お久しぶりです。藤沢数希です。
シルバーウィークは休暇を取ってゆっくりしていました。
(ところでシルバーウィークってなんか老人の休暇みたいな感じでネーミングが悪いですね)
また、今、ちょっとばかり優先してやっていることもあってブログの更新が滞っていました。

さて、秋も深まって来て、いろいろと食べ物がおいしい季節がやってきましたね。
僕は個人的にはサンマが好きで、あのうまさで一尾100円のコストパフォーマンスには日々おどろかされるばかりです。
僕は秋がとても好きです。
春は花粉症のせいでどうも好きになれません。

今日は、表題のコインの裏と表と言うことについて書きたいと思います。
多くの物事はコインの裏と表の関係になっていて、そのことを理解することが時に大変重要だと思います。

急に質問ですけど、最近、日本の銀行株は売られていて株価が大きく下落していますが、なぜだと思いますか?

1.亀井静香郵政問題・金融担当相の中小企業の徳政令発言に市場が反応したから
2.G20による国際業務を行う銀行への自己資本規制の強化の動向が日本の銀行に対してネガティブだと市場が予測したから
3.みんなが銀行株を売ったから
3.を選んだ人。大間違いです。
実はここにコインの裏と表の話の秘密が隠されています。
銀行株を誰かが1000株売ったとしましょう。
あるいはAと言う人が300株売って、Bと言う人が700株売ったとしてもいい。
さて、この売られた1000株はどこに行ったのでしょうか?
もちろん、どこかに1000株買った人がいるのです。
株に限らずあらゆる金融商品は、売られた数量と買われた数量が完全に一致します。
「みんなが銀行株を売った」と言うのは「みんなが銀行株を買った」と全く同じ意味なのです。

それでは他のコインの裏と表の関係を探してみましょう。
たとえば民主党は「高速道路の無料化」と言っていますが、これをコインの表だとすると、コインの裏は何でしょうか?
それは「高速道路を作ったり維持したりするコストを税金で国民全員で負担する」です。
「無料」と「負担」では印象がぜんぜん違いますね。
でも、両方とも全く同じ意味です。
政治家やセールスマンや、時に世論を誘導したいマスコミは多くの物事に関して、自分たちに都合のいい側しか見せないのです。

他にはどんなものがあるでしょうか?
「国債を発行して国の借金が増える」と言うのはどうでしょうか?
これの裏側は「民間が保有する国債と言う資産が増える」です。
国債を発行して国がお金を調達すると言うことは、必ずその国債を買っている人がいるわけです。
この国債は当然、その人の資産ですね。
そして日本の場合は、ほとんどの国債が日本人により保有されています。
「借金」と「資産」ではやっぱり全然印象が違いますね。
「国の借金が過去最高」と言うのは「民間の国債保有残高過去最高」と言う意味なのです。
こうやって考えると、国が国債を発行することは「借金が増えるから将来の返済が大変だ」と言うような単純な話ではないことが分かるでしょう。

また、よくアメリカの貿易赤字が批判されますが、こう言う人は日本や中国の貿易黒字をどう思っているのでしょうか?
ある国の輸出は、別の国の輸入なのです。
全ての国の貿易赤字の合計と、貿易黒字の合計は必ず等しくなっています。
つまりアメリカの貿易赤字がなくなれば、日本の貿易黒字も同時になくなります。

最近、「市場」が否定されたり、今までの構造改革が否定されたりしますが、それらの意味もコインの裏と表の関係に置きなおして考えてみたいですね。

「構造改革の否定」⇔「既得権益層の温存」
「市場原理の否定」⇔「政治家や官僚による経済の統制」
「都市と地方の格差を是正する」⇔「都市部の人が払った税金を地方の利権にばらまく」


言葉のイメージに惑わされないこと。
これが悪い政治家や悪いマスコミにだまされないための第一歩です。
コインの裏と表を考えると、人生をもっとかしこく生きることができるかもしれませんね。