2006年03月

2006年03月29日

悪の枢軸

161921b4.jpgこの言葉が現アメリカ大統領から発せられた時「枢軸」の意味を知らず、よく分からないけどローマ教会の「枢機卿」みたいなものかと勝手に解釈しておりました。それからかなりたって、要するに「車軸」の事だと知り、そんな難しい言葉使わなくとも「悪の権化」とか、ただの「悪党」でいいじゃないかと思ったことがあります(まあその台詞を吐いた大統領本人が悪の権化じゃないかとか、名指しされた国の中になんで中*が入って無いんだとか、そんな事は置いときましょう)。
で、実は来月に、この「悪の枢軸」に輝かしくも(?)エントリーされた3カ国のうちの一つに出張で行ってきます。もちろんイラクに出陣したり、北朝鮮に「入北」する訳は無く、行き先はイランです。目下核問題と大統領のホロコーストに対する問題発言連発で国際的に浮いちゃってる状態のイランですが、数年来「一度は行かねばなるまい」と思っていた国。輝かしいペルシャの歴史が培った手工芸への憧れ、そしてアレキサンダー大王が焼き討ちしたペルセポリスの遺跡を生きているうち一度は行ってみたいという願望は、いくらイスラム原理がどうのこうのと言われているご時世でも断ち切れず、昨年から「戦争でも起こらない限りは」行こうと決めておりました。
問題はといえばお酒。イランは禁酒の国なので滞在中はもちろん休肝日です。2週間近くもお酒を抜くというのは3〜4年前に肺炎で入院した時以来無いので、手が震えてくるんじゃないかとか、変な心配をしております(笑)。まずは健康体で帰ってこれれば何よりです。

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2006年03月28日

ゴロワーズを吸ったことがあるかい

23834d62.jpg好きな音楽の話です。とりとめのない話題ですが。
私が音楽で一番最初に好きになったのがビートルズ。それからは洋楽のロック&ソウル→クラシック→ジャズときて、今は主にラテンやアフリカ、インドなどのワールドミュージックを聴く事が多いです。
あまり日本のポップスには思い入れの無い私ですが、その中でもこの人は好きといえば
フランク永井
高田渡(故人)
まずこの二人は残念ながらもう生で観ることはできない方たち(高田氏のライブには二度行きました)。
あとは
井上陽水
かまやつひろし
大滝詠一(含はっぴいえんど)
その他は主に「歌謡曲」といわれるジャンルの歌なら好き(やはり日本で耳に残る歌は生まれた時からなんとなく耳にしていた演歌だったり歌謡曲なのかなと思います)。
さてここからが本題ですが、なんと自分の「大好き」と言える日本のミュージシャンが今週立て続けに秋田で公演します。
そして今日はその第一弾、ムッシュかまやつの公演がありました。
しかもホテルで飲み放題、食事付きで五千円というお得なイベント。迷わず私はムッシュのほぼ同世代である両親を連れて行ってきました。
ストーンズのTシャツを着たムッシュ、序盤はR&R、R&Bのカバーから70年代のヒット曲、60年代のスパイダーズ時代の曲と演奏して、今回題名にした名曲から、とにかく出し惜しみの無いステージ。彼のコミカルでかつクールな雰囲気は味があり、MCや演奏での間の取り方や見せ方などは、さすがプロ中のプロ。どんな曲にも「錆付く」という印象はなく、とことんクールです。とにかく最高で大満足でした。
写真はおそらく若き日のムッシュがかなり意識したであろうブライアン・ジョーンズ。ストーンズ来日中というのもありますが、ムッシュを観てたらなんとなく被って見えました。勿論ゴロワーズはタバコの銘柄で写真の人との関連は特にありません(笑)。
明後日には、なんと「棚からぼた餅」で行くことになった井上陽水秋田公演。こんなことが一生のうちにあるとは・・思えないのでなんだか焦ってきております(**)。

