奇妙にも手を握る時が来ました、他
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52226052.html

米個別銘柄の週間パフォーマンス(2023/11/24-2023/12/01)
米個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

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日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2023/11/24-2023/12/01)
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2023/11/24-2023/12/01)
個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

直近1年のドル円とユーロ円の推移
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資

イールドカーブ(2023/12/01)
イールドカーブ
出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2023/11/24-2023/12/01)
主要通貨の週間パフォーマンス
出所: セントラル短資

外国株とコモディティ
外国株とコモディティ
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2023/11/24-2023/12/01)
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)

今週のマーケット・イベント

12月4日(月)
日11月マネタリーベース
米10月製造業受注

12月5日(火)
日11月都区部消費者物価指数
米11月ISM非製造業指数
中国11月財新PMI

12月6日(水)
米11月ADP全米雇用リポート
米10月貿易収支

12月7日(木)
日10月景気動向指数
中国11月貿易収支
ユーロ圏7-9月期GDP(確定値)

12月8日(金)
日10月毎月勤労統計
日10月家計調査
日7-9月期GDP(確定値)
日11月景気ウォッチャー調査
日経平均先物メジャーSQ
米11月雇用統計

12月9日(土)
中国11月消費者・生産者物価指数

12月10日(日)

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第602号の目次です。

●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
http://yakan-hiko.com/PU14

●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html

●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52021876.html

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// 週刊金融日記
// 2023年11月27日 第602号
// 拝金リアリストと左翼の空想平和主義者が奇妙にも手を握る時が来ました
// アルゼンチン中銀廃止
// 鹿児島天文館の安くて美味しい居酒屋
// 中国経済はどの程度やばいのか
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 ちょっと日本に帰ってきました。それにしても日本はやはり美味しいですね。庶民中華は何でも油で炒めて、まあ、それと青島ビールも悪くないですが、和食もいいです。

★なんでもないような刺身定食が美味しいですね。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1728273532709421536

★とりあえず、まあ、とらふぐと日本酒です。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1727992472557789687

★ふぐ食べてから鹿児島に来たのですが、本当にタクシーがまったく足りず、ホテルでタクシー読んでも、いま手配できるタクシーが一台もない、とか言われる始末です。地方はマジでライドシェア解禁待ったなしですな。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1728351626497520037

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- バツイチ子なしアラフォー男性ですがルックス偏差値57-63の3名の中から再婚相手を決めようと思っております
- 120分83,000円の吉原高級ソープ店を体験してきましたのでレポートします
- 中国経済がやばいと聞くのですがどの程度やばいのでしょうか

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.拝金リアリストと左翼の空想平和主義者が奇妙にも手を握る時が来ました

 先週号で、戦争はもはや日本から遠い第三世界の出来事とも言えなくなってきた、という話をしました。しかし、幸いなことに、中東のイスラエルの問題に関しては、日本はどこからも恨まれたり、また、何かに責任を感じるような立場ではないです。ハマスが奇襲攻撃を仕掛けた後に、岸田首相が、当然にテロを非難するとともに、イスラエルにも「自制」を求めたのは大正解でした。外務省かどっかにちゃんとした官僚かアドバイザーがいたんでしょう。また、ウクライナで行われている、事実上の米露が軍事覇権を争う代理戦争も、幸いなことに日本は「直接は」関係ないです。
 良くも悪くも、日本は外交や防衛に関してはアメリカの方針に合わせないといけない立場で、さすがにガザ地区のパレスチナ人虐殺が続くイスラエルに関しては、歴史的経緯からか中立の立場で容認されていますが、ウクライナ戦争に関してはロシアに対して経済制裁に加わっています。また、ウクライナへ直接兵器を援助できるように法改正について議論されています。
 先週号に書きましたが、僕はこういう問題に対してあまり関心がなかったので、熱心には勉強していませんでした。ニュースを流し聞く程度です。しかし、勉強してみてはじめて分かったのですが、もう、本当に、ウクライナ戦争もハマスの奇襲攻撃からのイスラエルの報復戦争もすべてが起こるべくして起こっている、ということです。そして、もうひとつの起こるべくして起こるものが台湾有事です。陰謀論ではありませんが、良くも悪くもこれらすべての背後に依然として世界で覇権を取りたいアメリカがいます。
 ウクライナ戦争は、ちょっと勉強した人なら、どう見ても、アメリカとロシアの代理戦争だと知っています。パレスチナ問題は、イスラエルとアラブ諸国との対立であり、イスラエルを建国したのも無条件の軍事支援を続けているのもアメリカです。台湾で何か悪いことが起こるとすれば、それはアメリカと中国との代理戦争という形になるでしょう(核保有国の米中が直接戦うことはできません)。
 このメルマガ読者の全員が日本語話者で、ほとんどが日本人でしょうから、世界のパワーバランスが変化していく中で、日本はどうやって賢く振る舞うべきか考えていきましょう。
 まずは、読者の方からの投稿を紹介します。

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- 台湾侵攻が起きた場合「日本がとるべき立場は中立」なのでは?

