小倉優子小倉優子さんは、妊娠中に浮気をしていたカリスマ美容師の旦那と、とうとう離婚したそうです。報道によると、慰謝料ゼロで、親権は小倉優子さんが持ち、元旦那はふたりの子供の養育に対してサポートしていくそうです。

●ゆうこりん、ひな祭り離婚…5年5カ月の結婚生活に終止符
http://www.sankei.com/entertainments/news/170306/ent1703060001-n1.html

世間では、浮気されたのに慰謝料ゼロはおかしい!という声が聞こえますが、このケースでは、こうした別れ方は、本当に教科書通りで、極めて順当な離婚条件ですね。というか、むしろ旦那はとても気前が良くて、いい男だというのが率直な感想です。なぜならば、やりようによっては、小倉優子さんから金を取ることもできたはずだからです。

まず、マスコミの慣習で使う「慰謝料」というのは、法律用語の慰謝料とは違い、離婚の際に支払う和解金などの総額のことです。法律用語でいうところの慰謝料は、精神的な苦痛に対して支払われる賠償金なので、もちろん、この場合、旦那が小倉優子さんに支払うことになるでしょう。しかし、その額は、せいぜい100万円や200万円が相場です。

今回のケースでは、財産分与と婚姻費用のほうがはるかに大きいです。まず、財産分与ですが、これは結婚してからふたりで貯めたお金を二等分することです。ゆうこりんは、仕事もしていましたし、将来のことを考えてたくさん貯金していたでしょうから、結婚してからも財産がかなり増えたと思います。一方で、旦那は若い女と高いレストランに行ったり、一流ホテルに行ったりして散財していたので、ぜんぜん貯金は増えていなかったと思われます。ゆうこりんが仮に5年と半年で4000万円ぐらい貯めて、旦那がゼロなら、財産分与でゆうこりんは旦那に2000万円支払う必要があります。仮に慰謝料が200万円だとしても、この時点ですでにゆうこりんは1800万円(=2000-200)の支払い義務があるわけですね。

次に婚姻費用ですが、夫婦で稼いでいるほうは、配偶者に自分と同等の生活をさせる義務があります。簡単に言うと、稼いでいる方は、稼いでいない方に毎月お金を払って、可処分所得を同じにするという仕組みです。ゆうこりんの年収も旦那の年収ももちろん公表されていないのでわかりませんが、ゆうこりんの年収は5000万円ぐらいはあったそうです。まあ、このクラスの芸能人だと、割りとふつうの水準ですね。旦那の年収はほとんど情報がありませんが、まあ、カリスマ美容師として2000万円ぐらいで計算すると、だいたい月に8万円は、ゆうこりんが旦那に支払うことになります。これがちょっとわかりにくい婚姻費用です。

●婚姻費用計算機
http://www.kinyuunikki.com/cgi-bin/kompi_beta4.py

そして、この婚姻費用は、離婚が成立するまで、ゆうこりんが払い続ける必要があるので、旦那は離婚を渋れば渋るほど儲かることになります。こうしたことは、拙著『損する結婚 儲かる離婚』にとてもわかりやすく書いてありますので、読んでみてください。それにもかかわらず、金を要求せず、スパッとただで別れてくれた旦那は、とてもいい人だと思います。そして、離婚が成立すると、婚姻費用はなくなり、今度は養育費になります。そうすると、これを支払うのは旦那のほうです。こうやって、むしろお金を払う立場に進んでなってくれるいい男はそんなにいません。

それでは、今日の宿題ですが、養育費はいくらぐらいになるのか計算してみましょう。良い子の結婚・離婚講座でした♪