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2006年03月22日

ご隠居、寝たきりの危機

0fddce28.jpg先日家での掃除中に軽いギックリ腰になった父。その後、無謀にもジムに通い上げた挙句、今日になったら遂に立って歩くのもままならない状態になってしまいました(写真は寝ている父にちょっかいを出しているボンちゃん)。アジアでの隠居仕事どころか、本物のご隠居になってしまいそうな状況です(苦笑)。
日曜日と春分の日は、「ご多分に漏れず」WBCに熱狂。当初はボクシングと勘違いするほど疎かったのですが、“球界の阿部四郎”ことボブ・デービットソンの悪行が話題になる頃から徐々にヒートアップ。なんといっても地獄から這い上がってきた我らが日本チームが、連敗の屈辱を味わった宿敵に借りを返し、さすがにダメかと思っていた決勝も熱戦の末に勝利するなんて、まさにメークドラマ。こんなことは梶原一騎の劇画くらいにしか有り得ないと思っていましたけど、まさか現実に見れるとは・・生きていて良かった!
先日『乱歩地獄』というオムニバス形式の映画を観に行きましたが、なんと館内は貸切り状態(他に観客無し)。一緒に行った相棒はこれが二度目らしい(一度目はなんと『恋する惑星』だったとか)。恐らく秋田でしかできない、贅沢な映画鑑賞でしたが、映画人口がこんなに低いと、映画館大丈夫なのかなあと不安に感じます。ロードショー公開直後のシネコンでも結構ガラガラだったりしてますから、アルヴェの映画館が撤退したのも無理ないのかとやるせない気分になりました。私は映画館は街中にあってこそ価値があるものだと思うので、ダウンタウンの映画館はできるだけ無くならずに頑張って欲しいです。
で、映画の内容ですが、オムニバス4編の中でいいと思うのもあれば、これはどうかなと思うのもあり。総じてアート色が強く、乱歩の世界を表現するにしてはどれもセンスが良すぎるかなと。映画を見た後、原作をまた読み返してみたくなり、今はちょっとした乱歩本ブームです。

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2006年03月21日

呉服屋の行く道は

843f8654.jpg弊店は今でこそハンディクラフト全般を扱うギャラリーとお店ですが、創設当時は「小松呉服店」、前世紀末頃までは「古代布商処着物小松」という着物が専門の呉服屋でした(詳しくはここをご覧下さい)。今でも着物は店の要であり、父と母が「これはどうしても続けたい」と思う着物を選んで扱っております。来月は着物を中心とした展示会『友、優、遊』を東京で開催するのですが、今回はある「展示会」の話題から、呉服業についていろいろ考えさせられてしまったということを書きます。
昨日関西のある有名呉服小売店に絡んだニュースがネット上に出ていました。かなり悪いニュースだったので同業種の人間として気の毒に感じていたんですが、その会社が行っていた商売の方法を検索して読んでいくうちに驚きや怒りを感じるようになりました。
この会社が盛んに展開していたのは「展示会商法」というものらしい。その展示会というのは着物だけ展示するのではなく、ニューハーフショーから北海道物産展、映像アーティストのパフォーマンス、釣堀など、まるで江戸川乱歩の『パノラマ島奇談』並のテンコ盛りな演出がしてあって、イベントを楽しんだお客さんは、最後に着物を“お買上”するんだとか。しかし実際は「展示会の来場者を商品購入まで帰さない」(読売新聞より)というとても堅気のモノとは思えない罠が・・。
また、そこで売られていた人間国宝作や逸品物を謳った超高額商品の多くは眉唾物。手工芸とは程遠い安価な代物で百万以上も儲けるつもりだったのでしょう(有名ブランドなどでも同じような噂は耳にしますが)。
周知の通り、日本の伝統衣装である着物を普段から纏っている方は時代と共に減り、消費も日本全体では最盛期の4分の1にまで減少したと聞きます。こうした現状の中でいかに着物を売って儲けるかと考えたのが、前述の会社だったのでしょう。その血の滲むような努力に難癖をつけるのは罰当たりだと思いますが、こうした企業の存在が社会的な「着物離れ」に拍車をかけているのは間違いないと感じるのです。
例えば、何かの団体や業種の中で数名が不祥事をすると、すぐさまそれが全体の悪印象に繋がります。同じように「商品購入まで帰さない」とか「不当な価格で販売」している呉服屋が存在することで、小売店全体への不信感となり、結果消費者の着物離れになります。実際うちの店に来られたお客さんにも、展示してある着物を見たとたんにソ〜と引いていかれた方が何人もいて、理由を聞くといずれも「怖いから」という答えでした。着物が怖いというのもおかしな話ですが、正直私には笑えない深刻な話だなと感じました。
そんな逆風の中で着物を扱うというのは至難な道かもしれませんが、まずは少しづつ着物を趣味的に着て楽しまれる方が増えればと思っております。お習い事や行事の時の衣装としてではなく、織物や染物の職人さんの伝統の技術を愛し、身丈にあった着物生活を楽しむ方々がいる限り、今までのように品質と価格をきちんとしていれば、これからも着物を扱っていけるのではないかと。着物の可能性はまだまだこれからかもしれません。

