こんにちは。藤沢Kazuです。
ご無沙汰しています。

さて、今日は最近思っていることを徒然と。
サブプライム問題では世界の投資銀行が次々と巨額の損失を発表していますね。
シティやベアスターンズ、メリル、モルスタにUBSにドイチェ。。。
それぞれ数千億円規模の損失を計上しています。

僕はこれらの損失を見て時代が変わったことをしみじみと感じています。
お金の価値がめちゃくちゃ軽くなってるなーってことです。
数千億円ってソニーとか東芝とかの日本の大メーカーが世界中に工場を作って何十万人と雇用して一年間ひーこらひーこら働いて稼げるか稼げないかってお金です。

しかし、こんな損失がポンポン出ても、どの金融機関もケロっとして株価もほとんど動きません。
「なーんだ、もっと損失出すと思ってたんだけどたったの5000億円だったの? それじゃぜんぜん平気だね♪」
と言う分けです。

1998年のLTCMの破綻の時は、どの銀行も戦々恐々としていて、実際、金融機関の株価も半分以下に急落しました。
しかし、あのとき一番大損ぶっこいたUBSでもたったの800億円ぐらいで今回のサブプライ問題の損失と比べたらそれこそ桁がひとつ違います。

正直に言うと僕は、8月のサブプライム・ショックの時はとうとう2003年から続いた上げ相場も終わり、証券業界冬の時代に突入すると思っていました。
下げ相場になると誰も何の価値もない証券会社のサービスに手数料なんて払おうと思わなくなるので、クライアント・ビジネスはどんどん縮小していきます。

僕は、これで頭も悪く(そしてたいてい顔も悪い)、大した金も稼いでないのに威張っている社内のセールスがみんな首になると思ってほくそ笑んでいました。
そして、欧米の名門ビジネス・スクールでMBA(The Most Baka Associate)を取って、プライドと労働時間だけは立派だけど、しょぼい金しか稼いでいない投資銀行部門でも大リストラが始まると思い、胸が高鳴りました。
そして、下げ相場でこそ本領を発揮する僕たちプロップ・トレーダーの時代が来るのだと。

僕たちプロップ・トレーダーは市場に流動性を提供すると言う社会に重大な貢献をしていると同時に、誤った行動をしている投資家から市場で金を巻き上げることにより罪深き民を罰すると言う神の使命さえ遂行しているのです。

ところがです。
サブプライム・ショックも大したことはありませんでした。
ガッカリです。
現代は、お金の価値が極端に軽くなってしまったのです。
ふつうこんなにお金の価値が軽くなると、インフレが起こってたいへんなことになるのですが、物価は全く上がる気配がありませんし、むしろ物価は下がっています。

どうしてこんなこと起こるのでしょうか?
多分ですけど、それはきっとこんな単純な理由からだと思います。
実は、既に地球では技術革新が進みすぎていて、モノや食べ物なんて本当はいくらでも簡単に作れるんです。
本当のことを言うと、人間は毎日遊んで暮らせるような状態になっているのです。
労働力は途上国から溢れんばかりに供給されますし、アメリカやオーストラリアの最先端の農場を見れば分かりますが、食べ物もいくらでも簡単に作れます。
でも、だからと言ってみんな遊んで暮らしましょうと言うわけにもいかず、みんななんの意味もないような仕事を一生懸命やっているフリをしていると言うのが、現代の世界なのではないでしょうか?
ロック歌手にサッカー選手に、僕みたいなトレーダー。
今、お金をたくさん貰っている人たちは人間が生きていくために必要なものとはほとんど無縁です。
ある意味、世界は豊かになり過ぎたのです。

こんな世界にとって最大の脅威は環境問題です。
人間の活動が増せば増すほど、地球環境が破壊されていきます。
地球環境を守る方法は実はただひとつで、人間の活動を減らすことです。
車に乗るのも止めて、工場でモノを作るのも止めて、人口を増やすのも止める。
これ以外に環境問題を解決する方法はありません。
ある意味、日本のメーカーみたいなモノ作りは環境問題に一番悪いのです。

今は、みんな何の役にも立たないことを仕事にして、なんの意味もないのにその役割を必死に演じています。
本当はみんな遊んで暮らせるほど豊かなのに。

こうやって考えて行くと、最近、世界の先進国でニートが大量発生しているのも必然なのではないかと思えてきます。
企業活動に加わらない彼らこそが、実は地球環境に一番やさしいからです。

僕は毎日、何をしているかも知らない会社の株を何百億円も売ったり買ったりしながらお金を稼いでいます。
市場で生まれる僅かな歪みを見つけてトレーディングしています。
僕はテレビゲームも賭けマージャンも大好きだったので、今の仕事が大好きです。
大人になって、こんなファミコンより全然面白いゲームを毎日やれるとは思っていませんでした。
コンピューターのモニターの前に座って、必死でトレーディングしている僕のような若者を見て、世を憂うひともいるかもしれませんが、そんなことは杞憂です。

少なくともトレーダーは無意味な仕事ではありますけど、車を作ったりする有害な仕事に比べれば、地球に無害なだけ立派なのです。

さあ、それでは今夜も無意味に誰かと恋にでも落ちましょうか。。。