金融日記

藤沢数希が運営するブログ。
金融・経済、Web関連ビジネス、書評、科学、恋愛工学などについて。

第662号の目次です。

●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
http://yakan-hiko.com/PU14

●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html

●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52021876.html

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// 週刊金融日記
// 2025年1月23日 第662号
// 中国発の本物のOpenAI:生成AI研究開発の潮流が変わった
// フジテレビが存亡の危機
// 名古屋駅ビルの解説と中途半端な居酒屋より鰻屋な理由
// 若者全体のマクロな性欲総量が減っているのか
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 所用で名古屋に来ています。しかし、名古屋は品川駅からのぞみで1時間40分ぐらいなので、千葉とか埼玉とかの不便なところに行くよりは東京からだいぶ近いんですよね。
 新幹線はEX-ICが便利なんですが、JRは地域分割されているので、JR東海だけとかならいいんですが、他の管轄に行くと、使 い勝手が違ったり、そもそも使えなかったり、いろいろ複雑で困りますね。中国の高速鉄道は、Trip.comとかで買って、パスポート番号入れておくだけで、発券もされないんで、いいですね。
 しかし、外国人の場合、香港→中国とか、高速鉄道に乗る際は、飛行機といっしょでパスポートチェックとかいろいろあって 、1時間前には駅に行かないといけないので、そこはアレなんですけど。その点、新幹線はスマホでパッと買えて、Suicaに紐 づけてピッと直前に改札に入れるんで、非常にいいですね。

週刊金融日記 第587号 JRの特急券はネットで買うに限ります

●Trip.com:世界最大級のオンライン旅行会社。航空券、ホテル、列車、現地ツアーなど豊富な旅行商品をワンストップでお得 に予約できます。
https://www.trip.com/t/2xdvMiE7pY1

★EX-ICで席を見ていたら、グリーン車はすべて隣が座っていますし、指定席は3列シートの真ん中の席しかありません。新幹線に乗る時間は夕方5時ぐらいだったので、まだ、自由席は空いているだろう、という咄嗟の判断で自由席にしたら、空いていて、3席独り占めでした。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1879809423537066334

 ということで、名古屋出張とか、いろいろバタバタしていて、今週のメルマガ配信が遅れに遅れてしまい、大変に申し訳ありません。

 さて、トランプ大統領の公約について、彼はディールの人だから、関税かけるぞとかは交渉を有利にするための脅しに過ぎないとか、いや、本当に実行するはずだとか、これまで様々な憶測が飛び交っていました。で、僕は、大統領就任式の後に全てが明らかになる!そして、それを今週のメルマガのネタにしよう!!と身構えていましたが、実際には具体的な政策はまだ示されず、まだ様子見段階のようですね。
 何か新しく分かったことと言えば、一度アメリカでバンされたTikTokがどうやら復活しそうだ、ということぐらいでしょうか。

★よく考えたら、トランプさんの可愛い孫娘が、TikTokerだったので、まあ、バンされませんわな(笑)。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1882034845305770488

★TikTokも、ガザ虐殺などを目立たせないなど、アメリカ政府からの検閲要請に応じて、ディールしそうな感じですね。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1882233702706794927

★大統領就任式には、米ビッグテックの錚々たるトップたちが参列したのですが、僕は逆にそこにいなかったこの人に注目しま した。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1881546754409308217

 しかし、いま世界の株式市場の圧倒的に最重要なトピックである生成AIについて、非常に大きなニュースがありました。はっきり言って、いまアメリカ株、つまり世界の株式市場を支えているのはこのテーマだけなので、ある意味で、トランプ大統領就任以上の重要性があります。
 よって、今週はこのことについて書きます。

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

-2025年の中国株の展望を教えてください
-生成AIを子供の学習に使うことは有効でしょうか
-ChatGPTのo1にエロ小説を書かせたら割と完成度の高い文章が出てきました
-職場の若い社員を見て「性欲の総量」が減っていると感じました

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.中国発の本物のOpenAI:生成AI研究開発の潮流が変わった

