TOPIX: 1947.17, +0.4% (1w), -2.3% (YTD)
Nikkei225: 28175.87, +1.3% (1w), -2.1% (YTD)
S&P500: 4145.19, +0.4% (1w), -13.0% (YTD)
USD/JPY: 135.04, +1.3% (1w), +17.3% (YTD)
EUR/JPY: 137.46, +0.9% (1w), +5.0% (YTD)
Oil(WTI Futures): 89.01, -9.7% (1w), +18.3% (YTD)

 GDP2四半期連続でマイナスというリセッションの発表を控えたパウエル議長の27日の記者会見を急な利上げペースに弱腰と市場は受け取り、米長期金利が2.6%付近まで低下し、ナスダック株価指数などがじわじわと上昇していた。しかし、5日金曜日の米雇用統計が大幅に上振れたため、市場は再び利上げペースがさらに急になることを警戒し、これまで上がっていたグロース株を中心に売られた。特にテスラは雇用統計発表後に約7%の下落となった。
 米国の雇用情勢で失業率が歴史的な低水準にあるということは、本来は喜ばしいニュースのはずであるが、現在の市場の関心はインフレとFRBの利上げペースにあるので、これで思い切って利上げできることとなり株式市場は下落してしまう。そして、インフレを抑えることは株価を上げるよりはるかに大切なことなので、下落するべきでもある。

★大幅な上振れとなり、ドル円も飛んだ。

●7月米雇用者数、予想大幅に上回る伸び リセッション懸念和らぐ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-08-05/RG56SUDWLU6D01

●「やけどしそうな」雇用統計、9月FOMCの75bp利上げに追い風
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-08-05/RG5D2YDWRGG301

 10日水曜日には7月の消費者物価指数(CPI)が発表されるが、これが上ブレすると、さすがに米国株式市場は崩れるように思われる。すでにガソリン価格などが下落基調であり、先月の前年同月比+9.1%ほどにはなることはなさそうではある。しかし、FRBが達成しないといけないインフレ率は+2%以内である。米金融当局からは、利上げペースを落とす理由はない、という発言が次々と出てきている。
 この数週間の株価上昇とEPS予想の低下でPERは再び上昇している。FactSetによると、S&P500の12ヶ月先フォワードPERは17.5倍となり、それほど割安な水準とは言えなくなってきた。また、FRBの量的引き締め(QT)は始まったばかりで、9月からバランスシート縮小のペースが加速される。バリュエーションとFRBのQTを素直に勘案すると、株価はまだまだ下に行きそうに思える。
 一方で、株式のウエイトを落としたところに、この最近の上昇で乗り遅れたヘッジファンドなども多く、そうしたところがさらに乗り遅れる恐れから買いに来きそうだ。また、依然として多くの銘柄にショートカバーが断続的に入っており、需給的には上がる可能性もある。
 いすれにしても、とても危険な週になりそうである。

FactSet_PER_20220805
出所: FactSet

米個別銘柄の週間パフォーマンス2022/07/29-2022/08/05)
米個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

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日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2022/07/29-2022/08/05)
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2022/07/29-2022/08/05)
個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

直近1年のドル円とユーロ円の推移
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資

イールドカーブ(2022/08/05)
イールドカーブ
出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2022/07/29-2022/08/05)
主要通貨の週間パフォーマンス
出所: セントラル短資

外国株とコモディティ
外国株とコモディティ
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2022/07/29-2022/08/05)
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)

今週のマーケット・イベント

8月8日(月)
日7月景気ウォッチャー調査
決算:NTT、ソフトバンクG、東エレク、キリン、INPEX、他

8月9日(火)
日7月マネーストック
日7月工作機械受注
米第2四半期非農業部門労働生産性指数(速報)
決算:オリンパス、アサヒ、サントリーBF、明治、出光興産、横河電、他

8月10日(水)
日7月企業物価指数
中国7月生産者・消費者物価指数
米7月消費者物価指数(CPI)
米7月財政収支
決算:ホンダ、ゆうちょ、富士フイルム、日本郵政、第一生命、東芝、資生堂、楽天G、東急、他

8月11日(木)
米7月生産者物価指数(PPI)
休場:日(山の日)

8月12日(金)
米8月ミシガン大学消費者信頼感指数
決算:リクルート、ENEOS、電通、他

8月13日(土)

8月14日(日)

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