2026年03月16日



 3月9日から当店2Fギヤラリーにて企画展「春をあつめて・tsukinowa、伊藤珠子」が始まりました。週明けの平日スタートというスケジュールでしたが、楽しみにされていたお客様が初日からひっきりなしに足を運ばれています。

 陶芸家の伊藤珠子さんの作品展は当店では今回が初めて。編組品をモチーフにした器や土亜レイ(ツチアレイ)など、独創的な作品が揃いました。
 3月14日には伊藤さんが来店し、ギャラリートークを開催。伊藤さんのこれまでの活動や、作品が生まれるまでの背景など、ここでしか聞けないエピソードをお話しいただきました。私も縄文土器をご覧いただきながら、焼物と編組品の関係性についてお話ししました。後半は、伊藤さんお手製の「あしペン」を使ったワークショップ。その驚くほどの書きやすさに感動される方が多く、「予備用に」と何本もまとめて購入されるお客様もいらっしゃるほどの大盛況となりました。

 「春をあつめて」は3月28日(土)まで(会期中無休)

 小松クラフトスペース


(14:34)

2026年02月14日



 寒さが幾分和らぎ、春の訪れを感じる柔らかな日差しが届くようになりました。2月9日より、当店2Fギャラリーでは『交わる布』展が開幕いたしました。染織作家の中島英世さん、和蝋燭作家の青柳龍宙さん、そしてお二人の共通の友人である金工作家・伊藤祐嗣さんの作品を、日本や世界各地の自然布とともに展示しております。また、初日から3日間はチャイ職人・名和靖高さんによる「チャイ茶会」を開催いたしました。



 名和さんの「チャイ茶会」は、当店では初めての開催ということもあり、どのようなかたちになるのか私自身も胸を膨らませておりましたが、日常を忘れて心から浸れるような特別な時間となりました。中島さんの芭蕉織をはじめ、日本や世界各地の自然布に囲まれた空間。その中で青柳さんの和蝋燭の灯りを囲みながらいただくチャイは、まさに格別なひとときだったのではないでしょうか。

 今年は年始から「秋田の花街を彩った長唄」、「ヒトガタの変容」、そして今回の「チャイ茶会」と、イベントが充実した一ヶ月となりました。今後も魅力的な企画をご用意しておりますので、どうぞご期待ください。

 「交わる布」では、染織工芸の原点ともいえる樹皮繊維を使った布を各地から集めています。中でもアフリカ・コンゴのラフィア布は、デザイン性の高さが目を引くものばかりで、私自身も大好きな布の一つです。こうした布を用いたショールやバッグ、帯なども出展しております。ぜひ会場でご覧ください。

「交わる布」は2月28日(土)まで(会期中無休)

小松クラフトスペース

(12:31)

2026年01月27日




 秋田人形道祖神プロジェクトのブログでは既に告知しておりましたが、1月24日より当店にて、複合芸術会議2025関連企画「ヒトガタの変容 ―工藤千尋と人形の世界―」を開催しております。本展は、「人はなぜ、人形に魂を託すのか」という問いを、美術作家・工藤千尋さんの作品と、私が長年収集してきた多種多様な人形たちを通じて考察する企画展です。
 出展作家の工藤千尋さんとは、私が大学生の頃、秋田高校へ教育実習に行った際に出会いました。高校生だった彼女は当時から芸術を志しており、当店で開催した「バーンロムサイ展」や「アウトサイダーアート展(工房しょうぶ)」にも足を運んでくれていました。
 近年はお互い「人形」をテーマに活動を続け、一時はネット検索で「人形 現代美術」なら工藤さんの作品が、「人形 民俗行事」なら秋田人形道祖神がトップに表示されるという、なんとも不思議なご縁も感じておりました。そして、かねてより「いつか何かの形でコラボを」と思い続けてきた企画が、この度ついに実現することができました。



