今日はファイナンスを勉強するためのいい本を各分野からピックアップしたいと思います。
ファイナンスは直訳すると金融ですけど、英語でFinanceというと資産運用や保険や金融工学などまで含むかなり広い意味で使われています。
狭い意味でいうと文字通り「金融」で、お金を融通する、つまりお金を貸すことです。
経済というのは、お金があまっている人や企業が、お金をより有効に使えるけどお金が手元にない企業や国などに貸し出すことにより、より効率的になり、より豊かになっていきます。
日本の政治や経済を考える上でファイナンスを勉強する意味は大いにあるのですが、個人レベルではむしろ買った株や不動産が上がるのかどうかとか、どんな保険に入ればいいのかといった問題になります。
こちらも立派なファイナンスです。
さて、今日はそんなファイナンスを勉強するためのとっておきの本を5冊紹介しましょう。

ところでファイナンスの本ですが、洋書で分厚い名著というものがたくさんありますが、ふつうのサラリーマンが時間をかけてそんな本を読まなくてもいいでしょう。
そういった本のエッセンスを取り込み、簡単にわかりやすく書いてある日本語の本がたくさんあるので、そっちを読んだ方がいいでしょう。

1.なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方、藤沢数希

拙著で申し訳ございませんが、この本では、投資全般に対しての強力なファイナンスのフレームワークを解説しています。
期待リターン、リスク、リスク・プレミアム、効率的市場仮説などという概念がわかると、全ての投資が非常にすっきりと理解できるのですが、この本はそういった概念をこれ以上ないほど噛み砕いて説明しています。
最初に読んでおくと、ちょっとむずかしいファイナンス関連の書籍もすばやく理解できるようになるでしょう。

2.借金を返すと儲かるのか? 岩谷誠治

ファイナンスを勉強するには多少なりとも会計の知識が必要になります。
損益計算書(P/L)とかバランスシートとかの意味がわからないと、株価のバリュエーションやコーポレートガバナンスといった重要なトピックもわからないので、最低限の知識が必要です。
この本は初心者が手っ取り早く会計を学ぶのにいい本です。

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3.生命保険のカラクリ、岩瀬大輔

日本人は世界的に見ても生命保険が大好きな国民のようで、かなり多額の保険料を支払っています。
だとしたら、保険の仕組みを知って、どうやって保険会社がぼったくっているのかよく勉強した方がいいでしょう。
この本には、各種保険商品の裏事情が詳細に書かれています。

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4.不動産投資の学校[入門編]―「お金持ち大家さんになりたい!」と思ったら必ず読む本、日本ファイナンシャルアカデミー

個人が日本で不動産を売買するときに知らなければいけないことが、よくできた予備校のテキストのようにとてもよくまとまっています。
しかし、不動産業界の裏話とか、不動産市場と日本経済の関係についての洞察とかは書いてありません。
まぁ、僕がいろいろ読んだ不動産関連の本の中では、いちばん実用的だったので、紹介します。

他に不動産の本で面白い本があったら誰か教えてください。

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5.現代の金融入門、池尾和人

さすがにファイナンスのいい本5冊紹介というエントリーで、中央銀行の仕組みなどのより根源的なテーマも扱わないわけにはいかないでしょう。
金融政策のようなやや庶民にはなじみのない分野も、もちろん「ファイナンス」ですし、上で紹介した株価や保険や不動産なんかも、そういう中央銀行の金融政策の影響を強く受けるわけです。
一国の金融システム全体をアカデミックに概観したいのならば、この本が非常におススメです。
こういうマクロ経済学的な話も理解して、教養を高めましょう。

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以上。