福島第一原発の事故で放射性物資が放出されてしまいました。それ以降、津波で依然としてひどい状況の中での救援活動、復興作業をがんばっている被災地の状況はあまり報道されなくなり、日本のメディアは原発事故とその首都圏の住民への影響ばかりを報じるようになりました。ツイッターでも原発の話題ばかりで、まるで一億総原発評論家といわんばかりの状況です。

今ちまたで話題になっている放射性物質は極めて微量であり、福島第一原発の周りに住んでいなければ全く恐れるほどのものではありません。放射性物質はもともと自然界に存在するし、天然の核融合炉である太陽からは毎日放射線が降り注いでいます。微量のプルトニウムなどは1960年代から70年代にかけてアメリカ、中国、ソ連、フランスなどが盛んに核実験をしていた影響で、すでに世界中に降り注いでいます。しかしそれらの放射性物資によって健康被害を受けたという科学的証拠は全くありません。むしろ現代人の平均寿命は伸び続けました。

史上最悪のチェルノブイリ原発事故の貴重なデータによって、放射性ヨウ素131が放射能汚染された地域で取れた牛乳を通して乳幼児に摂取され、甲状腺ガンを引き起こしたことがわかっています。チェルノブイリでは様々な調査・研究が行われましたが、こういった食べ物を厳しく管理すれば、健康被害は十分防げることがわかりました。そもそも今問題になっている放射性物質はチェルノブイリとは比べようもないほどの量ですし、当時事故を隠蔽しようとした旧ソ連と違い、現代社会では政府による隠蔽はほぼ不可能ですし、食べ物も安全基準が厳しく管理されています。妊婦や乳幼児は気にした方がいいと思いますが、ほとんどの人にとってそれほど過敏になる必要もないでしょう。

そこで全く放射性物質など恐れる必要のない東京で、雨後のタケノコのようににわか反原発運動家が多数出現しました。彼らは原発の危険性、そして放射能汚染の深刻さをこれでもか、これでもかと拡散しています。まるで福島原発から解き放たれた微量なヨウ素131やセシウム137が風に乗って大気中を拡散していくみたいに。なるほど確かに原発も放射能汚染も危険でしょう。僕もそれには大いに同意します。しかしその危険性は、自動車に乗ったり、タバコを吸ったり、美味しい物を食べ過ぎる危険性に比べて、はるかにはるかに小さい危険性です。それに原発よりも石炭や石油による火力発電の方がはるかに多くの人が死にます。石油と石炭と原子力を比べた場合、1テラ・ワット・アワー当たり、石油では36人が死に、石炭では161人が死に、原子力では0.04人が死ぬそうです。原発は、他の発電方法より文字通り桁外れに安全なのです。一見クリーンなソーラー・パネルも屋根に取り付けるときの転落事故でかなり多くの方が亡くなります。日本には1億3千万人もの人が住んでおり、これだけいるとお風呂で溺れて死ぬ人も、階段から落ちて死ぬ人も、毎年数千人単位になります。1億3千万というのはそういう大きな数なのです。

危険な放射性物質が漂い、そこら中に原発があるこの日本で長生きするコツは、まずはタバコをやめること、それからなるべく車に乗らないことです。前者は毎年10万人以上の死因、後者はやはり5千人以上の死因になっています。日本の交通事故死の定義は「事故後24時間以内に死亡すること」ですので、実際にはさらに多くの方が障害を伴う大怪我をしており、同じぐらい多くの方が突然のように加害者となり、重い十字架を背負って生きているのです。そして3番目としてこの原発だらけの危険極まりない日本で、自らの、そして家族の大切な命を守る方法は、美味しい物を食べ過ぎないことです。

約40億年前に地球の海の中で生物が誕生しました。それからしばらくして我々の先祖が海から地上に上がりました。太陽から降り注ぐ放射線で多くの生物が死滅しましたが、それでも放射線に打ち勝つ仕組みを獲得した生物が繁栄をはじめました。多くの植物が地球に大気層を作り、それが放射線の多くを遮るようになりました。こうして我々は地上で生きていられるようになったのです。その点、常に飢えとの戦いだった我々の体は、少ないカロリーで生き延びることは得意でも、食べ物を食べ過ぎるということにはあまりうまく対処できません。アメリカなどでは食べ過ぎによって、どんな戦争よりも多くの人たちが悲惨な死に方をします。現代人にとって美味しい物を食べ過ぎるというのは、本当の脅威です。

この放射能汚染された日本で長生きするには、とにかくタバコをやめてください。次に車に乗るのをなるべく控えてください。そして何よりも食べ過ぎないこと。これだけ守れば、危険なリスクの大部分を防ぐことができます。


追記1:ひとつ大事なことをいい忘れていました。どうしても車に乗らなければいけないときは、シートベルトをしてください。そして道を歩くときは、常に車にはねられないように注意してください。

追記2:世界中のトップ・アーティストが東日本大震災の被災者のためにベスト・アルバムを発売しています。収益は日本赤十字に寄付されるそうです。僕も買いましたが、これはスーパーお買い得パッケージです。

Songs for Japan - VariousSongs for Japan - Various

なぜかAmazonの物理的CDの方が安いです。



追記3:言論人の副島隆彦さんが福島第一原発に突撃レポートしています。生温かく見守りたいですね。

原発の避難者の皆さん、子供もつれて自分の家に帰りましょう。もう、大丈夫です。安心してください。副島隆彦