TOPIX: 2699.54, -5.6% (1w), +14.1% (YTD)
Nikkei225: 37667.41, -6.0% (1w), +12.6% (YTD)
S&P500: 5459.10, -0.8% (1w), +14.5% (YTD)
USD/JPY: 153.70, -2.2% (1w), +8.7% (YTD)
EUR/JPY: 166.76, -2.7% (1w), +6.5% (YTD)
Oil(WTI Futures): 77.16, -3.7% (1w), +7.7% (YTD)

 バイデン大統領は老衰で認知能力が低下していたが、ファーストレディの地位を守りたい奥さんや有罪判決を受けている息子の願いでなんとか選挙を戦っていた。しかし、これでは勝算がほぼゼロだということで、現副大統領のハリス氏に交代した。これはハリス氏が一番勝算があるからではなく、これまでの献金はバイデン・ハリスの選挙キャンペーンに対するものなので、他の候補にしたら法的にこれを引き継げないからである。事実上、もしバイデンを下ろすなら、ハリス一択であった。そして、その一択になった。
 どんなメディアもプロパガンダとは無縁ではいられないが、CNNやNYTなどはあからさまに反トランプである。日本のメディアはこうした米国の主流メディアの翻訳が仕事なので、当然にバイアスが引き継がれ、いまのところハリス優位みたいな世論調査が出ているが、眉唾だと思ったほうがいい。結局、全米での調査はほぼ意味がなく、いくつかの激戦州でどちらが勝つかだけのゲームである。依然として、トランプ優位だと考えられる。絶望的だったバイデンと比べたら、少しはマシというだけの話だ。

 株式市場では、AI銘柄とそのインフラである半導体銘柄に陰りが出てきた。これまで莫大な投資をしてきたが、OpenAIにしろGoogleにしろ他のAIスタートアップにしろ、みなほぼ同じレベルの同じようなことができる、似たようなChatBotが作られただけだ。そして、いまのところほとんど売上を生み出していない。生成AIの性能はほぼ頭打ちになってきたが、何らかの産業的な経済価値を未だに生み出していないのだ。
 いくつかの試算によると、GPUやデータセンターなど、MicrosoftやGoogleなどの巨大IT企業やAIスタートアップは、世界で年間100兆円規模のインフラ投資をすることになっている。しかし、いまだにほとんど何の売上も立っていない。そろそろAIバブルが弾けるのかもしれない。

 週末にはトランプ大統領候補が、テネシー州ナッシュビルでのビットコイン会議で公演し、「米国が地球上の暗号資産の首都となり、世界的なビットコイン大国となることを確実にするための計画を示そう。われわれはそれを成し遂げるだろう」と語った。そして、クリプトに対して懐疑的であったSECのゲンスラー委員長を首にすることを約束した。
 ビットコインは月まで飛びそうである。

●〈米大統領選2024〉ハリス氏「検察vs.犯罪者」演出 激戦州で演説、経歴前面に トランプ氏を名指し批判
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO82302450V20C24A7EA1000/

●トランプ氏支持率、ハリス氏をリード 対バイデン氏より差は縮小
https://jp.reuters.com/world/us/K7XM7Y5CB5NJLKVE7IRMLJ45UY-2024-07-25/

●週刊金融日記 第636号 生成AIは年間100兆円売り上げないとペイしないがまだ稼げるビジネスモデルなし、他
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52234621.html

●AI's $600B Question, David Chan (20 Jun 2024)
https://www.sequoiacap.com/article/ais-600b-question/

●トランプ氏、「米国を仮想通貨の首都に」 SEC委員長解任を約束
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-28/SHB7TJT1UM0W00

米個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/07/19-2024/07/26)
米個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

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日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2024/07/19-2024/07/26)
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/07/19-2024/07/26)
個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

直近1年のドル円とユーロ円の推移
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資

イールドカーブ(2024/07/26)
イールドカーブ
出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2024/07/19-2024/07/26)
主要通貨の週間パフォーマンス
出所: セントラル短資

外国株とコモディティ
外国株とコモディティ
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2024/07/19-2024/07/26)
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)

今週のマーケット・イベント

7月29日(月)
決算:コマツ、ファナック、塩野義、米McDonald's、他

7月30日(火)
日銀金融政策決定会合(-7/31)
日6月失業率・有効求人倍率
FOMC(-7/31)
米5月S&Pケース・シラー住宅価格指数
米7月消費者信頼感指数
米6月雇用動態調査(JOLTS)求人件数
独4-6月期GDP
決算:村田製、JR東海、野村HD、関西電、ANA、LIXIL、米Microsoft、米Procter & Gamble、他

7月31日(水)
植田日銀総裁会見
日銀展望レポート
日6月鉱工業生産
日6月商業動態統計
日7月消費動向調査
パウエルFRB議長会見
米7月ADP雇用統計
米6月中古住宅販売仮契約
中国7月製造業購買担当者景気指数(PMI)
決算:日立、第一三共、みずほ、デンソー、武田、三菱電、住友商、アドバンテ、豊田織機、豊通商、パナソニック、JR東日本、商船三井、旭化成、中部電、東ガス、東電力、JAL、TOTO、ヤマハ、米Meta、米Mastercard、米Boeing、英Arm、韓国サムスン電子、他

8月1日(木)
日7月新車販売台数
日7月軽自動車販売台数
米7月ISM製造業景況指数
中国7月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)
決算:トヨタ、三菱UFJ、三菱商、三井物、丸紅、日本製鉄、アステラス薬、京セラ、大和証、住友電、協和キリン、JR西日本、米Apple、米Amazon、米Intel、他

8月2日(金)
日7月マネタリーベース
米7月雇用統計
米6月製造業新規受注
決算:三井住友、任天堂、KDDI、JT、三井不、LINEヤフー、SBI、米Exxon Mobil、他

8月3日(土)

8月4日(日)

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