 寒波と大雪で開催さえ危ぶまれる状況でしたが、おかげさまで無事にギャラリートークを執り行うことができました。
 第1部は私と工藤さんによるスライドトーク。そして第2部は、参加型トークイベント「私の人形を語る」です。トップバッターは「マダム」こと私の母。本人には事前に知らせず、その場で人形とマイクを渡して語ってもらうというサプライズ作戦でしたが、はじめは躊躇していたものの、いざ始まると実に饒舌。結果として、今回参加された方々の中で一番長く語りました。続いて私からは、幼稚園時代に愛用していたアブドーラ・ザ・ブッチャーのソフビ人形を紹介。そんな和気あいあいとした雰囲気のまま、3時間に及ぶイベントは無事終了しました。
 今回の展示では、工藤さんの作品と私が収集した人形を混在させて展示しています。来場者の方からよく聞かれるのは、「これらはすべて小松さんのコレクションなのですか?」という質問。たしかに工藤さんの作品とヤマハゲの衣装以外はすべて店の商品か私物で、実はまだお出ししていないものも相当数あります。振り返ってみれば、人形を集めるという習慣は、かなり昔から根付いていたのかもしれません。
 「美術館の企画展みたいだ」という嬉しいお言葉もいただきました。会期中はあいにく寒い日が続きますが、ぜひ会場へ足をお運びください。

 「ヒトガタの変容 ―工藤千尋と人形の世界―」は1月31日(土)まで。

 小松クラフトスペース



 1月12日に開催された「秋田の花街を彩った長唄」には沢山のご来場誠にありがとうございました。本公演は、三年前から温めてきた企画。渡辺麻子先生の素晴らしい演奏に加え、演奏者ならではの視点による資料の「読み解き」は非常に奥深く、秋田の花柳界についての新しい発見が多々ありました。中でも特筆すべきは、長唄「月の巻」のうち鹿島踊を取り入れた一節が、秋田や能代のお座敷で盛んに演じられていたという点。五穀豊穣を祈願する神事的な演目が、花柳界に深く浸透していた事実は、秋田ならではの地域性を示しています。

(10:08)

2026年01月07日



 遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。
 年末年始は「初市」の準備の合間にラジオに出演したり、ナマハゲやサイノカミといった民俗行事の取材が立て続けに入ったりと、息つく暇もなく仕事始めを迎えました。
 母校が劇的な3連覇を飾った箱根駅伝も、リアルタイムで観る余裕はほとんどなく、落ち着いてからようやく結果を知った次第です。慌ただしい幕開けとなりましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

hatsuichi5 今年の「吉例初市」は、ご隠居の企画による「藍染」と「紅花染」をテーマにした展示が見どころ。秋田藩主・佐竹家の家紋が入った着物をはじめ、正藍染の人間国宝、故・千葉あやのさんの作品や、江戸時代の手描き友禅など、滅多に目にすることができない貴重な資料が一堂に揃いました。200年の時を経てもなお色あせない当時の職人技には、ただただ脱帽するばかりです。

吉例初市「藍と紅花の調べ」は1月18日(日)まで(会期中無休)

小松クラフトスペース

hatsuichi2 そして来週12日は、いよいよギャラリーコンサート「秋田の花街を彩った長唄」。前回(2022年)の渡辺麻子先生の演奏会から構想を練り、かつて川反を賑わせた当時のプログラムを紐解きながら準備を進めてまいりました。新春のひととき、秋田の花街の音色に想いを馳せていただければ幸いです。ぜひご参加ください♪

「秋田の花街を彩った長唄」
期日: 1月12日(月・祝) 午後2時〜
出演:渡辺麻子、解説:小松和彦
参加費: 1,500円
 江戸時代、歌舞伎と共に発展した「長唄」は、花街のお座敷でも芸者衆によって盛んに演じられてきました。秋田の花柳界を代表する「川反」においても、かつては長唄の演奏会が華やかに開催されていました。本公演では当時の資料に基づき、秋田や能代の花街で親しまれた演目の数々を、渡辺麻子さんの三味線と唄でお届けいたします。

渡辺麻子・プロフィール
東京芸術大学音楽学部邦楽科長唄三味線専攻卒業。在学中「浄観賞」を受賞。演奏会、舞踊会などで数々の舞台に出演、また「麻の音会」を主宰し後進の指導にも力を注ぐ。東音石川賀要子師、故東音浅見文子師に師事。 (一社)長唄東音会、(一社)長唄協会同人。
ご予約はお電話、またはこちらのフォームまで。

(15:11)

