こんにちは。藤沢Kazuです。
いろんな株式投資家やネット・トレーダーのブログを読んでいて思うのは、株式投資というのは宗教なのだと言うことです。
もうそこには、お金が儲かるとか損するとかと言うものを超えた何かがあると言う他ありません。

世界がキリスト教、仏教、イスラム教に分かれているように、株式投資にも大きく分けてみっつの宗派があるようです。
そして各宗派の信者たちは日々自分達の信仰を広めようと活動しているみたいです。
その宗派は「短期売買デイ・トレーディング教」、「長期投資ファンダメンタル教」、「インデックス・ファンド教」です。

それでは順番に各宗教の教えを見ていましょう。


1.短期売買デイ・トレーディング教

この宗派の特徴は株式投資を単にパチンコや競馬のような確率の遊びと割り切っている点です。
株が上がる確率と下がる確率は半々なので、格安のネット証券を使って合法的に博打を打とうと言うスタンスです。
もちろん、パチンコや競馬と同じように参加者はトレーディングで自分だけは儲かると信じているわけです。
この宗派の信者はテクニカル分析を得意技として、自分が上がると信じる株を買い、下がると信じる株を売ります。

しかし、やはり他のギャンブルと同じでかなりの中毒性があり、ハマっている人は全財産がなくなるまでハマるようです。

ちなみに外資系のプロのトレーダーがコンピューターを使ってこれをやると「ハイ・フリークエンシー・スタティスティカル・アービトラージ・ストラトジック・トレーディング」とか言うたいそう訝しい名前になったりしますが、やってることはへんちくりんなモデルを作って会社の金をマーケットにぶち込んでいるだけなので、素人トレーダーとあまり変わりません。
一日でポジションをクローズするトレードを「デイ」トレードと狭義には言いますが、数日間ポジションを持つスイング・トレードもこの宗派に入れてよいでしょう。

みずほ証券のトレーダーがジェイコムのIPOの時に「61万円1株売り」とすべき注文を「1円61万株売り」と誤注文したとき、個人でさっと40億円を投入して20億円以上をたった一日で稼いだ、かの有名なジェイコム男はこの宗派の代表選手です。
風の便りでは彼はすでに200億円以上の資産を短期売買で稼いだそうです。

また、この宗派の信徒は寡黙で内気な人が多く、自分の考えを無理に人に押し付けようとしたりしないのが特徴です。
宗教としては、各々の信徒は布教活動にそれほど熱心ではなく、むしろ、暇な若い人が自発的にこの宗教に入信すると言うケースが多いようです。
僕としては、意外と付き合いやすい人たちです。

株式市場に流動性を提供する重要な役割をはたしていたりします。


2.長期投資ファンダメンタル教

最も布教活動に熱心な宗教です。
この宗教の信者は、どんな会社にも適正な真の価値が存在すると心から信じています。
財務諸表を分析すれば会社の真の価値が割り出せるのです。
そして、株式市場で「たまたま」ついている株価が自分の信じる真の価値より大きく下がった時に買えば長期的には儲かるのだと考えます。

この宗教の教祖は株式投資で4兆円稼いだウォーレン・バフェットです。
信者はみなバフェットが大好きで、バフェットの本を教典のように読んでいます。

しかし、その崇高な理念と強烈な信仰心とは裏腹に、なぜか儲かるのはバフェットだけで他の信者はあんまり儲かっていないのが特徴です。
この宗教の信者たちは「ところで結局いくら儲かったの?」とか言う実に本質的な質問をする人がとても嫌いなようです。
信者たちはどうやら単に金儲け以上のとても社会的にすばらしいことをしていると考えているようで、そんな下賎な質問には答えられないと言うわけです。

非常に布教活動に熱心なのがこの宗教の信者の特徴です。
まだ、この宗教に入信していない人をみつけると、盛んに説法をして入信、または他の宗派から改宗させようと布教します。

イスラム原理主義のように異教徒に対して攻撃的な信者もかなりの割合で存在します。
彼らは特に短期売買デイ・トレーディング教徒を攻撃するようです。
自分たちこそ社会の発展のために必要な崇高な民族であり、下等なデイ・トレーダーは殲滅しなければいけないと考えたりします。
そんなデイ・トレーダーがいなければ自分が株を買いたいときに流動性がなくて買えないじゃないかと論理的に考えれば思うのですが、やはり下等な民族は滅ぼさなければいけないのでしょう。
オウム真理教の麻原がポアしたりするのと根っこの部分では同じなのかもしれませんね。


3.インデックス・ファンド教

最近、徐々に勢力を拡大している宗教です。
彼らの拠り所は効率的市場仮説です。
学者が創り出したこの砂上の楼閣の上にそびえたつインデックス・ファンドこそが彼らが信仰する神です。
市場が効率的なら下手に動くより、市場そのものを買ってほかっておくのが一番だと彼らは頑なに信じています。
しかし、要は日経平均みたいなインデックスを買ってるだけなので、最近のような下げ相場だとどんどん損失が膨らんでいきます。

欧米の一流大学の偉い教授が考えたものだから正しいに決まっていると言う、ある種の分かりやすい安心感があります。

しかし、教授連中の言うことがそんなに正しいのかと自問してみる価値は十分にあるでしょう。
自分が大学生だったころに見たあの浮世離れして世間とズレまくっている人たちが本当に正しいのかと疑ってみることです。
そんなに正しいのに、どうして彼らは貧乏で女にもモテないのでしょうか?
人間の欲と世俗にまみれた株式市場を「株価は全ての利用可能な情報を織り込んでおり、新しい情報は全ての投資家に一瞬で伝わる」などと言う荒唐無稽なひとことで本当に片付けることができるのかと?

この宗教の信者もわりと布教活動に熱心なひとが多いようです。
ただし、ファンダメンタル原理主義者のように他の宗教を攻撃するところまでは行かないようです。



僕ですか?
僕は今のところ無神論者ですね。
まあ、儲かればいいかなと。。。