2006年06月

2006年06月28日

年金

dfe6b177.jpg日頃、日本のことから秋田の身近なことにいたるまで、今ある政治、社会、物事さまざま言いたいことが多々ありますが、職業柄というか、あまり敵はつくりたくないのでネット上で毒を吐くのは慎もうと"猫をかぶって"おります。しかし今日はかなり癪に障るニュースがあったので、今回はそのネタで書こうかと。

【ニュースから要約】
日銀福井総裁夫妻の金融資産は総額3億5000万円に上る。現行年間給与は3578万円で、年金の受給額は778万円にのぼり、内訳は、日銀職員が受け取る企業年金が333万円で最も多い。これに厚生年金の309万円が加算され、個人年金保険121万円なども含まれている。

金融資産があるのは結構なことであり、民間に下野した時に村上さんに出資して稼いだ云々は百歩譲って大目に見たとしても、だいたい年収三千五百万も貰ってる人が小賢しく年金受け取るなよと言いたい!
私も厚生年金加入者ですが、数々の社会保障システムへの不安と我が国が誇る(!)社会保険庁の素行を報道で見ていると、少なくとも自分世代の老後では「年金は期待してはいけない」と思えてなりません。。
国から多額の給料を貰い、プライベートでも稼いで、その上崩壊寸前の厚生年金までしっかり貰ってるなんて、いくら偉い人なんだろうけどそんなバカな話は無いだろうと思うんですが。国の将来を憂う気持ちが少しでもあったら厚生年金くらい返納したっていいんじゃないの。俺の年収なんかあんたの年収の10分の1以下なのに年金ちゃんと払ってるよ、この守銭奴め。(だんだん怒りが収まらなくなってきた・・)。
まあ、お金に関したことを愚痴ると妬みだとか負け組だとか言われかねないんで止めましょう。ただ年金問題を論ずる前に、こんなお金持ちの現役でバリバリ稼いでいる方には「国の将来のため」年金の受給を辞退してもらうシステムを作るべきなんじゃないかなと思ったわけであります、はい。。
福井"搾り取るだけ搾り取る"総裁や年金のことなど考えていたら、なんとなくYoung man Bluesという歌が思い出されました。メンバー四人のうち二人他界して、残った60代のお二人が現在も活動を続ける「The Who」。今でもこの歌をライブでやってるのかな。「老いる前に死にたいぜっ」と歌った『My Generation』は毎度欠かさず演奏していると聞きましたが(微妙に歌詞を変えた説あり)、それはそれで人間らしく素敵です。
なんだか世知辛い記事になりましたんで、写真は爽やかに最近飼った金魚を。店頭にある石の器の中で元気に泳いでいます。

kazukuti at 00:45|Permalink 店主の日常 

2006年06月26日

インドと日本を結ぶ「更紗」

d9a8181d.jpg6月23日から『更紗の道展』好評開催中です。今回はアジア各地で採集した更紗布、更紗で作った服、老舗・日本橋竺仙(ちくせん)のゆかた等を出品しております。下駄や草履、籠のバッグやガラスの器など、夏にぴったりの工芸、雑貨も揃えました。店の雰囲気は"アジア"も"和"もとり混ぜて、本格的に夏モードです。
来店したお客様から「更紗って何ですか」とよく尋ねられます。簡単に言うと木綿や絹の生地に、花や鳥、人物などの模様を色鮮やかに染めた布の事で、語源はインドの木綿布を意味するポルトガル語の「Saraça」というのが有力な説。本来は16〜17世紀に日本に持ち込まれたインドの「更紗」(古渡り更紗とも)と、それを模倣して日本で作られた「和更紗」のことだけを指すようですが、我が国同様にインド更紗を模倣して作られたジャワ更紗、ペルシャ更紗、ヨーロッパ更紗などがあります。
そうなると製作技法は木版、ロウケツ、手描き、型染めなどで布の柄も多種多様。正直な話、どこまでを更紗と言えるのか非常に捉えにくいのですが、定義付けができない曖昧さがあるゆえ、「更紗」という単語にはさまざまなイメージが膨らんでいくという魅力もあります。話は脱線しますが、本来は斑点のついたガラスビーズのことを指す「とんぼ玉」も、いつしか装飾のついたハンドメイドのガラスビーズやアンティークビーズの総称のようにも使われており、「更紗」と同様、説明の難しい曲者です。
「絣」、「絞り」、そして「更紗」。こうしたテキスタイルの原点を遡るとすべてインドという土地に辿りつきます。今回の催事は、インドの「父」から各地の「子」へ伝わった更紗の遺伝子、そしてそれぞれの地域に応じて変容していくデザインと技術から、日本を含むアジアの多様な染色文化をお見せする会にしたいと思い、展示を構成してみました。ぜひ足をお運びください。