 まあ、前提として、僕は生成AIは過大評価されている(少なくとも株式市場はバブル)、というスタンスを変えていませんが、その生成AI業界の生態系の中で、中国発のDeepSeekがゲームチェンジャー的なものを、いきなりオープンソースでMITライセ ンス(要は商用利用でも何でも好きに使っていいですよ)で出してきました。僕がフォローしている世界のAIクラスタが非常にざわついています。単に価格破壊だけじゃなかったわけですね。

週刊金融日記 第660号 生成AIの価格破壊が始まった!中華AIの逆襲とAIバブルの未来

★第660号で書きましたが、中国のクオンツヘッジファンドが、サイドプロジェクトですごいもんをポンと作ってしまったわけですね。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1882390489087017068

 生成AIのオープンソースというのは別に新しいことではなく、Meta社もオープンソースで出していますし、Alibabaも出して います。しかし、こういうものって、常に最高のパフォーマンスのものしか相手にされないんで、いまいち盛り上がっていませんでした。たとえば、天才イーロン・マスクさんの超AI企業が作るGrokですが、ChatGPTとかよりいろんな面で劣っているので 、天才があれだけ宣伝してもほとんど誰も使っていません。MetaやAlibabaの生成AIも、AI御三家である、ChatGPT、Gemini、Claudeに、ちょっとずつ劣っているので、オープンソースでも大して注目されないわけです。
 しかし、DeepSeekは、数学やコーディングなどの分野では、こうした御三家を凌駕しており、さらに無料でWebで誰でも使え る上に、オープンソースで、ソースコードもぜんぶ公開して、誰でも使っていい、となったもんだから、世界中のAI研究者や、AIを使ったアプリケーションを開発しているエンジニアたちの間で、一気に注目されているわけです。

 ということで、今週はこのDeepSeekについて書こうと思います。
 最新のDeepSeekのR1ですが、OpenAIの長考モデルであるo1と、GeminiのDeepResearchを同時に使えるみたいになっているので、はっきり言って、誰でも使える無料なのに、ネットリサーチとかでは一番使いやすいです。さっそく、DeepSeekに、DeepSeekについてまとめてもらいました。

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2.今週のマーケット

●AIの赤字をOffice値上げで埋めるか、アメリカでTikTok停止、フジテレビが存亡の危機(金融日記 Weekly 2025/1/10-2025/1/17)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52240834.html

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3.ブログではいえないお店

-名古屋駅ビルの解説と中途半端な居酒屋より鰻屋な理由

 冒頭に書いたように、ちょっくら名古屋に来ています。
 最近のJRの駅ビルはどこもすごいので、のぞみが停まるような地方都市は、駅周辺はどこもキラキラ大発展しておりますね。名古屋駅には大きな高島屋もあって、駅周辺はめちゃくちゃ発展しております。
 昔、東京のレストランがそこそこの値段で美味しかった時代は、僕はこういう非東京のおしゃれレストランとかは、どこも東京の廉価版みたいで、ずっといまいちだと思っていたのですが、東京での人手不足と原材料費のインフレが深刻になってきて、むしろ最近は、家賃が安い地方都市の方がコスパ良く美味しいものが食べられるなあ、と思っています。もちろん、昔から、南九州とか北陸とか北海道とか日本の美味しいものの産地はそりゃあ別格なんですが、名古屋みたいなところも、東京よりだいぶコスパが良くなったなあ、と。
 名古屋駅の上には、駅に直結する2つの高層ビルが建っています(正確にはタワーズはツインタワーなんで、ゲートタワーと足して3つですね)。JRセントラルタワーズの方は、2000年5月に全館開業しましたから、もうだいぶ年季が入っていますね。 ちゃんとメンテナンスしているので、20年ちょっとではまだピカピカですが。JRゲートタワーは、2017年4月に商業施設がオープンしました。両方とも、12階と13階がレストラン街になっていて、連絡通路でつながっています。タワーズの上がマリオットホテルになっていますね。さらに、KITTE名古屋もできたし、大名古屋ビルヂング(チに点々です)も建て替えられてピカピカ になっています。