2025年12月06日



12月5日より小松クラフトスペース2Fギャラリーにて、カシミヤのおくりもの -冬のぬくもりを楽しむ-」が始まりました。モンゴルの上質なカシミヤを使ったニットウェア、ミトン、帽子などが多数揃い、クリスマスプレゼントに最適なアイテムが充実しております。
また、珍しい東欧や中央アジアの染織工芸の展示や、12月の誕生石であるターコイズ、ラピスラズリを集めた特別コーナーもございます。ぜひ、冬のぬくもりを探しにお越しください。
「カシミヤのおくりもの」は12月28日(日)まで(会期中無休)。

また私が取材協力したNHKBSの紀行番組「新日本風土記・秋田おいしい横手盆地」が12月8日(BSP4K)、12月9日(BS)の両日放映されます。番組内では、横手盆地で受け継がれる人形立て行事や鹿島流しの様子に加え、一昨年秋田魁新報電子版で連載した「蛇芸者哲子」も紹介される予定です。詳しくはこちら



去る11月22日、23日の両日、秋田公立美術大学にて「ショウキサマ&ヤマハゲ復活プロジェクト」が開催されました。初めての試みであった今回のイベントは、始まるまで成功するかどうか不安でいっぱいでした。しかし、ご指導いただいた末野町内会の皆様や松橋さん、サポートしてくださった秋田公立美術大学の先生方、スタッフの皆様、秋田銀行様、そして参加された皆様のおかげで、本当に素晴らしい、記念すべきイベントになったと思います。心より感謝申し上げます。
アントニオ猪木さんの言葉を借りれば、まさに「踏み出せばその一足が道となる」を実感いたしました。
今回ご参加くださった皆様はもちろん、残念ながら参加できなかったけれど、ぜひ機会があればという皆様とも一緒に、秋田の人形道祖神や来訪神を伝える活動を研究と並行して今後も続けていきたいと思っています。


(16:12)

2025年11月12日

11月7日から当店2Fギャラリーにて「伊藤祐嗣(金工)・百田輝(陶芸)二人展」が開催中です。










9日(日)にはギャラリートークの他、当店初の試みとなる伊藤さんのパエリア作りデモを実施し、五感で楽しむイベントとして大盛況でした。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
お二人の作品は、独創性と器としての実用性を兼ね備え、大変ご好評をいただいております。会期序盤にもかかわらず、初日に多数陳列されていた作品も少なくなってまいりました。
県外からも多くのお客様にご来店いただく人気の展覧会です。この機会をぜひお見逃しなく!「伊藤祐嗣・百田輝二人展」は11月22日(土)まで(会期中無休)

小松クラフトスペース




秋田公立美術大学にて、秋田人形道祖神プロジェクトが地域と大学、そして地元企業と一体となって取り組む、史上初の共同プロジェクトが始動します。詳しくはこちら


(11:23)

2025年10月24日



 昨日は40代最後の誕生日でした。夕食後、お風呂に入っていたところ、奥歯の辺りに違和感が。なんと、被せものと一緒に歯が抜けるという事態に。49歳最初の日は、自分の年齢を感じさせるスタートとなりました。

 秋田では連日、クマ出没のニュースが世間を騒がせています。取材でよく訪れている地域でも被害の報告が相次ぎ、「あんな場所にもクマが出るのか」と驚いていたら、ついに娘の小学校の近くにも出没。クマが徐々に自分の生活圏に近づいてきていることを感じています。

 「秋に寄す」も残り2日となりました。週末にかけて秋日和は続くようですので、ぜひお出かけください。くれぐれもクマにはお気をつけて。

(11:43)

2025年10月16日

 10月10日から「秋に寄す・群言堂秋冬展+Re:旅するマーケット」がスタート。1Fでは「Re:旅するマーケット」、4組のクリエーターによる個性豊かな作品が揃いました(詳しくはこちら)。2Fギャラリーでは「群言堂秋冬展」。秋の気配が日ごとに深まり、温かい素材の洋服を手に取られるお客様が増えております。

 初日から秋日和の日が続き、たくさんのお客様にご来店いただきました。店頭で開催している「軒下マーケット」も大好評です。









 10月12日のスライドトーク「多賀糸尊の世界」では、ぶっつけ本番で多賀糸さんと対談しました。驚きの連続で、私自身とても楽しい時間となりました。多賀糸さんの消しゴム版画作品は25日まで販売中なので、ぜひお手に取ってください。



