TOPIX: | 2742.15, | +3.7% (1w), | +15.9% (YTD) |
Nikkei225: | 39500.37, | +3.8% (1w), | +18.0% (YTD) |
S&P500: | 5995.54, | +4.7% (1w), | +25.7% (YTD) |
USD/JPY: | 152.62, | +0.4% (1w), | +7.9% (YTD) |
EUR/JPY: | 163.62, | -1.1% (1w), | +4.5% (YTD) |
Oil(WTI Futures): | 70.38, | +1.3% (1w), | -1.8% (YTD) |
市場稀に見る接戦、そして、投開票日後の大混乱が予想されていた米大統領選挙だが、フタを開けてみればドナルド・トランプ氏がスイング州の7州を全て制する圧勝であった。上院・下院も共和党が勝つ見込みでトリプルレッドが濃厚である。
また、反トランプが多いCNNなどの主流派メディアのバイアスで接戦と報道されていたという説明も多く見られるが、今回は賭けサイトなどでも直前にほぼ五分五分になるなど、本当に事前には接戦が予想されていた。開票作業が長期化し、接戦でトランプ氏が負けるようなことがあれば、各地で不満を抱く民衆が暴徒と化し、最悪の場合には内戦のような状況も考えられた。実際に各州には、投開票日には米軍が配置され厳戒態勢であった。それがこの圧勝で、良くも悪くも、そうしたリスク要因がなくなり、米国株式市場は素直に大幅な上昇で答えた。
トランプ大統領になれば有利になると思われていたエネルギーや金融セクター、ビットコイン、そして、何よりトランプ勝利にベットしていたイーロン・マスク氏のテスラなど、いわゆるトランプトレードが投開票日前まで人気であったが、事実売りとはならず、選挙後もそのまま大きなフォロースルーになった。
トランプトレードはやや過熱感が出始めるかもしれない。
●米大統領選 全州大勢判明 激戦州すべて制したトランプ氏が大差
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241110/k10014634271000.html
●米下院選、共和が過半数まであと7議席 上院では民主との差広げる
https://jp.reuters.com/world/us/JES4BBJ3CVNRHJF4WNXOH3WROM-2024-11-07/
★日本の主流派メディアや国際政治学者たちはあからさまにハリスを応援していので、トランプ勝利確実の報道でお通夜のようになっていた。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1854405309973835871/
不確実性が高く、かなり急進的な内容の大統領令を連発すると思われているトランプ大統領に、各国は戦々恐々としている。公約通りなら、中国からの輸入にいきなり60%の高い関税をかけたり、米国内の飲食業や建設業などでなくてはならない労働力になっている不法移民の強制送還などを実行していくことになり、それらは強烈なインフレ要因となる。実際、ドルの長期金利は上昇傾向で、浮かれている株式市場とは違い、債券市場はこれを織り込み始めている。
実際に公約をどこまで実行するのか、市場は見極めようとしている。
★トランプ氏の公約は、高関税(特に中国に対して)をかけて国内産業保護、不法移民追放、大幅減税などだが、そのどれもが強烈なインフレ要因となる。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1854376050190618901
米個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/11/01-2024/11/08)
出所: Google Finance, Yahoo!Finance
香港・中国個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/11/01-2024/11/08)
出所: Google Finance, Yahoo!Finance
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日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
出所: 日経新聞社
サイズ/スタイル/セクター別の週間パフォーマンス(2024/11/01-2024/11/08)
出所: 東証、日経新聞社、セクター指数はTOPIX17業種
個別銘柄の週間パフォーマンス(2024/11/01-2024/11/08)
出所: 会社四季報、Yahoo!ファイナンス
直近1年のドル円とユーロ円の推移
出所: セントラル短資
イールドカーブ(2024/11/08)
出所: Bloomberg.com
主要通貨の週間パフォーマンス(2024/11/01-2024/11/08)
出所: セントラル短資
外国株とコモディティ
出所: Yahoo!ファイナンス、Bloomberg.com
地域別株価指数とコモディティの週間パフォーマンス[USD](2024/11/01-2024/11/08)
出所: iShares: MSCI Japan (EWJ), MSCI Kokusai (TOK)、MSCI Core Europe (IEUR), MSCI All Country Asia Pacific ex Japan (AAXJ), MSCI Emerging Markets (EEM), GLOBAL REIT ETF (REET). Bloomberg.com: Oil WTI Futures (CL1), Gold Futures (GC1)
今週のマーケット・イベント
11月11日(月)
日銀金融政策決定会合主な意見(10/30-31開催分)
日10月景気ウォッチャー調査
気候変動枠組条約第29回締約国会議(COP29)(アゼルバイジャン、-11/22)
決算:リクルート、日清食、明治、他
休場:中国(独身の日)
11月12日(火)
日10月マネーストック
日10月工作機械受注
独11月ZEW景況感指数
決算:ソフトバンクG、東エレク、サントリーBF、出光興産、ゼンショー、他
11月13日(水)
日10月国内企業物価指数
米10月消費者物価指数(CPI)
米10月財政収支
決算:楽天G、ENEOS、中国Tencent、他
11月14日(木)
米10月生産者物価指数(PPI)
決算:三菱UFJ、三井住友、みずほ、ゆうちょ、日本郵政、第一生命、アサヒ、電通G、米Walt Disney、他
11月15日(金)
日7-9月期GDP
日9月第三次産業活動指数
11月16日(土)
11月17日(日)
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