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4.藤沢数希の身もフタもない人生相談

-2025年の中国株の展望を教えてください

毎週、楽しませていただいております。
ところで所長が去年、触れたことのあるBTCと中国株の今年の展望について、なにか変わりはありませんでしょうか。
BTC(MSTR株)は去年末の騰げで売ってしまいましたが、中国株(2800.HK、0823.HK)はまだ持ってまして、特に今の下落は長 期の押し目ではと感じているので気になっています。
(所長は数ヶ月早く言うことが多いのでむしろ今がチャンスではとも思っています)。
中国20年債も日本を下回るなどのニュースが出てますが、まだ割安感があるといえるでしょうか。
想定外の悪材料は出てきてないでしょうか。

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TOPIX: 2679.42, -1.3% (1w), -4.4% (YTD)
Nikkei225: 38451.46, -1.9% (1w), -3.6% (YTD)
S&P500: 5996.66, +2.9% (1w), +2.0% (YTD)
USD/JPY: 155.36, -1.7% (1w), -1.0% (YTD)
EUR/JPY: 160.04, -1.7% (1w), -2.1% (YTD)
Oil(WTI Futures): 77.88, +1.7% (1w), +8.6% (YTD)

 マクロ経済では、とうとう日銀が利上げするとの報道が出ている。しかし、大きな流れとしては、アメリカの長期金利が5%目指して高止まりしているときに、日銀が金利を0.25%上げたところで、大した意味はないだろう。
 日本では大手テレビ局のフジテレビが、元SMAPの中居くんがいわゆる上納された女子アナとやった後に揉めた件が、おおごとになっている。トヨタ自動車や日本生命など、錚々たる企業がCMを打ち切ると発表し、他の企業も続くものと思われる。しかし、フジ・メディア・ホールディングス自体は時価総額が4000億円もないスモールキャップなので、株式市場全体には大きな影響はなさそうだ。
 アメリカ政府は、TikTokをとうとうバンした。基本的にアメリカ政府は、自国のトップ企業を凌駕する外国企業には、難癖をつけて制裁を科すというポリシーであり、TikTokもアメリカの若者の間で圧倒的に人気のソーシャルメディアになったことで、制裁されることになった。過去にはiPhoneより売れて、携帯基地局などで世界を席巻したHuawei社がバンされたり、中国のEVの方がバラエティに富み価格性能比で大幅に優れているため、中国製EVに対しては多額の関税をかけ、アメリカに入ってこられないようにしている。
 しかし、TikTokに関しては、以前、Facebookなどがトランプ大統領のアカウントをバンしても、バンしなかったことや、息子のバロン君がTikTok好きということもあり、明日就任するトランプ大統領の一存で復活するかもしれない。仮にそうなれば、トランプ大統領は、アメリカの若者のハートをがっちりと掴むことになりそうだ。

●利上げは日米首脳会談前の1月に 日銀と石破政権の思惑
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD174F50X10C25A1000000/

★中居くんが上納された女子アナとやったら揉めた件で、フジテレビが存亡の危機
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1880598797384057238

●TikTok、米国でサービス停止
https://www.cnn.co.jp/tech/35228425.html

★生成AIは、GPUを購入したりそれを回す電気代で莫大な資金が必要だが、AIを使ったアプリケーションはさっぱり儲けにつながらない。結局、Office365などの事実上の独占プロダクトの値上げによって、Microsoftなどが資金を回収しそうである。困ったものである。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1880445204089774267

★トランプ大統領は強敵(ともと読む)であるプーチン大統領や習近平主席と対話を始めようとしている。一方、ドイツやカナダやデンマークなど、アメリカに媚びへつらう同盟国はバカにして、厳しい態度のようだ。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1880493616612950072

米個別銘柄の週間パフォーマンス(2025/01/10-2025/01/17)
米個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

香港・中国個別銘柄の週間パフォーマンス(2025/01/10-2025/01/17)
Chart20250119_HK
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

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日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2025/01/10-2025/01/17)
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2025/01/10-2025/01/17)
個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

直近1年のドル円とユーロ円の推移
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資

イールドカーブ(2025/01/17)
イールドカーブ
出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2025/01/10-2025/01/17)
主要通貨の週間パフォーマンス
出所: セントラル短資

外国株とコモディティ
外国株とコモディティ
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2025/01/10-2025/01/17)
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)

