第664号の目次です。
●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
http://yakan-hiko.com/PU14
●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html
●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52021876.html
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// 週刊金融日記
// 2025年2月4日 第664号
// DeepSeekショックと貿易戦争勃発!それでも米国株は耐えるか
// トランプ大統領カナダとメキシコに貿易戦争仕掛ける
// 竹蒸籠(せいろ)は自炊のゲームチェンジャー
// 米国株は歴史的な割高なのか
// 他
こんにちは。藤沢数希です。
トランプ大統領が友好国のカナダとメキシコに果敢に貿易戦争を仕掛けていて、いろいろ市場が騒がしくなってきました。世界の秩序が大きく変わろうとしているのかもしれませんね。
★トランプ政権としては、国際分業体制でアメリカの製造業が空っぽになってしまったことを、本当に年単位の痛みを伴いながらも、直していきたいの かもしれませんね。大きな流れが始まったのは第639号で解説したとおりです。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1886004763273343236
『週刊金融日記 第639号 中国脅威論について』
と、いろいろ貿易戦争についても書こうと思っていたのですが、この原稿を書き終わった頃に、チキンレースで最後の最後にトランプ大統領がメキシコと「ディール」しました(笑)。
★メキシコのシェインバウム大統領が、不法移民とアメリカへの麻薬流入防止のためにメキシコ軍1万人を常時国境に張り付けると約束し、25%関税の 発動は1ヶ月延期されました。まあ、しかし、1ヶ月です。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1886442006723072317
★EUに対しても関税をかけると宣言しています。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1886280122954879381
★カナダはどうなるんでしょうか。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1886471880921743653
★しかし、こうしていま世界を見渡してみると、ウクライナ戦争で脚光を浴びた日本の国際政治学者の皆さんたちより、YouTubeで国際政治を1ヶ月ぐらい勉強しただけの僕の方が遥かにいろいろ正確に理解していたのが明らかですね。自画自賛ですが。まあ、ジョン・ミアシャイマー教授の考え方を蒸留(distillation)しただけなんですけどね。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1886270236489658593
今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。
-孫正義氏の78兆円プロジェクト「スターゲート」についてどう思われますか
-なぜ日本からOpenAIやDeepSeekのようなAI先端企業が誕生しないのでしょうか
-公開されている政府データをDeepSeekとChatGPTで整形した結果
-株式リスクプレミアムがマイナスでも米国株は必ずしもバブルではないと思います
それでは今週もよろしくお願いします。
1.DeepSeekショックと貿易戦争勃発!それでも米国株は耐えるか
さて、DeepSeekショックですが、確かに、NVIDIAなどのAIバブルの主役は売られたのですが、逆に、AIに投資してなかったAppleが買われたり、他の 割安だった地味な米国のバリュー株が買われたり、資金は米国株内で動いて、指数に対するショックは限定的でした。
それで、僕が非常に印象的だったのは、これからはAIの時代だから米国の巨大テックを買えばいい、といつも言っていた割と聡明そうな投資系インフルエンサーの方々や、大手証券会社等に所属しているストラテジストぐらいの方々も、生成AIの作り方とか原理とか、そういう超基本的なことを誰も理解していなかったことが、DeepSeekショックで露呈したことです。
いちおう、彼らはDeepSeekが出てきて、AIについて何かコメントしなきゃいけないじゃないですか。それで、これまではふわっとしたこと言ってればよかったんだけど、ちょっと踏み込んだこと言わざるを得なくなって、えっ、えっ、えっ、お前たち、そんなことも知らんかったんか!と。それで、あんなに買え!買え!と言ってたんか、と。
結局、株価というのは、実態よりも、株式市場で人々がどう世界を認識しているかで動くわけです。それは民主主義の一人一票と違って、動かせるマネー量加重平均の場なので、民主主義政治よりは遥かに実態を的確に織り込むのですが、こと理系分野はそうではない、と。
「政治経済のニュースや、企業決算などは、ほぼ瞬時に織り込むので、僕みたいな人が、そうした情報に反応して儲けるようなことはほとんどできません。しかし、僕はいつも思うのですが、新型コロナウイルスの感染拡大のインパクトだとか、原子力に関することだとか、量子コンピュータだとか、あとはこうしたAIなどもそうですが、理系分野のことは本当に適切に織り込みません。理解がすごく遅いし、最後まで理解できません。」
--週刊金融日記 第663号 DeepSeekは米国株式市場のAIバブルを破裂させるのか
残念ながら、だからといって、僕みたいな人が簡単に儲けられるかというと、まあ、僕はそこに多少なりともエッジがあると信じて相場を張っているんですが、そう話は簡単じゃないんですよね。バブルって、1年で弾けるのか、5年かかるのか、それが誰にも分からんのですよ。
それで、僕はこの一週間いろいろな株式投資の世界で影響が大きそうな人たちのコメントを追っていたのですが、NVIDIAの暴落で頭を殴られたのか、みんなAIに対して一気に理解が深まってきております! 良いことですね。
●なぜDeepSeek R1がこれほど衝撃的なのか?
