TOPIX: 2597.42, -4.2% (1w), +9.8% (YTD)
Nikkei225: 36391.47, -5.8% (1w), +8.7% (YTD)
S&P500: 5408.42, -4.2% (1w), +13.4% (YTD)
USD/JPY: 143.39, -1.0% (1w), +1.4% (YTD)
EUR/JPY: 159.32, -0.8% (1w), +1.8% (YTD)
Oil(WTI Futures): 67.67, -8.0% (1w), -5.6% (YTD)

 アメリカはテクノロジーではソーラーなどの再生可能エネルギーやEVなど、すでに多くの先端分野で中国に抜かれているが、先端半導体では抜かれないように中国にさまざまな輸出規制を行っている。国際的な貿易ルールを無視したなりふり構わない制裁をいろいろやっており、それに同盟国の日本やオランダなども巻き込まれる構図だ。中国はこうした制裁に対して、都度ある程度の報復をするが(当然だが自由貿易は双方の利益のためにやっているので、その逆の制裁はやる方も大いに損する)、報復の矛先がアメリカよりその同盟国に向きがちだ。また、こうした制裁合戦の話が蒸し返され、東京エレクトロンやオランダのASMLなどの株価が大きく下落している。
 また、生成AIブームにより米国のMicrosoftやGoogleやAmazonやMetaなどのAIデータセンターを運用する巨大IT企業や、前述の半導体関連企業などが、この2年ほどバブルとも言える株価上昇を演じたのだが、こちらも結局のところAIで金を稼げるビジネスモデルが見つからず、幻滅期に入っている。年間100兆円のオーダーにもなるAIインフラ(主にNVIDIA社のGPU購入費)への巨額投資にもかかわらず、生成AIの性能の向上もサチってしまっているようだ。

●週刊金融日記 第639号 中国脅威論について、他
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52235304.html

●週刊金融日記 第641号 バナナの叩き売り状態の最先端生成AIたち、他
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52235906.html

●中国、新たな半導体規制巡り日本に報復を警告 関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-02/SJ63LTT0AFB400

●幻滅を経験した技術の6割は復活していない AIも同じ道をたどるのか
https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/world/00668/

 注目されていた米雇用統計であるが、強弱まちまちで、これもある種の不確実性を市場にもたらした。というのも、今月のFOMCでパウエル議長が利下げに踏み切ると市場は織り込んでいるのだが、それが25bpになるのか、50bpになるのか、読めないでいるからだ。この雇用統計がかなり下振れすれば50bpの利下げに固まるし、予想通りや上振れしたら25bpだろうと思われていたのだが、ちょうど半々ぐらいのところの微妙な下振れになってしまった(この原稿執筆時点はまだ25bpが7割程度のようだ)。
 半々といえば、米大統領選挙もそうである。ハリスvsトランプではさまざまな予測指標で、どちらが勝ってもおかしくない、ということになっている。そして、今週の10日火曜日に、初のテレビ討論会が行われる。討論会の印象次第では、一気にどちらかに当選が傾いてもおかしくない。世界中が注目している。

●米雇用、8月14.2万人増で予想下回る、失業率は4.2%に低下
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/B3U3UFZLPVMQDCP4JF2BGO3NLY-2024-09-06/

●FRB当局者、利下げの準備はできていると示唆 2週間後のFOMC控え
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/V3YJAY6UNVJ3LBGFNKHU6LAIFM-2024-09-07/

●ハリス、トランプ氏初対決へ 10日討論会、大統領選天王山 米
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024090700341

●ハリス氏に「語らせる」とトランプ氏、討論会戦略明かす 10日開催
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-05/SJBH65T1UM0W00

米個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/08/30-2024/09/06)
米個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: Google Finance, Yahoo!Finance

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日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
出所: 日経新聞社

サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2024/08/30-2024/09/06)
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種

個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/08/30-2024/09/06)
個別銘柄の週間パフォーマンス
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス

直近1年のドル円とユーロ円の推移
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資

イールドカーブ(2024/09/06)
イールドカーブ
出所: Bloomberg.com

主要通貨の週間パフォーマンス(2024/08/30-2024/09/06)
主要通貨の週間パフォーマンス
出所: セントラル短資

外国株とコモディティ
外国株とコモディティ
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com

地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2024/08/30-2024/09/06)
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD]
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)

今週のマーケット・イベント

9月9日(月)
日4-6月期GDP(改定値)
日8月景気ウォッチャー調査
Apple製品発表イベント
中国8月生産者・消費者物価指数

9月10日(火)
日8月マネーストック
米大統領候補者テレビ討論会(予定)
中国8月貿易収支

9月11日(水)
米8月消費者物価指数(CPI)

9月12日(木)
日7-9月期法人企業景気予測調査
日8月企業物価指数
日8月都心オフィス空室率
自民党総裁選挙告示
米8月生産者物価指数(PPI)
米8月財政収支
ECB定例理事会(ラガルド総裁会見)

9月13日(金)
日経平均先物メジャーSQ
米8月輸出・輸入物価指数
米9月ミシガン大学消費者態度指数

9月14日(土)

9月15日(日)

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