今週のマーケット・イベント

1月20日(月)
日11月機械受注
日11月第三次産業活動指数
米大統領就任式
世界経済フォーラム(ダボス会議、-1/24)
休場:米(キング牧師生誕日)

1月21日(火)
決算:米Netflix、他

1月22日(水)
決算:米P&G、他

1月23日(木)
日銀金融政策決定会合(-1/24)
日12月貿易統計
日12月首都圏新規マンション発売

1月24日(金)
植田日銀総裁記者会見
日銀、経済・物価情勢の展望を公表
日12月全国消費者物価指数(CPI)
米12月中古住宅販売件数

1月25日(土)

1月26日(日)

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第661号の目次です。

●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
http://yakan-hiko.com/PU14

●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html

●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52021876.html

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// 週刊金融日記
// 2025年1月15日 第661号
// 安い外食が総じて悲惨になってきた東京でサバイブする食事方法
// インフレ懸念で米長期金利急上昇
// ハイテク養殖魚を堪能できる居酒屋
// 子供は伝統的レールですが海外で活躍してほしい
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 東京に帰ってきて、もうだいぶ経ちましたが、こっちで溜まっている書類仕事を片付けたり、意外といろいろやっております。それで、家で冷凍食品をいろいろ食べながら事務仕事をしておりました。
 今週はいよいよ共通テストですね。中学受験も始まります。受験生を抱えるご家庭は風邪などに気をつけて、がんばってください。

『コスパで考える学歴攻略法』 https://amzn.to/3UOEroZ

 だいたいのことが、X(旧Twitter)の自称識者のインフルエンサーの方々が声高に言ってることの反対が正しいのですが、 東京科学大学(旧東工大)が「女子枠」を導入した時はボロクソに言われて、これでは「学力」の低い女子推薦枠の人たちといっしょにされたくないから、高学力の女子の一般受験は人気が落ちるだろう、みたいなことが言われました。しかし、蓋を開けてみたら、一般受験枠でも女子から人気になり、女子枠大成功となりました。あるいは、なってしまったんでしょうか。
 ところで、なぜXのインフルエンサーたちの言うことの反対がだいたい正しくなるのかというと、彼らは予想ではなく、自分の信条や願望を語っていることが多いからです。

●迫る共通テスト 少子化でも一転、7年ぶり受験生増加 東京科学大が人気で志望者109%
https://www.sankei.com/article/20250113-W2FQUH7JGJNKDEVSZOXAYHUF5U/

 トランプ次期大統領は、カナダも欲しい、グリーンランドも欲しいなど、なかなか面白いことを言い出して、世界は混沌としてきました。
 日本製鉄のUSスチール買収は、「安全保障上の理由」でバイデン大統領からストップをかけられたのですが、こちらも訴訟などいろいろ面白くなってきました。

●カナダにパナマ グリーンランドも?トランプ氏発言のねらいは
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250110/k10014690151000.html

●クリフス社CEO「日本は邪悪 1945年から何も学んでいない」USS買収を模索か
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/900016317.html

★鉄鋼大手『クリーブランド・クリフス』のゴンカルベスCEOの会見では、ある種のアメリカの本音的なところが垣間見れてとても面白いですね。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1879208706765934799

★ちなみに、国別の鉄鋼の生産量は中国が圧倒的です。宝鋼集団(Baosteel、600019.SH)ですね。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1876147669388980640

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

-中受して伝統的レールに乗せましたが子供たちには日本を飛び出してほしい
-70歳の母の余剰資金1000万円を投資する理想的なポートフォリオをご教示ください
-日本からでも買える中国ロボット関連株はありますか

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.安い外食が総じて悲惨になってきた東京でサバイブする食事方法

 東京に帰ってきて、よく行く安い寿司屋とかうどんとか食べて、あとは事前にリサーチしていたお店とかに行って、さすがは日本は安くて食べ物が美味しいな、と順調な滑り出しだったんですが、その後、食べログで適当に選んだ居酒屋で、惨敗しました。さらに、負け方が悪く、同じ過ちを二度繰り返してしまったのです。
 以下のバックナンバーは、日本でのレストラン選びのとても重要な指針がまとめられているので、読みましょう。