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1885296541478551664
・・・
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2.今週のマーケット
●DeepSeekショック第二波はこれから、トランプ大統領がカナダとメキシコに25%関税発動へ(金融日記 Weekly 2025/1/24-2025/1/31)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52241370.html
・・・
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3.ブログではいえないお店
-竹蒸籠(せいろ)は自炊のゲームチェンジャー
今週は銀座の美味しい和食店について書こうかと思っていたのですが、DeepSeekが生成AIの世界でブレークスルーをしてゲームチェンジャーとなろうとしているなかで、金融日記料理部でもゲームチェンジャーが突如として出現してきました。そのことについて書こうと思います。
『週刊金融日記 第661号 安い外食が総じて悲惨になってきた東京でサバイブする食事方法』
第661号で、友盛貿易という食品商社が中国から輸入している冷凍小籠包が、電子レンジでやってもまあまあ美味しかった、日本の冷凍食品よりいい 、ということを書いたのですが、その後、電子レンジではやはり難しいことが判明しました。やりすぎて中のスープが沸騰して皮が破れてしまったり、じゃあ、時間を短くしたら、中が冷たかったり、電子レンジで適切に調理するのはなかなか至難の業だということが分かってきたのです。
この電子レンジでの最適時間のスイートスポットが非常に狭いです。ここで電気工学や熱力学のPhDのチームを雇って最適時間の研究をしてもいいの ですが、やはり説明書通りに蒸した方がいいという結論に達しました。それで、香港などではおなじみの竹蒸籠を急遽、Temuで買うことにしました。
★Temu 竹蒸籠検索(まだアカウントない方はこのリンクから作ると15000円クーポン券もらえます)。
https://temu.to/k/u077s130iv6
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4.藤沢数希の身もフタもない人生相談
-公開されている政府データをDeepSeekとChatGPTで整形した結果
お世話になっております。
XXXと申します。
先週号のメルマガを見てDeepSeekのアカウントを作成し、表題の件を試みてみました。
題材は厚労省のNDBオープンデータにある特定健診の採血項目の平均値です。
1ファイルあたり160キロバイトから200キロバイト程度のエクセルファイルです。
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●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
http://yakan-hiko.com/PU14
●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html
●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52021876.html
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// 週刊金融日記
// 2025年2月4日 第664号
// DeepSeekショックと貿易戦争勃発!それでも米国株は耐えるか
// トランプ大統領カナダとメキシコに貿易戦争仕掛ける
// 竹蒸籠(せいろ)は自炊のゲームチェンジャー
// 米国株は歴史的な割高なのか
// 他
こんにちは。藤沢数希です。
トランプ大統領が友好国のカナダとメキシコに果敢に貿易戦争を仕掛けていて、いろいろ市場が騒がしくなってきました。世界の秩序が大きく変わろうとしているのかもしれませんね。
★トランプ政権としては、国際分業体制でアメリカの製造業が空っぽになってしまったことを、本当に年単位の痛みを伴いながらも、直していきたいの かもしれませんね。大きな流れが始まったのは第639号で解説したとおりです。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1886004763273343236
『週刊金融日記 第639号 中国脅威論について』
と、いろいろ貿易戦争についても書こうと思っていたのですが、この原稿を書き終わった頃に、チキンレースで最後の最後にトランプ大統領がメキシコと「ディール」しました(笑)。
★メキシコのシェインバウム大統領が、不法移民とアメリカへの麻薬流入防止のためにメキシコ軍1万人を常時国境に張り付けると約束し、25%関税の 発動は1ヶ月延期されました。まあ、しかし、1ヶ月です。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1886442006723072317
★EUに対しても関税をかけると宣言しています。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1886280122954879381
★カナダはどうなるんでしょうか。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1886471880921743653
★しかし、こうしていま世界を見渡してみると、ウクライナ戦争で脚光を浴びた日本の国際政治学者の皆さんたちより、YouTubeで国際政治を1ヶ月ぐらい勉強しただけの僕の方が遥かにいろいろ正確に理解していたのが明らかですね。自画自賛ですが。まあ、ジョン・ミアシャイマー教授の考え方を蒸留(distillation)しただけなんですけどね。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1886270236489658593