 新井孝弘さん、ユザーンさんの「北インド古典音楽ライブ」へのたくさんのご来場、ありがとうございました。今回もお二人の最高の演奏を楽しむことができました。菅原匠さんの藍染作品とのコラボレーションにより、インド音楽がさらに格別なものとなりました。

 マダムは昨日、3週間の入院生活を終え、ついに退院いたしました。肘の回復にはしばらく時間を要しそうですが、お陰様で元気に過ごしております。

 さて、明日17日の「軒下マーケット」には和菓子の「sui」さんが、明後日18日には「豆腐百景」さんが出店いたします。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

 「秋に寄す・群言堂秋冬展+Re:旅するマーケット」は10月25日(土)まで。

 小松クラフトスペース


(16:09)

2025年09月25日



 本日、母の手術は無事終わりました。ご心配をおかけしました。同じ病院にはなんと義父と義理の叔父も、手術や病気で入院しています。最近、同世代の人と会うと親の介護の話になることが増え、自分もそういう年齢になったのだと改めて感じています。

 盛さんの閉店を惜しむ声は、本当に数多く聞こえてきます。これほどたくさんの方々に愛された中華料理店は、秋田では他にないでしょう。盛さんには到底及びませんが、私も多くの人の記憶に残るような仕事ができるよう、頑張りたいと思っています。

 このブログでもいくつか盛さんが登場する記事があります。

たそがれ見聞録・スラウェシ編2(2012.2)
盛さんが手掛けた料理の中でも忘れられないのが、2012年にいただいたナマコ料理。東アジアの交易史で重要な役割を果たした乾燥ナマコを、名人の技で調理していただきました。

エチゼンクラゲを食す(2005.10)
20年前、日本海に大量発生したエチゼンクラゲを、盛さんが料理した時の記事。料理に対してとても研究熱心だった盛さん。本場中国へ何度も足を運び、食材や調理方法について勉強されていました。

 また、秋田人形道祖神プロジェクトのブログでは宮原さんが盛さんの冬の風物詩である「まんじゅう」について書いております。

 Instagramのアーカイブにもいくつか料理の写真がありました。もう食べられないと思うと残念です。







 現在、小松クラフトスペースで好評開催中の「菅原匠・藍染展」は10月初旬まで会期を延長いたします。徐々に作品も少なくなってまいりましたので、是非お早めにご覧下さい。秋田経済新聞さんの記事でもご紹介いただきました。



 来月は10月10日(金)から「群言堂秋冬展」と「RE:旅するマーケット」を開催します。「旅するマーケット」の名前を冠したイベントは2020年5月以来。イベントの主旨については後日代表(この肩書も懐かしい)から発表があるかと思います。

 今回出展されるのは久々の登場となるwool,cube,wool!さん、そしてここから3組は初登場、「秋田万歳」の公演でもお馴染み「にゃんとこ」さん、今年新刊を上梓したばかりのローカルメディアユニット「ユカリロ」さん、そして幼少の頃から日本の神仏を追い続けてきた大学3年生・多賀糸尊さんです。
 多賀糸さんについては今年5月の「ブログ開設20周年」の記事でも紹介しました。ここ数年、民俗行事の取材でご一緒することが多い多賀糸さんですが、当店のイベントに参加するのは初めて。作品の展示販売だけでなく、最近の活動についてもスライドを交えてお話していただくことになりました。私は聞き手役ですが、おそらく熱いトークセッションになるかと思います。是非奮ってご参加ください。

お申込みはこちらのフォームから

 10月14日の新井孝弘さん、U-zhaanさんによる「北インド古典音楽ライブ」はおかげさまで満員御礼となりました。沢山のお申込みありがとうございました。キャンセル待ちご希望の方はメール、またはお電話にてご連絡ください。

(17:44)

2025年09月17日



現在、小松クラフトスペース2Fギャラリーでは「菅原匠・藍染展」を開催中です(9/27まで)。菅原さんの作品は40年以上前から取り扱いしてきましたが、これだけ多くの代表作が揃ったのは初めて。今回はご隠居のディレクションで、まさに小松の原点回帰のような企画展になりました。「しな布」や「からむし布」など貴重な布素材を使っているので、見るだけでなく手触りも楽しんでいただきたい作品です。是非足をお運びください。