先のウクライナ侵略や台湾侵攻についての投稿を見て、思うところがあったので書かせていただきます。

週刊金融日記 第601号 防衛費を増やすほど日本は危なくなる不都合な真実と身も蓋もない台湾有事

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2.今週のマーケット

●日経平均株価33年ぶり高値、OpenAIお家騒動は結局サムの復帰で決着、アルゼンチン中銀廃止(金融日記 Weekly 2023/11/17-2023/11/24)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52225779.html

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3.ブログではいえないお店

- 鹿児島天文館の安くて美味しい居酒屋

 今週は日本に短期滞在していて、いま鹿児島にいます。鹿児島は新幹線の鹿児島中央駅は綺麗なJRの駅ビルになっていて、地方中核都市の新幹線が停まるターミナル駅らしくミニ東京となり良くも悪くも局所的に栄えています。しかし、こちらは新興の繁華街で、鹿児島の元々の繁華街は天文館の方です。

★鹿児島中央駅からタクシーで天文館の居酒屋に行く予定だったのですが、タクシー乗り場がまさかの長蛇の列! Googleマップで見ると、天文館の方まで1.5kmほどだったので、歩いたほうが早い、という結論になりました。歩くのは最高の運動ですしね。地方はライドシェア解禁待ったなしですね。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1728351626497520037

 天文館周辺は、これまでメルマガでもたびたび紹介したように、黒豚しゃぶしゃぶや黒毛和牛の焼肉や錦江湾の海の幸が美味しい居酒屋など、鹿児島の美味しいものがなんでもあります。その中でも人気の居酒屋が今回訪れた山下きんぎょです。いつも前日ぐらいに慌ててお店を電話することが多く、ここはいつも予約できなかったんですが、今回は席が空いていました。

週刊金融日記 第507号 鹿児島は暖かくて安くて美味しい

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4.藤沢数希の身もフタもない人生相談

- バツイチ子なしアラフォー男性ですがルックス偏差値57-63の3名の中から再婚相手を決めようと思っております

いつも楽しくメルマガを読ませていただいております。
このインフレ時代に料金据え置きの週刊金融日記はコスパも良すぎて、正直なところ読者層の質を上げる意味でも値上げをされた方が望ましいのではないか、と思う程でございます。
過去にも何度か投稿歴ありのXXXXと申します。
今回の質問は結婚相手(再婚相手)に関する内容です。
小生スペック概要ですが、国内金融機関勤務、アラフォー、バツイチで現在は独身ですが女遊びは殆どしていません。・・・

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TOPIX: 2390.94, +0.0% (1w), +26.4% (YTD)
Nikkei225: 33625.53, +0.1% (1w), +28.9% (YTD)
S&P500: 4559.34, +1.0% (1w), +18.7% (YTD)
USD/JPY: 149.63, -0.7% (1w), +14.1% (YTD)
EUR/JPY: 163.16, -0.2% (1w), +16.3% (YTD)
Oil(WTI Futures): 75.54, -0.5% (1w), -5.9% (YTD)

 11月第4週は週初に一時33年ぶり高値に達した。日本株を大きく上げている理由のひとつが為替が円安であることだが、ここにきて、ようやくすこし円が戻ってきている。現在、1ドル=149円台程度で取引されている。
 先週末に突然に始まったOpenAIのお家騒動だが、まず、大株主のMicrosoft社が取締役からクビにされたサム・アルトマン氏をAI部門のトップに迎え入れると発表した。ここから二転、三転するのだが、OpenAI社の数百人のエンジニアたちが、サムをクビにした取締役の辞任とサムの復帰を要求し、それが叶えられなかったらMicrosoftのサムのチームに移籍すると取締役に突きつけた。結局、これが叶い、なんと、サムがOpenAIに復帰することで決着がついてしまった。AIの開発競争の中で、Microsoftの強さを浮き彫りにするお家騒動となった。
 財政破綻を繰り返し貧困化が進むアルゼンチンの大統領選挙では、経済学者で過激なリバタリアンのハビエル・ミレイ氏が当選した。さっそく、公約に掲げた中央銀行廃止と通貨のドルペッグを実施するようで、楽しみである。筆者は香港に住んでおり、香港もドルペッグなので中央銀行がない。経済の仕組みはレッセフェール(=自由放任主義)に近い。アルゼンチンを大きな香港のようにする社会実験なら、期待できるかもしれない。