今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。
-孫正義氏の78兆円プロジェクト「スターゲート」についてどう思われますか
-なぜ日本からOpenAIやDeepSeekのようなAI先端企業が誕生しないのでしょうか
-公開されている政府データをDeepSeekとChatGPTで整形した結果
-株式リスクプレミアムがマイナスでも米国株は必ずしもバブルではないと思います
それでは今週もよろしくお願いします。
1.DeepSeekショックと貿易戦争勃発!それでも米国株は耐えるか
さて、DeepSeekショックですが、確かに、NVIDIAなどのAIバブルの主役は売られたのですが、逆に、AIに投資してなかったAppleが買われたり、他の 割安だった地味な米国のバリュー株が買われたり、資金は米国株内で動いて、指数に対するショックは限定的でした。
それで、僕が非常に印象的だったのは、これからはAIの時代だから米国の巨大テックを買えばいい、といつも言っていた割と聡明そうな投資系インフルエンサーの方々や、大手証券会社等に所属しているストラテジストぐらいの方々も、生成AIの作り方とか原理とか、そういう超基本的なことを誰も理解していなかったことが、DeepSeekショックで露呈したことです。
いちおう、彼らはDeepSeekが出てきて、AIについて何かコメントしなきゃいけないじゃないですか。それで、これまではふわっとしたこと言ってればよかったんだけど、ちょっと踏み込んだこと言わざるを得なくなって、えっ、えっ、えっ、お前たち、そんなことも知らんかったんか!と。それで、あんなに買え!買え!と言ってたんか、と。
結局、株価というのは、実態よりも、株式市場で人々がどう世界を認識しているかで動くわけです。それは民主主義の一人一票と違って、動かせるマネー量加重平均の場なので、民主主義政治よりは遥かに実態を的確に織り込むのですが、こと理系分野はそうではない、と。
「政治経済のニュースや、企業決算などは、ほぼ瞬時に織り込むので、僕みたいな人が、そうした情報に反応して儲けるようなことはほとんどできません。しかし、僕はいつも思うのですが、新型コロナウイルスの感染拡大のインパクトだとか、原子力に関することだとか、量子コンピュータだとか、あとはこうしたAIなどもそうですが、理系分野のことは本当に適切に織り込みません。理解がすごく遅いし、最後まで理解できません。」
--週刊金融日記 第663号 DeepSeekは米国株式市場のAIバブルを破裂させるのか
残念ながら、だからといって、僕みたいな人が簡単に儲けられるかというと、まあ、僕はそこに多少なりともエッジがあると信じて相場を張っているんですが、そう話は簡単じゃないんですよね。バブルって、1年で弾けるのか、5年かかるのか、それが誰にも分からんのですよ。
それで、僕はこの一週間いろいろな株式投資の世界で影響が大きそうな人たちのコメントを追っていたのですが、NVIDIAの暴落で頭を殴られたのか、みんなAIに対して一気に理解が深まってきております! 良いことですね。
●なぜDeepSeek R1がこれほど衝撃的なのか?
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2.今週のマーケット
●DeepSeekショック第二波はこれから、トランプ大統領がカナダとメキシコに25%関税発動へ(金融日記 Weekly 2025/1/24-2025/1/31)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52241370.html
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3.ブログではいえないお店
-竹蒸籠(せいろ)は自炊のゲームチェンジャー
今週は銀座の美味しい和食店について書こうかと思っていたのですが、DeepSeekが生成AIの世界でブレークスルーをしてゲームチェンジャーとなろうとしているなかで、金融日記料理部でもゲームチェンジャーが突如として出現してきました。そのことについて書こうと思います。
『週刊金融日記 第661号 安い外食が総じて悲惨になってきた東京でサバイブする食事方法』
第661号で、友盛貿易という食品商社が中国から輸入している冷凍小籠包が、電子レンジでやってもまあまあ美味しかった、日本の冷凍食品よりいい 、ということを書いたのですが、その後、電子レンジではやはり難しいことが判明しました。やりすぎて中のスープが沸騰して皮が破れてしまったり、じゃあ、時間を短くしたら、中が冷たかったり、電子レンジで適切に調理するのはなかなか至難の業だということが分かってきたのです。
この電子レンジでの最適時間のスイートスポットが非常に狭いです。ここで電気工学や熱力学のPhDのチームを雇って最適時間の研究をしてもいいの ですが、やはり説明書通りに蒸した方がいいという結論に達しました。それで、香港などではおなじみの竹蒸籠を急遽、Temuで買うことにしました。
★Temu 竹蒸籠検索(まだアカウントない方はこのリンクから作ると15000円クーポン券もらえます)。
https://temu.to/k/u077s130iv6
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4.藤沢数希の身もフタもない人生相談
-公開されている政府データをDeepSeekとChatGPTで整形した結果
お世話になっております。
XXXと申します。
先週号のメルマガを見てDeepSeekのアカウントを作成し、表題の件を試みてみました。
題材は厚労省のNDBオープンデータにある特定健診の採血項目の平均値です。
1ファイルあたり160キロバイトから200キロバイト程度のエクセルファイルです。
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