徹底抗戦、堀江貴文

さっそく買って読みました。
いい本ですね。
いやー、いい本です。

ニッポン放送の敵対的買収。衆議院選立候補。そして、突然の逮捕。
当事者にしか書けないライブ感で、そしてホリエモンらしい冷静で淡々とした口調で、当時のさまざまな出来事が鮮やかに綴られています。

そして、ホリエモンはまだ裁判を闘っている当事者でもあります。
ある意味、ホリエモンも司法のあり方について国民に問いているのでしょう。

検察も裁判所も極論を言えば、民主主義の大衆政治のおかげで強大な権力になってしまったマスコミに振り回されながら、誰を逮捕して吊るし上げれば大衆の支持を得られるかを考えているわけです。
だから、ある意味、国民の総意が最高裁判所を動かすとも言えるのです。


僕の個人の意見を言うと、あの程度の違反行為(仮に検察の主張が100%正しいとして)で実刑と言うのは明らかにおかしいと思っています。
まあ、たしかに民主主義は衆愚政治でもありますが、いくらなんでも少なくとも建前の上では厳格な法体系のもとで公正な独立機関である司法が、マスコミの報道等に惑わされて同じ程度の罪に関してぜんぜん違う量刑を与えるのはやりすぎなのではないでしょうか。
西武鉄道やカネボウや日興CG等の経済犯罪に比べて、なぜライブドアのホリエモンだけに特別に重い刑罰を加えなければいけないのかと。

裁判所があいつはデブだから懲役〇〇年みたいな、小学生の学級委員会みたいなことやったらダメでしょう。。。


ところでホリエモンの違反行為は、簡単に言うと、自社株を売って得た現金をPLにつけるかBSにつけるかで、本来はBSにつけるべきところを、株価を上げるためにPLにつけたと言う、たったそれだけのことなのです。

PLと言うのは損益計算書で、BSと言うのは貸借対照表のことです。

自社株を売ることは本来は資本取引に関することなのでBSにつけないといけないのですが、当時は株価を上げるのが最優先されたためかなりグレーだと思っても会社の利益として計上して会社は実業でかなり儲かってると投資家に思わせようとしちゃったんですよね。

で、それがそんなに悪いことかと言うと悪いことなのですが、その他の歴史的粉飾決算に比べて実刑判決を正当化するほど悪いかと言うと僕はぜんぜんそうは思わないんですよ。
だって、利益をかさ上げすると、その分余分に税金を払わないといけない。
そうすると政府は税収が増えてハッピーだし。
ライブドアの株を持ってた人も株価が上がってハッピーだし。
ライブドアに買収される会社もライブドアに高い値段で買ってもらえるわけでハッピーだったし。
一番重要な点は粉飾決算と言っても、ありもしない利益を捏造していたのとは違って、ライブドアは確かに「金」は儲かっていたことです。

むしろ、奥さんのパンツまで経費に入れて毎回赤字決算にして税金をぜんぜん払わない中小企業の経営者とか、ワイドショー見ながら家でゴロゴロしてる主婦とか、病院を社交場と勘違いしている老人とかのほうがよっぽど困った人たちだと思うんですよ。
彼ら彼女たちはいつでも生活が苦しいからと国にタカって、政治家もそんな人たちに媚びて政策を決めるんです。

ホリエモンみたいな人をいじめて、最近の弱者の皮を被った既得権益層ばっか保護するようなことをしていたら日本と言う国はどうなってしまうのでしょうか。

そんなことはちょっと考えれば誰でも分かるのですがね。