kazukuti at 00:15|Permalink イベント 

2006年06月16日

梅雨

07cf8cb8.jpgう〜ん、ジメジメした嫌な季節になってきました。どうも湿度の高い梅雨の季節は冬に次いで苦手です。
ご隠居の『たそがれ見聞録』立て続けのUPでしたがいかがだったでしょうか。「其の五」は今のところ書く気配はないですが、「ご隠居コーナー」もこれから何かと続けていければと思います。
催事が空き休日も少し取れるようになってきたので、久々に遊びに出かけました。先々週は県内日帰りのプチ観光(寺社仏像巡り、温泉など)。秋田にもまだまだ未知の素晴らしい名所があると確認。
先週は仙台へ一泊旅行。いろいろな旬のお店から瑞厳寺までロコジュリィさんにご案内いただきました。夜のパーティーでは途中から記憶が飛び、後で聞いたらかなりのハイテンションで酔っ払っていたとのこと。。。
(仙台の皆さん、どうもスミマセン&ありがとうございました。あれ以来、クイーンを聴くと背筋が凍ります。)
以前からPCにスパムメールが来ていましたが日増しにその頻度が増し、毎朝イライラしながら削除するのが日課になっています。以前はアホらしい文面のスパムを笑って読むだけの余裕がありましたが、最近は開かずにどんどん消している状態。で、ついには友人からのメールまで何度か間違って削除する始末。だいたいそんな出会いがなんちゃらとか詐欺な話に乗ると思ってるのか!この手のメールを送る悪質業者は早く世の中から消えろ!という怒りを込めて、今回の写真は先日見てきた湯沢の「三途の川の十王堂」に祀られている閻魔様です!
ご近所に「メイド喫茶」がオープンしました。まあどうでもいい話なんですが、その前を通る度に呼び込みのお兄さんorメイドさんから「いかがですか」と声をかけられています。それも近くを歩いている男性には来ないのに私だけに来たり、1日に2回も声をかけられたりするので、「そんなに俺って"秋葉系"に見える?」と店にいたスタッフやお客さんに聞いたら「見えるかも」との答えが・・。ん〜、ちょっと不本意だよな、自分としては。しかし一度は怖いもの見たさで行ってみようかな、という気もしますが(苦笑)。

kazukuti at 00:12|Permalink 店主の日常 

2006年06月14日

たそがれ見聞録・其の四

bd5139a6.jpg☆☆たそがれ見聞録4☆☆

人生最後のセレモニーが気掛かりになってきた。何処に行ってもつい「死んだときはどうするの?」と聞いてしまう。若者に聞くと怪訝な顔をするが同年代となると話題が国境を越えて盛り上がる。海外に出掛けて結婚式は良く出会うが何故か葬式は出会う機会が少なく、稀に出会っても楽団や合唱団付きの盛大な葬式だけだ。
ミャンマー・インレー湖で湖上生活を営むインダー族は「水葬」を今でも続けている。
水葬の儀式を是非みたいと思っていたが生憎機会に恵まれなかった。インダー族に聞いた話によると土葬と同じ納棺方法だ。死体は木棺に入れ服装は作務衣のような衣装、埋葬品は来世に渡る時に使う紙の紙幣と生前の愛用品、重しに石などは入れないそうだ。
埋葬する墓場に寄ってみた。場所は余り船が通らない水路の小路で畑の片隅を墓場として使用していた。浮島の墓場に埋葬する時は浮いてこないように4隅に竹の棒を縦に差し込んで木棺を固定し埋葬する。それで4本の竹の棒が目印だが埋葬後は誰も訪れる事がないそうだ。7回忌、3回忌は勿論、1周忌、49日忌も存在しない。
葬儀の日程は3日間で親類縁者が集い飲食するそうだ。
ミャンマーの人達は驚くほど仏像、お寺、托鉢僧によく寄付、寄進をする。
質素な生活の中でも生前に出来る限りの徳を積み、良き来世を期待する姿に、生きる謙虚さを感じた。

                     From "Retirement"小松正雄



kazukuti at 15:39|Permalink ご隠居コーナー | 

たそがれ見聞録・其の参

☆☆たそがれ見聞録3☆☆

・ラオスのキャリアウーマン
ビエンチャンの織物工房で働くM女史(30才)は頭脳明晰で明るく、安心して仕事を依頼出来るキャリアウーマン。生まれはビエンチャンから北東400kmの村で今でも電気、水道、電話が無い世界だ。6人兄弟の長女として生まれ、子供の頃から天秤棒で水汲み仕事ばかりしていたので身長が伸びなかったと笑っていた。食事は1日2回、水浴は夕方、松明を持って川に出掛けサロンを着たまま入るそうだ。勉強は家事労働が終わってからランプの明かりの下でしていた。高校を卒業してから首都ビエンチャンで語学勉強し、ラオス語の他に英語、ベトナム語を話すトリリンガルだ。月収は8000円〜9000円程度で週休1日。しかし店で唯一の語学堪能者ゆえ休日でも外人のお客が来ると呼び出され、なかなか休めないそうだ。
今の仕事も大変だけれど村での生活より「少しベター」だと語っていた。
レストランで一緒に夕食を共にした。この服しかなくてと恥ずかしそうにTシャツを指差した。2ドルの中国製シャツだそうだ。給料は3分割して1つは食事、自分用衣料代など2つ目はバイク用経費、3つ目は親への仕送りだそうだ。
子沢山は貧困を招くと考え結婚を慎重に考えているようだった。
成人した子供から親への仕送りが普遍的習慣になっているラオスの青年達は、貧しくとも「少しベター」な生活を求め希望を持って生きているようだ。

