第652号の目次です。

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// 週刊金融日記
// 2024年11月13日 第652号
// 先進国での中間層の没落が全ての政治的分断の根源
// トランプ大統領選圧勝でトランプトレード加速
// 深圳に行ったら中国での中価格帯のお店の選び方がわかりました
// シルバー民主主義に対抗するには海外移住
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 週末はまた深圳に行っておりました。多くのものが中国の工場で作られているわけですから、やはり中国本土は買い物天国ですわ。

★スシローが流行っておりましたね。午後4時とかの中途半端な時間でさえ客がたくさん入っていました。P/EもP/Bもそれなりに高いので、ここから株を買って儲かるのかどうか知りませんが、日本の飲食はけっこう世界で戦っていますね。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1855172914074816615/

★なんかふつうにドローンが宅配していました。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1855162279115079851/

 さて、過半数を割った自民党ですが、やはり石破首相が続投となり、野党第一党の立憲民主も来年の参院選に向けて力を蓄え中ということもあり、一躍、少数政党の国民民主党がキャスティングボートを握ることになり、現役世代重視の政策などで、大いに注目されていました。
 ところが、玉木代表が元グラビアアイドルとの不倫を写真週刊誌FLASHに撮られてしまい、ネットでは絶賛大炎上中です。あらら。

●「売れない地下アイドルだったのに」国民民主・玉木代表、キャスティングボート握って喜び隠せずも…テレビ出すぎを危惧する声
https://smart-flash.jp/sociopolitics/314987/

●「女のセンスなさすぎ」国民・玉木雄一郎代表 元グラドルと不倫に“玉木ガールズ”幻滅…反発招いた相手女性の“あざとさ”とは
https://smart-flash.jp/sociopolitics/316290/

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

-選挙に行くべき3つの理由
-富裕層の方は何にお金を使っていますか
-年収1200万円コンサルに転職で有給消化期間に欧州旅行しますが他にやるべきことを教えてください
-サラリーマン現役世代は海外でのポストを探しましょう

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.先進国での中間層の没落が全ての政治的分断の根源

 米大統領選挙後の様々な分析を見ていて面白いなぁ、と思ったデータがいくつかありました。まずは、それらを紹介したいと思います。
 まずはガザ虐殺で、アメリカの特に若年層はそれを止めるようデモなどしておりました。なんせイルカを食べるのは人道的にダメだというレベルでがんばっていた西側が掲げる道徳規範の下で、アメリカが支援する爆弾をアパルトヘイトで壁の中に閉じ込められたガザの住民の上にイスラエル軍がバンバンと落として、パレスチナ人を女子供まとめて殺戮していくという民族浄化が白昼堂々と行われ、その映像がソーシャルメディアに日々流れるようになったわけです。G7諸国内の西側主流派メディアではこうしたことはあまり報道されませんが、それ以外の地域(人口でもGDPでもこちら側の方が大きい)のメディアでは深刻な人道危機や西側のあからさまな二重基準としてよく報道されております。
 そして、ミシガンなどのスイング州はアラブ系住民が多く、これも選挙結果に影響が出るだろうな、と言われており、実際、ハリス候補は、イスラエルに「自制」するように呼びかけておりました。また、僕は知識として、トランプ候補は、歴代大統領の中でも最も親イスラエルであり、愛娘の旦那がネタニヤフ首相とも仲が良いユダヤ人ということもあり、トランプに代わったところで状況が改善される可能性は低いことを知っていました。少なくとも、ポーズとしては、ハリス候補の方が、こうした虐殺を止めようとはしていたわけです。
 しかしフタを開けて見ると、ミシガン州の中でもアラブ系住民が55%を占めるディアボーン市の出口調査の結果で、2020年の大統領選挙ではバイデンが69%も票を獲得したのに、それがハリスは36%まで大幅に減らし、トランプはむしろ票を増やしていました。口では非難しても、バイデン政権はガザに落とす爆弾をイスラエルに送り続けているわけで、むしろトランプより嫌われたということなのでしょうか。
 また、トランプは親イスラエル派として、ユダヤ系にリップサービスをしていたのですが、こちらもアメリカのユダヤ系からはあまり得票できなかったようです。アメリカのユダヤ系は高学歴ホワイトカラーが多く、こうした層はカリフォルニアやニューヨークに住み元々リベラル派がほとんどでしょうから、ちょっとやそっとでは動かないのかもしれません。
 トランプは意外にユダヤ系から票が取れず、むしろムスリムから票が取れたので、これがトランプ大統領の今後の行動に影響を与えるのかもしれません。希望的観測ですが。

●“就任初日は独裁者に” 再びトランプ氏の時代に…何が起きる?【11月7日(木) 報道1930】
https://www.youtube.com/watch?v=BL4nYm8noAk&t=2365s

●Trump wins Dearborn amid anger over Gaza and Lebanon; Jill Stein receives 18% of vote
https://www.freep.com/story/news/politics/elections/2024/11/06/trump-wins-dearborn-and-makes-gains-in-hamtramck/76085841007/

 さて、こちらが今週のメルマガのテーマですが、じつはアメリカ経済が好調だと認識している人たちは、圧倒的にハリス氏に投票していたということです。

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2.今週のマーケット

●トランプ大統領選圧勝でトランプトレードはさらなるフォロースルー(金融日記 Weekly 2024/11/1-2024/11/8)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52238474.html

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3.ブログではいえないお店

-深圳に行ったら中国での中価格帯のお店の選び方がわかりました

 先日、中国本土を旅行する時、我々のような中国語もできず、中国の電話番号もない丸腰の外国人は、どうやって美味しいレストランを探せばいいのか解説しました。高級店(といっても中国は物価が安いので1人2万円も行きませんが)と大衆的な安いお店は簡単です。しかし、中堅の安くて美味しいお店を探すのは難しい、なぜならば中国の食べログである大众点评(大衆点評、ダージョンディエンピンと読む。運営は美団 SEHK:3690)は中国の電話番号がないと登録できず、中がインターネットからは見えない、というとんでもなく排他的なままだからです。

週刊金融日記 第651号 中国本土で美味しいレストランを探す方法

 今週末は、また深圳に行ってきたのですが、中価格帯の美味しいレストランの探し方が分かったので、解説したいと思います。

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4.藤沢数希の身もフタもない人生相談

-選挙に行くべき3つの理由

アラXXX医師です。
第651号での選挙についての投稿を読みました。
私は「投票行為が選挙結果に影響なくても、選挙に行くべき理由」について、次のように考えています。

「政治の仕組みを知る」
選挙制度は、数年ごとに細かく変化しています。
私が成人したあとですら、衆院も参院も選挙制度が変わりました。
投票ルールも変わりました。
不在者投票が期日前投票と名称変更されてから、投票日よりもずっと前から投票できるようになりました。
投票をすることで、政治制度の知識がアップデートされます。

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