●日経平均、一時33年ぶり高値 マネー再び日本株へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB160XJ0W3A111C2000000/

●反転し始めた円相場、「購買力平価を反映して円高に戻る」論は本当か?
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/78060

●OpenAIのアルトマン氏がCEOに復帰、電撃解任から激動の4日間を振り返る
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/08648/

●アルトマン氏、CEO復帰 オープンAI 理事会大幅刷新へ
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76364710T21C23A1EA1000/

●アルゼンチン大統領選、右派ミレイ氏勝利 中銀廃止主張
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN200740Q3A121C2000000/

米個別銘柄の週間パフォーマンス(2023/11/17-2023/11/24)
米個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

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日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2023/11/17-2023/11/24)
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2023/11/17-2023/11/24)
個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

直近1年のドル円とユーロ円の推移
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資

イールドカーブ(2023/11/24)
イールドカーブ
出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2023/11/17-2023/11/24)
主要通貨の週間パフォーマンス
出所: セントラル短資

外国株とコモディティ
外国株とコモディティ
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2023/11/17-2023/11/24)
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)

今週のマーケット・イベント

11月27日(月)
日10月企業向けサービス価格指数
米10月新築住宅販売件数
米サイバーマンデー

11月28日(火)
米9月住宅価格指数
米9月ケース・シラー米住宅価格指数
米11月消費者信頼感指数

11月29日(水)
米7-9月期GDP(改定値)
米ベージュブック

11月30日(木)
日10月小売業販売額
日10月百貨店・スーパー販売額
日10月鉱工業生産
日11月消費者態度指数・一般世帯

12月1日(金)
日10月失業率・有効求人倍率

12月2日(土)

12月3日(日)

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第601号の目次です。

●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
http://yakan-hiko.com/PU14

●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html

●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52021876.html

==============================
// 週刊金融日記
// 2023年11月21日 第601号
// 防衛費を増やすほど日本は危なくなる不都合な真実と身も蓋もない台湾有事の解説
// OpenAIでお家騒動勃発
// 深センで割れたiPhoneを直してきました
// ChatGPTは語学学習の友
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 週末には、AIトップ企業のOpenAIで、すごいお家騒動がX上で起こっておりました。なんとカリスマ創業者のサムが突然に取締役会でクーデターを起こされ解任されます。そしたら、次の日に大株主のMicrosoftがサムをうちのAIチームのヘッドとして雇うと言い出して、OpenAIのエンジニアたち(700人ちょっといるらしいですが現時点でそのうち600人以上)が、サムをクビにした取締役たちに対して、お前らすぐ辞任してサムを呼び戻せよ、そうしないなら俺たちMicrosoftに行くわ、と言っている状況です。
 これはなかなかすごい展開ですね。目が離せません。

●元OpenAIのアルトマン氏ら、Microsoft入りへ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN207R30Q3A121C2000000/

●このままサム・アルトマンがMicrosoftへ入社するとMicrosoftは実質的にOpenAIの全てを入手することになる
https://gigazine.net/news/20231121-openais-misalignment-and-microsofts-gain/

週刊金融日記 第593号 AIバブルはそろそろ崩壊します

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- 戦時にはデジタル革命に置いていかれたアナログ文化のままの日本は有利になるのでは
- 所長は池田信夫先生とは絶縁状態なのでしょうか
- どうすれば英語のLとRの聞き分けができますか
- ChatGPTは中国語の勉強でも使えました

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.防衛費を増やすほど日本は危なくなる不都合な真実と身も蓋もない台湾有事の解説

