第674号の目次です。
●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
http://yakan-hiko.com/PU14
●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html
●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52021876.html
==============================
// 週刊金融日記
// 2025年4月15日 第674号
// 米中関税チキンレースで困るのはトランプかシーか
// 米ドル信任揺らぐ
// 鹿児島で鳥刺し食べて歯医者でPMTCしてきた
// トランプ関税ショックに個人としてやるべきこと
// 他
こんにちは。藤沢数希です。
とうとうスギ花粉もほとんどなくなって、過ごしやすい春です。素晴らしいですね。桜も綺麗でした。そして、桜の季節が八重桜に移ってきました。
●知っているようで知らない、“染井吉野”と“八重桜”の違い
https://tenki.jp/suppl/kana/2018/04/07/28009.html
さて、トランプ大統領が世界をブンブンと振り回しておりますね。78歳なのにめちゃくちゃ元気ですね。健康診断の結果は「すこぶる良好」だったようです。
トランプ大統領の関税政策がグレートなので、いま世界中の国が"kissing my ass"だそうです。
さすがです。
●「健康状態はすこぶる良好」トランプ氏、健診後に強調
https://www.afpbb.com/articles/-/3572658
●Trump Says Countries Are "kissing my ass" over Trade War
https://www.youtube.com/watch?v=uTRw3liLa7E
★トランプ大統領の関税政策などのいわゆるTrumponomics(トランプ経済学)や、外交政策についての分かりやすい動画がありま した。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1911362225996177782
今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。
-トランプ関税政策の真の狙いは製造業の再構築にあるのでは
-トランプ関税ショックの中でもサラリーマンは投資したことは忘れて仕事に打ち込むべきですか
-トランプ関税ショックに個人としてはどう立ち振る舞えばいいですか
それでは今週もよろしくお願いします。
1.米中関税チキンレースで困るのはトランプかシーか
二転三転しているトランプ大統領と中国政府の関税での殴り合いですが、このままお互いに100%以上のとんでもない関税をか けあっていては、AppleのiPhoneがとんでもなく高くなり非常に困ったことになる……、こりゃブラックマンデーか、と世界が右往 左往していたところ、週末に主にAppleが中国から輸入できないと困るものが、この対中国の制裁的な関税から除外するとの報道 がありました。こりゃ、月曜日爆上げか!?と投資家たちが期待していたところ、いや半導体は、いまの自動車25%みたいにプロダクトごとの別枠で関税をかけるんだ、みたいな報道が出てきて、やはりまた世界は右往左往しています。
トランプ大統領が、世界をブンブンと振り回しておりますね(苦笑)。
●米、半導体などに新たな関税計画 近く発表とトランプ氏
https://jp.reuters.com/world/taiwan/Q62SWYDZCVKKZHJVNDOO5V3XIM-2025-04-13/
●スマホなどへの相互関税、トランプ氏「除外ではない」…商務長官「半導体もこの国で製造」
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250414-OYT1T50058/
事態は非常に流動的なんですが、ひとつだけ確かなことがあって、それは、経済規模1位と2位(名目ではアメリカが1位、購買力平価では中国が1位)の大国同士が、本当にこんな関税をかけあって貿易が止まったら、世界経済は大恐慌になるということです。だから、その結論から逆算すると、このチキンレースは、まあ、どっかで落とし所にたどり着くはずなんですね。そりゃあ、トランプ大統領だって大恐慌はマズイでしょ(冷汗)。
今週号では、米中それぞれの輸出入品目や依存関係を具体的に見ながら、この貿易戦争でどちらがどの程度困るのかを考えたいと思います。
・・・
続きはメルマガを購読 → note、夜間飛行、ブロマガ、 まぐまぐ
2.今週のマーケット
●トランプ関税騒動で米国株は乱高下、米ドル信任揺らぐ、土壇場でスマホ関連は対中懲罰関税除外か(金融日記 Weekly 2025/4/4-2025/4/11)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52243903.html
・・・
続きはメルマガを購読 → note、夜間飛行、ブロマガ、 まぐまぐ
3.ブログではいえないお店
-鹿児島で鳥刺し食べて歯医者でPMTCしてきた
さて、鹿児島の続きです。鹿児島といえば、海の幸も美味しいですが、和牛も黒豚も美味しいですね。まあ、これらは鹿児島で食べても高いですけど。あとは、鳥刺しですよ。鶏を生で食べるんです! まあ、皮は炙っているんで、タタキですね。
