民主党の政策の中にはなかなかいいものもあります。
実は、以下のみっつの政策を実現できたら、それは小泉政権をはるかにこえる構造改革になると思われます。
小泉・竹中政権は「構造改革」で有名ですが、実はあんまり構造改革していないのですよ。
銀行の不良債権処理を終わらせたという大きな仕事をやり遂げたのですが、これは構造改革ではなくて敗戦処理でしょう。
その後の郵政民営化は、実は90年代に財投改革といって郵貯がそのまま大蔵省に流れる仕組みが廃止されていたので、その後の小泉・竹中政権の仕事はある意味その仕上げだったのです。

さて、期待のみっつの政策です。

1.日米FTA(自由貿易協定)締結

これによって農産物の自由貿易が可能になります。
実は農家の個別保障は、日米FTA締結のためだったのです。
高い関税で輸入をストップしたり、農協にお金をばら撒くよりも、これははるかにすばらしい方法です。
日本の消費者は安くていいものを買えるようになるし、アメリカの農家ももうかるし、輸出しやすくなる日本のメーカーももうかるし、所得補償のおかげで農家も安心して農業を営めます。
それでこういった様々なメリットよりも、農家の所得補償コストの方がはるかに安いんです。
実は、これってかなりスゴイ構造改革なんですよ。

2.オープンスカイ

日本の国内線は高すぎです。
いうまでもなく政官財の癒着のコストを消費者が払わされているからです。
宮崎に行くより、ハワイに行く方が全然安い。
これでは日本の地方の観光地が疲弊するのも当然でしょう。
オープンスカイというのは海外の航空会社が、日本で自由にビジネスをできるようにすることです。
ヨーロッパの格安キャリアの状況を考えると、東京-北海道とか東京-沖縄は平日で席が余っている時なら片道3000円ぐらいでちょうどいいと思います。
高速道路無料化は地方の観光地の活性化というのが目的だったと思うのですが、オープンスカイの方がはるかに筋がいいです。
地方の空港も意外と使い道があるかもしれません。
もちろん羽田の国際化も重要です。
こういうのがまっとうな成長戦略なんだよねー。

3.納税者番号

サラリーマンは100%税金取られるのに、日本は税金払ってない人多すぎです。
鳩山の坊ちゃんなって何億円も脱税してニコニコしています。
まあ、それはおいといて、年金とかの社会保障のデータはもうめちゃくちゃ。
国民一人一人にユニーク・キーがなければまともなシステムは作れませんよ。
徴税と社会保障を効率的にやるなら納税者番号は間違いなく必要です。
民主党は納税者番号に前向きなようなので、はやく実現してもらいたいですね。

ということで、民主党の政策にも大変すばらしいものがあります。
だた、実行段階になるとどうもヘンな風に変わるんですよね・・・
それでも期待したいですね。


参考資料
財投改革の経済学、高橋 洋一
構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌、竹中平蔵
関税と所得補償、池田信夫ブログ
日本の空を問う―なぜ世界から取り残されるのか、伊藤元重、下井直毅
納税者番号制度に関する資料、財務省