週刊金融日記 第609号 レストラン選びの必勝法がワークしなくなっている件と東京の安くて美味しい居酒屋
週刊金融日記 第660号 また写真メソッドでの居酒屋選びで失敗した件と東京で安く飲む方法

 まあ、要するに、検索エンジン対策(Search Engine Optimization、SEO)が進んで、量産されたゴミ記事が検索結果の上の 方に出てきて、ググってもゴミが出てくるようになってきたのと同様に、モラルのない飲食店側も食べログをハックするようになってきた、というだけのことです。
 昔は無料の面白いブログとかいろいろあったんですが、こうして悪貨が良貨を駆逐したので、そもそも無料で良質な記事を書く人がいなくなってしまいました。このメルマガも課金でペイウォールが作られており、中身の大事なところはGoogleの検索エンジンから見えませんね。

週刊金融日記 第658号 Googleの検索エンジンは生成AI時代にどうなるのか

 こうした一部の飲食店の食べログ対策は、当然に予想されたことなのですが、食べログの点数なんか見なくても、百聞は一見にしかず、なので実際の客が投稿した写真をGoogleマップとかで見て選べばいい、と僕は簡単かつ非常に強力なレストラン選びのメソッドを提案してきたのですが、これも(特に和食店で)ハックされてしまっているな、と。

 そもそもいまの日本国の課題は深刻な人手不足であり、特に安い飲食店なんかで働いてくれる人が絶望的に足りていませんし(実際に行けば分かると思いますが、もう日本人はあまりいません)、農業や漁業なんかは昔から人が足りないんで、美味しい食べ物を作る人もいなくなってきた上に、円安で食材の輸入価格も非常に高くなっているわけですね。そして、東京はテナント賃料も上がっているわけです。このマクロ的な八方塞がりな状況で、東京で安くて美味しい飲食店をずっとやっていこうなんて、土台無理な話なんですが、日本の消費者は財布の紐が堅いので、値上げも難しいわけです。

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2.今週のマーケット

●トランプ大統領グリーンランド頂きに意欲、カリフォルニア燃え上がる、インフレ懸念で米長期金利急上昇(金融日記 Weekly 2025/1/3-2025/1/10)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52240605.html

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3.ブログではいえないお店

-ハイテク養殖魚を堪能できる居酒屋

 近畿大学が世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功したのは2002年のことで、20年以上も前の話ですね。その10年後ぐらいに「近大マグロ」が食べられるレストランが銀座にオープンして、いろいろ話題になっていたことを覚えています。当時、自称食通たちが「養殖のマグロは脂が美味しくない」などと偉そうに言っており、僕自身も、もっとイキったお店が好きな年頃でしたので、ずっとスルーしておりました。
 しかし、水産資源の乱獲が深刻化し、マグロやウナギなどが絶滅危惧種に指定される状況を目の当たりにすると、誰よりもESGな僕としては、養殖技術こそが人類の未来を照らす希望の光だと思うようになりました。
 ということで、先日、近大マグロのお店に行ってきました。

●近大マグロから動植物の複合生産まで。次代の食料生産モデルを創造する。
https://www.nara.kindai.ac.jp/labo/research/001.php

 さて、そのレストランですが・・・

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4.藤沢数希の身もフタもない人生相談

-中受して伝統的レールに乗せましたが子供たちには日本を飛び出してほしい

新年明けましておめでとうございます。
たびたび相談に答えていただき、ありがとうございます。
Xで高額医療費の負担が月に44万円になると言われ、また、老人の医療のために所得が多少多いサラリーマンが狙い撃ちされるのかと暗澹としていましたが、藤沢さんのメルマガ(第659号)を読んで、老人の負担もすこし上げるためだと知り、多少なり とも安堵しました。
しかし、それでもこれからも現役労働者の負担が増えていくことは変わらなさそうですね。
海の向こうでは、トランプ次期大統領が、グリーンランドやカナダを併合しようとしたり、パナマ運河を取り戻そうなどと表明しております。
ウクライナ戦争は終わらず、台湾危機もいつ起こるかわからないと言われています。
2025年も混沌としそうですね。
さて、拙宅では2人の子供は中学受験をおかげさまで乗り越えることができ、日本の伝統的な教育のレールに乗っております。
しかし、このままでは彼らは他人である老人たちを養うためにずっと働き続けることになりそうで、本当にこういう教育で良かったのだろうか、と振り返っております。
先日も海外移住は楽じゃない(第659号)、という話がメルマガに掲載されていたと思いますが、これから子供達が海外に行く にはどのような路線が良いと思われますでしょうか?
もちろん本人たちの希望なので、それでも日本に住みたいと思うなら(実際その可能性が高いですが)それでいいのですが、藤沢さんのように海外の大学院への留学などいろいろ提案していこうと思っています。