                      From "Retirement"小松正雄


kazukuti at 15:30|Permalink ご隠居コーナー | 

2006年06月07日

たそがれ見聞録・其の弐

fa5961e0.jpg☆☆たそがれ見聞録・其の弐☆☆

・たそがれ族と持病
旅にはアクシデントが付き物だ。特にたそがれ族には病気が要注意だ。
昨年来2度痛風が発症している。単独旅行の今回は注意を怠ることなく薬の用意も万全で出掛けた。食べ過ぎ、飲み過ぎ、寝不足に気を付けながらの毎日だ。
それでも旅の後半バンコクで痛風が発症してしまった。前日から少し足の甲に異変を感じたが親指の付け根付近でもなく気にしていなかった。生憎ラオスに飛び立つ早朝のこと、ベットから立ちあがる事もできず動けない。諦めてフライトを1日延ばすことにしたが、始めての事で段取りが分からない。フロントへ電話を掛けても意味が通じず切られてしまった。
物を買う時は「How much」等で通じるがトラブルになると語学力不足は深刻な問題だ。
話す言葉をノートに書いてから電話してみた。
「アクシデント!アクシデント!ヘルプ、ヘルプ、カム マイルーム!」と2度電話で叫ぶ。間もなくホテルのスタッフ2名が部屋に来てくれた。1名は幹部らしき女史、もう1名は若いフロントマン。幹部らしき女史は症状を見てすぐに理解したらしく、親切に旅行会社への連絡や朝食、松葉杖の手配までしてくれた。さらに病院の手配まですると言ってくれたが持参した薬を見せて必要無いと解ってもらった。その日は薬を飲んで1日じっと部屋で寝ていた。翌朝はどうにかラオスへ飛び立つことができ、3日後には走れるほどまでに回復した。
たそがれ族には無理な日程は厳禁なようだ。

                            "Retirement"小松正雄

【追記 by 管理人】写真はご隠居が日頃飲んでいる「プリン体99%カット」のビール(私も飲んでみましたが味は???です)。

kazukuti at 12:39|Permalink ご隠居コーナー | 

2006年06月03日

ご無沙汰しておりました

50257024.jpgブログを約2週間休止していた上、終了した催事情報をHP上に載せたまま1週間近く放置するという失態をおかしておりました。最近はできるだけマメにやっていた(つもり)でしたが、ついに本性発揮といった感じでしょうか、いやいや大変申し訳ありませんでした。とりあえず今回は近況報告ということで。
『アートを着るシャツ・八幡はるみ展』盛況のうちに終えることが出来ました。会期が終わった後でもぜひ見たい、というお客様が何組かいらっしゃったのと、次の催事まで何週間か行事が空いているという事情もあって、八幡先生にお願いして6月中旬まで作品を置かせていただくことになりました。だいぶ数は減りましたが、まだまだ魅力的な作品がございますので、会期中に間に合わなかった方は是非!ロコジュリィ・渡邊宏子さんの春夏物も併せて展示しております。
しばらく連絡が取れず"死亡説"まで流れていた(といっても私と母の間だけですが)ご隠居ことうちの親父ですが、30日にどうにか無事帰国いたしました。真っ黒に日焼けした肌も頼もしく(?)「今回は長かっただろ?」と尋ねられれば「いや、時間が足りなかった」と答えるなど、完全に"あちら側"の人になった感のあるご隠居ですが、爆弾の痛風は今回もバンコク滞在中に発症し、ラオスへ飛ぶ便を急遽一日遅らせるなど大変な目にもあってきたようです。因みにこの時は電話で家に連絡が来ていたのですが、ラオスの空港に迎えに来てくれていた現地の業者さんへは全く知らされておらず「小松は何かトラブルにでも巻き込まれたのではないか」というたいへん心配されたメールを私のアドレスへ送ってきてました。本当にお騒がせしてスミマセンとしか言いようがありません..f(++;)
今回のご隠居の旅は、仕事というより染織技術や民族文化に関する見聞を広げるという意味で意義深いものだったようです。父にしては珍しくたくさんの写真を撮ってきており、それが(ありえないことに)どれもいい写真なので、感心しながら見ております。今月の表紙もその一枚を使いました。
HPには掲載しましたが今月は23日から『更紗の道』展です。そのお話は後ほどあらためまして。

kazukuti at 00:19|Permalink イベント | 店主の日常