基本的に、鶏肉は生で食べたらダメで、それはカンピロバクターがいるからです。この菌は鶏や豚や牛の腸に生息しているから、牛の肉なんかは、調理の際に腸についた包丁が肉に付いたりするんですが、それは表面なんで、レアでも表面をちゃんと焼けば大丈夫なわけですね。一方、ハンバーグなんかは、肉を細かく切るんで腸とかの液体が付着している「表面」がめちゃ増えるわけで、生焼けのハンバーグはダメなんです。
しかし、鹿児島と宮崎は鳥刺し文化があり、調理の際に内臓が肉に触れないようにいろいろ規制があって、安全に食べられるわけです。他の地域ではダメです。まあ、もちろん、鹿児島と宮崎でも絶対安全とは言えないんでしょうが、ゼロリスクを求めたら何も楽しめませんからね。
●カンピロバクターによる食中毒にご注意ください
https://www.fsc.go.jp/sonota/e1_campylo_chudoku_20160205.html
●鶏の刺身「鳥刺し」の謎 どうして鳥を“生”で食べられるの? 鹿児島のソウルフード調べてみた
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/22053?display=1
・・・
続きはメルマガを購読 → note、夜間飛行、ブロマガ、 まぐまぐ
4.藤沢数希の身もフタもない人生相談
-トランプ関税政策の真の狙いは製造業の再構築にあるのでは
第673号で論じられたアメリカの関税政策における3つの力の中で、特に「安全保障を背景とした再工業化の急務」という点が最 も重要な要素だと私は考えます。
『週刊金融日記 第673号 トランプ大統領の高率関税で製造業国内回帰は本気』
その根拠として、戦時体制においては膨大な量の工業部品(ボルトやネジなどの小部品など含む)が必要となる現実があります。
これらの製造は、現在は中国を中心としたアジア圏に生産が集中しており、日本でも一昔前までは下町の中小零細企業が担ってましたが、高齢化やコスト競争力の低下によりほぼ消滅してしまった状況です。
特に大型の部品や特殊規格の部品となると、専用設備や高度な技能(職人技)が求められます。
兵器というと先端技術にばかり注目されがちですが、実際には兵士ひとりひとりの装備や,銃弾などの消耗部品などが大量に必要となり、そうした基礎的な製造能力が不可欠です。
今ロシアは北朝鮮に頼っているという話も聞きます。
平時では自動車メーカーなどが有事の際に軍需生産に転換することが想定されます。
しかし現在のアメリカにそのような対応が可能な企業がどれほど残っているのか?
・・・
続きはメルマガを購読 → note、夜間飛行、ブロマガ、 まぐまぐ
●週刊金融日記 重要バックナンバー(夜間飛行)
http://yakan-hiko.com/PU14
●週刊金融日記 重要バックナンバー(まぐまぐ)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52160749.html
●週刊金融日記 重要バックナンバー(note)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52021876.html
==============================
// 週刊金融日記
// 2025年4月15日 第674号
// 米中関税チキンレースで困るのはトランプかシーか
// 米ドル信任揺らぐ
// 鹿児島で鳥刺し食べて歯医者でPMTCしてきた
// トランプ関税ショックに個人としてやるべきこと
// 他
こんにちは。藤沢数希です。
とうとうスギ花粉もほとんどなくなって、過ごしやすい春です。素晴らしいですね。桜も綺麗でした。そして、桜の季節が八重桜に移ってきました。
●知っているようで知らない、“染井吉野”と“八重桜”の違い
https://tenki.jp/suppl/kana/2018/04/07/28009.html
さて、トランプ大統領が世界をブンブンと振り回しておりますね。78歳なのにめちゃくちゃ元気ですね。健康診断の結果は「すこぶる良好」だったようです。
トランプ大統領の関税政策がグレートなので、いま世界中の国が"kissing my ass"だそうです。
さすがです。
●「健康状態はすこぶる良好」トランプ氏、健診後に強調
https://www.afpbb.com/articles/-/3572658
●Trump Says Countries Are "kissing my ass" over Trade War
https://www.youtube.com/watch?v=uTRw3liLa7E
★トランプ大統領の関税政策などのいわゆるTrumponomics(トランプ経済学)や、外交政策についての分かりやすい動画がありま した。
https://x.com/kazu_fujisawa/status/1911362225996177782
今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。
-トランプ関税政策の真の狙いは製造業の再構築にあるのでは
-トランプ関税ショックの中でもサラリーマンは投資したことは忘れて仕事に打ち込むべきですか
-トランプ関税ショックに個人としてはどう立ち振る舞えばいいですか
それでは今週もよろしくお願いします。
