LTCM伝説―怪物ヘッジファンドの栄光と挫折, Nicholas Dunbar (原著), 寺沢 芳男 (翻訳), グローバルサイバーインベストメント (翻訳)
(Inventing Money: The Story of Long-Term Capital Management and the Legends Behind It, Nicholas Dunbar)

を再び読み返した。

何度、読んでもLTCMの実話はすごすぎる。
LTCM(Long-term capital management)というのはソロモンの伝説的トレーダーだったジョン・メリウェザー、ノーベル経済学賞受賞者のロバート・マートンとマイロン・ショールズらの当時、投資の世界のスーパースターが1993年に作ったヘッジファンドである。
その名声から立ち上げで12億5千万ドルもの資金を集めてしまう。
1996年春のピークまでに資産額はなんと1300億ドル以上になっていた。
彼らは大量の信用取引の上にデリバティブを使ってレバレッジをかけまくっていたのでアメリカ連邦政府予算に匹敵する想定元本でマネーゲームをしていたことになる。

すげー、すごすぎるぜ、あにきー!ヒィィィィィ(゚∀゚;ノ)ノ

はっきり言ってホリエモンがMSCBで800億円調達して世間を騒がせたマネーゲームなんてLTCMのマネーゲームに比べたら埃一つにもならないですよ。

著者のニコラス・ダンバーはハーバードで物理学を学んだあと、Riskというデリバティブ関係の専門誌でテクニカル・ライターを勤めている作家である。

彼の緻密な取材や、金融工学史に対する正確な知識、そしてそれらを専門家でない人に分かりやすく説明する文才にはほんとうに脱帽してしまう。

日本語訳も極めて優秀。

この物語は金融の世界のタイタニックなんだろう。