投資の本ってのは9割以上がどうしようもないと言うか、むしろ知識がない人が読むと有害なものが多い。
僕が残りの1割の本をセレクトして紹介するということはそれなりに付加価値のあることだと思う。



金持ちになるための自己啓発本
 

金持ち父さんはいわずと知れた世界的なベストセラー。
ロバート・キヨサキは
「キャッシュフローを生み出す資産(株、不動産、自分のビジネス等)をひたすら集めなさい」
「キャッシュを吸い取るもの(持ち家、車、贅沢好きな奥さん等)はひたすら避けなさい」
と金持ちになるためのごく当たり前のことをずっと語る。
別に考え方自体は当たり前のことなのだけど、彼の物語を書くセンスが抜群なので落ち込んだときとかに読むと元気付いたり、勇気をもらったりする。
また、エリート・サラリーマンの生活をラットレースとこき下ろす。
(確かに僕はラットレースの真っ只中さ。)
大したことは書いていなのだけれど世界中で売れに売れた本なのでまだ読んでない人は目を通しておいたほうが良いかも。
ちなみにロバート・キヨサキは商売上手なのでその後、延々と金持ち父さんシリーズを出版した。
個人的にはこの一冊だけ読めばよいと思う。

金持ち父さん大ヒットを受けて雨後の竹の子のように日本でも金持ち本ブームが巻き起こった。
その中でほとんどの本は読むに値しないのだけれど橘玲さんの本は例外的によく出来ている。
金持ち父さんが情熱的に読者を煽るのに対して、橘玲さんは淡々とシニカルに日本社会の歪について綴る。
僕もシニカルなタイプなのでこの本は好きだなー。

 

こっちの本は橘玲さんのエッセー集みたいな感じだ。
これも淡々と社会の現実とその中でどうすれば良いかが書かれていてとても興味深い。



株式投資をはじめた人にぜひ読んでもらいたい本
 

株式投資を始めた人が最初に読むべき本はテクニカル分析の本でもなければファンダメンタル分析の本でもない。
ましてや変なデイトレードの本でもない。
いったい自分がどういう種類のゲームに参加しているのか理解する必要がある。
この2冊の本は時代を超え、国境を越え、世界中で評価された書籍なので非是、最初に読んでもらいたい。
どうして毎日、朝から晩まで最新の情報機器を使ってマーケットの分析をしている連中に簡単なテクニカル分析で株の初心者のあなたが優位になれるというのだろうか?
でも、安心してほしい。
マーケットと言うのはどんどん効率的になるメカニズムが埋め込まれているのでプロ同士が激しく戦えば戦うほど、プロと初心者(っていうか猿でも)との差が消失するようになっている。
実はプロのファンドマネジャーも猿が新聞の株式欄にダーツを投げて買う銘柄を選ぶのもそんなに違うものではない。
でも市場が完全に効率的ということはありえないのでそのほんの少しの差に投資会社は高額な給料を払うわけなんだけど。
その辺のところは是非頭に叩き込んでもらいたい。

効率的市場仮説(Efficient Market Hypothesis, EMH)
効率的市場仮説を理解するための読み物

ちなみに私は素人のデイトレーディングを全く非難しない。
むしろ推奨しても良いぐらいだ。
日本国民は宝くじや競馬やパチンコにものすごいお金を使っている。
ネット証券でのデイトレーディングはギャンブルと考えれば最高に良い条件であり、また、株式投資を通していろいろなことが学べると言う教育効果も絶大だからである。



ファイナンスの勉強をちょっとシリアスにはじめた人にぜひ読んでもらいたい本
 

どちらも金融工学に関してかなり高度な記述がある。
天才数学者、株にハマるの方はお笑い系の楽しい本である。
数学の知識がなくても全然楽しい本である。
LTCM伝説 −怪物ヘッジファンドの栄光と挫折−はとてもシリアスな本である。
LTCM崩壊という金融史のタイタニック号の物語はどんな映画や小説よりもすごいと思う。