こんにちは。藤沢Kazuです。
最近、新卒の採用でずっと面接していたり、新卒の人たちと話す機会がたくさんあっていろいろと思うところがありました。
現在のような下げ相場でも高学歴大学の卒業生にとって、外資系投資銀行は非常に人気のある就職先のようです。
時代は変わったものですね。

さて、今日は面接で志望動機を聞かれたときにどうやって答えればよいかと言う事を解説したいと思います。

志望動機はぶっちゃけた話「金をたくさん稼ぎたいから」と言うことでしょう。
そこで問題なのは、本当にこんなに正直に答えていいかどうかです。

結論から言うと、これは面接官によります。
面接官のよって好き嫌いがはっきり分かれており、その確率は概ね半々です。
しかも、ここを間違って答えると確実に落とされると言う非常にセンシティブな採用プロセスの関所なのです。

僕に関して言うと、志望動機で「金融とは社会の血液であり・・・うんたらかんたら」とか「実力主義の外資で・・・うんたらかんたら」とか「社会にインパクトを与えるビジネス・・・うんたらかんんたら」とか答えられたら速攻で落とします。

なぜかと言うと、本心はお金をたくさん稼ぎたいのに、そんな風に面接で嘘をつく人間にろくな奴はいないと思いますし、就職活動のマニュアル本に書いてあるようなことを棒読みされてもとても空虚に響くからです。

どれだけ学業で優秀だったとしても、どれだけそこまでの面接が完璧だったしても、僕が面接官なら「俺は他のやつより金を稼ぎたい」と腹のそこから言えない学生はそこでアウトです。
自分自身にさえ正直になられない人間が、同僚に、そして仕事に誠実にいられるかと言われたら、間違いなくNoだと思うからです。

しかし、問題なのは「金を稼ぎたい」などという下品なことを初対面で言う学生を毛嫌いしている面接官もほぼ半数存在すると言うことです。
そういった面接官に正直に志望動機を答えたら確実に落とされます。
そこはやはり模範解答的な答えを用意する必要があるのです。

そこで学生としては、面接官がとっちのタイプなのかを見極めないといけないのですが、これがなかなか至難の業なのです。
どちらかに山を張って答えれば確率50%のコイン投げをすることになります。
ここで間違えるとそれ以外がどんなに完璧でも落とされるわけなので学生にとっては難儀な話です。

そこで僕としては、学生が面接官のタイプがどちらなのかある程度予測するための方法を紹介したいと思います。

1.女好きそうで仕事が出来てバンバンお金を稼いでそうな男だったら、かなりの確率で前者だと言えます。
こう言った社員は証券会社ではセールスやトレーダーは稼いでなんぼの世界だと思っているので、正直に金をたくさん稼ぎたいから外資の証券会社に入りたいんだという学生を好む傾向があります。
彼らに建前をつらつらと語ったところで「あー、また同じ話かー」とうんざりされるだけです。
ありのままの自分で勝負しましょう。

2.まじめそうで学生時代に女にモテなさそうだったタイプの男が面接官だったら後者の可能性を疑ってみることです。
問題なのは、証券会社ではよくあることなのですが、口下手なパッと見が地味なおじさんが実はトップセールスマンだったりして、プライベートでもなぜか女にモテモテだったりすることです。
こう言った面接官にマニュアル本の模範解答を喋ったところで「なに眠いこと言っとんねん」と思われ、無言で履歴書にバッテンがつけられるだけです。
このような隠れ実力者の面接官に出会ったら最初は模範解答的な志望動機を答えながらそれを聞いている面接官の目線や息遣いなどを注意深く観察して、本当はどっちのタイプなのかを冷静に見極めることです。
具体的にはこんな感じです。

