今日はスポーツジムに行ってその後は麻布のカフェでずっと読書をしていた。
僕のお気に入りの作家の橘玲さんのシリーズを一通り読んでみた。

この人も金持ち父さんロバート・キヨサキのようにちょっと本が売れると似たような内容のものをシリーズ化して商魂たくましくどんどん書いている。
(僕は金持ち父さんシリーズも立ち読みで全部読んだけど、金持ち父さんシリーズは最初の一冊だけ読めば良いと思う。特にロバート・キヨサキの証券投資に関する記述は稚拙で読む価値はない。最初の本は自己啓発としてはとても良く出来ていると思うけど。)

知的人生設計シリーズの本の一冊は前回の万人に勧める株、投資、金融関連の教科書じゃない読み物の中で紹介した、お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 ― 知的人生設計入門なのだけれど、これは資産運用に関して身も蓋もない事実が赤裸々に書かれていてとてもよい本だった。
最近、資産運用、資産運用ってなぜか流行っているけど、具体的な金融商品を買う前にこの本を読んでおいた方が良いと思う。

今日は次の2冊の文庫を買って再び読んだ。
(再びと言ったのはこの前、立ち読みで全部読んだから。)

世界にひとつしかない「黄金の人生設計」

「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計

内容的には重複している部分もあるけど、新しいこともいっぱい書いてあり、1000円以下で買える情報としては申し分ないと思う。

世界にひとつしかない「黄金の人生設計」の方は日本人とは切っても切れない不動産(マイホーム)と生命保険についてやはり身も蓋もなくシニカルに綴っていてとてもためになる。また、教育費に関しての議論も大変興味深い。日本人の幸せに密接に関係しているマイホーム生命保険子供の教育費を理解するためのとてもよい本だと思う。

「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計の方は金融業と言うものに対しての著者のすばらしい記述がある。
シェークスピアのベニスの商人から時代劇の越後屋まで金貸し業は悪者と世間では相場が決まっている。
実際、今栄えている外資系投資銀行も被差別民族でまともな職には就けなかったユダヤ人が起こしたものばかりだ。
金が金を生む金融業は道徳的に正しくないものとされ、世界中で卑しいものだと見られてきたのだ。
私もそんな金融業に関わるものとして歴史的背景はよく理解しておくべきだろう。

この本は日本の金貸し業代表の邦銀の不良債権問題や暴力団との関わり等の社会の暗部についても非常に分かりやすく書いている。

なんでも、本質的なものというのはあんがい単純なものなのだ。