この本は最近読んだ本の中では、一番面白かったかもしれない。

僕は仕事柄、ITの進化を日々感じているし、Googleのお世話にならない日はないし、また、こうやってそこそこ読まれているブログを書くことによって、自分の考えを表現したり、1対数千のコミュニケーションを日々行っている。

僕のように金融テクノロジーの最先端で仕事をしていても、最近はJavaLinuxRと言った、オープンソースによってもたらされた無料のプログラムを使って大体のことが出来てしまう。

本を買うにしてもAmazonで注文を出せば翌日には自宅に届けられたりするし、何よりAmazonの膨大なデータベースを自由に使えることから必要な情報へのアクセスが非常に効率よくなっている。

特に個人的にはブログと言うものは、大きな変化だった。
僕がブログを書き始めた一年前は、僕のブログに対する認識は簡易Web制作ツールだった。
しかし、こうやって日々、僕の考えが数千の読者に読まれ、そして数千の読者とコミュニケーションをしていることから得られる、無形の利益は計り知れないものがあると感じている。
僕自身、僕が考えていることをそのままブログに乗せることにより、僕のバグだらけの考えがネット上の不特定多数の民衆にさらされ、オープンソースLinuxが日々進化するように、僕の脳内プログラムも日々進化していった気がする。

また、このように多くのものがネット上で無料で提供されたり、コミュニケーションのコストが劇的に低下すると、大きな社会変化が引き起こされる可能性が出てくる。
この本は僕がうすうす感じていたことを、非常に分かりやすく、梅田望夫さん自身のシリコンバレーでの長年の経験を交えつつ、解説してくれている。

従業員がたったの5000人程度(つい最近まで1000人もいなかった)のGoogleの時価総額が10兆円を超えていると言う事の意味をもう一度よく考えてみる必要があるかもしれない。
日本で時価総額が10兆円を超えている企業と言うのは、メガバンクを除くとトヨタ自動車の一社しかないのである。
そのトヨタ自動車とて、世界中の工場や何十万人の従業員を使って、ようやくこれだけの時価総額を保っているのである。

日本のメディアが「ライブドアは虚業なのか実業なのか」と言った、どうにもくだらない議論を長々としている間に、世界はどんどん進化しているのである。

みなさんもWeb2.0の世界観に飛び込んでいきましょう。