面接官「それでは、どうして外資系の証券会社に就職したいのか教えてください」
学生「御社のようなグローバルな投資銀行で社会にインパクトを与えるビジネスをどんどんやっていきたいと思いますし、実力主義の御社は私にとってとてもやりがいがあると思います・・・(ひょっとしてこいつは前者のタイプなのか?)・・・しかし、正直に言えばたくさんお金を稼ぎたいと言うのが一番の動機です。そのために私はがむしゃらに働きたい。24時間、365日、金を一円でも多く稼ぐために働きたいです。ところで御社は週末や深夜にオフィスで働いても大丈夫ですか? 最近、ワーク・ライフ・バランスとか言って残業禁止のぬるい会社が多くて、私はそんな会社で働きたくないんです」

どっちに舵を切ればいいのかの見極めは僅か数秒の間で状況判断する必要があり非常に難しいですが、これぐらい相手の心理を的確に読めないようだと就職しても先が思いやられます。
ぜひ、がんばってください。

3.入社一、二年のザコ社員が面接官の場合、まず間違いなく後者です。
こう言った社員は社内で何の権限も持っていないのが普通なのですが、問題は新卒の面接などと言う雑用に借り出されるのはザコ社員が多いことです。
この一次面接でハネられると、どれだけポテンシャルが高くてもそれでおしまいなのです。
ここはぜひ無難な回答をして、少なくとも一次面接は突破できるようにがんばってください。
また、こう言う社員は、自分のライバルとなる新人を警戒している節があるので、あまりにも自己主張が強く、自分のスキルや知識をアピールしすぎると大変に逆効果になると言うことを覚えておいてください。
なるべく模範回答的な志望動機を述べて、先輩社員を尊び和を乱さないチームプレイヤーだと言うことをアピールしてください。
また、ザコ社員の年収は2000万円もないのが普通なので、そんな「お金をたくさん稼ぎたかったのに全然稼げなかった」人に、若手が目をキラキラと輝かせながら「金を稼ぎたい」などと言ってしまうと下手にコンプレックスを刺激してしまいたいへんに危険です。
やはり無難に無難に乗り切ることが肝心です。

4.女社員は全般的に後者の確率が高いと思ってください。
女性は一般的に建前をしっかり言える人を好みます。
男はセックスをしたいからしょうがなく大して食べたくもない高いフランス料理のレストランに女を誘ったりして、女はそんな男を値踏みして股を開くかどうかをじっくり考える− と言うのが、身も蓋もないデートの現実ですが、そんなことは小学生じゃあるまいしわざわざ言わなくても分かっているのです。
わざわざ言わなくても分かっていることをあえて言ってしまうような学生は、成熟したビジネスマンとしての資質を大いに欠いているとしか言いようがありません。
よって面接官が女性の場合、無難な志望動機を述べるのがよいでしょう。

5.全てを超越した男性社員の場合、社会貢献を志望動機にした方がいいかもしれません。
ほんの僅かしか存在しないのですが、実力もあり金もバンバン稼いでいて女にもモテモテにも関わらず、本当に心から社会貢献をしたいと思っている男もいます。
こう言った男は、合コンにも行かず、派遣社員の女性から夜のお供を誘われても奥さんやパートナーのためにバシッと断ったります。
まさに私欲を捨てているのです。
そして、非常に逆説的ですが私欲を捨てているからこそ、優秀な部下は彼の元で働きたいと心から心酔し、取引先も彼といっしょにビジネスをしたいと切望するので、結果的に富がこう言った男に集中するわけです。
このような大物に認められるには、真に高潔な志望動機が必要でしょう。
しかし、数の上ではこう言った社員は万にひとりもいないので、就職活動の戦略上、完全に無視してしまってもかまわないでしょう。


以上のように、外資系投資銀行では全く同じ質問に対しても正しい答えと言うのが全く違います。
面接では、一瞬にうちに相手のポジショニングを見極め、最適な答えを導き出す非常に高度な心理戦を勝ち抜かなければいけないのです。


そて、それでは次回は他の質問に対してどうやって答えればいいか解説して行こうと思います。