こんにちは。
藤沢Kazuです。
今日は、久しぶりの書評です。

強欲資本主義 ウォール街の自爆、神谷秀樹

タイトルと著者の略歴から、どうせ浅薄な外資とアメリカ批判の本だろうと思って読んでみた。
ちなみに著者はゴールドマン出身で、現在はブティック投資銀行を経営している。

今時、外資系投資銀行出身と言う肩書きは、マンモス大学で毎年何十万人も生産される慶応とか早稲田の卒業生とか、あるいは金さえ払えば誰でも経歴ロンダリングしてくれるアメリカの名門MBA卒業生と同じぐらい希少性がなく価値のないものであり、そして、この陳腐なタイトルと相まって間違っても面白そうには思えなかったのだがなんとなく買ってみた。

いやいや、しかし、この本はなかなのものだった。
タンニンがたっぷり入ったカベルネソーヴィニヨンで作られた上質な赤ワインのような渋みの中にもどっしりとした深みがある、そんな内容だった。

アメリカの金融資本主義にはじまり、小泉−竹中による政策まで、僕がどちらかと言うと傾倒しているものをことごとく批判している。
しかし、そのロジックやウォール街で実際に働いていなければ知らないような数々の事実の記述に、思わず引き込まれ納得させられてしまう。


しかし、それでも資本主義や自由経済が最良のシステムであり、これに変わるシステムを我々を持ち合わせていなし模索するべきでもないと僕は考えているし、その点も著者は同じだろう。

ここからは僕の意見なのだが、今回のサブプライムローンにしたって、アメリカの投資銀行の破綻にしたって、ホリエモンのライブドアにしたって、その主体が常に批判されるが、結局は投資家である一般国民の勉強不足が原因ではないのか。

返せない借金はしていはいけない。借りたお金は返さなければいけない。
こんなことは小学生でも知っている常識だ。

50倍もレバレッジをかけている会社と言うのは、要は張った相場で2%逆に行くだけで資本が全部吹っ飛ぶと言うことであり、そんな会社の株を買っていたら儲かっているときはいいけど、ちょっと計算が狂ったら紙切れになるのは自明だった。

株式分割するたびに狂ったように株を買っていたデイトレーダーは誰だったのか。

結局は国民の無知がすべての要因ではないのか。