Youtubeチャンネル「ヒゲとわたし」さんの動画で当店が紹介されております(15分くらいから)。他にも人形道祖神や竿燈まつりなど、秋田の魅力がたくさん詰まった33分。ぜひご覧下さい。
今年も県外から人形道祖神めぐりの前後に当店に足を運んで下さるお客様が結構いらっしゃいます。こうして動画で見ると、秋田の民俗行事の魅力を改めて感じます。うちの店にもカシマサマの存在が欠かせなくなったなあ。

10月14日(火)、当店では2年ぶりとなる新井孝弘(サントゥール)&U-zhaan(タブラ)による「北インド古典音楽ライブ」が開催されます。なんとこの日はユザーンさんの誕生日!残席が少なくなってきましたので、ご予約はお早めに。お申込みはこちらから。

10月は他にもイベントを盛りだくさん予定しております。どうぞお楽しみに♪


(11:04)

2025年08月28日

IMG_7678 8/9〜24まで東京都吉原のカストリ書房さんで開催された「第2回遊廓文学マーケット」に『吉原にあった民謡酒場の最後』というZINEを出品しました。2017年に秋田魁新報電子版で連載した「望郷の民謡酒場」に加筆、再編集したもの。このルポタージュの主人公である民謡歌手の小松貞雄さんは昭和15年、淀川村小種(現大仙市)生まれ。昭和34年に上京し、後に浅草で民謡酒場を開業しました。
 小松さんが上京する3年前の昭和31年、秋田県の人口は135万人に達し、就業問題が深刻化していました。集団就職などによって東京へ働きに出た若者たちの心の支えになったのが、赤線廃止後の吉原にできた民謡酒場です。県人口が50万人近く減った今、改めて読むと隔世の感があります。
 現在、小松クラフトスペースで販売中。部数に限りがありますので、是非お早めにどうぞ!『秋田県の遊廓跡を歩く追補版』も好評発売中です。

 7〜8月は秋田魁新報電子版「新あきたよもやま」で「秋田色街再訪記」を7回に渡り連載しました。各回の内容を簡単にご紹介いたします。

(1)吉原より古い遊廓が湯沢に
第一回目は秋田県の遊廓史を語る上で欠かす事が出来ない鉱山との関係について。昭和初期、全国3番目に廃娼を実施した秋田県。その社会的背景についても探ります。この記事は固い内容にも関わらず一日に3万件以上のアクセスがあり、魁電子版の24時間アクセスランキングで1位になりました。秋田魁新報のコラム「北斗星」でも取り上げていただきました。

(2)消えゆく遊廓と昭和の食堂
第二回目はかつての鉱山町に残る昭和20年代創業の食堂からスタート。まるで渡辺豪さんと私が来るのを待っていたかのように、妓楼建築が目の前で解体されていきました。この回も電子版のアクセスランキングで高校野球やクマ出没などのニュースを抑えて1位に。

(3)たそがれの親不孝通り
かつて東洋一の鉱山と謳われた小坂町の遊廓跡・永楽町。そこに「親不孝通り」と呼ばれる一角あります。鉱山町の夜を彩った歓楽街のスナックを取材しました。小坂編は『秋田県の遊廓跡を歩く追補版』への掲載も考えた程、内容の濃い取材でした。まさに秋田県の昔と今を象徴するのが「親不孝通り」かもしれません。

(4)農民運動の闘士、料理屋へ転向する
「遊廓跡を歩く」恒例の泊まり取材は昭和初期、当時としては珍しい「酌婦の自由契約」で開業した西馬音内の川原田館。「蛇芸者・哲子」の夫・川俣清音の同士でもあった創業者の人物像に迫ります。コラムの中で引用した川原田館の創業に関する記事は、魁のマイクロフィルムで遊廓関連の記事を探していた際に偶然見つけたもの。それ以来、ずっと泊まってみたいと思っていた宿でした。この時は素泊まりでしたが、実は本格的な創作和食が味わえるそうで、食事付きにすれば良かったと後悔しています。

(5)遊廓史の巨人・佐藤信淵
東京の名付け親であり「秋田県民歌」の歌詞にも登場する江戸時代の思想家。自らの祖父は女衒であったことを公表し、遊廓の必要性を説いた「巨人」の人物像に迫ります。この記事もアクセスランキングで1位を記録しました。

