最近は民主党も自民党もバラマキ合戦で、国の借金がどんどん増えている。
この借金の行く末は重税か財産破綻かのどちらかだと言われている。
そこで今日はいったい国の借金が増え続けるとどうなるのか考えてみたい。

重税の場合は簡単である。
無責任な政治家や官僚、そしてそんな人たちを選んだ無責任な国民のつけを、これから何十年も働く若年層の労働者が重税と言う形でずっと負担していくのである。
こちらは想像するのは簡単だ。

しかし、税金を上げるのは政治的に難しい。
その場合は国債をまたどんどん発行して、借金がどんどん増えていくのである。
そうするとこれ以上、国債を買ってくれなくなったところで財政破綻して日本が破滅すると言われている。
しかし、ぶっちゃけた話、何が起こるか分かっていない人が多いだろう。

そこで今日は財政破綻したら何が起こるか考えよう。

結論から言うとインフレーションが起こるのである。
インフレーションと言うのは物価が上がること、または同じことだが貨幣の価値が下がることである。

日本国政府の借金がどんどん増えて言って、これはいくら増税しても金利で借金が爆発するとみんなが思えば誰も国債を買わなくなる。
そうなるとどうなるのか?
実はすぐには困らない。
日銀が直接に日本国政府から国債を買えるばいいからである。
何の苦労もなくお金がジャブジャブ湧いてくる。

そんなお金がどんどん国民にばら撒かれると何が起こるのだろうか?
貨幣の価値が下がるのである。
みんなが持っている貨幣が増えれば実際のモノに対して相対的に貨幣の価値が下がる。
つまり、名目の物価が上がる。
株式分割して株数が増えると株価がその分だけ下がるのと同じだ。
これがインフレーションだ。

ところでインフレーションが起こるとどんな不都合があるのだろうか?
これは次のような不都合なことが知られている。

1.靴底コスト

インフレーションが起こっていると今日100円で買えたハンバーガーが半年後には200円になっているかもしれない。
お金の価値が半年で半分になってしまうのだ。
そんな時に銀行でただでお金を寝かせておく馬鹿はいない。
半年で半分になるのになんでタダで銀行に貸さないといけないのだ?
この場合、つまり銀行は半年で倍になるぐらいの金利を払わないとお金を集められないと言うことが分かる。
要するにインフレーションが起こっている時は金利はものすごく高くなるのだ。
金利がものすごく高いとどうなるだろう?
うかうか財布にお札を入れておくわけにはいかないことになる。
なぜなら銀行に預けておけばものすごく金利が付くわけで、その機会をみすみす逃すわけにはいかないからだ。
だから財布に入れておくお金はいつでも最小限にしておかなければいけない。
その結果、銀行のATMに毎日のように通わなくてはいけないだろう。
なぜなら一週間に一回お金を引き出していた人は、金利を稼ぐために毎日使う分だけ小出しにして一週間に七回もATMに通わなければいけなくなるからだ。

その結果どうなるのか?
靴底が早く擦り減ってしまう。

これが経済学で言う「靴底コスト」だ。

2.メニューコスト

次に不都合なことはなんだろう?
物価がどんどん上がって行くから、マクドナルドのメニューはもっと頻繁に作り直さなければいけないことが分かる。
ちょっと前までハンバーガー100円だったのが200円になってしまったらメニューを印刷しなおさないと。
マクドナルドは大変だけど印刷屋さんは大儲けだ。

これが経済学で言う「メニューコスト」だ。

3.法律を書き換えるコスト

多くの法律が物価が変わらないことを前提に作られている。
例えば駐車違反の罰金1万円とか。
ハンバーガーが100円の時に1万円の罰金は痛いけど、ハンバーガーが10万円ぐらいまでインフレーションが進んだ時に1万円の罰金は痛くもかゆくもないね。
まあ、ちょっぴり犯罪者に有利になるかもしれない。

しかし、これはとても素晴らしい一面もある。
あれだけ引き下げるのが困難だった穀潰しの公務員や官僚や政治家の給料を自動的にどんどん下げれる。
だって同じ1000万円の年収でもハンバーガーの値段がどんどん上がれば、1000万円の価値はどんどん下がるんだからね。
もちろん民間の会社は物価に合わせて給料も上がって行くはずだ。
公務員に搾取されていた国民は万々歳だ。

4.富のちょっとした移転

貨幣の価値がどんどん下がれば借金の価値もどんどん下がる。
100万借金して車を買った人もハンバーガーが100円の時ならかなり大きな借金を背負ったことになる。
でもハンバーガーが10万円の時代になったら、たったのハンバーガー10個分のお金で1台の車をゲットできたことが分かる。
だからインフレが起こるとたくさん借金していろんなものを買ってた人は超ラッキーと言うこと。
その点、必死にお金を貯め込んでいた人は、相対的に自分の財産を無くすことになる。
しこしこ貯金してた人のお金が、ばんばん借金して人生を楽しんでいた人に移転するわけだ。
でも、どうせお金はあの世には持って行けない。
だから他の人が代わりに使ってくれたんだと思えば、気も楽じゃないかなー♪

5.社会のちょっとした混乱

インフレーションみたいな現象は一定の割合で起こるわけじゃない。
急に10%物価が上がったと思ったら、しばらくは物価が安定していて、また、いきなり30%上がったりする。
これはちょっとした混乱だろう。
日本円で見た時の株価や不動産価格も乱高下する。
でもそうなったら僕みたいなトレーダーはどっちかと言うと儲かることの方が多いだろう。
よってこれも大きな問題じゃないね。


以上がインフレーションが起こった時の不都合なことだ。
思ったほど大変なことじゃないでしょ。

こうやって考えると、財政破綻より重税により今の腐りきった既得権益を延命させて行く方がよっぽど困ることが分かる。

重税よりもインフレーション!
社会の混乱大歓迎!
若者の搾取を許すな!


参考資料
マンキュー マクロ経済学、入門篇