TOPIX: 1817.56, -0.6% (1w), +19.7% (YTD)
Nikkei225: 22764.94, -0.6% (1w), +19.1% (YTD)
S&P500: 2673.61, -0.4% (1w), +19.4% (YTD)
USD/JPY: 112.67, -0.5% (1w), -3.7% (YTD)
EUR/JPY: 135.21, +0.6% (1w), +9.9% (YTD)
Oil(WTI Futures): 60.42, +3.3% (1w), +12.5% (YTD)

 お正月で今週の金融日記Weeklyはお休みです。基本的にデータのアップデートだけです。
 さて、2017年は何と言ってもビットコインをはじめとする仮想通貨バブルの年でした。最も時価総額の大きいビットコインですら1年で15倍になり、時価総額2位と3位のリップル、イーサリアムは360倍、95倍です。時価総額の小さな通称「草コイン」と呼ばれるマイナーなアルトコインの中には1年で1000倍単位で上がったものもめずらしくありません。1年前には、ビットコインなどの仮想通貨はそこそこ知名度があり、すでにバブルなどと言われていました。驚くことに、そこからこれだけ値上がりしたのです。投資やトレーディングなどで稼いだ資産が1億円を超える「億り人」が続出することになりました。
 金融の知識があり経済学に造詣が深い人ほど仮想通貨を批判し、この仮想通貨バブルに乗れなかったようです。筆者もその例に漏れず、上がることには賭けず、裁定取引などに少なくはない資金を投入しある程度の利益を出したものの率で見ると単にアルトコインをバイ&ホールドをしていた人たちのパフォーマンスの足元にも及びませんでした。
 このように何かと話題の仮想通貨ですが、すべてを足しても70兆円弱の規模で、アップルやグーグル1社の時価総額よりも小さく、バブルがさらに膨らもうが弾けようが世界経済に影響のあるような規模ではまだないかもしれません。それでも試算によると大量にビットコインを買い込んでいる日本人は、2017年の日本のGDPを0.3%も押し上げた可能性があるそうです。この金融史上最大のバブルは、今年はどうなっていくのでしょうか。

●Bitcoin could be adding 0.3% to Japanese GDP
http://www.businessinsider.fr/uk/bitcoin-could-be-adding-03-to-japanese-gdp-2017-12/

●ビットコインは「非合法とするべきだ」−スティグリッツ教授
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-11-29/P06K8L6JIJUX01

 僭越ながら、筆者が発行するメルマガのバックナンバーを挙げておきます。仮想通貨業界は金融機関の出身者やトレーディング経験者が少なく、そうした視点での興味深い読み物になっていると思います。あまりにも変化が速い仮想通貨を取り巻く環境では、遅い紙の書籍はほとんど役に立ちません。最もパフォーマンスが悪かった仮想通貨のひとつであるビットコインでさえ1年で15倍ですからね。

週刊金融日記 第275号 いまさら人に聞けないビットコインとブロックチェーン・テクノロジー
週刊金融日記 第276号 ビットコインは本当に世界を変えるかもしれんね
週刊金融日記 第277号 ビットコイン分裂の経済学 〜ハードフォークを正しくプライシングする
週刊金融日記 第278号 ビットコイン・アービトラージ 〜市場に札束が落っこちていた
週刊金融日記 第279号 ビットコインはバブルなのか
週刊金融日記 第282号 日本人主導のビットコインバブルは崩壊へのカウントダウンに入った
週刊金融日記 第283号 ショート戦略を理解する
週刊金融日記 第284号 ビットコインのおかげで生きたトレーディングの教科書ができました
週刊金融日記 第285号 暗号通貨トレーディング失敗記録もぜんぶメルマガ読者にお見せします
週刊金融日記 第289号 ビットコインゴールド 金の雨が天から降り注ぐ
週刊金融日記 第291号 SegWit2xのハードフォークでまた天から金が降ってくるのか
週刊金融日記 第292号 ビットコインのお家騒動は続く
週刊金融日記 第294号 怪物ビットコイン 〜ハードフォークという富の複製
週刊金融日記 第295号 ビットコインで儲けたお金をベンチャー企業につっこもう
週刊金融日記 第296号 魑魅魍魎たちが跋扈する暗号通貨市場を生き抜く
週刊金融日記 第297号 世界最大のビットコイン市場であるビットフライヤーのBTC-FXを完全に理解する
週刊金融日記 第298号 暗号通貨の税金の話といまからできるスゴイ節税で和牛ゲット、BTC-FX追記

 さて、人類史上最大のバブルである仮想通貨と比べると霞んでしまいますが、2017年は株も不動産も絶好調でした。日経平均株価はバブル崩壊後の最高値を1992年以来25年ぶりに更新しました。S&P500などの米国株の指数は連日のように史上最高値を更新し続けています。東京、ニューヨーク、ロンドン、香港など、世界の大都市の不動産価格は上がりっぱなしで、筆者も世界リートインデックスに投資しているので、その恩恵を受けました。さらに、トランプ大統領が公約であった米国史上最大の減税に成功し、米国企業の法人税率が現行の35%から一気に21%まで下がります。2018年も株式市場は安泰のように思えます。

●トランプ大統領が史上最大の減税で法人税率を35%→21%に引き下げ! ビットコインの次は米国株バブルへ(金融日記 Weekly 2017/12/15-12/22)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52124312.html

 このように金融資産はほとんどすべてが上がり続けているわけですが、その裏で起こっているのは日本円の価値が落ち続けているということです。自己責任と言ってしまえばそれまでですが、汗水たらして働いて稼いだ円を金利ゼロで銀行預金しているような真面目な人たちがバカを見ているわけですね。大規模金融緩和を続け財政を緩ませ円安に誘導していくというのが日本の政策担当者の狙いなのかもしれませんが、物価はなぜか上がらず、こうした別の種類のマネーである金融商品ばかりが上がり続ける世の中になっているわけです。
 こうした状況で、2018年には日本人が抱え込んでいる1000兆円の銀行預金がいよいよリスクマネーに向かうんでしょうか……。

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日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2017/12/22-12/29)
Chart20151114_Core30
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2017/12/22-12/29)
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

FX
直近1年のドル円とユーロ円の推移
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資

イールドカーブ(2017/12/29)
イールドカーブ
出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2017/12/22-12/29)
主要通貨の週間パフォーマンス
出所: セントラル短資

外国株とコモディティ
直近1年のS&P500と原油価格(WTI原油先物)の推移[USD]
直近1年のS&P500と原油価格(WTI原油先物)の推移[USD]
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2017/12/22-12/29)
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)

今週のマーケット・イベント
1月1日(月)
株式市場休場:日本(元日)、米、英、香港など(ニューイヤーズデイ)

1月2日(火)
株式市場休場:日本(正月)

1月3日(水)
米11月建設支出
米12月ISM製造業景況指数
FOMC議事録(12/12・13開催分)
株式市場休場:日本(正月)

1月4日(木)
大発会
米12月ADP雇用統計

1月5日(金)
日12月マネタリーベース
米12月雇用統計
米11月貿易収支
米12月ISM非製造業景況指数

1月6日(土)

1月7日(日)

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