(6)北前船ゆかりの遊廓
藩政時代からの色街で文学者・金子洋文のエッセイの題材にもなった土崎港の稲荷町遊廓。その歴史を唯一伝える建物が「旧大正亭」でした。昨年惜しくも取り壊された妓楼建築について取り上げました。

(7・完)土崎イオンに残る花街の名店
連載最終回は遊廓跡に建つショッピングモールと、そこで営業する昭和6年創業の赤玉食堂を取り上げました。歴史的建造物になりつつある「崎ジャス」で、土崎港の過去と未来に思いを巡らせました。

 秋田魁新報電子版は定期購読者の方であれば無料でご登録できます。是非『秋田県の遊廓跡を歩く追補版』と併せてお読みください。


(11:06)

2025年08月27日



小松クラフトスペース2Fギャラリーでは「アマゾン資料館コレクション展」を8月30日まで開催中。新たにインドネシアのトラジャやフィリピン・ミンダナオ島の工芸品などを追加で出展しました。1Fでは届いたばかりのassobooさんの新作洋服を出品しております。



「アマゾン資料館コレクション展」を延長したおかげで、10年以上眠っていたご隠居のティナラク織コレクションが日の目を見ることができました。
『たそがれ見聞録ミンダナオ編』にはこんな一節が。
「俺はこんなユニークな布は大好きだが店では売れない。出かける前にアバカ(ティナラク織)を買うなとマダムや三代目に何度もしつこく言われた。
アバカ好みは少数派なのだ。少数派は多数派に服従してばかりいてはいけない。絶滅寸前のアバカは人類の貴重な財産なのだ。
諸君!
今こそアバカを先頭にティボリ族の復権を果たす日が来たのだ!
起て、少数民族!起て、アバカ派よ!
とアバカ、アバカと勇んでレイクセブの町中をバカみたいに買いに走ったのである」

「アマゾン資料館コレクション展」は8月30日(土)まで。

小松クラフトスペース



(11:33)

2025年08月14日



 8月11日は山口吉彦さんの講演会「アマゾンに魅せられて」に沢山のご来場、ありがとうございました。山口先生のトークイベントは8年ぶりでしたが、今回も波乱万丈な人生のエピソードの数々に思わず引き込まれました。
 今年はお盆期間中も休まず営業しております。「バーンロムサイ展」は17日(日)、「アマゾン資料館コレクション展」は23日(土)まで。
ATELIER MUJI のウェブサイトにある山口先生のインタビュー記事には「現物の資料には、写真とか動画と比べられないほどの感動と、魂を揺さぶるような力がある」というコメントが掲載されております。
 是非、画像や動画では味わえない現物資料の魅力をご堪能ください。


 昨日、秋田ケーブルテレビの情報番組「し〜なチャン」に出演。「バーンロムサイ展」、「アマゾン資料館コレクション展」、そして人形道祖神のことまで15分に凝縮してお話しさせていただきました。



(12:37)

2025年08月04日



 今年の夏は酷暑です!そんな中、「バーンロムサイ展」、「アマゾン資料館コレクション展」がスタートしました。暑い夏にピッタリのバーンロムサイのプロダクツをお求めに、初日から沢山のお客様がいらっしゃいました。

 そして今回は鶴岡市のアマゾン資料館・山口吉彦さんが収集した資料も展示しております。アマゾン資料館のコレクション展は5年ぶり3回目。前回は新型コロナのパンデミックと重なり、会期途中で中断を余儀なくされました。今回は「バーンロムサイ展」との同時開催ということで、山口先生がタイで収集した山岳民族の「境界のまじない」に関する資料を特別展示しております。 

 8月11日(月・祝)午後1時半からは山口先生のトークイベントを開催いたします。大好評だった2017年のトークイベントから8年、今回はどんなお話が聞けるのでしょうか。当日は私も「境界のまじない」の解説をさせていただきます!
 お申込みはこちらのフォームから。ぜひ奮ってご参加ください。



 今年の竿燈まつり初日は例年以上に人出が多かったような気がします。明日からは雨の予報ですが、これで水不足と猛暑が解消されるかな。

(14:35)