・・・

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TOPIX: 2714.12, -2.5% (1w), -3.1% (YTD)
Nikkei225: 39190.40, -1.8% (1w), -1.8% (YTD)
S&P500: 5827.04, -1.9% (1w), -0.9% (YTD)
USD/JPY: 158.05, +0.4% (1w), +0.7% (YTD)
EUR/JPY: 162.75, +0.7% (1w), -0.4% (YTD)
Oil(WTI Futures): 76.57, +3.5% (1w), +6.8% (YTD)

 トランプ次期大統領が「ユニバーサル関税」の導入を目的とした緊急事態宣言を検討していたり、グリーンランド獲得への意欲を示したり、予想を上回る強硬姿勢を見せている。国際関係の緊張感が高まり、金融市場の先行きへの不透明感が漂ってきた。
 また、米カリフォルニア州では壊滅的な山火事が続いており、多くの住宅地が灰となる深刻な被害が出ている。(まだ全く鎮火していないが)この復興に向けた労働力や資材の需要が増加することで、インフレ圧力が一段と高まる可能性がある。
 以上のような背景からか、米国の長期金利は上昇を続けている。長期国債の金利が高止まりしている一方で、株式市場のバリュエーションは歴史的な高水準であり、米国株のリスクプレミアムはほぼゼロ、あるいはマイナスになっている。
 市場参加者の関心がインフレ再燃に向いてきたことから、良いマクロ経済指標が金利上昇を連想させ、再び、良いニュースは悪いニュースという株式市場になりつつある。

●米長期金利上昇、強まる株割高感 日米株の上値重く
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN10DVJ0Q5A110C2000000/

●デンマーク、トランプ氏の脅しに苦慮 グリーンランド問題
https://www.bbc.com/japanese/articles/ckgr10ljgdmo

●トランプ氏、一律関税へ「緊急事態宣言」検討 米報道
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN08DTD0Y5A100C2000000/

●米加州ロサンゼルスの山火事、なぜこれほど壊滅的なのか
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-01-10/SPUETJT0AFB400

米個別銘柄の週間パフォーマンス(2025/01/03-2025/01/10)
米個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

香港・中国個別銘柄の週間パフォーマンス(2025/01/03-2025/01/10)
Chart20250112_HK
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

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日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティ リティの推移
出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2025/01/03-2025/01/10)
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2025/01/03-2025/01/10)
個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

直近1年のドル円とユーロ円の推移
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資

イールドカーブ(2025/01/10)
イールドカーブ
出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2025/01/03-2025/01/10)
主要通貨の週間パフォーマンス
出所: セントラル短資

外国株とコモディティ
外国株とコモディティ
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2025/01/03-2025/01/10)
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)

今週のマーケット・イベント

1月13日(月)
米12月月次財政収支
中国12月貿易収支
休場:日本(成人の日)

1月14日(火)
日11月国際収支・貿易収支
日12月景気ウォッチャー調査
米12月生産者物価指数(PPI)
決算:東宝、ビックカメラ、他

1月15日(水)
12月マネーストック
米12月消費者物価指数(CPI)
米1月ニューヨーク連銀製造業景気指数
決算:米Citigroup、米JP Morgan、米Wells Fargo、米Goldman Sachs、他

1月16日(木)
12月国内企業物価指数
米12月小売売上高
米12月輸出・輸入物価指数
決算:米Morgan Stanley、米Bank of America、米UnitedHealth

1月17日(金)
米12月住宅着工件数
米12月建設許可件数
米12月鉱工業生産
米12月設備稼働率
中国10-12月期GDP
中国12月鉱工業生産
中国12月小売売上高

1月18日(土)

1月19日(日)

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