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2006年03月13日

書を捨てよ。街に出よう。

78180cdf.jpg『私のコレクション展』無事盛況のうちに終わることが出来ました。代表就任早々、単なる自己満足とも言われかねない催事を企画していいのだろうか、という不安もありましたが、会期中、うちの店を暖かく見守ってくださるお客様のありがたさを改めて感じ入らされることが多々ありました。テキスタイルデザイナーの秋元沙織里先生や『ロコジュリィ』のデザイナー・渡邊宏子さんなど、お忙しいのに遠方から駆けつけて下さった方々もいて、自分は幸せ者だと思うと同時に、今まで以上に頑張らなければと切に感じます。
今後の催事予定ですが4月は初旬に海外出張(確実に決定したわけではないのでまだ書けませんが、今度はちょっとキツイかもです)、後半には東京での催事があるので2Fは常設展示になります。しばらくは『私のコレクション展』を展示換えしつつ続けていこうと思います。
5月の連休明けには八幡はるみさんの会を予定しております。詳しい内容は後ほど。ぜひお楽しみに!
私は元来出不精で、しかも意外と人見知りな性格で、と言うと「冗談もいい加減にしろ!」という声が聞こえてきそうですが、実はそうなんです(自分が思ってる分には)。夜もたまに親しい仲間と飲みなどに出る以外は、家で一人酒を飲みながら本かテレビなどを見て過ごすのがいい、という性分。これからは立場上積極的に外に出て、いろいろ知り合いを増やすのも大事かなと思っていた矢先、ちょうどイベントにお誘いを受ける機会が増えたので、どれにも参加させていただくことにしました。
まずは手形のカフェ・ギャラリーTURMさんで開催されている『鈴木吐志哉・木版画展』のオープニングパーティーへ。鈴木さんは作品もとても素敵ですが(特に今回一番の大作はスゴイ!)、ご本人がすごく面白い方で、ロックの話からバングラディッシュの話までいろいろと共通する趣味のネタで盛り上がりました。鈴木さんは翌日うちの店にも遊びに来ていただきましたが、やはりお互い二日酔いで・・(苦笑)。
一昨日は川反のココラボラトリーで行われた牛込謙治君の詩の会へ。牛込君からにはいつも主催する飲み会にお誘いいただいていたのに結局一度も行けなかったので、このイベントには是非にと思い足を運ばせていただきました。今回は壁面に貼られた牛込君の詩の中から来場者が気に入ったものを選びそれを読むという朗読会。残念ながら帰ってやらなければならない仕事があったりしたために朗読会自体への参加はできませんでしたが、とてもユニークで牛込君らしいイベントになったのではないかと思います。大学卒業後は東京に行かれると聞きましたが、今後も創作を続けて活躍して欲しい男です。
ココラボラトリー主宰の笹尾さんは高校の一年後輩なので共通の友人も多く、彼女が秋田に戻ってアート活動を展開しているのはとても嬉しく頼もしい存在です。笹尾さんのように冒険心があり頑張っている人が秋田にいることは、私には(おそらく多くの同世代秋田人にとっても)すごくいい刺激になっております。
今週末にはもう一つ、お誘いを受けたアート系イベントに伺う予定。今度のは自分のような若造が行っていいのかなぁ、などとちょっと不安だったりしましたが、家に引きこもっていても世間を狭くするだけなので、「書を捨てよ。街に出よう。」の気持ちで参加させてもらおうと思ってます(^^)。

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2006年03月03日

夢の果てまでも・・

cbb26030.jpg目下オーナー就任後初となる催事の真っ最中。この会が始まってみてから連日、長年お世話になってきた常連のお客さんから同年代の友人までもがにお祝や応援の言葉をかけに来て下さるので、初めて自分の置かれた立場の責任の重さを痛感しております。
今回の『私のコレクション展』では昨年ミャンマーで収集した漆器や布、今年1月のインドネシア出張で集めたテラコッタや陶器などのアンティーク、これまで出していなかった木工や絵画、もちろん雑貨やアクセサリーも出品しております。DMにも載っているチベット仏教の絵画(タンカ)は、数年前にインドで見つけてきたボロボロの絵を、以前当店でも個展を開催した古裂軸装作家の澤口初枝さんに軸装していただいたものです。実際見るとなかなかの迫力なので一見の価値はありですよ!
更新が遅れましたが今月の裏サイトのページはインド・オリッサ州のヒンドゥー寺院のレリーフ。2、3年前に撮った写真でほとんど存在を忘れてたんですが、先日PCの画像を整理してたら出てきて、それが妙に気に入ってしまい迷わず表紙にしてみました。たしか日本画家の秋野不矩さんもこの寺院を題材に取り上げてたと思います。因みにこれの前に表紙候補だったのがこちらにアップした写真、「エミネム銀ちゃん」(^^)。
先月叔母が氷に滑って左手首を骨折し、以来週のうち3〜4回は高校受験が迫った従兄弟を車で学習塾に送って行ってます。いよいよ入試まで一週間を切り本人の表情もだいぶ厳しくなりましたが、なんだか私も緊張してきました・・(@@:)思えば高校受験は人生のうちで最初の試練だったような気がします。負けずに頑張ってくれと祈る日々。


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