2025年07月09日




 トリプル7(令和7年7月7日)から小松クラフトスペース2Fギャラリーで「とっておきの日常着展」がスタート。今回は着心地の良さにこだわった服と小物を提案するtsukinowa(ツキノワ)さんと、籐の生活雑貨を制作しているnuppu(ヌップ)さんの作品展です。夏らしい爽やかな展示会になりました。浴衣と合わせて、是非ご覧下さい。

summer4 7月21日(月・祝)にはお二人によるワークショップも開催いたします。籐編みはヌップさん、革はツキノワさんがサポートします。
日時:7月21日(祝・月)午後1時30分〜
料金:3,000円(材料費込、お土産、コーヒー&お菓子付き)、要予約
時間:2時間半ほど
ご予約はお電話、またはこちらのフォームから

 秋田魁新報電子版「新あきたよもやま」で新シリーズ「秋田色街再訪記」がスタートしました。この春に刊行した『秋田県の遊廓跡を歩く追補版』で掲載しきれなかった取材の記録を、県内の遊廓史を交えながら7回に渡って連載します。一昨日は『秋田県の遊廓跡を歩く追補版』を購読された方からメールを頂戴し、五城目の章とカツヤさんの写真に涙が出たと。作者冥利に尽きます。

(17:48)

2025年06月19日

 今週から秋田も本格的な夏モードに。昼下がりになると、仕事の後の一杯のビールが待ち遠しくなります

 最近はイランとイスラエルによる戦争のニュースが連日報道されています。先日の投稿でもシェアした19年前のイランの旅や、この翌年に行ったイエメンの旅のブログを読み返すと、この頃は平和だったと思い返されます。また安心して中近東を訪れるようになるのはいつになるのか。情勢が沈静化するのを祈るばかりです。

 現在、小松クラフトスペース2Fギャラリーでは「森悠紀子作陶展・ことほぐ」と「涼やか浴衣展」が好評開催中です。










 森悠紀子さんのWSは大人から子どもまで楽しんでいただきました。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

 森さんの作陶はこの2年で大きく成長していることを実感します。個人的にも欲しい器ばかり。「森悠紀子作陶展・ことほぐ」は6月22日(日)まで。「涼やか浴衣展」は7月下旬まで開催いたします。是非、お気に入りの一点を見つけてください。 




 最近は「民俗行事」や「花柳界」など、決まったテーマで取材を受ける事はありますが、人として取り上げていただくのは久しぶりです。ちょっとお恥ずかしいのですが、記者の方にはとても良くまとめていただきましたので、ご縁があればどうかご覧ください。

(15:54)

2025年06月03日




 小松クラフトスペースでは6月6日(金)から 陶芸家・森悠紀子さんの作品展「ことほぐ」が開催されます。前回の作品展「おとなう」から2年。洗練された色合いと造形で、好評を博した森さんの陶芸作品。今回はどんな新作が来るのか楽しみです♪

 また、同時開催の「涼やか浴衣展」では今年も日本橋竺仙を始め、本染ゆかたや夏物着物が揃います。




 8日(日)には森さんのワークショップも開催いたします。今回はフェルトを使ったミニチュアフード制作。森さんが現在指導している美術教室で人気の企画です。現在定員まで残り6名(!)是非お早めにご予約ください!お申込みフォームはこちら

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 「森悠紀子作陶展・ことほぐ」、「涼やか浴衣展」は6月6日(金)〜22日(日)会期中無休

 小松クラフトスペース

(10:13)

2025年05月27日



 4月11日から小松クラフトスペースで前期、後期に分けて開催してきた春の企画展「良き布と暮らす」がいよいよ最終週となりました。考えてみるとこの間、一日も休まず営業。会が始まった頃はまだ桜が開花していなかったことを考えると、結構な長さだったと思います。

 今年の春は例年に比べて肌寒い日が続きました。今も時々ストーブが稼働しています。そんな中、娘の竿燈の練習が本格始動。あと2カ月もすれば夏祭り本番です。

(16:16)

2025年05月12日

keshigomu

 小松クラフトスペースで開催されるイベント情報を中心に不定期で更新しているこのブログ。最近は秋田人形道祖神プロジェクトのブログの方がメインになってきておりますが、SNSの投稿とリンクしながら、ひっそりと続けております。
 
 一番最初の投稿は2005年5月12日でした。何を言いたいのかと言いますと、

 ブログ開設から今日でちょうど20年になりました!

