サバイバルとしての金融―株価とは何か・企業買収は悪いことかを読んだ。

この本は株式会社とは何か、企業価値とは何か、金融とは何かと、資本主義とは何かという本質的な質問にとても的確にかつ平易な言葉で答えつつ、著者の仕事に対する考え方が記されています。

もろに直球勝負な本です。
とても誠実な本です。
清いです。

彼曰く、金融が正しく発達すると、

●努力した人が報われる
●リスクを取って成功すればリターンが大きい
●経営者は株主に雇われている。経営者のミッションは企業価値の向上にある(株価を上げることができない経営者は退場する)
●従業員が目を輝かせて、生き生きと働いている会社は伸びる
●一部の既得権者が既得権の上にあぐらをかかない。競争のシステムを導入する
●グラスシーリングを撤廃する。能力や実績と関係ない「国籍や男女の別」で差別しない。「入社年次で昇進していく、あるいは出身大学で昇進が左右される」という、おかしなロジックから卒業する

(以上、抜粋。)

と言ったことが当たり前のように実現する社会になると説いています。

すばらしいです。
まっすぐな人です。
グローバル資本主義マンセー\(^∇^)/


僕はどちらかと言うと、次の名言を信じているタイプなので、この本を読んだ後は心が洗われる気分でした。

Finance is the art of passing money from hand to hand until it finally disappears.
Robert W. Sarnoff

(ファイナンスとはお金を右から左へ、左から右へと、とうとうなくなってしまうまで回し続ける技術である。)

以前、紹介した、ウォールストリート投資銀行残酷日記―サルになれなかった僕たちは外資系投資銀行(の投資銀行部門)で働く影の面を強調した本でしたが、サバイバルとしての金融は光の部分にフォーカスしています。

なんか、タイトルがイケてないのですが、内容はすばらしい本だと思います。
株式投資の意味についても分かりやすい記述があり、万人にお勧めできます。