 正直に白状すると、僕は防衛や安全保障についてまともに考えることなく、これまで生きてきて、実際に、それでまったく問題がありませんでした。留学していた時もそうですし、日本や香港など、僕が住む可能性のある地域が戦争に巻き込まれる確率=0%と決め打ちして、余分な思考リソースをまったく投入してこず、結果的には、実際に紛争みたいなもんにはかすりもしてこなかったわけで大正解でした。
 こういう話題は、右とか左とか、なんかイデオロギーの人たちが妙にエキサイトして議論してんなぁ、なんかよくわらんけど、おバカな人たちなんだろう、ぐらいに遠くから見て思っていたわけです。僕はノンポリ(nonpolitical、政治運動に関心がない人)ですが、この右と左という概念も、ユダヤ人同様にわかりにくいです。簡単にいうと、右はナショナリズムと関連付けられ国や民族というものを大切にしているようです。悪く言うと戦争やりたい、良く言えば国を守るためなら命を投げ出して戦うことが美しいと思っている思想です。左は平和主義者で人類みな兄弟で、悪く言えば、敵が攻めて来ても酒を酌み交わせば大丈夫みたいなイメージです。経済に関しては、右は資本主義好きで、左は社会主義好きです。
 僕はノンポリとはいえ、考え方はやはり高学歴欧米リベラルに近いですから、右の人たちのナショナリズムにはギョッとする(高学歴欧米リベラルの多くは僕も含めて自分自身をグローバルシティズンと思っています)一方で、人間的にはどうも左の人たちとはあんまり合わないだろうな、という気がしていました。だから、左の人たちが言っている、平和憲法を絶対守るとか、自衛隊がちょっとなんかやろうとすると騒ぐのはちょっと違うんだろうな、右の人たちみたいにある程度は国を守るために防衛力強化が正しいんだろうな、とぼんやりと思っていました。
 しかし、ウクライナ戦争が始まってしまい、21世紀の現代で、かなり近代的なウクライナという国で第一次大戦さながらの陸戦がかれこれ1年以上も繰り広げられているじゃないですか。塹壕を掘ってそこで兵士たちが銃で撃ち合っています。勇猛果敢に塹壕まで突進してきた敵兵に蜂の巣にされたり、映画の『プライベートライアン』で見たような光景が僕のXには流れてきます。

●プライベート・ライアン
https://amzn.to/47ovoic

 そうかと思うと、経済的にも豊かでアメリカの最も親密な同盟国であるイスラエルという国では、あからさまなアパルトヘイト政策で虐げてきた民族からテロ攻撃で反撃されてしまい、気がついたら第二次世界大戦の時の日本本土への空爆みたいにいちおう民間人には警告したという体で避難指示のビラを飛行機からばら撒いたと思ったら、米国製の最新の兵器で女子供まとめて毎日爆殺しているという始末です。

●この世界の片隅に
https://amzn.to/3SPECzz

 さらに、人類の歴史から見えるパターンを研究して投資戦略に活かしている、世界で最も成功したヘッジファンドのひとつのブリッジウォーター創業者のダリオ氏が、これは第三次世界大戦が起こる確率は50%まで上がった、と言い出すではありませんか!

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2.今週のマーケット

●習近平vsバイデン米中首脳会談も経済制裁解除の進展なし、週末にOpenAIでお家騒動勃発(金融日記 Weekly 2023/11/10-2023/11/17)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52225578.html

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3.ブログではいえないお店

- 深センで割れたiPhoneを直して中華AirPodsとGaNパワーチャージャーを買ってきました

 僕は新しいiPhoneを買うと、いつもお古のiPhoneは身内の子供とか、誰か身内にあげるんですけど、そのお古のタッチパネルに線が入って、リアのガラスも割れている、というiPhone11が眠っておりました。じつは、数ヶ月前に香港のAppleストアに持っていったんですけど、5000HKD以上、つまり10万円ぐらいって言われたんですよね。香港には野良のスマホ修理屋がいろいろあるから、そこに持っていこうと思っていたんですけど、めんどくさくて放置していました。じつは、香港のさらにだいぶ上を行くスマホ修理のメッカが前回も紹介した深センの秋葉原こと華強北という電気街です。

週刊金融日記 第576号 AlipayHKをインストールして深センに行ったら新世界への扉が開いた
週刊金融日記 第595号 深センの電気街である華強北に行ってきました

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4.藤沢数希の身もフタもない人生相談

- 戦時にはデジタル革命に置いていかれたアナログ文化のままの日本は有利になるのでは

日本は20世紀は最も経済の仕組みなんかが機能していた国のひとつでした。
また、藤沢先生もおっしゃっていたように、電気を止められているガザ地区の現状を見ると、EVよりガソリン車の方が有事に強そうです。
その意味では、日本はアナログ文化のため、電気がなくなりパソコンが一台もなくなっても同じように社会システムが機能すると思います。
戦争リスクを考えると、日本はこのままでもいいと割り切ってもいいと思いますでしょうか?

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