1.米中関税チキンレースで困るのはトランプかシーか
二転三転しているトランプ大統領と中国政府の関税での殴り合いですが、このままお互いに100%以上のとんでもない関税をか けあっていては、AppleのiPhoneがとんでもなく高くなり非常に困ったことになる……、こりゃブラックマンデーか、と世界が右往 左往していたところ、週末に主にAppleが中国から輸入できないと困るものが、この対中国の制裁的な関税から除外するとの報道 がありました。こりゃ、月曜日爆上げか!?と投資家たちが期待していたところ、いや半導体は、いまの自動車25%みたいにプロダクトごとの別枠で関税をかけるんだ、みたいな報道が出てきて、やはりまた世界は右往左往しています。
トランプ大統領が、世界をブンブンと振り回しておりますね(苦笑)。
●米、半導体などに新たな関税計画 近く発表とトランプ氏
https://jp.reuters.com/world/taiwan/Q62SWYDZCVKKZHJVNDOO5V3XIM-2025-04-13/
●スマホなどへの相互関税、トランプ氏「除外ではない」…商務長官「半導体もこの国で製造」
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250414-OYT1T50058/
事態は非常に流動的なんですが、ひとつだけ確かなことがあって、それは、経済規模1位と2位(名目ではアメリカが1位、購買力平価では中国が1位)の大国同士が、本当にこんな関税をかけあって貿易が止まったら、世界経済は大恐慌になるということです。だから、その結論から逆算すると、このチキンレースは、まあ、どっかで落とし所にたどり着くはずなんですね。そりゃあ、トランプ大統領だって大恐慌はマズイでしょ(冷汗)。
今週号では、米中それぞれの輸出入品目や依存関係を具体的に見ながら、この貿易戦争でどちらがどの程度困るのかを考えたいと思います。
・・・
続きはメルマガを購読 → note、夜間飛行、ブロマガ、 まぐまぐ
2.今週のマーケット
●トランプ関税騒動で米国株は乱高下、米ドル信任揺らぐ、土壇場でスマホ関連は対中懲罰関税除外か(金融日記 Weekly 2025/4/4-2025/4/11)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52243903.html
・・・
続きはメルマガを購読 → note、夜間飛行、ブロマガ、 まぐまぐ
3.ブログではいえないお店
-鹿児島で鳥刺し食べて歯医者でPMTCしてきた
さて、鹿児島の続きです。鹿児島といえば、海の幸も美味しいですが、和牛も黒豚も美味しいですね。まあ、これらは鹿児島で食べても高いですけど。あとは、鳥刺しですよ。鶏を生で食べるんです! まあ、皮は炙っているんで、タタキですね。
基本的に、鶏肉は生で食べたらダメで、それはカンピロバクターがいるからです。この菌は鶏や豚や牛の腸に生息しているから、牛の肉なんかは、調理の際に腸についた包丁が肉に付いたりするんですが、それは表面なんで、レアでも表面をちゃんと焼けば大丈夫なわけですね。一方、ハンバーグなんかは、肉を細かく切るんで腸とかの液体が付着している「表面」がめちゃ増えるわけで、生焼けのハンバーグはダメなんです。
しかし、鹿児島と宮崎は鳥刺し文化があり、調理の際に内臓が肉に触れないようにいろいろ規制があって、安全に食べられるわけです。他の地域ではダメです。まあ、もちろん、鹿児島と宮崎でも絶対安全とは言えないんでしょうが、ゼロリスクを求めたら何も楽しめませんからね。
●カンピロバクターによる食中毒にご注意ください
https://www.fsc.go.jp/sonota/e1_campylo_chudoku_20160205.html
●鶏の刺身「鳥刺し」の謎 どうして鳥を“生”で食べられるの? 鹿児島のソウルフード調べてみた
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/22053?display=1
・・・
続きはメルマガを購読 → note、夜間飛行、ブロマガ、 まぐまぐ
4.藤沢数希の身もフタもない人生相談
-トランプ関税政策の真の狙いは製造業の再構築にあるのでは
第673号で論じられたアメリカの関税政策における3つの力の中で、特に「安全保障を背景とした再工業化の急務」という点が最 も重要な要素だと私は考えます。
『週刊金融日記 第673号 トランプ大統領の高率関税で製造業国内回帰は本気』
その根拠として、戦時体制においては膨大な量の工業部品(ボルトやネジなどの小部品など含む)が必要となる現実があります。
これらの製造は、現在は中国を中心としたアジア圏に生産が集中しており、日本でも一昔前までは下町の中小零細企業が担ってましたが、高齢化やコスト競争力の低下によりほぼ消滅してしまった状況です。
特に大型の部品や特殊規格の部品となると、専用設備や高度な技能(職人技)が求められます。
兵器というと先端技術にばかり注目されがちですが、実際には兵士ひとりひとりの装備や,銃弾などの消耗部品などが大量に必要となり、そうした基礎的な製造能力が不可欠です。
今ロシアは北朝鮮に頼っているという話も聞きます。
平時では自動車メーカーなどが有事の際に軍需生産に転換することが想定されます。
しかし現在のアメリカにそのような対応が可能な企業がどれほど残っているのか?
・・・
続きはメルマガを購読 → note、夜間飛行、ブロマガ、 まぐまぐ