 20年という期間は長いような短いような気もしますが、この日に生まれた赤ちゃんが成人するだけの年月が流れたと思うと結構な長さではないでしょうか。トップに貼った画像は、先日多賀糸尊さん(東北芸術工科大学3年生)からいただいたケシゴムハンコ作品。多賀糸さんは現在二十歳なので、このブログとほぼ同い年ということになります。

 振り返りは12周年の時に一度書いておりますが(この記事も8年前なので結構懐かしい)、これに加えて思うのは、「ブログは備忘録」ということです。最近は日々入ってくる情報量が多すぎるため(老化現象とは思いたくない…)物忘れが激しく、数年前、いや数カ月前の事でもぼんやりとしか覚えてないことが多々あります。「○○先生の作品展、いつ開催したかな?」、「○○○へ買い付けに行ったのはいつだっけ?」といった疑問がわいた時、このブログの「検索機能」を使えば、一発で解決!イベントや旅の詳細をブログに記録していたことで、助けられたことが何度もありました。

iran

 ブログを改めて読むと、最初の頃は海外に買い付けに行った記事が圧倒的に多いです。2000年代はアジア、アフリカを中心に年に数回は買い付けに出かけており、私のライフワークでした。上の写真は2006年にご隠居と一緒にイランに行った時のもの。当時のブログはいつも旅の興奮に溢れています。

 海外から国内、というより秋田県内の方へ眼を向けるようになったのは東日本大震災の後から。その経緯については2022年9月2日のブログに書いておりますが、やはり大きな転機になったのは先日追補版で再リリースした『秋田県の遊廓跡を歩く』(2016年刊)です。この本の刊行日は私の40歳の誕生日だったことが、ブログを読み返して思い出しました。共著者の渡辺豪さんは「自分の活動は本書の前と後に分かれている」とおっしゃられていますが、私にとってもまさに人生の分岐点となった一冊です。

 何と言ってもこの20年間で一番大きな出来事は、2015年1月に娘の芭瑠が生まれた事でしょう。ブログには幼稚園入園小学校入学など、子供の成長も記録されています。10歳にもなると娘が小さかった頃の記憶があやふやになることもありますが、ブログで最低限フォローできているおかげで安心できます。

 このブログをもう10年続ければ30周年。その頃、芭瑠は二十歳。還暦近くなった私は一体何をしているでしょうか。そんなことを考えながら、高校生の時と先日30数年ぶりに再訪した時に長野県の尖石遺跡で撮った写真を見比べてみることにしました。それがこれです。



 やはり30年という月日は、人間の姿を大いに変容させていくのだと改めて感じました。ただ、興味関心だけは変わりません。30年数年ぶりに観た「縄文のビーナス」や縄文土器の造形美は相変わらずの素晴らしさで、時間を忘れて堪能。さらに娘の口から「私土器好き」という言葉が出るというオマケ付きでした。

 そんなこんなで目出度く20周年を迎えた当ブログですが、これからも「焦らず、急がず」マイペースな更新で続けて行きたいと思います。どうぞお付き合いいただけると幸いです。



(12:34)

2025年05月10日

 GW明けからインド、パキスタン間で武力攻撃の応酬が激しさを増し、今朝YouTubeでインドのニュース番組を見ていたらほぼ戦争状態になっているようでした。最近はご無沙汰しておりますが、両国の国境あたりは工芸品の買い付けで馴染みがあるだけに、なんとか平和裏に収まって欲しいです。


 昨日から小松クラフトスペースでは春の企画展「良き布と暮らす」の後期「群言堂春夏展」がスタートしました。今回は藍染を使った新作をはじめ春らしい洋服がたくさん届きました。タクルタートルやassobooなどの新作も出品。好評だった「東北の刺し子展」も店舗1Fにて一部継続しております。東北の刺し子だけでなく、インドや東南アジアで収集した刺繍布も。「良き布と暮らす」の集大成に相応しい、見ごたえのある展示になりました。
服飾がメインのイベントは今年初めてということで、初日はたくさんのお客様に足をお運びいただきました。「秋田県の遊廓跡を歩く追補版」も好評発売中です。

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 「群言堂春夏展」は5月31日(土)まで(会期中無休)



 3年目となったGW恒例の車中泊家族旅行、今年は新潟県、長野県を3泊4日で周りました。芭瑠にどこが一番良かったか聞くと「善光寺か安曇野市豊科郷土博物館」とのこと。ママは清津峡。私はやっぱり芦ノ尻の道祖神です😄

(11:07)